ラノベの感想) ゴブリンスレイヤー (GA文庫)
概略:
新人冒険者が楽勝だと勘違いしてゴブリン退治に向かい全滅の危機に陥ります。女神官だけが助っ人の到着時まで生き残っていました。ゴブリンスレイヤーと名乗る熟練冒険者に助けられた女神官は彼とパーティーを組む事になります。ゴブリンスレイヤーはゴブリン退治しか請け負わない異色な存在でした。彼の戦い方は徹底してゴブリンの特徴を分析して対応するってものでした。女神官はゴブリンスレイヤーの在り方に危うさを感じ放って置けなくなりました。彼女はゴブリンスレイヤーの元で成長して行く事になります。
レーベル:GA文庫
発行日:2016/2/29
著者:蝸牛くも(かぎゅう くも)
イラスト:神奈月昇(かんなつき のぼる)
ISBN:978-4-7973-8615-8
雰囲気:新人パーティー崩壊、ゴブリン退治専門家、幼馴染と同居、冒険者結集、ゴブリンロード退治
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第1章 ある冒険者たちの結末
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女神官は15歳になったので生きる道を選ぶ事になります。
孤児である彼女は教会で育てられたそうですよ。
彼女は神殿の外に出て冒険者として生きていく事を決めました。
冒険者ギルドを訪れて冒険者登録を行う事になります。
受付嬢が対応してくれて女神官は冒険者になる事ができました。
簡単に冒険者になれた事に女神官は驚いています。
受付嬢は冒険者としての登録は簡単だが生き残るのは大変だと遠回しに教えてくれました。
女神官は一緒に仕事をしないか?と剣士に誘われました。
剣士には女武闘家と女魔術師の仲間が居ました。
彼らも冒険者に成りたての素人でした。
会ったばかりの剣士の申し出を受ける事に不安を感じましたが女の子が二人居るので問題無いと判断しました。
4人でゴブリン討伐の為に洞窟に向かう事になりました。
受付嬢は他の冒険者が来るのを待つように言っていたのですが素人である一行は忠告を聞きませんでした。
彼らはゴブリンの事を子供と同程度の体格をしている弱いモンスターだと考えていました。
洞窟は暗く女神官は不安を募らせ始めます。
一行は剣士、女武闘家、女神官、女魔術師の順番で隊列を組んで進んでいました。
警戒心が強く歩くのが遅い女神官の事を女魔術師は疎ましく思っています。
剣士と女武闘家は同郷の出身らしく仲が良いみたいです、二人で馬鹿話をしながら進んでいました。
女神官の歩みが遅かったので前衛と後衛が離れてしまいました。
女神官が洞窟内に何者かが潜んでいる事を察知しました。
ゴブリンは壁の横穴に潜んでいたようです、一行の後ろから現れました。
女神官は動転して動けなくなっています。
女魔術師が魔法を使い対抗していました。
確かに単体のゴブリンは弱かったですね、女魔術師の魔法で殺されていました。
しかしゴブリンたちの数が多かったのが問題でした。
女魔術師は押し倒されてしまい魔法を発動する為の杖を奪われてしまいます。
焦った女魔法使いが暴れて杖を取り返そうとしましたが腹を剣で刺されてしまいました。
異変異気付いた剣士と女武闘家が戻ってきて助けに入りました。
女神官は自分が使える奇跡を使い女魔術師を治療しました。
傷は塞がりましたが女魔術師は動けない状態です。
剣士は剣でゴブリンを屠りますが、数が多かったので抑え込まれてしまいます。
ゴブリンたちが剣士に集中攻撃を浴びせて殺してしまいました。
剣士の事が好きだった女武闘家は彼の仇を討とうと考えたようです。
女武闘家は女神官に向かって二人で逃げろと叫びます。
女武闘家はゴブリンの群れに突撃しました。
数匹のゴブリンを倒しましたが数で抑え込まれてしまいます。
押し倒された女武闘家はゴブリンに犯されてしまったようです。
女神官は女魔術師を連れて逃げ出す事になりました。
逃げ出した二人を追いかけて来たゴブリンの放った矢が女神官の肩を捉えます。
痛みで倒れた女神官の前にゴブリンが現れます。
女神官は恐怖で失禁してしまったようです。
一人の冒険者が現れてゴブリンを倒してくれました。
女神官に名を聞かれた冒険者はゴブリンスレイヤーと名乗りました。
ゴブリンスレイヤーは冒険者として上から三番目の等級を持っていました。
ゴブリンスレイヤーは女神官に回復薬をくれます。
女神官はそれを女魔術師に使ってもいいか?と尋ねました。
ゴブリンスレイヤーに女魔術師が傷を負った個所を説明すると彼女の腹を触って傷の確認をしています。
ゴブリンスレイヤーは毒にやられたので女魔術師は助からないと告げました。
女魔術師に、殺してくれ、と懇願されたゴブリンスレイヤーは彼女の喉を突いて願いをかなえてあげます。
女神官はゴブリンスレイヤーの行為が信じられないようですが反論はできませんでした。
回復した女神官はゴブリンスレイヤーに付いて行く事にします。
彼に同行して、この洞窟に住んでいるゴブリンが掃討されるのを見る事になりました。
ゴブリンたちの巣に攻め込みゴブリンのシャーマンを倒しています。
女神官はゴブリンたちの中にシャーマンが居ると知り驚いています。
ゴブリンの巣には村から拉致された二人の娘と女武闘家が転がっていました。
彼女たちは生きてはいましたがゴブリンに犯された後で酷い有様だったようです。
その姿を見た女神官はゲーゲー吐いていました。
最後にゴブリンの子供を4匹発見しました。
ゴブリンスレイヤーはゴブリンたちは直ぐに増えると言ってゴブリンの子供を殺しました。
女神官は子供を殺す事に憤りを覚えたようですがゴブリンスレイヤーを止める事は出来ませんでした。
ゴブリンは手強いモンスターのようです。
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間章 神さま
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《幻想》と云う神様がサイコロを振ってゲームを楽しんでいるみたいです。
上手く行かなかった事を《真実》って神様に笑われています。
盤面に『彼』がやってきて、《真実》と《幻想》は驚いているようです。
『彼』とはゴブリンスレイヤーの事なのだろうか?
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第2章 牛飼娘の一日
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牛飼娘の朝は早いそうです。
理由はゴブリンスレイヤーが牧場の周囲の見回りをしているからだそうです。
彼の足音が聞こえてくるので目が覚めるそうです。
牛飼娘は立派なおっぱいの持ち主で全裸で寝ているようですよ。
目覚めた彼女は窓枠におっぱいを乗っけて柵の確認をしているゴブリンスレイヤーに話しかけるのが習慣になっています。
二人は幼馴染の様ですね。
8歳の頃、牛飼娘は叔父の牧場で牛のお産を手伝う為に出かける事になりました。
彼女は幼かったゴブリンスレイヤーを一緒に行こうと誘いたかったようですが口喧嘩になってしまったそうです。
街に行った事が無かったゴブリンスレイヤーは彼女の事が羨ましかったようです。
結局、仲直り出来ないまま牛飼娘は叔父の牧場に出かける事になりました。
牛飼娘が留守にしている間に村がゴブリンに襲われたようです。
ゴブリンスレイヤーがゴブリン討伐に執着する理由はそこにある様です。
牛飼娘は叔父に引き取られて牧場を手伝う事になったようです。
数年前にゴブリンスレイヤーとなった幼馴染が牧場にやってきて馬小屋に居を構えたようです。
牛飼娘、ゴブリンスレイヤー、叔父さんの三人で朝食を採っています。
叔父さんはゴブリンスレイヤーを怖がっているようです。
幼かった彼の事を知っているようなのですが変わってしまった彼の在り様に怖さを感じているようです。
ゴブリンスレイヤーは宿代としてかなりの額を叔父さんに収めているようです。
叔父さんは守銭奴ではないようで、彼の差し出す高額の宿代を受け取る事を心苦しく思っているようです。
叔父さんはゴブリンスレイヤーが頻繁にギルドに赴きゴブリン退治をしている事が心配なようです。
配達がある牛飼娘はゴブリンスレイヤーと一緒にギルドに向かいました。
叔父さんの牧場はギルドと契約していて食糧を納品しているようです。
納品の確認印を貰う為に牛飼娘は受付が空くのを待つ事になりました。
ゴブリンスレイヤーは定位置であるギルドの端の席について受付が空くのを待っています。
受付嬢によって、その日の依頼書が張り出されました。
ギルドに来ていた冒険者たちが我先にと依頼書を取りに行きます。
ゴブリン退治の依頼は不人気らしくゴブリンスレイヤーは他の冒険者が依頼を決め終わるのを待っています。
ゴブリン退治の依頼しか請け負わないゴブリンスレイヤーはギルド内でも異端な存在の様です。
彼の事を見る他の冒険者の目に忌避感が感じ取れますね。
牛飼娘は憤りを感じていますがゴブリンスレイヤーが気にしていないので何も言わない事にします。
ゴブリンスレイヤーの元に女神官が近付いてきました。
牛飼娘はゴブリンスレイヤーからパーティーを組んだ事を知らされていました。
彼女は相手が女の子だとは思っていなかったので驚いています。
二人を見ていると女神官がゴブリンスレイヤーの戦い方に文句を言っていました。
彼女はもう少し苛烈さを抑えて攻撃しては、と言っているようです。
ゴブリンスレイヤーはゴブリンを倒す事ができるのだから考慮する必要は無いと言って相手にしていません。
女神官が食い下がるので彼は話題を変える事にしました。
ゴブリンスレイヤーは女神官にゴブリン討伐の方法を教え始めます。
女神官は必死になってゴブリンスレイヤーの教えを理解しようとしていました。
二人の関係は教師と生徒の様に見えました。
女神官が防具を買ったと言って鎖帷子を見せてきます。
彼女の身体のラインがチラ見えしたのですがゴブリンスレイヤーは無関心でした。
鎖帷子を一瞥して、悪くない、と返答してます。
牛飼娘はちょっと安心したようです。
受付が空いたのでゴブリンスレイヤーは依頼を受ける事になります。
受付嬢はゴブリンスレイヤーに好意を持っているようですよ。
ゴブリン退治は重要な仕事なのですが他の冒険者には軽視されています。
確実に依頼を達成してくれるゴブリンスレイヤーは貴重な存在なようです。
3つのゴブリン退治の依頼が存在しました。
そのうちの一つに新人冒険者が向かった事が分かりました。
パーティの構成は戦士、魔術師、神官戦士の3人だそうです。
ゴブリンスレイヤーはバランスは悪くないと告げます。
これを聞いた女神官が慌て始めます。
彼女は3人では無理だ、と言っています。
彼女は4人パーティーでゴブリン討伐に臨み、彼女だけを残してパーティーは壊滅しました。
女神官は助けに行こうと訴えていましたがゴブリンスレイヤーは気にも留めませんでした。
彼は自分は山の巣を潰すと言っています。
一人でも討伐に向かうと言っているゴブリンスレイヤーの態度に女神官が折れました。
彼女はゴブリンスレイヤーと一緒に山の巣の討伐に向かう事を決めました。
受付嬢は女神官も含めて彼らの事をベテラン扱いしています。
女神官は駆け出しで一番低い白磁等級です、熟練者扱いされて不満そうにしていました。
ゴブリンスレイヤーと女神官は山の巣を討伐して、南の森の巣に向かいました。
