ラノベの感想) ゴブリンスレイヤー 第6巻 (GA文庫)
概略:
冒険者ギルドの訓練施設がゴブリンスレイヤーと牛飼娘の育った村があった場所に建てられる事になります。ゴブリンスレイヤーは郷愁にとらわれています。姉はゴブリンの毒で殺されたと言ってゴブリンへの復讐を企図している少年魔術師に出会いました。彼の姉はゴブリンスレイヤーが女神官を助けた冒険に参加していました。二人は少年魔術師の姉の死に関わっているようです。ゴブリンスレイヤーは少年魔術師の世話を焼く事にします。
レーベル:GA文庫
発行日:2017/9/30
著者:蝸牛くも(かぎゅう くも)
イラスト:神奈月昇(かんなつき のぼる)
ISBN:978-4-7973-9159-6
雰囲気:過去、葛藤、新人、指導、強パーティー、昇級、旅立ち
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第1章 ありふれた春の一日
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ゴブリンスレイヤーは故郷の村があった場所に来ていました。
ゴブリンの襲撃により村は失われているようです。
冒険者ギルドがこの地に訓練施設を作る事になっていました。
ゴブリンスレイヤーは昔を思い出して暗い気分になっているようです。
女神官と妖精弓手が令嬢剣士から手紙を貰ったそうです。
実家に戻った彼女は家族と和解したそうです。
これからは冒険者を資金面から援助する事にしたそうです。
冒険者ギルドの訓練施設建設が動き出したのは彼女から資金提供があったからでした。
春が来て新人冒険者が登録に来ています。
女神官は1年前は自分も登録の列に並んでいたなーと懐かしく思っています。
彼女は冒険者として1年を過ごしたので先輩になりました。
その日はゴブリンスレイヤーがギルドにやって来るのが遅くなりました。
ゴブリンスレイヤーは受付嬢の元に向かいゴブリン退治の依頼書を10個程貰ってきました。
今回のゴブリン退治は新人にやらせるのは難しそうな案件だったようです。
ゴブリンスレイヤーは必要な水薬を購入してちょっとした細工を施していました。
彼は咄嗟の時に飲むべき薬を間違わないように瓶に縄を括り付けて小さな結び目を付けています。
薬の種類に応じて結び目の数を変えているようです。
新人冒険者(圃人の娘)がその作業に興味を持ちました。
一党の中で一番話し易そうと判断して蜥蜴僧侶に話しかけてきました。
蜥蜴僧侶は丁寧に解説してあげています。
ゴブリンスレイヤーは質問してきた女の子に、全てに印をつけようとするな混乱するぞ、と助言しています。
準備が終わったので一党はゴブリン退治に出かけました。
一回の冒険で10件の依頼を果たす予定らしく疲労との戦いとなっていました。
深い洞窟の中で囚われていた船頭の女の子を助け出し脱出しようとしています。
予想よりもゴブリンの数が多かったのでゴブリンスレイヤーが非常手段を取りました。
水中でも呼吸可能な指輪を全員で装備して鉱人道士にトンネルを掘る奇跡を使ってもらいます。
地上への出口ができてからゴブリンスレイヤーは巻物を使い深海から海水を召喚しました。
海水が地面から空中に水柱となって噴き出しました。
水柱の上には一党が乗っています。
地面へと落下が始まり妖精弓手は泣き叫び女神官は諦めています。
鉱人道士が《降下》の奇跡を使い一党は安全に地面に降り立ちました。
妖精弓手は二度としないで、と言って水柱とトンネルで脱出する方法を禁じています。
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第2章 赤毛の少年魔術師
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夜遅くにギルドに戻って来たゴブリンスレイヤーはギルドで寝ていた少年魔術師に遭遇しました。
最初はゴブリンが襲撃してきたと思い警戒しています。
ゴブリンスレイヤーはどんな時でも気を抜く事がありませんね。
受付嬢から少年魔術師がゴブリン退治しかやりたく無いと言っている事とパーティーに所属していない事を教えられます。
宿が無いと知ったゴブリンスレイヤーは彼を一晩泊めてあげる事にしました。
ギルドを去る時に少年魔術師は紅茶を淹れてくれた受付嬢にお礼を言っていました。
根は悪い奴では無いようです。
牧場に戻ると牛飼娘が出迎えてくれます。
彼女はゴブリンスレイヤーの帰りを待って最近は夜更かししていたそうです。
初めて牛飼娘を見た少年魔術師は彼女の乳のでかさに驚いたようです。
「ぅお、でか・・・」と正直な感想を漏らしています。
ゴブリンスレイヤーが新人の冒険者だと紹介すると彼女は意図を理解したようです。
彼女は少年魔術師を泊めるのに賛成してくれました。
しかし牧場主の伯父さんは反対してきました。
牛飼娘が居るので実績が無く信頼度ゼロの無頼漢と等しい新米冒険者を泊める訳にはいかないと言っています。
牛飼娘に何かあったら責任を取れるのか?と聞かれたゴブリンスレイヤーは取れませんと答えます。
ゴブリンスレイヤーが、納屋に泊めて自分が一晩見張りをしている、と告げると伯父さんは悩み始めました。
伯父さんは疲れて帰って来たゴブリンスレイヤーに徹夜で見張りをさせるのは酷だと考えて泊めるのを認めました。
伯父さんはゴブリンスレイヤーの事を心配しているようです。
翌朝、少年魔術師はゴブリンスレイヤーが剣を投擲する練習の音で目覚めました。
牛飼娘の作ってくれた朝食を食べてギルドに出かける事になりました。
少年魔術師はシチューを3杯もお代わりしてお腹が痛くなっています。
ギルドの受付で少年魔術師と別れる事になりました。
ゴブリンスレイヤーが定位置の長椅子に向かうと項垂れた女神官を妖精弓手が慰めていました。
昇級審査があったらしく女神官の昇級は見送られたそうです。
銀等級のパーティーに交じって冒険しているので彼女の貢献度が低く見積もられた結果のようです。
落ち込んでいる女神官を少年魔術師が揶揄する事になりました。
彼は神官は後ろで祈りを捧げるだけで何も出来ないだろ?と言っています。
何もできないと言われた女神官は激怒していますが、何ができるのかと考え言い返せなくなっています。
少年魔術師が吐いた暴言に見習神官が怒りを露にしています。
ギルドに集まっていた他の神官たちも彼に嫌悪感を抱いたようです。
ここで女騎士が乗り出して来ました。
女騎士は少年魔術師に、ゴブリン退治をやってみろ、と言って挑発します。
血気盛んな少年魔術師は彼女の挑発にのってしまいました。
