ラノベの感想) 最強魔法師の隠遁計画 第6巻 (HJ文庫)

概略:
バルメスの討伐隊が悪食に全滅させられました。事態の打開を図り犯罪組織クラマの手を借りる事にします。バルメスの失策をアルファの諜報部隊が掴む事になり事態収束に向けて動き出します。シセルニアが各国元首に命令する立場になれて喜んでいます。アルスは報酬としてリンネを貰う事で迷惑な依頼を引き受ける事になりました。ジャンがクラマ幹部の戦闘狂脳筋男と美少女風老婆と交戦する事になります。アルスが居なくなった大会でロキが頑張る事になります。

レーベル:HJ文庫
発行日:2018/5/1
著者:イズシロ
イラスト:ミユキルリア
ISBN:978-4-7986-1690-2
雰囲気:悪だくみ失敗、シセルニアご満悦、ライバル、ロキの覚悟、大魔法、悪の大幹部かも?
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【バルメス】(7カ国の1つ)は外界で鉱床を発見して調査を行ったようです。
そこにはミスリルが存在するようなのですが厄介な魔物まで見つけてしまいました。
国の最高レベルの魔法師で討伐隊を編成したそうですが全滅しました。
有事に際して国家元首のホルタルは他国へ救援を要請しようと考えました。
しかし軍部の最高権力者(総督)のガガリードが反対しました。
ガガリードは他国に介入されるのは不味いと考え国際的な犯罪組織に魔物討伐を依頼してしまいました。
【クラマ】と呼ばれる犯罪集団で各国の高官とのコネクションを持っているそうです。
各国の正規軍が出来ない汚い仕事を請け負っているそうですよ。
クラマにはシングル相当の魔法師が所属しているそうです。
各国は彼らを撲滅したいようですが高官が繋がりを持っているので上手く行っていません。
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アルファはバルメスの行動に不信を抱き密偵を派遣していました。
ヴィザイストの部隊が潜入済みでバルメスの内偵を行っていました。
リンネも同行していて元首と総督の話を盗み聞きしていました。
バルメスは討伐部隊が戻らなかったので調査隊を派遣しました。
調査隊の一人が瀕死状態で戻って来ました。
彼から生き残りは自分だけでシングルを含めた討伐隊が全滅した事が伝えられました。
息を引き取る前に彼は出現した魔物が【悪食】だと伝えました。
悪食とは同族や魔法師を大量に喰らい魔力を高める個体のようです。
悪食はかつて人類を滅亡の危機に陥れた種類です。
ヴィザイストはリンネをシセルニアとべリックの元に向かわせてアルスを呼び出そうと考えたようです。
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リンネからの報告を受けたシセルニアは他国の元首に緊急招集をかけました。
早朝と思われる時間に呼び出されて元首たちは何事か?と不機嫌そうにしています。
他国に対して主導権を取りたいシセルニアはアルスが来るまで他国の元首を待たせています。
ある程度非常呼集があると予想していたアルスがやって来ました。
シセルニアがバルメスのホルタルに悪食が出現しましたよね?と質問を開始しました。
彼女はヴィザイストの部隊が掴んだ情報を開示して彼の事を追い込みました。
自国の戦力だけでは対処不可能なホルタルはシセルニアの追及に屈し認める事になりました。
ここからシセルニアはアルスの実力を笠に着て主導権を取り始めました。
アルファ単独で悪食の討伐を行うと宣言しました。
これには他の国の元首が難色を示しました。
悪食により人類の生存権を確保しているバベルが破壊されてしまうと人類存亡の危機に陥るので心配なようです。
自国のシングルを派遣したいと考えたようですがシングルが死亡して自国の軍事力が低下する事も避けたいようです。
そこでアルファの部隊が先遣隊として現地に赴き偵察を行う事になりました。
観察の結果倒せるのであれば討伐するって事で纏まりました。
ルサールカの元首リチアが自分の国のシングルであるジャンを討伐部隊に入れて欲しいと言ってきました。
アルスの隠している能力(魔力を喰らう能力のようです)を見られたくないので断る事になります。
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シセルニアは勝手にアルスをリーダーとしてレティの部隊を率いて討伐を行うと決めてしまいました。
世界存亡の危機なのでシングルのアルスが命令に従い出撃してくれると元首たちは期待しました。
しかしアルスは、世界なんてどうでも良いよ、大会で優勝しなければならないから行きたくないな、と言っています。
シングルが世界の為に貢献する高尚な人間だと思っている元首たちは驚き激怒していました。
リチアが金銭でアルスを懐柔しようとしましたがアルスが断ってしまいます。
過去の功績によって既に十分な資産を持っているアルスは金では動いてくれませんでした。
ここでシセルニアがアルスを従わせる為の切り札を出してきました。
彼女は魔眼を保持しているリンネを研究対象としてアルスに提供すると言ってきました。
魔眼研究に興味を持っているアルスは承諾してくれました。
可哀想なのはリンネですね、彼女には拒否権が与えられていませんよ。
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出撃が決ったアルスはフェリネラの元に向かい大会に出られなくなった事を伝えました。