そこは新人冒険者が向かった先でした・・・新人冒険者は帰ってこなかったそうです。
ゴブリンスレイヤーは新人冒険者を見捨てた訳では無いようですね。
彼の中に優先順位を決める指針があり、それに従っただけの様に思えます。
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第3章 受付嬢の思索
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受付嬢がゴブリン退治の依頼をしにきた村長さんの相手をしています。
彼の支払った額では新人冒険者しか送り出す事は出来ないと知りつつも笑顔で対応してます。
冒険者は熟練者と新人が多く中間層が薄いようです。
新人がゴブリン退治に向かい帰ってこないのが原因のようです。
ゴブリンは弱いモンスターだと思われているので報酬が低いそうです。
ですので熟練者はゴブリン退治を引き受けないようです。
辺境最強と呼ばれている槍使い(男)がニコニコ笑顔で盗賊を討伐してきたと報告に現れました。
彼は受付嬢に気があるらしく彼女に自慢話を聞かせています。
彼の仲間の魔女が、鬱陶しい彼の相手をさせて申し訳ないと視線で詫びています。
受付嬢は熟練者の彼を無下に扱う事も出来ないので営業スマイルで応対していました。
そこにゴブリンスレイヤーがやって来ました。
受付嬢は満面の笑顔を浮かべて彼の事を迎え入れます。
自ら紅茶の準備をしてゴブリンスレイヤーから報告を聞く事にしています。
槍使いには報告書を提出して下さいと言っていたんだけどね。
受付嬢は自分の振る舞いは好意からではないと言い訳していますが、明らかに好意を持っているよね。
受付嬢とゴブリンスレイヤーが知り合って5年が経過しているそうです。
受付嬢は最近ゴブリンスレイヤーとパーティーを組んだ女神官を警戒しています。
二人だけで依頼をこなすので途中で間違いが起きないか不安なようです。
女神官が地母神の敬虔な信徒である事を理由に間違いは起こらないと安心しようとしているようです。
世間話のつもりでゴブリンの話題を振るとゴブリンスレイヤーが饒舌になりゴブリンを討伐する理由を語り始めます。
ゴブリンスレイヤーは自分の事をゴブリンの日常を破壊する存在だと語っています。
受付嬢は、そんな事を言うとゴブリン退治を斡旋している自分たち冒険者ギルドは魔神か邪神のようじゃないですか、と言って彼の事を窘めています。
受付嬢はゴブリンスレイヤーが胸を張って振舞えるようにしてあげなくては、と考えています。
受付嬢は、人が嫌がる重要な仕事を必ずやり遂げてくれるゴブリンスレイヤーの事を辺境最優と捉えています。
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第4話 山砦炎上
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山砦でゴブリンが宴を開いていました。
理由は女性冒険者が4名も捕まえられたからでした。
彼女たちは周辺の村から娘が攫われたと聞いて義憤に駆られてゴブリン退治にやって来ました。
油断なくゴブリンが寝ている昼間に乗り込んだのですが運が悪かったそうです。
ゴブリンが根城にしている山砦は且つてはエルフのモノだったそうです。
エルフが引っ越して空き家となっていた山砦にゴブリンが住み着いたそうです。
山砦にはエルフが仕掛けた罠が数多く残っていました。
ゴブリンたちはそれを自分たちで利用して守りを固めていました。
罠の解除に疲れ果て最後に罠を見落としてしまったそうです。
寝ていたゴブリンが起きだして彼女たちは数で押し込まれて負けました。
女性冒険者たちはゴブリンに凌辱されて死んでしまいました。
近くの村を襲撃する為の偵察に出ていたゴブリンは戦わなかったので見張りをさせられていました。
彼は山砦にやってくるゴブリンスレイヤーと女神官を見つけて喜んでいます。
女神官を犯してやろうと考えているようです。
仲間を呼ぼうとして視線を切った見張りのゴブリンはゴブリンスレイヤーの放った矢で絶命しました。
ゴブリンスレイヤーは火矢を使い山砦に火を掛けました。
火が回り慌てたゴブリンが出口に殺到してきました。
出口を女神官の《聖壁(プロテクション)》と云う見えない壁を作り出す奇跡が覆いました。
ゴブリンたちは山砦の中から脱出できずに焼け死ぬ事になりました。
楽してゴブリンを殺せてゴブリンスレイヤーは満足気です。
対して女神官はプロテクションを出口を塞ぐ蓋がわりに使う事になり不服そうです。
彼女は残虐な方法でゴブリンを殺す手伝いをしてしまった事に複雑な心境のようです。
ゴブリンスレイヤーの噂を聞いた吟遊詩人が王都でゴブリンスレイヤーの歌を歌っていました。
市民にとってゴブリンは身近なモンスターらしく好評でした。
吟遊詩人に声を掛ける人物が現れました。
その人物はゴブリンスレイヤーが本当に居るのか?と聞いてきました。
吟遊詩人はゴブリンスレイヤーに会った事は無いのですが、西の辺境に2,3日ばかし行った街に居ると教えています。
声を掛けてきたのは森人(エルフ)の冒険者でした。
彼女はゴブリンスレイヤーに興味があるようですよ。
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間章 受付嬢
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受付嬢がインタビューを受けています。
冒険者ギルドの成り立ちを説明しています。
冒険者の評価基準を教えています。
彼女の所属するギルドでは、社会への貢献度、獲得した報酬総額、面談による人格査定、の3つで評価するそうです。
冒険者の等級は10段階に分かれています。
第一位、白金・・・規格外で史上数人しか居ないそうです。
第二位、金、第三位、銀、第四位、銅・・・実力と信用を兼ね備えた最優の人達で凄い人たちだそうです。
第五位、紅玉、第六位、翠玉、第七位、青玉・・・中堅で最近はここまで育つ人が少ないそうです。
第八位、鋼鉄、第九位、黒曜、第十位、白磁・・・初心者で慣れてきた頃が危ないそうです。
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第5章 思いがけない来客
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冒険者ギルドにゴブリンスレイヤーを探しているパーティーがやって来ました。
エルフとドワーフとリザードマンのパーティーだったので受付嬢は驚いています。
エルフは妖精弓手でドワーフは鉱人道士でリザードマンは蜥蜴僧侶でした。
蜥蜴僧侶の説明で彼らが捜しているのがゴブリンスレイヤーだと分かり受付嬢は喜んでいます。
彼が他の街の冒険者に評価されていると知り嬉しいようです。
三人はいずれも熟練者で銀のプレートを下げています。
ゴブリンスレイヤーが依頼の報告にやって来たので彼の事を三人に紹介しました。
受付嬢が気を利かせてギルドの二階にある応接室を提供してくれました。
ゴブリンスレイヤーは疲れている女神官を休ませる事にして三人から話を聞く事にしました。
取り残された女神官に白磁の冒険者が声を掛けてきました。
彼らは女神官がゴブリンスレイヤーに囮として使われているかもしれないと心配していました。
彼らは女神官を自分たちのパーティーに誘ってきました。
女神官はゴブリンスレイヤーが誤解されている事をに憤りを覚えています。
返答に困っている女神官の元に魔女がやってきて間に入ってくれました。
魔女が白磁の冒険者に代わり女神官から話を聞く事になりました。
魔女も女神官の事を心配しているようでした。
彼女はゴブリンスレイヤーに興味を持っている感じがしますね。
魔女はゴブリンスレイヤーに付いて行くにしても自分で選ぶ事を勧めました。
妖精弓手はゴブリンスレイヤーの装備がみすぼらしい事から彼の実力を疑っていました。
見た目で判断する妖精弓手の事を鉱人道士が咎めています。
彼はゴブリンスレイヤーの装備が狭い洞窟内での立ち回りを考慮したものだと見抜いていました。
蜥蜴僧侶からゴブリン討伐の依頼だと聞いてゴブリンスレイヤーは引き受ける事を決めます。
最初の質問としてゴブリンの規模を聞いてきたゴブリンスレイヤーに呆れているようです。
普通の冒険者は報酬額の相談から始めるみたいですよ。
地図を持っていた彼らから場所を教えられたゴブリンスレイヤーは直ぐに出発する事を決めます。
ゴブリンスレイヤーは女神官に留守番を命じています。
女神官は置いて行かれると知り反論しています。
彼女はゴブリンスレイヤーの事を放っておけないそうです、一緒に行く事を決めました。
ゴブリンスレイヤーの破天荒な思考が妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶の好感を得ています。
妖精弓手は世界滅亡の危機よりもゴブリン退治を優先するゴブリンスレイヤーに興味を持ったようです。
妖精弓手は森人(エルフ)の中では若輩だそうですが2000歳ですよ。
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間章 重戦士
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重戦士が初心者の頃にゴブリン退治をした時の事を語っています。
ゴブリン退治には3つの結果があるそうです。
楽勝で倒す者、痛い目を見て学ぶ者、甘く見て全滅する者。
彼は二番目だそうですよ。
ゴブリン達が床に縄を張り罠を仕掛けていたそうです。
カンテラを持っていた斥候が転んでカンテラが割れて真っ暗になり大量のゴブリンに襲われる事になったそうです。
パーティーメンバーの女騎士が奇跡を使えた上、お金もあり装備や毒消しを持っていたそうです。
自分たちは幸運に恵まれて生き残る事が出来たと言っています。
重戦士はドラゴン退治よりはゴブリン退治の方が生還できる可能性が高いと言っています。
彼はゴブリンの事を弱いとは思っていません。
今では銀まで等級をあげたそうですが、ゴブリン退治は報酬が安いのでパーティーを維持する為には受けられないそうです。
この辺が一番の問題の様ですね。
ゴブリンは大量発生していて被害が大きいのに報酬が安いため熟練冒険者が依頼を受けられないようです。
安い依頼料で雇える初心者が討伐に向かい全滅する事が増えているそうです。
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第6章 旅の仲間
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ゴブリンスレイヤー、女神官、妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶のパーティーは上手く機能しているようです。
5人で秘蔵の品を出し合い楽しい夕食を取っています。
ゴブリンスレイヤーの出したチーズが好評でした。
このチーズは牛飼娘の牧場で作られたものだそうです。
蜥蜴僧侶はチーズを見るのは初めてだそうですよ。
ゴブリンスレイヤーが魔法が書かれている巻物を持っている事が判明しました。
興味を持った妖精弓手が手に取ろうとして危険だと止められています。
この巻物は魔女に頼んで作って貰ったモノだよね?