女騎士は少年魔術師と女神官にパーティーを組ませてゴブリン退治をやらせてみよう、パーティーの頭目は女神官にすると言い放ちました。
女神官と少年魔術師双方から異議が出ましたが女騎士は聞く耳を持ちません。
ゴブリンスレイヤーは女騎士に助けられたと感じています。
彼女のパーティーのリーダーである重剣士にお礼を言うと、大きな借りがあるので気にするな、と言われます。
ゴブリンスレイヤーには心当たりがないようです。
重剣士の言っている借りとは、恐らく女騎士に平時には普通の服装で過ごせと助言した事だと思われます。
女騎士の差配でゴブリン退治が始まる様です。
まあ、ここで評価を上げる事が出来れば女神官も昇格できるかもしれないので頑張るしかないね。
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第3章 呪的資源
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女騎士の少年魔術師にゴブリン退治をさせるって提案が実行に移されます。
彼をゴブリンスレイヤーのパーティーに入れて女神官に指揮を執らせる事になりました。
向かった先は冒険者ギルドが訓練施設を建設している現場です。
依頼人は建設を請け負ている大工職業組合の重鎮、人足長の鉱人でした。
人足長はゴブリン退治を最近名が売れてきたパーティーに依頼したそうです。
しかし誰も帰って来ませんでした。
血気にはやる少年魔術師は直ぐにゴブリン退治に行きたそうにしています。
冒険の指揮を任された女神官はゴブリンスレイヤーから学んだ事を思い出しながら情報収集に務めます。
装備の確認を行いゴブリンの巣がある陵墓に向かう事になりました。
この地はゴブリンスレイヤーの故郷なので彼が陵墓になっていると教えています。
ゴブリンスレイヤーは姉の言いつけを守り陵墓の中には入った事が無いそうです。
女神官はゴブリンスレイヤーの過去について知らないんだと実感しています。
行方不明になったパーティーには女性冒険者が2人居たそうです。
女神官は冷静に生き残っている可能性があるのは2人だな、と計算しています。
陵墓に入り女神官が隊列を決めました。
前衛にゴブリンスレイヤーと妖精弓手、中盤に女神官と少年魔術師、後衛に蜥蜴僧侶と鉱人道士。
冒険が初めての少年魔術師は魔法使いは一番後ろじゃないのか?との疑問を持ちました。
女神官は敵が前から来るとは限らないと言って彼を納得させました。
女神官は玄室を1つずつ攻略する事にしました。
彼女は一度に接敵するゴブリンの数を絞り複数回の戦闘でゴブリンを掃討しようと考えました。
上手い手ですね、彼女の作戦は非常に上手く行っていました。
活躍の機会が来ない少年魔術師が焦れて魔法を放とうとしました。
女神官は術は温存してと言って彼の行動を止めます。
罠が仕掛けてある扉を発見した女神官は仕掛けがある扉を開けるか回避して進むか悩む事になります。
これまで全く戦闘に参加出来ずに焦れている少年魔術師がやらかしてしまいます。
彼は罠の仕掛けられている扉を開けてしまいました。
開けると頭上から行方不明になったパーティーメンバーの惨殺死体が落ちてきました。
神官戦士の腕だったようです。
彼女はビキニアーマーを着ていたね。
本当に冒険に着ていく人が居るんだね。
驚いた少年魔術師が大きな悲鳴を上げてしまいました。
それによって陵墓に侵入者が来ている事がゴブリン達に伝わってしまいました。
女神官が決断を迫られる事になりました。
彼女の答えが出ない間に扉の奥から女の悲鳴が聞こえてきました。
血気盛んな少年魔術師は1人で飛び込んでしまいました。
女神官は彼を止める為の言葉が出てきませんでした。
奥に進んだ少年魔術師は椅子に針金で縛り付けられた女を発見します。
彼女の横には彼女の事をいたぶっているゴブリンが居ました。
少年魔術師は1日1回使える《火球》の魔法を放ちゴブリンを殺しました。
初めてゴブリンを殺せた彼は高揚しているようです。
周囲への警戒を怠ってしまいます。
針金を外そうとしていると女が「・・・ぅ・・・ぃ、ぉ・・・」と警告してくれます。
幸運な少年魔術師はトロールの振りぬいた棍棒を避ける事ができました。
そこに周囲の玄室からゴブリン達が出てきてしまいます。
既に1日1回の魔法を使ってしまった少年魔術師には対抗する手段がありませんでした。
少年魔術師はゴブリンスレイヤー達に罠だと警告を発しました。
逃げずにパーティーを案じたのは評価できるかもね。
そこにゴブリンスレイヤー達が飛び込んできました。
女神官に《聖光》の奇跡を使わせトロールの目を眩ませます。
その隙に逃げ出す事になりました。
鉱人道士に命じられて少年魔術師は彼と一緒に椅子ごと女を担いで逃げる事になります。
ゴブリンスレイヤーが殿を務めて追ってくるゴブリンを殺しながら逃げる事になりました。
途中で妖精弓手に追いつき彼女も矢を射かけてゴブリンを殺しながら撤退する事になります。
入り口が一つの玄室に逃げ込む事に成功しました。
少年魔術師は女神官の行動を見て彼女に対して後ろで祈っているだけなんて暴言を吐いた事を後悔しています。
ゴブリンスレイヤーが脱出の為の作戦を考え出しました。
今回も常識外れな方法を使う事になりました。
鉱人道士に雨を降らせる奇跡を使ってもらいます。
女神官にももう一度《聖光》の奇跡を使ってもらいました。
雨に濡れて光に照らされているトロールに錬金術で使う硝石をなげ付けました。
トロールは急激に冷やされて体を凍らせる事になりました。
女神官は水の街でゴブリンスレイヤーが氷菓子の作り方を聞き出していた事を思い出します。
凍ったトロールを蜥蜴僧侶が倒しました。
ゴブリンスレイヤーは残りのゴブリンを殲滅したようです。
無事に戻って来た一党はギルドの酒場で打ち上げを行っています。
女神官は自分の指揮が不味かったのでパーティーを窮地に陥れたと反省していました。
ゴブリンスレイヤーはむっつりと黙り込んでいます。
少年魔術師も自分が失敗した自覚があるので黙っています。
鉱人道士に酒を呑まされた彼は貯まっていた不平をぶちまける事になりました。
助け出した侍祭の女は助かりました。
切り取られていた指も繋がったそうです。
妖精弓手は生きていれば再起できると言っています。
これを聞いた少年魔術師の不満が爆発しました。
少年魔術師は最弱のゴブリンに負けたんだぞ、馬鹿にされるに決まっている、どうにもならない、と叫びます。
彼の姉がそうだったそうです。
彼の姉は冒険者となりゴブリンの毒によって殺されたそうです。
そんな姉の事を彼が通っていた学院の人々は馬鹿にしたそうです。