こうなる可能性を事前に教えていたのでフェリネラは快く彼を送り出してくれました。
後は任せて下さいと言っていました。
続いてアルスはロキの元に向かい討伐任務に向かう事を教えています。
ロキは当然の様にアルスに付いて行こうとしたのですが断られてしまいました。
アルスはロキでは死んでしまう可能性が高い事を説明しています。
消沈しているロキに大会での優勝を任せる事で彼女を奮い立たせました。
ロキは優勝したら次からはどこにでも同行させて欲しいとお願いしてきました。
誤魔化す事は許しませんよと言われてしまったアルスは優勝出来たらロキをどこにでも連れて行く事を約束させられる事になりました。
部屋ではアリスとテスフィアが寝ていました。
アリスは少し、テスフィアはかなり寝相が悪いようですよ。
二人が起きだしてくる前にアルスは出発する事にしました。
ロキが寝ぼけ眼で起きだした二人にアルスが任務に向かった事を教えました。
三人で優勝を目指す事を誓い合っていました。
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本戦が始まりアリスとテスフィアが対戦する事になりました。
二人はこれまでの訓練の成果を発揮して素晴らしい好勝負を展開する事になりました。
アリスはテスフィアの方が魔力量で勝っている事を痛感しています。
自分の優位点が格闘術にあると考えたアリスは果敢に接近戦を挑む事にしました。
テスフィアはアリスのAWRが天帝フィデスに変わった事で不利になったと感じていました。
お互いにアルスに教えられた魔力を制御する事を心がけて戦っていました。
互いの魔力が付きる激戦になりました。
最後はお互いに最後に力を振り絞って大技を出して相手を倒そうとしてきました。
結果、二人とも倒れてしまい、引き分けとなりました。
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アルスの代わりにロキがルサールカのフィリリックと対戦する事になりました。
アルスよりもジャンの方が実力上位だと信じ切っているフィリリックはアルスが逃げたと挑発してきました。
彼のネチネチとした嫌味にロキが切れています。
ロキはアルスが手を下すまでもない、自分が片付けてやると言い返しています。
プライドの高いフィリリックはロキの発言にイライラ来ていました。
戦前の舌戦はロキに分があったように思われます。
アルスに勝てると命知らずな暴言を吐くだけあってフィリリックはそれなりの強さを持っていました。
彼の魔法特性が闇属性だったのでロキは苦労する事になりました。
優勝すれば本物のパートナーになれる確約を得ているロキはなり振り構わない作戦に出ました。
彼女は身体能力を向上させる魔法を掛けてフィリリックの攻撃を躱しながら打撃を与えていきました。
フィリリックを追い詰めるのですが無理が祟り足の筋肉が断絶してしまいました。
立ち上がるのも辛い状況だったのですが根性です。
ロキは立ち上がりアルスに見せる為に開発していた魔法を放ちました。
雷系の最上位級魔法を放ちフィリリックを倒しました。
フィリリックは巨大なダメージを受けてしまい意識不明となりました。
勝利したロキをフェリネラが助け起こしました。
無理をし過ぎだと怒られてしまいましたがロキの見事な試合に満足しているようです。
フェリネラは後は任せろと言って担架で運ばれるロキを見送りました。
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フェリネラは順当に決勝に進みルサールカのカリアと戦う事になりました。
カリアはフェリネラの事を徹底的に研究してきました。
フェリネラはこれまで試合用の戦い方をしていたようです。
それではカリアに勝てないと判断したフェリネラは仕事用の魔法を使う事にしたようです。
フェリネラが見事な勝利を収めて第2魔法学院の優勝が決定的になりました。
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一年生の試合が最後に開催される事になりました。
これは出場予定者が全員負傷していて試合ができるか不明だった為です。
決勝はロキvsテスフィアかロキvsアリスになる予定でした。
3位決定戦も行われる予定でしたが出場予定のフィリリックが目覚めませんでした。
相手がフィリリックなのでアリスが3位決定戦にテスフィアが決勝に出る事が決っていました。
二人は準決勝で引き分けているので両者に決勝への出場資格がありました。
対戦相手の特性を考慮した結果です。
しかしロキとフィリリックが出場できる状態に無かったので決勝と3位決定戦は中止となりました。
結果的にテスフィアが不戦勝で優勝する事になったようです。
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表彰式でロキは準優勝のトロフィーを受け取りました。
それを見て、これは・・・汚い、と感じています。
テスフィアが貰った優勝トロフィーを見ても同じ感想を得ていました。
トロフィーはミスリル製だとの話でした。
しかしミスリルなのは表面だけでトロフィーはメッキものでした。
ロキはガッカリしていました。
予定ではアルスに渡してミスリルを溶かしてAWRの作製に使う計画でした。
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優勝した第2魔法学院で祝勝会が催される事になりました。
そこには各国からスカウトがやってくる事が予想されます。
アリスは勧誘されたらどうしようと不安になっていました。