ゴブリンに捕まり喋らされると困るからと言ってどんな魔法が書かれているのか教えてはくれませんでした。
ゴブリンが何処から来るのかって話になり、それぞれが知っている事を語り合っています。
ゴブリンスレイヤーは月からやってくると聞いた事があると教えてくれます。
彼は姉から教えて貰ったそうですよ。
女神官が、お姉さんがいらっしゃるのですか、と問うと、いた、と答えています。
過去形なんですが女神官は疑問を持たなかったようです。
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第7章 小鬼を殺す者
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ゴブリンの根城に到着した一行は見張りが狼を使っているのを発見しました。
ゴブリンスレイヤーはこのゴブリンの集団が裕福であると言って警戒感を強めています。
妖精弓手が見事な弓の腕を見せてくれました。
彼女が放った矢が見張り役のゴブリンを射殺しました。
彼女の放った矢はゴブリンから逸れた場所に飛んで行ったのですが途中で軌道を変えて横からゴブリンの頸椎を射抜きました。
続く矢で狼の喉を射抜いて警告を発せさせずに仕留めてしまいました。
ゴブリンスレイヤーはゴブリンの死体に近づき腹を引き裂き内臓を取り出しました。
そして内臓を絞ってゴブリンの体液とか血液を自分の鎧に塗りつけます。
「女やエルフの匂いに敏感だから」と言って嫌がる妖精弓手にもゴブリンの体液を塗りたくりました。
全身にゴブリンの体液を塗られて妖精弓手は涙目になっています。
女神官は慣れましたと言って疲れた顔をしています。
彼女は毎回匂い消しとしてゴブリンの体液を塗られているようです。
洗えば少しは落ちるとの慰めを言っています。
ゴブリンの巣は放棄された人間が作った古い砦が使われていました。
一行は地下に潜る事になります。
中に入ると罠が仕掛けられていましたがトーテムが無い事からゴブリンのシャーマンが居ない事が分かりました。
ゴブリンスレイヤーはこのゴブリン集団は何かがおかしいと警戒しています。
地下道は螺旋状に下に降りて行っています。
途中で通路が二手に分かれていました。
鉱人道士が床を調べてゴブリンがいる方を見極めます。
しかしゴブリンスレイヤーはそれとは反対の方向に向かう事にします。
急がないと間に合わないといっています。
向かった先にはエルフが捕らえられていました。
彼女の右半身だけが青黒く腫れています、彼女を嘲る為にゴブリンによって潰されていました。
余りの惨状に一同は顔をしかめています、妖精弓手は吐いていました。
蜥蜴僧侶の指示で女神官が奇跡を唱える事になります。
エルフは「殺して」と呟いています。
ゴブリンスレイヤーが短剣を手にしてエルフに近づいてきたので女神官は彼がエルフを殺すと勘違いしたようです。
ゴブリンスレイヤーが殺したのは後ろに隠れていたゴブリンでした。
捕まっているエルフは「あいつら・・・みんな、ころしてよ・・・!」と叫んでいます。
ゴブリンスレイヤーは「無論だ」と短く答えました。
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第8章 ゴブリン退治
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助け出したエルフを蜥蜴僧侶の奇跡を使い森まで送り届ける事になりました。
蜥蜴僧侶が骨で出来た兵士を作り出してエルフを運ばせる事になりました。
ゴブリンスレイヤーは部屋の中に積まれている死体を漁りエルフが持っていた地図を発見しました。
彼女はこの砦を探検していてゴブリンの群れに遭遇してしまったようです。
地図に書かれていた吹き抜けに向かい妖精弓手が観測を行います。
眼下に大量のゴブリンが居るのを発見して彼女は叫び出しそうになっています。
近付いてきたゴブリンスレイヤーは大勢のゴブリンを見ても問題にもならないと言っています。
彼が作戦を説明して実行に移す事になりました。
女神官が《沈黙》を使い鉱人道士が《酩酊》という奇跡を使う事になりました。
音を消してゴブリンを眠らせて、寝ているゴブリンを殺して回る事になりました。
非情な作戦ですが誰も反対しなかったそうです。
女神官と鉱人道士が奇跡を維持している間にゴブリンスレイヤー、妖精弓手、蜥蜴僧侶がゴブリンを殺して回る事になります。
妖精弓手は自分が抱えていた怒りを忘れて作業の様にゴブリンを殺している自分に戦慄しています。
吹き抜けに集まっていたゴブリンを皆殺しにしたので一行は奥に進む事になります。
一行の前にオーガが出てきました!!
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第9章 強き者ども
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オーガはゴブリンとは比較にならない程強かったです。
攻撃を受けても驚異的な再生能力でダメージを回復してしまいました。
ゴブリンスレイヤーもオーガの攻撃を貰い大きなダメージを受けてしまいます。
オーガの魔法がパーティーを焼き殺そうと放たれます。
それを女神官が聖壁で抑え込みました。
能力値を超える請願だったので彼女は動けなくなってしまいます。
妖精弓手の矢がオーガの目を射抜きますが再生能力で復元されてしまいます。
蜥蜴僧侶が骨の兵士を作り出し攻撃させましたが破壊されてしまいます。
鉱人道士も奇跡を使った攻撃を仕掛けますがオーガには効きませんでした。
攻め手が無くなったパーティーを救ったのはゴブリンスレイヤーの持っていた魔法が記されスクロールでした。
彼が使ったのは《転移》のスクロールで転移先に海底が設定されていました。
そのスクロールは冒険者ギルドに居る魔女に頼んで設定して貰ったモノでした。
オーガはスクロールの力で身体が上下に分断されて倒される事になりました。
ゴブリンスレイヤーは止めを刺す時に、ゴブリンの方がよっぽど手強いと言っていました。
森に送り届けられたエルフの仲間が馬車で砦まで迎えに来てくれました。
一行は馬車に揺られて街に戻る事になりました。
やってきたエルフたちは砦に潜り生き残りのゴブリンの掃討を始めています。
オーガを倒したゴブリンスレイヤーは生き残りのゴブリンの掃討を主張したようですが止められたようです。
妖精弓手はゴブリンスレイヤーのしている事は冒険では無いと考えています。
彼女はいつかゴブリンスレイヤーに冒険をさせたいと考えるようになりました。
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間章 勇者
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勇者がインタビューを受けています。
彼女は15歳になったので神殿を出て冒険者になったそうです。
近くの村からゴブリン退治を依頼されて洞窟に入ったそうです。
多数のゴブリンが出てきたそうですが、彼女は余裕で斬り殺して奥に進みました。
最深部で大きなゴブリンが出てきたそうです。
術をバンバンつかうので驚いたそうですが彼女も覚えたての《火矢》を5,6回放ったそうです。
すでに規格外な強さを持ってますが彼女はそれを普通だと思っているようです。
剣が折れてしまい、「お前の腸を喰らってやる!」とすごまれてお漏らししちゃったようですね。
近くにあった台座に突き刺さった剣を引き抜いて使おうとしたそうです。
引き抜くと剣が光り輝ていました・・・切りつけると親玉を真っ二つにしてしまったそうです。
親玉は死ぬ前に残りの15将が貴様を狙うと言い残したそうです。
魔族の幹部で16体存在しているようですよ。
勇者は親玉の事をでっかいゴブリンだと思っているようですが、親玉は16将の一人だったようです。
勇者は自分が女の子だって理由から伝説の勇者ではないと思っているようです。
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第10章 まどろみの中で
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負傷して帰って来たゴブリンスレイヤーは3日間寝込んでいたそうです。
ゴブリンスレイヤーは姉の事を夢に見たようです。
装備品が壊れたゴブリンスレイヤーは兜を付けずに生活しているようです。
彼の素顔を見た叔父さんは驚いているようです。
冒険に出られないゴブリンスレイヤーは牛飼娘を手伝う事になります。
ギルドに食材を運ぶ事になりました。
牛飼娘が受け取りの確認作業をしている間、ギルドで待つ事になりました。
ゴブリンスレイヤーの素顔を知らない槍使いが話しかけてきました。
見かけない顔だなと言われてゴブリンスレイヤーは意外感を持っています。
実直な答え方をするゴブリンスレイヤーに対して槍使いは好感を抱いたようですよ。
槍使いは受付嬢が好意を示しているのでゴブリンスレイヤーを敵視しているのですが・・・
槍使いが冒険者をしている理由を教えてくれますよ。
彼は受付嬢に良い恰好をしたくてこのギルドに留まっているようです。
多くの冒険者は混沌を討伐する為に王都に行ってしまったそうです。
魔女が槍使いを迎えに来て二人は冒険に出かけて行きました。
ゴブリンスレイヤーは魔女と槍使いがパーティーを組んでいる事を初めて知ったようです。
魔女はゴブリンスレイヤーの素顔を見て彼がゴブリンスレイヤーだと分かったようです。
ゴブリンスレイヤーに鍛冶屋の見習いが声を掛けてきました。
彼もゴブリンスレイヤーの素顔は始めて見るようです。
装備品の修理が終わったと聞いて受け取りに行きます。
鍛冶屋の親方はゴブリンスレイヤーに好感を抱いているようです。
失ったスクロールが入手できたか聞くとまだ市場に出ていないと言われます。
親方は市場にでたら確保して置いてくれると言っていました。
装備品を身に着けて待合室でまっていると女神官が声を掛けてきました。
彼女は等級が上がったと嬉しそうに教えてくれました。
オーガと戦った事が評価されたと喜んでいました。
女神官は神殿に戻り昇級の報告をすると言っています。
牛飼娘を待つ間、荷下ろしをする事にします。
作業をしていると妖精弓手が声を掛けてきました。
彼女の後ろには鉱人道士と蜥蜴僧侶も付いてきていました。
彼らはこの街に拠点を移す事にしたようです。
蜥蜴僧侶がチーズが欲しいと言ってきました。
彼は牛飼娘の牧場で作られたチーズが気に入ったようです。
ゴブリンスレイヤーはチーズを渡してあげました。
残っている妖精弓手が遺跡の調査をしている事を教えてくれました。