少年魔術師に魔術師の姉が居たと判明して女神官が強張ります。
少年魔術師に見覚えがあると思っていた彼女の疑問が氷解しました。
女神官が初めての冒険でパーティーを組んだのが彼の姉だったようです。
女神官は衝撃の余り言葉を失います。
ゴブリンスレイヤーも少年魔術師が姉の敵討ちの為に冒険者になったと知り衝撃を受けました。
酔いつぶれた彼に部屋を取ってくれるように鉱人道士に頼んで酒場から立ち去りました。
女神官はゴブリンスレイヤーに何か言って欲しそうでしたが彼は帰ってします。
入り口で鉢合わせた槍使いを押しのけてゴブリンスレイヤーはギルドを後にしました。
槍使いはゴブリンスレイヤーが初めて人を押しのけて出ていく姿を見て驚いています。
少年魔術師の理由を知り衝撃を受けたゴブリンスレイヤーは自分が行って来たゴブリン退治に疑問を持ったようです。
路地裏に蹲り反吐を吐いていました。
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間章 彼女たちの話
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令嬢剣士が水の街で剣の乙女から呪いを消す為の施術を受けていました。
1回では消えないようですね。
令嬢剣士は剣の乙女のお陰で助かったと感謝しています。
剣の乙女から違いますよ、と言われてゴブリンスレイヤーの名前を出しています。
剣の乙女からゴブリンスレイヤーの事をどう思っているのか聞かれる事になりました。
令嬢剣士は迷うことなく「恩人です」と答えました。
令嬢剣士は女神官の事を姉の様に思っているようです。
妖精弓手、牛飼娘、受付嬢と友達になれたのもゴブリンスレイヤーのお陰だと思っているようです。
自分の行いが皆の為になるかは分からないけれども自分の手で何かを成したいと言っています。
剣の乙女はそれで良いと感じています。
令嬢剣士は立ち直れたようです。
彼女の答えを聞いて剣の乙女はライバルには成りえないと感じたようです。
良き出会いに恵まれましたね、とにこにこと嬉しそうにしています。
令嬢剣士は剣の乙女の心情には気が付かなかったようです。
「はい」と豊かな胸を張って、誇らしげに答えました。
剣の乙女のゴブリンスレイヤーへの想いは募って行っているようです。
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第4章 名前のない男たち
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ギルドの訓練施設で初心者冒険者の訓練が始まりました。
手隙の冒険者が訓練を手伝っていました。
女騎士は実戦形式で盾の構え方を教え込む為に初心者達を殴り倒しています。
槍使いは受付嬢から少年魔術師と新米戦士の体力強化をお願いされたそうです。
二人を相手に鬼ごっこをしていました。
ゴブリンスレイヤーは少女巫術師と見習聖女に投石紐の使い方を教えていました。
二人は投石紐の威力に驚いています。
受付嬢が視察と称して訓練施設の見学にやってきました。
彼女から訓練の効果を聞かれたゴブリンスレイヤーは分からないと答えています。
確かにここで訓練したからと言って生き残れるかは分かりませんので実直な答えだったと思います。
牧場の伯父さんは訓練生に食事を提供してくれました。
牛飼娘と女神官が昼ご飯を持ってきてくれます。
疲労困憊の状態で訓練生は食べたくなさそうにしています。
少年魔術師が運動した後に食べないと筋肉が付かないと聞いた事があると伝えると食べ始めました。
彼らなりに強く成ろうとしているようです。
妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶がやってきて午後から訓練を見てくれる事になりました。
彼女は訓練生を熊の巣穴に連れて行く事になるようです。
閉所で武器を振るう訓練をさせる事になるようです。
槍使いがゴブリンスレイヤーを飲みに誘います。
牛飼娘に既に話が通してあったのでゴブリンスレイヤーは応じる事にしました。
伯父さんも寄り合いで遅くなるそうです。
一人で留守番する事になる牛飼娘に戸締りを忘れるなと告げてゴブリンスレイヤーは出かける事になります。
牛飼娘もお財布を忘れてないよね?と声を掛けてくれます。
ゴブリンスレイヤーが向かったのは『親しき友の斧亭』と云う酒場でした。
槍使いからギルドの酒場では出来ない話があると言われました。
重剣士から槍使いはゴブリンスレイヤーと飲んでいる姿を受付嬢に見られたくないから此処にしたんだとバラされています。
3人は酔い冷ましに街を歩く事にします。
橋につたところで槍使いが「お前どうすんだよ」と問いかけてきました。
槍使いは、受付嬢、妖精弓手、牛飼娘、女神官に囲まれているゴブリンスレイヤーが受付嬢をどうするのか知りたいようです。
ゴブリンスレイヤーはゴブリンがいなくなるまでは、無理だろう、と答えました。
ゴブリンスレイヤーが具体的な答えを言う前に話題を変えます。
槍使いと重剣士が自分の夢を語り出します。
重剣士は王になりたいそうですよ。
しかし学が無いそうです、勉強しようにも時間が無いそうです。
王になってから学んだのでは民草に迷惑が掛かる、勉強する為に冒険に出ないくなると一党に迷惑が掛かる。
槍使いは最強になりたいんだそうです。
彼は最強になれば何でもできると思っているそうです。
そして女の子にモテたいそうです。
ゴブリンスレイヤーの子供の頃の夢を聞いてきました。
ゴブリンスレイヤーは冒険者になりたかった、と答えます。
二人は既に冒険者になっていると思ったようですがゴブリンスレイヤーは成れていないと否定しました。
3人は、やりたい事と、やらなきゃならん事と、できる事は違う、難しいな、と意見の一致をみました。
3人は、やりたい事をやらせてやりたいものだ、と言っています。
これは初心者達の事だよね。
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第5章 町外れの訓練場
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ゴブリンスレイヤーは少年魔術師の面倒を見る事にしたようです。
自分では術は理解できないので一番腕が立つと思う鉱人道士に託す事にしました。
鉱人道士から魔女にお願いすれば良いのでは?と言われてゴブリンスレイヤーは冗談ではないと言い返しています。
槍使いの手前、魔女にお願いし難いのか、それとも彼女が苦手なのか?どっちだろうね?