貴族のテスフィアは婚約を申し込まれる可能性が高まりました。
二人はお互いにフォローし合って断ろうと決めています。
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バルメスに到着したアルスは面会拒んでいたガガリードの元に向かいました。
勝手に彼の執務室に入ってしまいます。
そこにはヴィザイストが来ていてガガリードを説得していました。
アルスからバルメス元首ホルタルから軍の全権を委ねるとの委任状を受けとります。
委任状を見てガガリードは抵抗を諦める事になりました。
ガガリードから悪食の討伐にクラマを雇った事を聞かされたアルスは「馬鹿が!」と叫んでいます。
他国の総督が相手でもアルスは率直だよねー遠慮が全く無いよ。
アルスとべリックは討伐の邪魔をされないか?と心配していました。
クラマ対策をべリックに任せてアルスは部隊を率いて現地に向かう事になりました。
到着が昼になるように時間を調整して出発する事になりました。
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現地に向かう途中でアルスとレティは強い魔力を持つ存在に気が付きました。
恐らくクラマと思われる集団です。
ここでアルスとレティは遠距離からの巨大な炎系魔法を放ち威嚇する事にしました。
二人が放った魔法が森を燃やし尽くして相手との間に直線的な空間を作り出しました。
クラマの部隊は二人を残して全滅してしまいました。
シングルの二人は外界の怖さを知っているんだね・・・相手が人間と分かっていても容赦無しでした。
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クラマの部隊を率いているのはイリイスと云う少女でした。
もう一人のハザンと云う口の悪い男にババア呼ばわりされています。
イリイスは見た目は少女なのですが100年以上生きているそうです。
更に彼女の身体は変化をしないそうですよ、成長もしなければ老化もしないようです。
これは何らかの人体改造が行われたと思うべきだよね。
イリイスはアルファに何らかの恨みを抱いているようです。
もしかしたらアルファによって人体実験をされたのかもね・・・
アルスとレティの大魔法を喰らったハザンは強敵の登場に狂喜していました。
彼は戦いたいだけの戦闘狂の脳筋野郎でした。
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イリイスとハザンは悪食の討伐に向かい相手が強すぎて準備不足だと判断して撤退する途中でした。
戦えなかったハザンは鬱憤が溜まっていたようです。
丁度良い強者が現れたと考えてアルスとレティと戦おうとしていました。
ガガリードから依頼をキャンセルするとの知らせを貰いました。
イリイスは情報不足だったガガリードを咎めてキャンセル料をせしめようと考えているので早めに帰りたいようです。
ハザンの事を脅して彼が無駄な戦闘を始めるのを止めていました。
二人の力関係はイリイスの方が強いようです。
しかしもたもたしていたので厄介な人物に介入されてしまいました。
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べリックがジャンにクラマ一行を捕まえて欲しいと依頼してたそうです。
ジャンは急いでアルス達を追いかけてきたのでイリイスとハザンを補足できたようです。
ジャンとハザンが戦う事になりました。
イリイスは二人の戦いを傍観する事になりました。
ハザンはジャンの実力を正しく評価出来なかったようです。
それとも彼は力技に頼る戦いが好みなのかな?
ジャンがハザンを追い詰める事になりました。
ハザンはそれなりの実力があるようです・・・ジャンはAWRの隠された能力を使う事になっていました。
予想外にハザンが強かったのでジャンはイリイスへの警戒を解いてしまいました。
イリイスは水系統の魔法師で空中に巨大な魚を作り出したようです。
ブロックしたジャンの腕をすり抜ける蹴り技を放ちジャンの首筋を捉えました。
イリイスの水系統の魔法を使った攻撃に対してジャンが巨大な炎の魔法を放ちました。
周囲が水蒸気に包まれて視界が無くなりました。
視界不良の中ジャンはイリイスとハザンが誰かと戦う気配を感じ取る事になりました。
視界が晴れるとそこには誰も居ませんでした。
ジャンは結果的に何者かに救われた事になりました。
見方によっては何者かはイリイスとハザンを逃がしたとも思えます。
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イリイスとハザンを逃がしたのはダキア・アグノイズでした。
彼女は魔法演武に出てましたね・・・そして危険な魔法を使っていました。
彼女がバルメスの調査隊に鉱床にミスリルがあると教えたそうです。
これは嘘だったようです・・・嘘で誘い出した目的が気に成りますね・・・
彼女もクラマの一員って事のようですね。
魔物の討伐に関してアルファの1位なら期待出来ると言っています。
更に「私を殺してくれたんだから」とも言ってますね。
彼女は魔法演武よりも前にアルスと会った事があるようです。
二人の関係性が気に成りますね。
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成分美少女戦闘訓練恋愛ハーレム
評価AAAAAACBB
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