彼女は自分たちのパーティーには前衛が欠けているのでゴブリンスレイヤーに声を掛けるかも知れないと言ってきました。
ゴブリンスレイヤーが考えておくと答えると嬉しそうにしています。
ギルドの裏で新人冒険者を鍛えている重戦士を発見しました。
見物していると女騎士が話しかけてきます。
女騎士は鎧を装備して兜まで被っているゴブリンスレイヤーを見て呆れているようです。
女騎士から新人冒険者を鍛えている事を教えられました。
受付嬢がレモンと蜂蜜をたらした水を持ってきてくれます。
彼女はゴブリンスレイヤーを攻略する為に機会を逃さず積極的に攻め込んで来ているようです。
ゴブリンスレイヤーは差し出された水の製法を覚えています。
受付嬢から引退した冒険者を教師として新人冒険者の教育機関を作ろうとの動きがある事を教えられます。
受付嬢は冒険者を引退しても生きていく必要があるので誰にとっても意義のある機関になると言っていました。
受付嬢はしっかりと身体を癒す事を勧めてきました。
無理をするなら仕事を斡旋してあげないと、と言っています。
牛飼娘と一緒に牧場に戻り牧場の手伝いをして過ごす事になりました。
ゴブリンスレイヤーはゴブリン対策として牧場に石垣を作る事にしました。
ゴブリンスレイヤーは受付嬢の言っていた冒険者を引退してからの生活を考えています。
隣にやって来た牛飼娘が膝枕をしてくれていますね。
彼女はゆっくり考えれば良いと言っています。
牛飼娘もゴブリンスレイヤーとの平和な生活を満喫しているようです。
一ヵ月ほど牧場の仕事を手伝いながら平穏な時間を過ごす事になりました。
都から新人冒険者が聖剣に導かれて魔人王を討伐したとの報告が届きました。
都では盛大な祝典が開かれ、辺境のこの街でも祭りが開かれました。
平和な日々に終わりが告げられる事になりました。
牧場の周辺にゴブリンの足跡が発見されました。
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第11章 冒険者の饗宴
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ゴブリンスレイヤーは発見した足跡からゴブリンロードが率いている群れがやってくると判断しました。
ゴブリンロードは100匹以上のゴブリンを従えている可能性があります。
洞窟などの狭い場所ならば一人で対処可能ですが平地では無理だと判断しました。
ゴブリンスレイヤーに、ゴブリンを倒す事は出来ないので逃げろ、と言われた牛飼娘は驚いています。
牛飼娘はゴブリンスレイヤーが残って戦うと言っているので自分だけ逃げ出す事を拒否しました。
彼女の泣き顔を見たゴブリンスレイヤーは別の作戦を取る事にします。
牧場主の叔父さんからも牛飼娘を泣かせるな、と言われてしまいます。
ゴブリンスレイヤーは冒険者ギルドに向かいます。
冒険者ギルドで冒険者たちに一緒にゴブリンを討伐して欲しいとお願いしました。
ゴブリンロードが率いている群れだと聞いて冒険者たちは嫌そうな顔をしています。
槍使いが冒険者にお願いなんてするな依頼を出せと言ってきました。
ゴブリンスレイヤーは自分の持っている物全てを報酬として提供すると言い出します。
槍使いは受付嬢をくれるのか?と問いかけてきました。
ゴブリンスレイヤーは真顔で彼女は自分の所有物ではないと答えています。
槍使いは受付嬢がゴブリンスレイヤーに好意を抱いていると気が付いています。
まあ、あれだけあからさまだと分かるか。
問題はゴブリンスレイヤーが全く気が付いていない事だよね。
槍使いがゴブリンスレイヤーを敵視しているのも理解できるよね。
命まで掛けるのか?と聞かれたゴブリンスレイヤーは死ぬと泣く人が居るので無理と答えました。
しかしゴブリンスレイヤーの必死さが伝わったようです。
槍使いは依頼終了後、一杯驕る事を条件に引き受けてくれました。
槍使いは受付嬢を攻略する障害となるゴブリンスレイヤーを助ける事にしました。
結構男気がありますね、魔女はこの辺を評価して彼とパーティーを組んでいるのだろうか?
妖精弓手も依頼完了後、自分の冒険に同行する事を条件に引き受けてくれます。
鉱人道士は酒樽、蜥蜴僧侶がチーズを報酬とする事で引き受けてくれました。
魔女は槍使いが引き受けたので引き受けてくれました。
受付嬢が上司に掛け合いゴブリン討伐に報酬を出す事を約束してくれました。
ゴブリン一匹につき金貨1枚が支払われる事になりました。
重戦士も引き受けてくれました。
ゴブリンスレイヤーは彼の田舎に出たゴブリンを討伐したそうです。
重戦士は恩義を感じていたそうですが素直にお礼を言えなかったみたいです。
重戦士が参加する事を決めると女騎士も参加する事を決めました。
ギルドから報酬が出ると聞いて多くの冒険者がゴブリン討伐に参加する事になりました。
ゴブリンスレイヤーの背後から、よかったですね、と声が掛かりました。
女神官はすでにゴブリンスレイヤーの後ろに待機していました。
彼女は最初から一緒に戦うつもりだったようです。
完全にパーティーメンバーと化していますね。
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第12章 小鬼どもの丘を越えて
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ゴブリンロードは捕まえてあった女や子供を括り付けた板を盾として使ってきました。
いつもならば、その盾を見ると冒険者は攻撃して来なくなります。
しかしゴブリンスレイヤーから対策を聞かされていた冒険者たちは魔法を使い盾を持っているゴブリンを眠らせました。
冒険者たちは盾を回収してから攻撃を再開してきました。
単体での戦闘力は冒険者が圧倒するので戦闘は冒険者優位に傾きました。
さらにゴブリンスレイヤーから細かな対応が指示されていました。
ゴブリンと戦っていた槍使いがゴブリンスレイヤーが何処に行ったのか疑問を持ちました。
傍で支援魔法を唱えていた魔女がゴブリンの元に向かったに決まっていると答えています。
彼女の予想通りにゴブリンスレイヤーは逃げ出したゴブリンロードを待ち伏せしていました。
戦況が不利と悟ったゴブリンロードは巣穴に戻り体制を立て直そうと考えました。
巣穴に囲ってある女を孕ませてゴブリンの数を増やして再び攻め込もうと考えていました。
しかしゴブリンロードの目論見は断たれる事になります。
ゴブリンスレイヤーは既にゴブリンロードの巣穴を強襲していました。
ゴブリンロードはゴブリンスレイヤーを殺して今夜の失敗の腹いせをする事にします。
ゴブリンスレイヤーは自分を囮にしてゴブリンロードを殺す作戦を立てていました。
隠れていた女神官に《聖壁》の奇跡を使ってもらいゴブリンロードの動きを止めました。
左腕を折られてボロボロのゴブリンスレイヤーは動けないゴブリンロードの喉を抑えて窒息死させました。
大きなダメージを受けたゴブリンスレイヤーは倒れてしまいます。
女神官が回復の奇跡を唱えゴブリンスレイヤーを救う事になりました。
女神官は無理をし過ぎだと泣きながら訴えてきました。
ゴブリンスレイヤーは彼女の事を信じていたから取れた行動だったと返答しました。
信頼されていると知った女神官は嬉しそうにしています。
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第13章 ある冒険者の結末
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冒険者ギルドで祝勝会が開かれる事になりました。
ゴブリンスレイヤーは巣穴を潰しましたがゴブリン軍からあげた戦果はゴブリンロードのみです。
ギルドから金貨一枚の報酬を貰いました。
女神官はゴブリンスレイヤーの支払う報酬の事を心配しています。
ゴブリンスレイヤーは槍使いに一杯驕ったと答えました。
ゴブリン退治の報酬は元々低いのでそれで問題は無いそうです。
女神官はゴブリンスレイヤーが依頼を出さずに冒険者にお願いをした理由を尋ねました。
ゴブリンスレイヤーは自分の村が襲われた時に冒険者が来てくれなかったので確実性を優先したと答えます。
ゴブリンスレイヤーは依頼を出す行為を運頼みと捉えていました。
女神官は助けてくれと言われたら自分は助けたと答えました。
街の冒険者もお願いすれば助けてくれます、運では無いと言っていました。
女神官はゴブリンスレイヤーが皆に好かれていると伝えたかったようです。
女神官は勇気を振り絞り自分の報酬を要求しました。
彼女はゴブリンスレイヤーに兜を取って欲しいとお願いしてきました。
ゴブリンスレイヤーが兜を外したので女神官は彼の素顔を始めて見る事になりました。
女神官は赤い顔をして「その方が、格好良いと思いますよ?」と言っていました。
妖精弓手がゴブリンスレイヤーが素顔を晒している事に気が付いて叫び声を上げました。
集まっていた冒険者たちもゴブリンスレイヤーの素顔を見る事になりました。
彼の素顔は好評だったようです。
この世界は《光》《秩序》《宿命》の神々と《闇》《混沌》《偶然》の神々が争っている世界の様です。
この世界の生物は神々の争いの手駒のようです。
その中でもゴブリンスレイヤーだけが神々にサイコロを振らせない存在だそうです。
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AmazonLink: ゴブリンスレイヤー (GA文庫)
新人冒険者が楽勝だと勘違いしてゴブリン退治に向かい全滅の危機に陥ります。女神官だけが助っ人の到着時まで生き残っていました。ゴブリンスレイヤーと名乗る熟練冒険者に助けられた女神官は彼とパーティーを組む事になります。ゴブリンスレイヤーはゴブリン退治しか請け負わない異色な存在でした。彼の戦い方は徹底してゴブリンの特徴を分析して対応するってものでした。女神官はゴブリンスレイヤーの在り方に危うさを感じ放って置けなくなりました。彼女はゴブリンスレイヤーの元で成長して行く事になります。
レーベル:GA文庫
発行日:2016/2/29
著者:蝸牛くも(かぎゅう くも)
イラスト:神奈月昇(かんなつき のぼる)
ISBN:978-4-7973-8615-8
雰囲気:新人パーティー崩壊、ゴブリン退治専門家、幼馴染と同居、冒険者結集、ゴブリンロード退治
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第1章 ある冒険者たちの結末
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女神官は15歳になったので生きる道を選ぶ事になります。
孤児である彼女は教会で育てられたそうですよ。
彼女は神殿の外に出て冒険者として生きていく事を決めました。