鉱人道士に師事する事になり少年魔術師は不満そうにしています。
しかし鉱人道士の指摘が的確で正しいと納得すると彼の言う事を素直に聞くようになります。
鉱人道士は少年魔術師に魔法を発動する真言の組み合わせが大切な事を教えています。
ゴブリンスレイヤーは妖精弓手と2人だけでゴブリン退治に勤しんでいました。
妖精戦士が同行しているのは金欠だからでした。
妖精戦士が、使えば無くなるし、生えてこないし、お金って嫌いと文句を言っています。
金欠で匂いを消す香袋が買えなかった彼女はゴブリンの汚物で装備を汚して匂いを消しています。
景気よく飲み食いし過ぎたんだねー。
ゴブリンスレイヤーから資源の管理は重要だぞ、と言われてしまいます。
二人でも問題無くゴブリン退治は出来たようです。
女神官と蜥蜴僧侶は建設中の訓練所に訓練を兼ねて治療役として来ていました。
昼食を採っていると圃人の剣士が輪に加わりました。
彼女の所属していた一党の頭目が家を継ぐ事になり実家に帰りました。
結果、彼女の一党は消滅し1人になってしまっています。
彼女は1人でもできそうな鼠退治をしようかな?と言っています。
女神官が彼女の事をパーティーに誘います。
蜥蜴僧侶が口添えして女神官が昇格の為に実力を示す必要がある事を伝えます。
圃人剣士は女神官とパーティーを組む事にします。
2人では心もとないので彼女は少年魔術師と新米剣士と見習神官を引き入れました。
蜥蜴僧侶は女神官の人当たりの良さが輪を広げていると微笑んでいます。
ゴブリンスレイヤーが牧場に帰って来ました。
待っていた牛飼娘に夕食を出して貰っています。
牛飼娘はゴブリンスレイヤーが忙しそうにしている理由を理解していました。
ゴブリンスレイヤーは故郷の村があった場所に訓練施設が建つ事を寂しく感じているそうです。
牛飼娘は変わらない事は無い、変化を受け入れていかなければならない、と言っています。
彼女に言われてゴブリンスレイヤーは自分の心境を理解できたようです。
しかし少年魔術師の「ゴブリンに毒の短剣食らって死ななけりゃあ、今だっていたよ」って言葉を払拭できないようです。
彼の姉の魔術師を介錯したのはゴブリンスレイヤーだったからね、思うところはあるようです。
ゴブリンスレイヤーはゴブリン達の動きが活発になっている事を案じています。
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第6章 各々の戦い
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訓練施設をゴブリンが襲撃してきました。
最初に発見したのは帰ろうとしていた人足でした。
彼は果敢に持っていたスコップでゴブリンを殺しましたが残りのゴブリンに気が付かず殺されました。
訓練施設に悲鳴が上がる事になりました。
ゴブリンスレイヤーは初心者冒険者にゴブリンの倒し方を教えていました。
悲鳴を聞いたゴブリンスレイヤーは彼らに陣形を組んで防御を固めさせて偵察に向かいます。
向かった先でゴブリンに遭遇して遭遇戦を行う事になりました。
既に新米冒険者に死者が出ていました。
ゴブリンスレイヤーの元に女神官がやって来ました。
今日も彼女は治療役としてこの場に来ていたそうです。
休憩する為に事務所で休んでいたところで悲鳴を聞いたそうです。
彼女から妖精戦士、鉱人道士、蜥蜴僧侶も此処に来ている事が伝えられました。
槍使いと魔女がやってきて合流する事になりました。
重剣士とも合流する事になりました。
既にゴブリンに包囲されている状況でゴブリンスレイヤー、槍使い、重剣士が作戦の検討を始めます。
妖精戦士がゴブリンスレイヤーが広場に集めた新米冒険者を迎えに行く事になります。
黙って聞いていた女神官がゴブリンの性格からある可能性に気が付きました。
彼女はゴブリンの狙いが訓練施設から街に帰った新米冒険者ではないかとの懸念を示唆します。
銀等級の冒険者が居る訓練施設を狙うよりも可能性が高いと判断されます。
ここで女神官が自分が助けに行きたいと言い出しました。
鉱人道士と蜥蜴僧侶は良い手だと言っています。
判断を委ねられたゴブリンスレイヤーは悩んだ末に、やれるのか?と問いかけました。
女神官は、やります、と答えました。
ゴブリンスレイヤーは女神官に別行動をとらせる事を認めました。
女神官は圃人の剣士、少年魔術師、新米戦士、見習神官を連れて新米冒険者の救出に向かいました。
女神官たちは逃げている新米冒険者の一団に追いつきました。
彼らはゴブリンの生態を知らないので森に逃げようとしていました。
森まで逃げ込んだのですが木の上から襲撃を受けて仲間を殺されています。
追いついてきた女神官が《聖光》を使いゴブリンを怯ませ圃人剣士と新米戦士がゴブリンを殺します。
少年魔術師は魔法の使いどころを考えていました。
ゴブリンを殺したいと考えていますが仲間を逃がす事が先決でした。
仲間と新米冒険者に耳を塞げと命じています。
ここで彼は真言を使い大声を響かせる事にしました。
大音響の叫び声が響き渡りゴブリンが気絶したり動きを止めます。
女神官は広野に逃げて街を目指す事にしました。
圃人剣士が少年魔術師の機転を褒めています。
槍使いと魔女を加えた6人でゴブリンが掘った縦穴に入りゴブリンの掃討を行う事になります。
狭い空間で武器を振るえないと判断した重剣士は戦えない新米冒険者の護衛として残る事になりました。
ゴブリンスレイヤーと槍使いが前衛を務める事になりました。
前衛が2人居るので安定した戦いを展開する事になります。
女神官が居ないので蜥蜴僧侶は回復役となり後衛を務める事になりました。
ゴブリンの数が多かったのでゴブリンスレイヤーは大胆な作戦をとる事にしました。
妖精戦士がまた変な事を考えているでしょ、と警戒しています。
蜥蜴僧侶に大声を発する奇跡を使ってもらいゴブリンを脅かしました。
驚いたゴブリンは縦穴を下って奥の方に撤退していきます。
鉱人道士に頼んで天井に穴を開けて貰いました。
その上には池があったので縦穴は水没する事になりました。
水が引いてから魔女に氷を発生する魔法を使ってもらいトンネルを崩す事になりました。
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間章 行って帰ってきた勇者の話
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勇者は百手巨人(ヘカトンケイル)を倒したついでに絶命異次元で人助けをしていたようです。
久々に現世に戻ってきました。
勇者が戻って来た場所は冒険者の訓練場の近くでした。
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第7章 そして冒険へ
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女神官は新米冒険者を救出した功績を評価されて昇級する事ができました。
彼女は自分がそれに相応しい冒険者なのか自信が持てないようです。
受付嬢からは実力に見合った評価だと言われましたが納得しがたいようです。
女神官を待っていた妖精弓手に昇級した事を告げると大喜びしてくれます。
女神官が浮かない顔をしているので理由を聞いてきました。
女神官は新米冒険者を助ける時にゴブリンを取り逃がした事を悔いていました。
それを聞いた妖精弓手はゴブリンスレイヤーの真似をする必要は無いと教えてくれます。
妖精弓手の言葉で女神官は自分なりのやり方で進めば良いと納得できたようです。
ゴブリンスレイヤーは旅に出ると言う少年魔術師を見送る事になりました。
彼は世界を回って技量を高めてこようと思っていると言っています。
そこに圃人の少女がやって来ました。
彼女は旅支度を整えていて、少年魔術師の旅に同行してあげる、と言っています。
言葉で圃人を言い負かす事は困難と判断した少年魔術師は彼女と一緒に旅に出る事を決めました。
二人は笑い出したゴブリンスレイヤーの声を聞く事になりました。
ゴブリンスレイヤーは『忍び』と名乗る圃人に会ったら自分の名前を出せと教えています。
『忍び』はゴブリンスレイヤーの師匠で二人の面倒を見てくれるかも知れません。
少年魔術師は、ドランゴンスレイヤーになってやる、と言い残して旅立っていきました。
ゴブリンスレイヤーは待っていた牛飼娘と一緒に牧場に戻る事になります。
彼女に故郷の池を枯れさせた事を謝っています。
牛飼娘はゴブリンスレイヤーが嬉しそうにしているのに気が付きました。
ゴブリンスレイヤーは少年魔術師が目的を持って圃人の少女と旅立った事が嬉しいようです。
夢を持つ事は良い事だ、と言っていました。
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冒険者ギルドの訓練施設がゴブリンスレイヤーと牛飼娘の育った村があった場所に建てられる事になります。ゴブリンスレイヤーは郷愁にとらわれています。姉はゴブリンの毒で殺されたと言ってゴブリンへの復讐を企図している少年魔術師に出会いました。彼の姉はゴブリンスレイヤーが女神官を助けた冒険に参加していました。二人は少年魔術師の姉の死に関わっているようです。ゴブリンスレイヤーは少年魔術師の世話を焼く事にします。
レーベル:GA文庫
発行日:2017/9/30
著者:蝸牛くも(かぎゅう くも)
イラスト:神奈月昇(かんなつき のぼる)
ISBN:978-4-7973-9159-6
雰囲気:過去、葛藤、新人、指導、強パーティー、昇級、旅立ち
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第1章 ありふれた春の一日
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ゴブリンスレイヤーは故郷の村があった場所に来ていました。
ゴブリンの襲撃により村は失われているようです。
冒険者ギルドがこの地に訓練施設を作る事になっていました。
ゴブリンスレイヤーは昔を思い出して暗い気分になっているようです。
女神官と妖精弓手が令嬢剣士から手紙を貰ったそうです。
実家に戻った彼女は家族と和解したそうです。
これからは冒険者を資金面から援助する事にしたそうです。
冒険者ギルドの訓練施設建設が動き出したのは彼女から資金提供があったからでした。
春が来て新人冒険者が登録に来ています。
女神官は1年前は自分も登録の列に並んでいたなーと懐かしく思っています。
彼女は冒険者として1年を過ごしたので先輩になりました。
その日はゴブリンスレイヤーがギルドにやって来るのが遅くなりました。
ゴブリンスレイヤーは受付嬢の元に向かいゴブリン退治の依頼書を10個程貰ってきました。
今回のゴブリン退治は新人にやらせるのは難しそうな案件だったようです。
ゴブリンスレイヤーは必要な水薬を購入してちょっとした細工を施していました。
彼は咄嗟の時に飲むべき薬を間違わないように瓶に縄を括り付けて小さな結び目を付けています。
薬の種類に応じて結び目の数を変えているようです。
新人冒険者(圃人の娘)がその作業に興味を持ちました。
一党の中で一番話し易そうと判断して蜥蜴僧侶に話しかけてきました。
蜥蜴僧侶は丁寧に解説してあげています。
ゴブリンスレイヤーは質問してきた女の子に、全てに印をつけようとするな混乱するぞ、と助言しています。
準備が終わったので一党はゴブリン退治に出かけました。
一回の冒険で10件の依頼を果たす予定らしく疲労との戦いとなっていました。
深い洞窟の中で囚われていた船頭の女の子を助け出し脱出しようとしています。
予想よりもゴブリンの数が多かったのでゴブリンスレイヤーが非常手段を取りました。
水中でも呼吸可能な指輪を全員で装備して鉱人道士にトンネルを掘る奇跡を使ってもらいます。
地上への出口ができてからゴブリンスレイヤーは巻物を使い深海から海水を召喚しました。
海水が地面から空中に水柱となって噴き出しました。
水柱の上には一党が乗っています。
地面へと落下が始まり妖精弓手は泣き叫び女神官は諦めています。
鉱人道士が《降下》の奇跡を使い一党は安全に地面に降り立ちました。
妖精弓手は二度としないで、と言って水柱とトンネルで脱出する方法を禁じています。
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第2章 赤毛の少年魔術師
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夜遅くにギルドに戻って来たゴブリンスレイヤーはギルドで寝ていた少年魔術師に遭遇しました。
最初はゴブリンが襲撃してきたと思い警戒しています。
ゴブリンスレイヤーはどんな時でも気を抜く事がありませんね。
受付嬢から少年魔術師がゴブリン退治しかやりたく無いと言っている事とパーティーに所属していない事を教えられます。
宿が無いと知ったゴブリンスレイヤーは彼を一晩泊めてあげる事にしました。
ギルドを去る時に少年魔術師は紅茶を淹れてくれた受付嬢にお礼を言っていました。
根は悪い奴では無いようです。
牧場に戻ると牛飼娘が出迎えてくれます。
彼女はゴブリンスレイヤーの帰りを待って最近は夜更かししていたそうです。
初めて牛飼娘を見た少年魔術師は彼女の乳のでかさに驚いたようです。
「ぅお、でか・・・」と正直な感想を漏らしています。
ゴブリンスレイヤーが新人の冒険者だと紹介すると彼女は意図を理解したようです。
彼女は少年魔術師を泊めるのに賛成してくれました。
しかし牧場主の伯父さんは反対してきました。
牛飼娘が居るので実績が無く信頼度ゼロの無頼漢と等しい新米冒険者を泊める訳にはいかないと言っています。
牛飼娘に何かあったら責任を取れるのか?と聞かれたゴブリンスレイヤーは取れませんと答えます。
ゴブリンスレイヤーが、納屋に泊めて自分が一晩見張りをしている、と告げると伯父さんは悩み始めました。
伯父さんは疲れて帰って来たゴブリンスレイヤーに徹夜で見張りをさせるのは酷だと考えて泊めるのを認めました。
伯父さんはゴブリンスレイヤーの事を心配しているようです。
翌朝、少年魔術師はゴブリンスレイヤーが剣を投擲する練習の音で目覚めました。