冒険者ギルドを訪れて冒険者登録を行う事になります。
受付嬢が対応してくれて女神官は冒険者になる事ができました。
簡単に冒険者になれた事に女神官は驚いています。
受付嬢は冒険者としての登録は簡単だが生き残るのは大変だと遠回しに教えてくれました。
女神官は一緒に仕事をしないか?と剣士に誘われました。
剣士には女武闘家と女魔術師の仲間が居ました。
彼らも冒険者に成りたての素人でした。
会ったばかりの剣士の申し出を受ける事に不安を感じましたが女の子が二人居るので問題無いと判断しました。
4人でゴブリン討伐の為に洞窟に向かう事になりました。
受付嬢は他の冒険者が来るのを待つように言っていたのですが素人である一行は忠告を聞きませんでした。
彼らはゴブリンの事を子供と同程度の体格をしている弱いモンスターだと考えていました。
洞窟は暗く女神官は不安を募らせ始めます。
一行は剣士、女武闘家、女神官、女魔術師の順番で隊列を組んで進んでいました。
警戒心が強く歩くのが遅い女神官の事を女魔術師は疎ましく思っています。
剣士と女武闘家は同郷の出身らしく仲が良いみたいです、二人で馬鹿話をしながら進んでいました。
女神官の歩みが遅かったので前衛と後衛が離れてしまいました。
女神官が洞窟内に何者かが潜んでいる事を察知しました。
ゴブリンは壁の横穴に潜んでいたようです、一行の後ろから現れました。
女神官は動転して動けなくなっています。
女魔術師が魔法を使い対抗していました。
確かに単体のゴブリンは弱かったですね、女魔術師の魔法で殺されていました。
しかしゴブリンたちの数が多かったのが問題でした。
女魔術師は押し倒されてしまい魔法を発動する為の杖を奪われてしまいます。
焦った女魔法使いが暴れて杖を取り返そうとしましたが腹を剣で刺されてしまいました。
異変異気付いた剣士と女武闘家が戻ってきて助けに入りました。
女神官は自分が使える奇跡を使い女魔術師を治療しました。
傷は塞がりましたが女魔術師は動けない状態です。
剣士は剣でゴブリンを屠りますが、数が多かったので抑え込まれてしまいます。
ゴブリンたちが剣士に集中攻撃を浴びせて殺してしまいました。
剣士の事が好きだった女武闘家は彼の仇を討とうと考えたようです。
女武闘家は女神官に向かって二人で逃げろと叫びます。
女武闘家はゴブリンの群れに突撃しました。
数匹のゴブリンを倒しましたが数で抑え込まれてしまいます。
押し倒された女武闘家はゴブリンに犯されてしまったようです。
女神官は女魔術師を連れて逃げ出す事になりました。
逃げ出した二人を追いかけて来たゴブリンの放った矢が女神官の肩を捉えます。
痛みで倒れた女神官の前にゴブリンが現れます。
女神官は恐怖で失禁してしまったようです。
一人の冒険者が現れてゴブリンを倒してくれました。
女神官に名を聞かれた冒険者はゴブリンスレイヤーと名乗りました。
ゴブリンスレイヤーは冒険者として上から三番目の等級を持っていました。
ゴブリンスレイヤーは女神官に回復薬をくれます。
女神官はそれを女魔術師に使ってもいいか?と尋ねました。
ゴブリンスレイヤーに女魔術師が傷を負った個所を説明すると彼女の腹を触って傷の確認をしています。
ゴブリンスレイヤーは毒にやられたので女魔術師は助からないと告げました。
女魔術師に、殺してくれ、と懇願されたゴブリンスレイヤーは彼女の喉を突いて願いをかなえてあげます。
女神官はゴブリンスレイヤーの行為が信じられないようですが反論はできませんでした。
回復した女神官はゴブリンスレイヤーに付いて行く事にします。
彼に同行して、この洞窟に住んでいるゴブリンが掃討されるのを見る事になりました。
ゴブリンたちの巣に攻め込みゴブリンのシャーマンを倒しています。
女神官はゴブリンたちの中にシャーマンが居ると知り驚いています。
ゴブリンの巣には村から拉致された二人の娘と女武闘家が転がっていました。
彼女たちは生きてはいましたがゴブリンに犯された後で酷い有様だったようです。
その姿を見た女神官はゲーゲー吐いていました。
最後にゴブリンの子供を4匹発見しました。
ゴブリンスレイヤーはゴブリンたちは直ぐに増えると言ってゴブリンの子供を殺しました。
女神官は子供を殺す事に憤りを覚えたようですがゴブリンスレイヤーを止める事は出来ませんでした。
ゴブリンは手強いモンスターのようです。
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間章 神さま
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《幻想》と云う神様がサイコロを振ってゲームを楽しんでいるみたいです。
上手く行かなかった事を《真実》って神様に笑われています。
盤面に『彼』がやってきて、《真実》と《幻想》は驚いているようです。
『彼』とはゴブリンスレイヤーの事なのだろうか?
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第2章 牛飼娘の一日
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牛飼娘の朝は早いそうです。
理由はゴブリンスレイヤーが牧場の周囲の見回りをしているからだそうです。
彼の足音が聞こえてくるので目が覚めるそうです。
牛飼娘は立派なおっぱいの持ち主で全裸で寝ているようですよ。
目覚めた彼女は窓枠におっぱいを乗っけて柵の確認をしているゴブリンスレイヤーに話しかけるのが習慣になっています。
二人は幼馴染の様ですね。
8歳の頃、牛飼娘は叔父の牧場で牛のお産を手伝う為に出かける事になりました。
彼女は幼かったゴブリンスレイヤーを一緒に行こうと誘いたかったようですが口喧嘩になってしまったそうです。
街に行った事が無かったゴブリンスレイヤーは彼女の事が羨ましかったようです。
結局、仲直り出来ないまま牛飼娘は叔父の牧場に出かける事になりました。
牛飼娘が留守にしている間に村がゴブリンに襲われたようです。
ゴブリンスレイヤーがゴブリン討伐に執着する理由はそこにある様です。
牛飼娘は叔父に引き取られて牧場を手伝う事になったようです。
数年前にゴブリンスレイヤーとなった幼馴染が牧場にやってきて馬小屋に居を構えたようです。
牛飼娘、ゴブリンスレイヤー、叔父さんの三人で朝食を採っています。
叔父さんはゴブリンスレイヤーを怖がっているようです。
幼かった彼の事を知っているようなのですが変わってしまった彼の在り様に怖さを感じているようです。
ゴブリンスレイヤーは宿代としてかなりの額を叔父さんに収めているようです。
叔父さんは守銭奴ではないようで、彼の差し出す高額の宿代を受け取る事を心苦しく思っているようです。
叔父さんはゴブリンスレイヤーが頻繁にギルドに赴きゴブリン退治をしている事が心配なようです。
配達がある牛飼娘はゴブリンスレイヤーと一緒にギルドに向かいました。
叔父さんの牧場はギルドと契約していて食糧を納品しているようです。
納品の確認印を貰う為に牛飼娘は受付が空くのを待つ事になりました。
ゴブリンスレイヤーは定位置であるギルドの端の席について受付が空くのを待っています。
受付嬢によって、その日の依頼書が張り出されました。
ギルドに来ていた冒険者たちが我先にと依頼書を取りに行きます。
ゴブリン退治の依頼は不人気らしくゴブリンスレイヤーは他の冒険者が依頼を決め終わるのを待っています。
ゴブリン退治の依頼しか請け負わないゴブリンスレイヤーはギルド内でも異端な存在の様です。
彼の事を見る他の冒険者の目に忌避感が感じ取れますね。
牛飼娘は憤りを感じていますがゴブリンスレイヤーが気にしていないので何も言わない事にします。
ゴブリンスレイヤーの元に女神官が近付いてきました。
牛飼娘はゴブリンスレイヤーからパーティーを組んだ事を知らされていました。
彼女は相手が女の子だとは思っていなかったので驚いています。
二人を見ていると女神官がゴブリンスレイヤーの戦い方に文句を言っていました。
彼女はもう少し苛烈さを抑えて攻撃しては、と言っているようです。
ゴブリンスレイヤーはゴブリンを倒す事ができるのだから考慮する必要は無いと言って相手にしていません。
女神官が食い下がるので彼は話題を変える事にしました。
ゴブリンスレイヤーは女神官にゴブリン討伐の方法を教え始めます。
女神官は必死になってゴブリンスレイヤーの教えを理解しようとしていました。
二人の関係は教師と生徒の様に見えました。
女神官が防具を買ったと言って鎖帷子を見せてきます。
彼女の身体のラインがチラ見えしたのですがゴブリンスレイヤーは無関心でした。
鎖帷子を一瞥して、悪くない、と返答してます。
牛飼娘はちょっと安心したようです。
受付が空いたのでゴブリンスレイヤーは依頼を受ける事になります。
受付嬢はゴブリンスレイヤーに好意を持っているようですよ。
ゴブリン退治は重要な仕事なのですが他の冒険者には軽視されています。
確実に依頼を達成してくれるゴブリンスレイヤーは貴重な存在なようです。
3つのゴブリン退治の依頼が存在しました。
そのうちの一つに新人冒険者が向かった事が分かりました。
パーティの構成は戦士、魔術師、神官戦士の3人だそうです。
ゴブリンスレイヤーはバランスは悪くないと告げます。
これを聞いた女神官が慌て始めます。
彼女は3人では無理だ、と言っています。
彼女は4人パーティーでゴブリン討伐に臨み、彼女だけを残してパーティーは壊滅しました。
女神官は助けに行こうと訴えていましたがゴブリンスレイヤーは気にも留めませんでした。
彼は自分は山の巣を潰すと言っています。
一人でも討伐に向かうと言っているゴブリンスレイヤーの態度に女神官が折れました。
彼女はゴブリンスレイヤーと一緒に山の巣の討伐に向かう事を決めました。
受付嬢は女神官も含めて彼らの事をベテラン扱いしています。
女神官は駆け出しで一番低い白磁等級です、熟練者扱いされて不満そうにしていました。
ゴブリンスレイヤーと女神官は山の巣を討伐して、南の森の巣に向かいました。
そこは新人冒険者が向かった先でした・・・新人冒険者は帰ってこなかったそうです。
ゴブリンスレイヤーは新人冒険者を見捨てた訳では無いようですね。
彼の中に優先順位を決める指針があり、それに従っただけの様に思えます。
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第3章 受付嬢の思索
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受付嬢がゴブリン退治の依頼をしにきた村長さんの相手をしています。
彼の支払った額では新人冒険者しか送り出す事は出来ないと知りつつも笑顔で対応してます。