牛飼娘の作ってくれた朝食を食べてギルドに出かける事になりました。
少年魔術師はシチューを3杯もお代わりしてお腹が痛くなっています。
ギルドの受付で少年魔術師と別れる事になりました。
ゴブリンスレイヤーが定位置の長椅子に向かうと項垂れた女神官を妖精弓手が慰めていました。
昇級審査があったらしく女神官の昇級は見送られたそうです。
銀等級のパーティーに交じって冒険しているので彼女の貢献度が低く見積もられた結果のようです。
落ち込んでいる女神官を少年魔術師が揶揄する事になりました。
彼は神官は後ろで祈りを捧げるだけで何も出来ないだろ?と言っています。
何もできないと言われた女神官は激怒していますが、何ができるのかと考え言い返せなくなっています。
少年魔術師が吐いた暴言に見習神官が怒りを露にしています。
ギルドに集まっていた他の神官たちも彼に嫌悪感を抱いたようです。
ここで女騎士が乗り出して来ました。
女騎士は少年魔術師に、ゴブリン退治をやってみろ、と言って挑発します。
血気盛んな少年魔術師は彼女の挑発にのってしまいました。
女騎士は少年魔術師と女神官にパーティーを組ませてゴブリン退治をやらせてみよう、パーティーの頭目は女神官にすると言い放ちました。
女神官と少年魔術師双方から異議が出ましたが女騎士は聞く耳を持ちません。
ゴブリンスレイヤーは女騎士に助けられたと感じています。
彼女のパーティーのリーダーである重剣士にお礼を言うと、大きな借りがあるので気にするな、と言われます。
ゴブリンスレイヤーには心当たりがないようです。
重剣士の言っている借りとは、恐らく女騎士に平時には普通の服装で過ごせと助言した事だと思われます。
女騎士の差配でゴブリン退治が始まる様です。
まあ、ここで評価を上げる事が出来れば女神官も昇格できるかもしれないので頑張るしかないね。
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第3章 呪的資源
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女騎士の少年魔術師にゴブリン退治をさせるって提案が実行に移されます。
彼をゴブリンスレイヤーのパーティーに入れて女神官に指揮を執らせる事になりました。
向かった先は冒険者ギルドが訓練施設を建設している現場です。
依頼人は建設を請け負ている大工職業組合の重鎮、人足長の鉱人でした。
人足長はゴブリン退治を最近名が売れてきたパーティーに依頼したそうです。
しかし誰も帰って来ませんでした。
血気にはやる少年魔術師は直ぐにゴブリン退治に行きたそうにしています。
冒険の指揮を任された女神官はゴブリンスレイヤーから学んだ事を思い出しながら情報収集に務めます。
装備の確認を行いゴブリンの巣がある陵墓に向かう事になりました。
この地はゴブリンスレイヤーの故郷なので彼が陵墓になっていると教えています。
ゴブリンスレイヤーは姉の言いつけを守り陵墓の中には入った事が無いそうです。
女神官はゴブリンスレイヤーの過去について知らないんだと実感しています。
行方不明になったパーティーには女性冒険者が2人居たそうです。
女神官は冷静に生き残っている可能性があるのは2人だな、と計算しています。
陵墓に入り女神官が隊列を決めました。
前衛にゴブリンスレイヤーと妖精弓手、中盤に女神官と少年魔術師、後衛に蜥蜴僧侶と鉱人道士。
冒険が初めての少年魔術師は魔法使いは一番後ろじゃないのか?との疑問を持ちました。
女神官は敵が前から来るとは限らないと言って彼を納得させました。
女神官は玄室を1つずつ攻略する事にしました。
彼女は一度に接敵するゴブリンの数を絞り複数回の戦闘でゴブリンを掃討しようと考えました。
上手い手ですね、彼女の作戦は非常に上手く行っていました。
活躍の機会が来ない少年魔術師が焦れて魔法を放とうとしました。
女神官は術は温存してと言って彼の行動を止めます。
罠が仕掛けてある扉を発見した女神官は仕掛けがある扉を開けるか回避して進むか悩む事になります。
これまで全く戦闘に参加出来ずに焦れている少年魔術師がやらかしてしまいます。
彼は罠の仕掛けられている扉を開けてしまいました。
開けると頭上から行方不明になったパーティーメンバーの惨殺死体が落ちてきました。
神官戦士の腕だったようです。
彼女はビキニアーマーを着ていたね。
本当に冒険に着ていく人が居るんだね。
驚いた少年魔術師が大きな悲鳴を上げてしまいました。
それによって陵墓に侵入者が来ている事がゴブリン達に伝わってしまいました。
女神官が決断を迫られる事になりました。
彼女の答えが出ない間に扉の奥から女の悲鳴が聞こえてきました。
血気盛んな少年魔術師は1人で飛び込んでしまいました。
女神官は彼を止める為の言葉が出てきませんでした。
奥に進んだ少年魔術師は椅子に針金で縛り付けられた女を発見します。
彼女の横には彼女の事をいたぶっているゴブリンが居ました。
少年魔術師は1日1回使える《火球》の魔法を放ちゴブリンを殺しました。
初めてゴブリンを殺せた彼は高揚しているようです。
周囲への警戒を怠ってしまいます。
針金を外そうとしていると女が「・・・ぅ・・・ぃ、ぉ・・・」と警告してくれます。
幸運な少年魔術師はトロールの振りぬいた棍棒を避ける事ができました。
そこに周囲の玄室からゴブリン達が出てきてしまいます。
既に1日1回の魔法を使ってしまった少年魔術師には対抗する手段がありませんでした。
少年魔術師はゴブリンスレイヤー達に罠だと警告を発しました。
逃げずにパーティーを案じたのは評価できるかもね。
そこにゴブリンスレイヤー達が飛び込んできました。
女神官に《聖光》の奇跡を使わせトロールの目を眩ませます。
その隙に逃げ出す事になりました。
鉱人道士に命じられて少年魔術師は彼と一緒に椅子ごと女を担いで逃げる事になります。
ゴブリンスレイヤーが殿を務めて追ってくるゴブリンを殺しながら逃げる事になりました。
途中で妖精弓手に追いつき彼女も矢を射かけてゴブリンを殺しながら撤退する事になります。
入り口が一つの玄室に逃げ込む事に成功しました。
少年魔術師は女神官の行動を見て彼女に対して後ろで祈っているだけなんて暴言を吐いた事を後悔しています。
ゴブリンスレイヤーが脱出の為の作戦を考え出しました。
今回も常識外れな方法を使う事になりました。
鉱人道士に雨を降らせる奇跡を使ってもらいます。
女神官にももう一度《聖光》の奇跡を使ってもらいました。
雨に濡れて光に照らされているトロールに錬金術で使う硝石をなげ付けました。
トロールは急激に冷やされて体を凍らせる事になりました。
女神官は水の街でゴブリンスレイヤーが氷菓子の作り方を聞き出していた事を思い出します。
凍ったトロールを蜥蜴僧侶が倒しました。
ゴブリンスレイヤーは残りのゴブリンを殲滅したようです。
無事に戻って来た一党はギルドの酒場で打ち上げを行っています。
女神官は自分の指揮が不味かったのでパーティーを窮地に陥れたと反省していました。
ゴブリンスレイヤーはむっつりと黙り込んでいます。
少年魔術師も自分が失敗した自覚があるので黙っています。
鉱人道士に酒を呑まされた彼は貯まっていた不平をぶちまける事になりました。
助け出した侍祭の女は助かりました。
切り取られていた指も繋がったそうです。
妖精弓手は生きていれば再起できると言っています。
これを聞いた少年魔術師の不満が爆発しました。
少年魔術師は最弱のゴブリンに負けたんだぞ、馬鹿にされるに決まっている、どうにもならない、と叫びます。
彼の姉がそうだったそうです。
彼の姉は冒険者となりゴブリンの毒によって殺されたそうです。
そんな姉の事を彼が通っていた学院の人々は馬鹿にしたそうです。
少年魔術師に魔術師の姉が居たと判明して女神官が強張ります。
少年魔術師に見覚えがあると思っていた彼女の疑問が氷解しました。
女神官が初めての冒険でパーティーを組んだのが彼の姉だったようです。
女神官は衝撃の余り言葉を失います。
ゴブリンスレイヤーも少年魔術師が姉の敵討ちの為に冒険者になったと知り衝撃を受けました。
酔いつぶれた彼に部屋を取ってくれるように鉱人道士に頼んで酒場から立ち去りました。
女神官はゴブリンスレイヤーに何か言って欲しそうでしたが彼は帰ってします。
入り口で鉢合わせた槍使いを押しのけてゴブリンスレイヤーはギルドを後にしました。
槍使いはゴブリンスレイヤーが初めて人を押しのけて出ていく姿を見て驚いています。
少年魔術師の理由を知り衝撃を受けたゴブリンスレイヤーは自分が行って来たゴブリン退治に疑問を持ったようです。
路地裏に蹲り反吐を吐いていました。
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間章 彼女たちの話
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令嬢剣士が水の街で剣の乙女から呪いを消す為の施術を受けていました。
1回では消えないようですね。
令嬢剣士は剣の乙女のお陰で助かったと感謝しています。
剣の乙女から違いますよ、と言われてゴブリンスレイヤーの名前を出しています。
剣の乙女からゴブリンスレイヤーの事をどう思っているのか聞かれる事になりました。
令嬢剣士は迷うことなく「恩人です」と答えました。
令嬢剣士は女神官の事を姉の様に思っているようです。
妖精弓手、牛飼娘、受付嬢と友達になれたのもゴブリンスレイヤーのお陰だと思っているようです。
自分の行いが皆の為になるかは分からないけれども自分の手で何かを成したいと言っています。
剣の乙女はそれで良いと感じています。
令嬢剣士は立ち直れたようです。
彼女の答えを聞いて剣の乙女はライバルには成りえないと感じたようです。
良き出会いに恵まれましたね、とにこにこと嬉しそうにしています。
令嬢剣士は剣の乙女の心情には気が付かなかったようです。
「はい」と豊かな胸を張って、誇らしげに答えました。
剣の乙女のゴブリンスレイヤーへの想いは募って行っているようです。
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第4章 名前のない男たち
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ギルドの訓練施設で初心者冒険者の訓練が始まりました。
手隙の冒険者が訓練を手伝っていました。
女騎士は実戦形式で盾の構え方を教え込む為に初心者達を殴り倒しています。
槍使いは受付嬢から少年魔術師と新米戦士の体力強化をお願いされたそうです。
二人を相手に鬼ごっこをしていました。
ゴブリンスレイヤーは少女巫術師と見習聖女に投石紐の使い方を教えていました。
二人は投石紐の威力に驚いています。
受付嬢が視察と称して訓練施設の見学にやってきました。
彼女から訓練の効果を聞かれたゴブリンスレイヤーは分からないと答えています。
確かにここで訓練したからと言って生き残れるかは分かりませんので実直な答えだったと思います。
牧場の伯父さんは訓練生に食事を提供してくれました。
牛飼娘と女神官が昼ご飯を持ってきてくれます。
疲労困憊の状態で訓練生は食べたくなさそうにしています。
少年魔術師が運動した後に食べないと筋肉が付かないと聞いた事があると伝えると食べ始めました。
彼らなりに強く成ろうとしているようです。
妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶がやってきて午後から訓練を見てくれる事になりました。
彼女は訓練生を熊の巣穴に連れて行く事になるようです。
閉所で武器を振るう訓練をさせる事になるようです。
槍使いがゴブリンスレイヤーを飲みに誘います。
牛飼娘に既に話が通してあったのでゴブリンスレイヤーは応じる事にしました。
伯父さんも寄り合いで遅くなるそうです。
一人で留守番する事になる牛飼娘に戸締りを忘れるなと告げてゴブリンスレイヤーは出かける事になります。
牛飼娘もお財布を忘れてないよね?と声を掛けてくれます。
ゴブリンスレイヤーが向かったのは『親しき友の斧亭』と云う酒場でした。
槍使いからギルドの酒場では出来ない話があると言われました。
重剣士から槍使いはゴブリンスレイヤーと飲んでいる姿を受付嬢に見られたくないから此処にしたんだとバラされています。
3人は酔い冷ましに街を歩く事にします。
橋につたところで槍使いが「お前どうすんだよ」と問いかけてきました。
槍使いは、受付嬢、妖精弓手、牛飼娘、女神官に囲まれているゴブリンスレイヤーが受付嬢をどうするのか知りたいようです。
ゴブリンスレイヤーはゴブリンがいなくなるまでは、無理だろう、と答えました。
ゴブリンスレイヤーが具体的な答えを言う前に話題を変えます。
槍使いと重剣士が自分の夢を語り出します。
重剣士は王になりたいそうですよ。
しかし学が無いそうです、勉強しようにも時間が無いそうです。
王になってから学んだのでは民草に迷惑が掛かる、勉強する為に冒険に出ないくなると一党に迷惑が掛かる。
槍使いは最強になりたいんだそうです。
彼は最強になれば何でもできると思っているそうです。
そして女の子にモテたいそうです。
ゴブリンスレイヤーの子供の頃の夢を聞いてきました。
ゴブリンスレイヤーは冒険者になりたかった、と答えます。
二人は既に冒険者になっていると思ったようですがゴブリンスレイヤーは成れていないと否定しました。
3人は、やりたい事と、やらなきゃならん事と、できる事は違う、難しいな、と意見の一致をみました。
3人は、やりたい事をやらせてやりたいものだ、と言っています。
これは初心者達の事だよね。
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第5章 町外れの訓練場
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ゴブリンスレイヤーは少年魔術師の面倒を見る事にしたようです。
自分では術は理解できないので一番腕が立つと思う鉱人道士に託す事にしました。
鉱人道士から魔女にお願いすれば良いのでは?と言われてゴブリンスレイヤーは冗談ではないと言い返しています。
槍使いの手前、魔女にお願いし難いのか、それとも彼女が苦手なのか?どっちだろうね?