冒険者は熟練者と新人が多く中間層が薄いようです。
新人がゴブリン退治に向かい帰ってこないのが原因のようです。
ゴブリンは弱いモンスターだと思われているので報酬が低いそうです。
ですので熟練者はゴブリン退治を引き受けないようです。
辺境最強と呼ばれている槍使い(男)がニコニコ笑顔で盗賊を討伐してきたと報告に現れました。
彼は受付嬢に気があるらしく彼女に自慢話を聞かせています。
彼の仲間の魔女が、鬱陶しい彼の相手をさせて申し訳ないと視線で詫びています。
受付嬢は熟練者の彼を無下に扱う事も出来ないので営業スマイルで応対していました。
そこにゴブリンスレイヤーがやって来ました。
受付嬢は満面の笑顔を浮かべて彼の事を迎え入れます。
自ら紅茶の準備をしてゴブリンスレイヤーから報告を聞く事にしています。
槍使いには報告書を提出して下さいと言っていたんだけどね。
受付嬢は自分の振る舞いは好意からではないと言い訳していますが、明らかに好意を持っているよね。
受付嬢とゴブリンスレイヤーが知り合って5年が経過しているそうです。
受付嬢は最近ゴブリンスレイヤーとパーティーを組んだ女神官を警戒しています。
二人だけで依頼をこなすので途中で間違いが起きないか不安なようです。
女神官が地母神の敬虔な信徒である事を理由に間違いは起こらないと安心しようとしているようです。
世間話のつもりでゴブリンの話題を振るとゴブリンスレイヤーが饒舌になりゴブリンを討伐する理由を語り始めます。
ゴブリンスレイヤーは自分の事をゴブリンの日常を破壊する存在だと語っています。
受付嬢は、そんな事を言うとゴブリン退治を斡旋している自分たち冒険者ギルドは魔神か邪神のようじゃないですか、と言って彼の事を窘めています。
受付嬢はゴブリンスレイヤーが胸を張って振舞えるようにしてあげなくては、と考えています。
受付嬢は、人が嫌がる重要な仕事を必ずやり遂げてくれるゴブリンスレイヤーの事を辺境最優と捉えています。
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第4話 山砦炎上
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山砦でゴブリンが宴を開いていました。
理由は女性冒険者が4名も捕まえられたからでした。
彼女たちは周辺の村から娘が攫われたと聞いて義憤に駆られてゴブリン退治にやって来ました。
油断なくゴブリンが寝ている昼間に乗り込んだのですが運が悪かったそうです。
ゴブリンが根城にしている山砦は且つてはエルフのモノだったそうです。
エルフが引っ越して空き家となっていた山砦にゴブリンが住み着いたそうです。
山砦にはエルフが仕掛けた罠が数多く残っていました。
ゴブリンたちはそれを自分たちで利用して守りを固めていました。
罠の解除に疲れ果て最後に罠を見落としてしまったそうです。
寝ていたゴブリンが起きだして彼女たちは数で押し込まれて負けました。
女性冒険者たちはゴブリンに凌辱されて死んでしまいました。
近くの村を襲撃する為の偵察に出ていたゴブリンは戦わなかったので見張りをさせられていました。
彼は山砦にやってくるゴブリンスレイヤーと女神官を見つけて喜んでいます。
女神官を犯してやろうと考えているようです。
仲間を呼ぼうとして視線を切った見張りのゴブリンはゴブリンスレイヤーの放った矢で絶命しました。
ゴブリンスレイヤーは火矢を使い山砦に火を掛けました。
火が回り慌てたゴブリンが出口に殺到してきました。
出口を女神官の《聖壁(プロテクション)》と云う見えない壁を作り出す奇跡が覆いました。
ゴブリンたちは山砦の中から脱出できずに焼け死ぬ事になりました。
楽してゴブリンを殺せてゴブリンスレイヤーは満足気です。
対して女神官はプロテクションを出口を塞ぐ蓋がわりに使う事になり不服そうです。
彼女は残虐な方法でゴブリンを殺す手伝いをしてしまった事に複雑な心境のようです。
ゴブリンスレイヤーの噂を聞いた吟遊詩人が王都でゴブリンスレイヤーの歌を歌っていました。
市民にとってゴブリンは身近なモンスターらしく好評でした。
吟遊詩人に声を掛ける人物が現れました。
その人物はゴブリンスレイヤーが本当に居るのか?と聞いてきました。
吟遊詩人はゴブリンスレイヤーに会った事は無いのですが、西の辺境に2,3日ばかし行った街に居ると教えています。
声を掛けてきたのは森人(エルフ)の冒険者でした。
彼女はゴブリンスレイヤーに興味があるようですよ。
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間章 受付嬢
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受付嬢がインタビューを受けています。
冒険者ギルドの成り立ちを説明しています。
冒険者の評価基準を教えています。
彼女の所属するギルドでは、社会への貢献度、獲得した報酬総額、面談による人格査定、の3つで評価するそうです。
冒険者の等級は10段階に分かれています。
第一位、白金・・・規格外で史上数人しか居ないそうです。
第二位、金、第三位、銀、第四位、銅・・・実力と信用を兼ね備えた最優の人達で凄い人たちだそうです。
第五位、紅玉、第六位、翠玉、第七位、青玉・・・中堅で最近はここまで育つ人が少ないそうです。
第八位、鋼鉄、第九位、黒曜、第十位、白磁・・・初心者で慣れてきた頃が危ないそうです。
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第5章 思いがけない来客
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冒険者ギルドにゴブリンスレイヤーを探しているパーティーがやって来ました。
エルフとドワーフとリザードマンのパーティーだったので受付嬢は驚いています。
エルフは妖精弓手でドワーフは鉱人道士でリザードマンは蜥蜴僧侶でした。
蜥蜴僧侶の説明で彼らが捜しているのがゴブリンスレイヤーだと分かり受付嬢は喜んでいます。
彼が他の街の冒険者に評価されていると知り嬉しいようです。
三人はいずれも熟練者で銀のプレートを下げています。
ゴブリンスレイヤーが依頼の報告にやって来たので彼の事を三人に紹介しました。
受付嬢が気を利かせてギルドの二階にある応接室を提供してくれました。
ゴブリンスレイヤーは疲れている女神官を休ませる事にして三人から話を聞く事にしました。
取り残された女神官に白磁の冒険者が声を掛けてきました。
彼らは女神官がゴブリンスレイヤーに囮として使われているかもしれないと心配していました。
彼らは女神官を自分たちのパーティーに誘ってきました。
女神官はゴブリンスレイヤーが誤解されている事をに憤りを覚えています。
返答に困っている女神官の元に魔女がやってきて間に入ってくれました。
魔女が白磁の冒険者に代わり女神官から話を聞く事になりました。
魔女も女神官の事を心配しているようでした。
彼女はゴブリンスレイヤーに興味を持っている感じがしますね。
魔女はゴブリンスレイヤーに付いて行くにしても自分で選ぶ事を勧めました。
妖精弓手はゴブリンスレイヤーの装備がみすぼらしい事から彼の実力を疑っていました。
見た目で判断する妖精弓手の事を鉱人道士が咎めています。
彼はゴブリンスレイヤーの装備が狭い洞窟内での立ち回りを考慮したものだと見抜いていました。
蜥蜴僧侶からゴブリン討伐の依頼だと聞いてゴブリンスレイヤーは引き受ける事を決めます。
最初の質問としてゴブリンの規模を聞いてきたゴブリンスレイヤーに呆れているようです。
普通の冒険者は報酬額の相談から始めるみたいですよ。
地図を持っていた彼らから場所を教えられたゴブリンスレイヤーは直ぐに出発する事を決めます。
ゴブリンスレイヤーは女神官に留守番を命じています。
女神官は置いて行かれると知り反論しています。
彼女はゴブリンスレイヤーの事を放っておけないそうです、一緒に行く事を決めました。
ゴブリンスレイヤーの破天荒な思考が妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶の好感を得ています。
妖精弓手は世界滅亡の危機よりもゴブリン退治を優先するゴブリンスレイヤーに興味を持ったようです。
妖精弓手は森人(エルフ)の中では若輩だそうですが2000歳ですよ。
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間章 重戦士
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重戦士が初心者の頃にゴブリン退治をした時の事を語っています。
ゴブリン退治には3つの結果があるそうです。
楽勝で倒す者、痛い目を見て学ぶ者、甘く見て全滅する者。
彼は二番目だそうですよ。
ゴブリン達が床に縄を張り罠を仕掛けていたそうです。
カンテラを持っていた斥候が転んでカンテラが割れて真っ暗になり大量のゴブリンに襲われる事になったそうです。
パーティーメンバーの女騎士が奇跡を使えた上、お金もあり装備や毒消しを持っていたそうです。
自分たちは幸運に恵まれて生き残る事が出来たと言っています。
重戦士はドラゴン退治よりはゴブリン退治の方が生還できる可能性が高いと言っています。
彼はゴブリンの事を弱いとは思っていません。
今では銀まで等級をあげたそうですが、ゴブリン退治は報酬が安いのでパーティーを維持する為には受けられないそうです。
この辺が一番の問題の様ですね。
ゴブリンは大量発生していて被害が大きいのに報酬が安いため熟練冒険者が依頼を受けられないようです。
安い依頼料で雇える初心者が討伐に向かい全滅する事が増えているそうです。
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第6章 旅の仲間
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ゴブリンスレイヤー、女神官、妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶のパーティーは上手く機能しているようです。
5人で秘蔵の品を出し合い楽しい夕食を取っています。
ゴブリンスレイヤーの出したチーズが好評でした。
このチーズは牛飼娘の牧場で作られたものだそうです。
蜥蜴僧侶はチーズを見るのは初めてだそうですよ。
ゴブリンスレイヤーが魔法が書かれている巻物を持っている事が判明しました。
興味を持った妖精弓手が手に取ろうとして危険だと止められています。
この巻物は魔女に頼んで作って貰ったモノだよね?