鉱人道士に師事する事になり少年魔術師は不満そうにしています。
しかし鉱人道士の指摘が的確で正しいと納得すると彼の言う事を素直に聞くようになります。
鉱人道士は少年魔術師に魔法を発動する真言の組み合わせが大切な事を教えています。
ゴブリンスレイヤーは妖精弓手と2人だけでゴブリン退治に勤しんでいました。
妖精戦士が同行しているのは金欠だからでした。
妖精戦士が、使えば無くなるし、生えてこないし、お金って嫌いと文句を言っています。
金欠で匂いを消す香袋が買えなかった彼女はゴブリンの汚物で装備を汚して匂いを消しています。
景気よく飲み食いし過ぎたんだねー。
ゴブリンスレイヤーから資源の管理は重要だぞ、と言われてしまいます。
二人でも問題無くゴブリン退治は出来たようです。
女神官と蜥蜴僧侶は建設中の訓練所に訓練を兼ねて治療役として来ていました。
昼食を採っていると圃人の剣士が輪に加わりました。
彼女の所属していた一党の頭目が家を継ぐ事になり実家に帰りました。
結果、彼女の一党は消滅し1人になってしまっています。
彼女は1人でもできそうな鼠退治をしようかな?と言っています。
女神官が彼女の事をパーティーに誘います。
蜥蜴僧侶が口添えして女神官が昇格の為に実力を示す必要がある事を伝えます。
圃人剣士は女神官とパーティーを組む事にします。
2人では心もとないので彼女は少年魔術師と新米剣士と見習神官を引き入れました。
蜥蜴僧侶は女神官の人当たりの良さが輪を広げていると微笑んでいます。
ゴブリンスレイヤーが牧場に帰って来ました。
待っていた牛飼娘に夕食を出して貰っています。
牛飼娘はゴブリンスレイヤーが忙しそうにしている理由を理解していました。
ゴブリンスレイヤーは故郷の村があった場所に訓練施設が建つ事を寂しく感じているそうです。
牛飼娘は変わらない事は無い、変化を受け入れていかなければならない、と言っています。
彼女に言われてゴブリンスレイヤーは自分の心境を理解できたようです。
しかし少年魔術師の「ゴブリンに毒の短剣食らって死ななけりゃあ、今だっていたよ」って言葉を払拭できないようです。
彼の姉の魔術師を介錯したのはゴブリンスレイヤーだったからね、思うところはあるようです。
ゴブリンスレイヤーはゴブリン達の動きが活発になっている事を案じています。
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第6章 各々の戦い
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訓練施設をゴブリンが襲撃してきました。
最初に発見したのは帰ろうとしていた人足でした。
彼は果敢に持っていたスコップでゴブリンを殺しましたが残りのゴブリンに気が付かず殺されました。
訓練施設に悲鳴が上がる事になりました。
ゴブリンスレイヤーは初心者冒険者にゴブリンの倒し方を教えていました。
悲鳴を聞いたゴブリンスレイヤーは彼らに陣形を組んで防御を固めさせて偵察に向かいます。
向かった先でゴブリンに遭遇して遭遇戦を行う事になりました。
既に新米冒険者に死者が出ていました。
ゴブリンスレイヤーの元に女神官がやって来ました。
今日も彼女は治療役としてこの場に来ていたそうです。
休憩する為に事務所で休んでいたところで悲鳴を聞いたそうです。
彼女から妖精戦士、鉱人道士、蜥蜴僧侶も此処に来ている事が伝えられました。
槍使いと魔女がやってきて合流する事になりました。
重剣士とも合流する事になりました。
既にゴブリンに包囲されている状況でゴブリンスレイヤー、槍使い、重剣士が作戦の検討を始めます。
妖精戦士がゴブリンスレイヤーが広場に集めた新米冒険者を迎えに行く事になります。
黙って聞いていた女神官がゴブリンの性格からある可能性に気が付きました。
彼女はゴブリンの狙いが訓練施設から街に帰った新米冒険者ではないかとの懸念を示唆します。
銀等級の冒険者が居る訓練施設を狙うよりも可能性が高いと判断されます。
ここで女神官が自分が助けに行きたいと言い出しました。
鉱人道士と蜥蜴僧侶は良い手だと言っています。
判断を委ねられたゴブリンスレイヤーは悩んだ末に、やれるのか?と問いかけました。
女神官は、やります、と答えました。
ゴブリンスレイヤーは女神官に別行動をとらせる事を認めました。
女神官は圃人の剣士、少年魔術師、新米戦士、見習神官を連れて新米冒険者の救出に向かいました。
女神官たちは逃げている新米冒険者の一団に追いつきました。
彼らはゴブリンの生態を知らないので森に逃げようとしていました。
森まで逃げ込んだのですが木の上から襲撃を受けて仲間を殺されています。
追いついてきた女神官が《聖光》を使いゴブリンを怯ませ圃人剣士と新米戦士がゴブリンを殺します。
少年魔術師は魔法の使いどころを考えていました。
ゴブリンを殺したいと考えていますが仲間を逃がす事が先決でした。
仲間と新米冒険者に耳を塞げと命じています。
ここで彼は真言を使い大声を響かせる事にしました。
大音響の叫び声が響き渡りゴブリンが気絶したり動きを止めます。
女神官は広野に逃げて街を目指す事にしました。
圃人剣士が少年魔術師の機転を褒めています。
槍使いと魔女を加えた6人でゴブリンが掘った縦穴に入りゴブリンの掃討を行う事になります。
狭い空間で武器を振るえないと判断した重剣士は戦えない新米冒険者の護衛として残る事になりました。
ゴブリンスレイヤーと槍使いが前衛を務める事になりました。
前衛が2人居るので安定した戦いを展開する事になります。
女神官が居ないので蜥蜴僧侶は回復役となり後衛を務める事になりました。
ゴブリンの数が多かったのでゴブリンスレイヤーは大胆な作戦をとる事にしました。
妖精戦士がまた変な事を考えているでしょ、と警戒しています。
蜥蜴僧侶に大声を発する奇跡を使ってもらいゴブリンを脅かしました。
驚いたゴブリンは縦穴を下って奥の方に撤退していきます。
鉱人道士に頼んで天井に穴を開けて貰いました。
その上には池があったので縦穴は水没する事になりました。
水が引いてから魔女に氷を発生する魔法を使ってもらいトンネルを崩す事になりました。
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間章 行って帰ってきた勇者の話
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勇者は百手巨人(ヘカトンケイル)を倒したついでに絶命異次元で人助けをしていたようです。
久々に現世に戻ってきました。
勇者が戻って来た場所は冒険者の訓練場の近くでした。
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第7章 そして冒険へ
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女神官は新米冒険者を救出した功績を評価されて昇級する事ができました。
彼女は自分がそれに相応しい冒険者なのか自信が持てないようです。
受付嬢からは実力に見合った評価だと言われましたが納得しがたいようです。
女神官を待っていた妖精弓手に昇級した事を告げると大喜びしてくれます。
女神官が浮かない顔をしているので理由を聞いてきました。
女神官は新米冒険者を助ける時にゴブリンを取り逃がした事を悔いていました。
それを聞いた妖精弓手はゴブリンスレイヤーの真似をする必要は無いと教えてくれます。
妖精弓手の言葉で女神官は自分なりのやり方で進めば良いと納得できたようです。
ゴブリンスレイヤーは旅に出ると言う少年魔術師を見送る事になりました。
彼は世界を回って技量を高めてこようと思っていると言っています。
そこに圃人の少女がやって来ました。
彼女は旅支度を整えていて、少年魔術師の旅に同行してあげる、と言っています。
言葉で圃人を言い負かす事は困難と判断した少年魔術師は彼女と一緒に旅に出る事を決めました。
二人は笑い出したゴブリンスレイヤーの声を聞く事になりました。
ゴブリンスレイヤーは『忍び』と名乗る圃人に会ったら自分の名前を出せと教えています。
『忍び』はゴブリンスレイヤーの師匠で二人の面倒を見てくれるかも知れません。
少年魔術師は、ドランゴンスレイヤーになってやる、と言い残して旅立っていきました。
ゴブリンスレイヤーは待っていた牛飼娘と一緒に牧場に戻る事になります。
彼女に故郷の池を枯れさせた事を謝っています。
牛飼娘はゴブリンスレイヤーが嬉しそうにしているのに気が付きました。
ゴブリンスレイヤーは少年魔術師が目的を持って圃人の少女と旅立った事が嬉しいようです。
夢を持つ事は良い事だ、と言っていました。
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成分 | 美少女 | 卑劣 | 作戦 | 仲間 | 恋愛 |
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