ゴブリンに捕まり喋らされると困るからと言ってどんな魔法が書かれているのか教えてはくれませんでした。
ゴブリンが何処から来るのかって話になり、それぞれが知っている事を語り合っています。
ゴブリンスレイヤーは月からやってくると聞いた事があると教えてくれます。
彼は姉から教えて貰ったそうですよ。
女神官が、お姉さんがいらっしゃるのですか、と問うと、いた、と答えています。
過去形なんですが女神官は疑問を持たなかったようです。
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第7章 小鬼を殺す者
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ゴブリンの根城に到着した一行は見張りが狼を使っているのを発見しました。
ゴブリンスレイヤーはこのゴブリンの集団が裕福であると言って警戒感を強めています。
妖精弓手が見事な弓の腕を見せてくれました。
彼女が放った矢が見張り役のゴブリンを射殺しました。
彼女の放った矢はゴブリンから逸れた場所に飛んで行ったのですが途中で軌道を変えて横からゴブリンの頸椎を射抜きました。
続く矢で狼の喉を射抜いて警告を発せさせずに仕留めてしまいました。
ゴブリンスレイヤーはゴブリンの死体に近づき腹を引き裂き内臓を取り出しました。
そして内臓を絞ってゴブリンの体液とか血液を自分の鎧に塗りつけます。
「女やエルフの匂いに敏感だから」と言って嫌がる妖精弓手にもゴブリンの体液を塗りたくりました。
全身にゴブリンの体液を塗られて妖精弓手は涙目になっています。
女神官は慣れましたと言って疲れた顔をしています。
彼女は毎回匂い消しとしてゴブリンの体液を塗られているようです。
洗えば少しは落ちるとの慰めを言っています。
ゴブリンの巣は放棄された人間が作った古い砦が使われていました。
一行は地下に潜る事になります。
中に入ると罠が仕掛けられていましたがトーテムが無い事からゴブリンのシャーマンが居ない事が分かりました。
ゴブリンスレイヤーはこのゴブリン集団は何かがおかしいと警戒しています。
地下道は螺旋状に下に降りて行っています。
途中で通路が二手に分かれていました。
鉱人道士が床を調べてゴブリンがいる方を見極めます。
しかしゴブリンスレイヤーはそれとは反対の方向に向かう事にします。
急がないと間に合わないといっています。
向かった先にはエルフが捕らえられていました。
彼女の右半身だけが青黒く腫れています、彼女を嘲る為にゴブリンによって潰されていました。
余りの惨状に一同は顔をしかめています、妖精弓手は吐いていました。
蜥蜴僧侶の指示で女神官が奇跡を唱える事になります。
エルフは「殺して」と呟いています。
ゴブリンスレイヤーが短剣を手にしてエルフに近づいてきたので女神官は彼がエルフを殺すと勘違いしたようです。
ゴブリンスレイヤーが殺したのは後ろに隠れていたゴブリンでした。
捕まっているエルフは「あいつら・・・みんな、ころしてよ・・・!」と叫んでいます。
ゴブリンスレイヤーは「無論だ」と短く答えました。
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第8章 ゴブリン退治
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助け出したエルフを蜥蜴僧侶の奇跡を使い森まで送り届ける事になりました。
蜥蜴僧侶が骨で出来た兵士を作り出してエルフを運ばせる事になりました。
ゴブリンスレイヤーは部屋の中に積まれている死体を漁りエルフが持っていた地図を発見しました。
彼女はこの砦を探検していてゴブリンの群れに遭遇してしまったようです。
地図に書かれていた吹き抜けに向かい妖精弓手が観測を行います。
眼下に大量のゴブリンが居るのを発見して彼女は叫び出しそうになっています。
近付いてきたゴブリンスレイヤーは大勢のゴブリンを見ても問題にもならないと言っています。
彼が作戦を説明して実行に移す事になりました。
女神官が《沈黙》を使い鉱人道士が《酩酊》という奇跡を使う事になりました。
音を消してゴブリンを眠らせて、寝ているゴブリンを殺して回る事になりました。
非情な作戦ですが誰も反対しなかったそうです。
女神官と鉱人道士が奇跡を維持している間にゴブリンスレイヤー、妖精弓手、蜥蜴僧侶がゴブリンを殺して回る事になります。
妖精弓手は自分が抱えていた怒りを忘れて作業の様にゴブリンを殺している自分に戦慄しています。
吹き抜けに集まっていたゴブリンを皆殺しにしたので一行は奥に進む事になります。
一行の前にオーガが出てきました!!
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第9章 強き者ども
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オーガはゴブリンとは比較にならない程強かったです。
攻撃を受けても驚異的な再生能力でダメージを回復してしまいました。
ゴブリンスレイヤーもオーガの攻撃を貰い大きなダメージを受けてしまいます。
オーガの魔法がパーティーを焼き殺そうと放たれます。
それを女神官が聖壁で抑え込みました。
能力値を超える請願だったので彼女は動けなくなってしまいます。
妖精弓手の矢がオーガの目を射抜きますが再生能力で復元されてしまいます。
蜥蜴僧侶が骨の兵士を作り出し攻撃させましたが破壊されてしまいます。
鉱人道士も奇跡を使った攻撃を仕掛けますがオーガには効きませんでした。
攻め手が無くなったパーティーを救ったのはゴブリンスレイヤーの持っていた魔法が記されスクロールでした。
彼が使ったのは《転移》のスクロールで転移先に海底が設定されていました。
そのスクロールは冒険者ギルドに居る魔女に頼んで設定して貰ったモノでした。
オーガはスクロールの力で身体が上下に分断されて倒される事になりました。
ゴブリンスレイヤーは止めを刺す時に、ゴブリンの方がよっぽど手強いと言っていました。
森に送り届けられたエルフの仲間が馬車で砦まで迎えに来てくれました。
一行は馬車に揺られて街に戻る事になりました。
やってきたエルフたちは砦に潜り生き残りのゴブリンの掃討を始めています。
オーガを倒したゴブリンスレイヤーは生き残りのゴブリンの掃討を主張したようですが止められたようです。
妖精弓手はゴブリンスレイヤーのしている事は冒険では無いと考えています。
彼女はいつかゴブリンスレイヤーに冒険をさせたいと考えるようになりました。
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間章 勇者
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勇者がインタビューを受けています。
彼女は15歳になったので神殿を出て冒険者になったそうです。
近くの村からゴブリン退治を依頼されて洞窟に入ったそうです。
多数のゴブリンが出てきたそうですが、彼女は余裕で斬り殺して奥に進みました。
最深部で大きなゴブリンが出てきたそうです。
術をバンバンつかうので驚いたそうですが彼女も覚えたての《火矢》を5,6回放ったそうです。
すでに規格外な強さを持ってますが彼女はそれを普通だと思っているようです。
剣が折れてしまい、「お前の腸を喰らってやる!」とすごまれてお漏らししちゃったようですね。
近くにあった台座に突き刺さった剣を引き抜いて使おうとしたそうです。
引き抜くと剣が光り輝ていました・・・切りつけると親玉を真っ二つにしてしまったそうです。
親玉は死ぬ前に残りの15将が貴様を狙うと言い残したそうです。
魔族の幹部で16体存在しているようですよ。
勇者は親玉の事をでっかいゴブリンだと思っているようですが、親玉は16将の一人だったようです。
勇者は自分が女の子だって理由から伝説の勇者ではないと思っているようです。
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第10章 まどろみの中で
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負傷して帰って来たゴブリンスレイヤーは3日間寝込んでいたそうです。
ゴブリンスレイヤーは姉の事を夢に見たようです。
装備品が壊れたゴブリンスレイヤーは兜を付けずに生活しているようです。
彼の素顔を見た叔父さんは驚いているようです。
冒険に出られないゴブリンスレイヤーは牛飼娘を手伝う事になります。
ギルドに食材を運ぶ事になりました。
牛飼娘が受け取りの確認作業をしている間、ギルドで待つ事になりました。
ゴブリンスレイヤーの素顔を知らない槍使いが話しかけてきました。
見かけない顔だなと言われてゴブリンスレイヤーは意外感を持っています。
実直な答え方をするゴブリンスレイヤーに対して槍使いは好感を抱いたようですよ。
槍使いは受付嬢が好意を示しているのでゴブリンスレイヤーを敵視しているのですが・・・
槍使いが冒険者をしている理由を教えてくれますよ。
彼は受付嬢に良い恰好をしたくてこのギルドに留まっているようです。
多くの冒険者は混沌を討伐する為に王都に行ってしまったそうです。
魔女が槍使いを迎えに来て二人は冒険に出かけて行きました。
ゴブリンスレイヤーは魔女と槍使いがパーティーを組んでいる事を初めて知ったようです。
魔女はゴブリンスレイヤーの素顔を見て彼がゴブリンスレイヤーだと分かったようです。
ゴブリンスレイヤーに鍛冶屋の見習いが声を掛けてきました。
彼もゴブリンスレイヤーの素顔は始めて見るようです。
装備品の修理が終わったと聞いて受け取りに行きます。
鍛冶屋の親方はゴブリンスレイヤーに好感を抱いているようです。
失ったスクロールが入手できたか聞くとまだ市場に出ていないと言われます。
親方は市場にでたら確保して置いてくれると言っていました。
装備品を身に着けて待合室でまっていると女神官が声を掛けてきました。
彼女は等級が上がったと嬉しそうに教えてくれました。
オーガと戦った事が評価されたと喜んでいました。
女神官は神殿に戻り昇級の報告をすると言っています。
牛飼娘を待つ間、荷下ろしをする事にします。
作業をしていると妖精弓手が声を掛けてきました。
彼女の後ろには鉱人道士と蜥蜴僧侶も付いてきていました。
彼らはこの街に拠点を移す事にしたようです。
蜥蜴僧侶がチーズが欲しいと言ってきました。
彼は牛飼娘の牧場で作られたチーズが気に入ったようです。
ゴブリンスレイヤーはチーズを渡してあげました。
残っている妖精弓手が遺跡の調査をしている事を教えてくれました。
彼女は自分たちのパーティーには前衛が欠けているのでゴブリンスレイヤーに声を掛けるかも知れないと言ってきました。
ゴブリンスレイヤーが考えておくと答えると嬉しそうにしています。
ギルドの裏で新人冒険者を鍛えている重戦士を発見しました。
見物していると女騎士が話しかけてきます。
女騎士は鎧を装備して兜まで被っているゴブリンスレイヤーを見て呆れているようです。
女騎士から新人冒険者を鍛えている事を教えられました。
受付嬢がレモンと蜂蜜をたらした水を持ってきてくれます。
彼女はゴブリンスレイヤーを攻略する為に機会を逃さず積極的に攻め込んで来ているようです。
ゴブリンスレイヤーは差し出された水の製法を覚えています。
受付嬢から引退した冒険者を教師として新人冒険者の教育機関を作ろうとの動きがある事を教えられます。
受付嬢は冒険者を引退しても生きていく必要があるので誰にとっても意義のある機関になると言っていました。
受付嬢はしっかりと身体を癒す事を勧めてきました。
無理をするなら仕事を斡旋してあげないと、と言っています。
牛飼娘と一緒に牧場に戻り牧場の手伝いをして過ごす事になりました。
ゴブリンスレイヤーはゴブリン対策として牧場に石垣を作る事にしました。
ゴブリンスレイヤーは受付嬢の言っていた冒険者を引退してからの生活を考えています。
隣にやって来た牛飼娘が膝枕をしてくれていますね。
彼女はゆっくり考えれば良いと言っています。
牛飼娘もゴブリンスレイヤーとの平和な生活を満喫しているようです。
一ヵ月ほど牧場の仕事を手伝いながら平穏な時間を過ごす事になりました。
都から新人冒険者が聖剣に導かれて魔人王を討伐したとの報告が届きました。
都では盛大な祝典が開かれ、辺境のこの街でも祭りが開かれました。
平和な日々に終わりが告げられる事になりました。
牧場の周辺にゴブリンの足跡が発見されました。
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第11章 冒険者の饗宴
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ゴブリンスレイヤーは発見した足跡からゴブリンロードが率いている群れがやってくると判断しました。
ゴブリンロードは100匹以上のゴブリンを従えている可能性があります。
洞窟などの狭い場所ならば一人で対処可能ですが平地では無理だと判断しました。
ゴブリンスレイヤーに、ゴブリンを倒す事は出来ないので逃げろ、と言われた牛飼娘は驚いています。
牛飼娘はゴブリンスレイヤーが残って戦うと言っているので自分だけ逃げ出す事を拒否しました。
彼女の泣き顔を見たゴブリンスレイヤーは別の作戦を取る事にします。
牧場主の叔父さんからも牛飼娘を泣かせるな、と言われてしまいます。
ゴブリンスレイヤーは冒険者ギルドに向かいます。
冒険者ギルドで冒険者たちに一緒にゴブリンを討伐して欲しいとお願いしました。
ゴブリンロードが率いている群れだと聞いて冒険者たちは嫌そうな顔をしています。
槍使いが冒険者にお願いなんてするな依頼を出せと言ってきました。
ゴブリンスレイヤーは自分の持っている物全てを報酬として提供すると言い出します。
槍使いは受付嬢をくれるのか?と問いかけてきました。
ゴブリンスレイヤーは真顔で彼女は自分の所有物ではないと答えています。
槍使いは受付嬢がゴブリンスレイヤーに好意を抱いていると気が付いています。
まあ、あれだけあからさまだと分かるか。
問題はゴブリンスレイヤーが全く気が付いていない事だよね。
槍使いがゴブリンスレイヤーを敵視しているのも理解できるよね。
命まで掛けるのか?と聞かれたゴブリンスレイヤーは死ぬと泣く人が居るので無理と答えました。
しかしゴブリンスレイヤーの必死さが伝わったようです。
槍使いは依頼終了後、一杯驕る事を条件に引き受けてくれました。
槍使いは受付嬢を攻略する障害となるゴブリンスレイヤーを助ける事にしました。
結構男気がありますね、魔女はこの辺を評価して彼とパーティーを組んでいるのだろうか?
妖精弓手も依頼完了後、自分の冒険に同行する事を条件に引き受けてくれます。
鉱人道士は酒樽、蜥蜴僧侶がチーズを報酬とする事で引き受けてくれました。
魔女は槍使いが引き受けたので引き受けてくれました。
受付嬢が上司に掛け合いゴブリン討伐に報酬を出す事を約束してくれました。
ゴブリン一匹につき金貨1枚が支払われる事になりました。
重戦士も引き受けてくれました。
ゴブリンスレイヤーは彼の田舎に出たゴブリンを討伐したそうです。
重戦士は恩義を感じていたそうですが素直にお礼を言えなかったみたいです。
重戦士が参加する事を決めると女騎士も参加する事を決めました。
ギルドから報酬が出ると聞いて多くの冒険者がゴブリン討伐に参加する事になりました。
ゴブリンスレイヤーの背後から、よかったですね、と声が掛かりました。
女神官はすでにゴブリンスレイヤーの後ろに待機していました。
彼女は最初から一緒に戦うつもりだったようです。
完全にパーティーメンバーと化していますね。
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第12章 小鬼どもの丘を越えて
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ゴブリンロードは捕まえてあった女や子供を括り付けた板を盾として使ってきました。
いつもならば、その盾を見ると冒険者は攻撃して来なくなります。
しかしゴブリンスレイヤーから対策を聞かされていた冒険者たちは魔法を使い盾を持っているゴブリンを眠らせました。
冒険者たちは盾を回収してから攻撃を再開してきました。
単体での戦闘力は冒険者が圧倒するので戦闘は冒険者優位に傾きました。
さらにゴブリンスレイヤーから細かな対応が指示されていました。
ゴブリンと戦っていた槍使いがゴブリンスレイヤーが何処に行ったのか疑問を持ちました。
傍で支援魔法を唱えていた魔女がゴブリンの元に向かったに決まっていると答えています。
彼女の予想通りにゴブリンスレイヤーは逃げ出したゴブリンロードを待ち伏せしていました。
戦況が不利と悟ったゴブリンロードは巣穴に戻り体制を立て直そうと考えました。
巣穴に囲ってある女を孕ませてゴブリンの数を増やして再び攻め込もうと考えていました。
しかしゴブリンロードの目論見は断たれる事になります。
ゴブリンスレイヤーは既にゴブリンロードの巣穴を強襲していました。
ゴブリンロードはゴブリンスレイヤーを殺して今夜の失敗の腹いせをする事にします。
ゴブリンスレイヤーは自分を囮にしてゴブリンロードを殺す作戦を立てていました。
隠れていた女神官に《聖壁》の奇跡を使ってもらいゴブリンロードの動きを止めました。
左腕を折られてボロボロのゴブリンスレイヤーは動けないゴブリンロードの喉を抑えて窒息死させました。
大きなダメージを受けたゴブリンスレイヤーは倒れてしまいます。
女神官が回復の奇跡を唱えゴブリンスレイヤーを救う事になりました。
女神官は無理をし過ぎだと泣きながら訴えてきました。
ゴブリンスレイヤーは彼女の事を信じていたから取れた行動だったと返答しました。
信頼されていると知った女神官は嬉しそうにしています。
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第13章 ある冒険者の結末
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冒険者ギルドで祝勝会が開かれる事になりました。
ゴブリンスレイヤーは巣穴を潰しましたがゴブリン軍からあげた戦果はゴブリンロードのみです。
ギルドから金貨一枚の報酬を貰いました。
女神官はゴブリンスレイヤーの支払う報酬の事を心配しています。
ゴブリンスレイヤーは槍使いに一杯驕ったと答えました。
ゴブリン退治の報酬は元々低いのでそれで問題は無いそうです。
女神官はゴブリンスレイヤーが依頼を出さずに冒険者にお願いをした理由を尋ねました。
ゴブリンスレイヤーは自分の村が襲われた時に冒険者が来てくれなかったので確実性を優先したと答えます。
ゴブリンスレイヤーは依頼を出す行為を運頼みと捉えていました。
女神官は助けてくれと言われたら自分は助けたと答えました。
街の冒険者もお願いすれば助けてくれます、運では無いと言っていました。
女神官はゴブリンスレイヤーが皆に好かれていると伝えたかったようです。
女神官は勇気を振り絞り自分の報酬を要求しました。
彼女はゴブリンスレイヤーに兜を取って欲しいとお願いしてきました。
ゴブリンスレイヤーが兜を外したので女神官は彼の素顔を始めて見る事になりました。
女神官は赤い顔をして「その方が、格好良いと思いますよ?」と言っていました。
妖精弓手がゴブリンスレイヤーが素顔を晒している事に気が付いて叫び声を上げました。
集まっていた冒険者たちもゴブリンスレイヤーの素顔を見る事になりました。
彼の素顔は好評だったようです。
この世界は《光》《秩序》《宿命》の神々と《闇》《混沌》《偶然》の神々が争っている世界の様です。
この世界の生物は神々の争いの手駒のようです。
その中でもゴブリンスレイヤーだけが神々にサイコロを振らせない存在だそうです。
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成分 | 美少女 | 卑劣 | 仲間 | 恋愛 |
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