ラノベの感想) 魔法科高校の劣等生 司波達也暗殺計画 第1巻 (電撃文庫)

概略:
美少女殺し屋の有希は犯行現場を男子中学生に目撃されました。直ぐに口封じを行いますが返り討ちに遭います。素性を調べると司波達也との名前が判明しました。有希は達也の口封じに奔走する事になります。達也の事を守ろうとして有希の邪魔をする美少女が出現しました。彼女は達也の親類の黒羽文弥が女装した姿です。有希は女装した文弥と何度も対決する事に成りました。文弥が関わった事で事態が大事となり有希の所属する暗殺を生業とする亜貿社が巻き込まれる事になります。

レーベル:電撃文庫
発行日:2018/10/10
著者:佐藤 勤
イラスト:石田加奈
ISBN:978-4-04-912021-9
雰囲気:殺し屋、目撃者の始末、魔法師の介入、女装美少女との対決、傘下に下る
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美少女暗殺者の榛有希(はしばみ ゆき)が殺しの現場を男子中学生に目撃されてしまいます。
有希は口封じの為に彼を殺そうとしますが返り討ちに遭ってしまいます。
背後から襲い掛かったのに投げ飛ばされてしまいました。
動けない有希の元に彼女のパートナーが車で駆けつけます。
有希を乗せてその場から撤退する事ができました。
少年は黙って有希が逃走するのを見送っていました。
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有希が遭遇した少年は自分の用事を片付ける為に目的地に向かいました。
彼は魔法師で新ソ連の工作員を始末する任務に就いていました。
仕事を終えた少年は国防陸軍第101旅団独立魔装大隊の藤林少尉と合流しています。
少年は彼女にスパイは全員消したと報告していました。
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目撃者を残してしまった有希は焦っていました。
彼女は亜貿社(あぼうしゃ)という犯罪組織に所属しています。
目撃者を残してしまった事がバレると制裁の対象になるらしく焦っています。
パートナーの鰐塚に頼んで少年の素性を調べて貰っています。
有希は鰐塚の事をクロコと呼んでいます。
有希はナッツと呼ばれています。
鰐塚の調査で少年の名前と住所と通っている中学校が判明しました。
有希は早速達也の身辺調査を開始しました。
女子中学生の制服に着替えて通学路で待ち伏せする事にしました。
有希は達也よりも2つ年上の17歳です。
恥を忍んで女子中学生に変装したようですよ。
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通学路を行く達也を発見した有希は隣を歩く美少女に驚く事になりました。
彼女は達也の妹で司波深雪と言います。
深雪の美しさに有希は衝撃を受けていました。
あれは自分と同じ人間なのか?あんな生き物がこの世に実在してたのか?と大きな衝撃を受けています。
有希は暗殺者なのですが無関係の一般人を殺す事を嫌っています。
達也に勝つ方法を見出せなかった有希は襲撃を諦めました。
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達也は殺人現場を見てしまった事を当主の魔夜に報告しました。
魔夜は達也が暗殺者に殺される事は無いと知っているので対処を達也に任せました。
達也と魔夜の会話が黒羽貢に聞こえてしまいました。
貢は息子の文弥を連れて魔夜の元を訪れていました。
達也が狙われていると聞いた文弥が魔夜に達也の護衛に就きたいと申し出ます。
そもそも魔夜は達也を狙う暗殺者に全く興味が無かったようです。
文弥が熱心だったので魔夜は暗殺者を文弥の教材として使う事にしました。
教材ですよ、最初から亜貿社は相手になっていないって事だね。
魔夜は文弥に暗殺者の情報を集める事を命じました。
直接的な接触も禁じました。
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文弥は達也の事を尊敬しています。
父親の貢は達也の事を嫌っているようです。
文弥は尊敬する達也の役に立ちたいと考えていました。
貢は文弥にお目付け役を付ける事にしました。
黒羽家の分家である黒川です。
文弥は達也の周囲に張り付き暗殺者が現れるのを待ちました。
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有希は亜貿社の社長から事情を聞かれる事になりました。
目撃者を残してしまい始末できていない事を報告しました。
社長の両角来馬(もろずみ くるま)は有希に猶予をくれました。
有希は達也の行動を監視して暗殺するチャンスを狙う事になります。
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両角は魔法師になれなかった忍者に居場所を提供しようとの意図を持って亜貿社を作りました。
抱えている殺し屋は彼が直接スカウトした人材だそうです。
両角自身も魔法が使えない忍者でした。
ですので忍術が使え魔法師として認められている忍術使いを毛嫌いしていました。
達也が忍術使い九重八雲の関係者だと誤認した両角はむきになってし判断を誤る事になりました。
元々四葉家は亜貿社の事など何とも思っていないので通報する意思はありませんでした。
まあ、それは両角には分からない事ですからね仕方ないにしても相手にされていないのは可哀想に思えます。
中々達也の口封じが成功しないので社の全力を挙げて彼を倒そうとしてしまいました。
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亜貿社は達也に監視を付けたようですが消されてしまいました。
恐らく分解を使ったんだと思いますが亜貿社側には何が起こっているのか分かりません。
亜貿社側は不可解な現象に恐怖心を募らせていったようです。
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暗殺者の情報を集めた文弥は魔夜に報告に行きました。
魔夜は執事の葉山に頼んで答え合わせ用に暗殺者の情報を集めさせていました。
集まった情報は文弥の集めたものよりも詳細なものでした。
暗殺者の名前が榛有希と判明しました。
彼女が身体強化の能力を持っている忍者だと判明しました。
葉山は有希の身体強化の能力が実戦では有効だと説きます。
魔夜は薬物で同程度の事は可能でしょう、と言っています、興味を惹かれなかったようです。
文弥はここで有希の討伐を申し出ました。
達也は新ソ連の諜報員を始末する任務に就いているらしいので彼の力に成りたいと力説します。
魔夜はこれを認めてくれたので文弥は暗殺者を捕まえる方向で動く事になりました。
魔夜はくれぐれも文弥の正体が露見しないようにとの条件を付けました。
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達也を殺したい有希と阻止したい文弥が直接戦う事になりました。
文弥は仕事をする時は女装しています。
ヤミというコードネームを名乗っています。
彼はそれが不満な様ですが女装した文弥の姿を見た有希は自分よりも可愛いと嫉妬心を抱いています。
文弥は相手の精神に干渉して痛みを感じさせるダイレクトペインと言う魔法を得意としています。
しかし現在の文弥は相手の姿を視認していないと魔法を当てる事ができないようです。
文弥の事を強者だと感じた有希が減げしい軌道で動き回って逃げ出したので文弥は魔法を撃つ事ができませんでした。
初対戦は引き分けって感じだったのですがお互いに相手の事を自分よりも強いと認める事になりました。
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失敗続きの有希は達也の通う中学校に侵入して彼を殺そうと考えました。
この段階で亜貿社は有希を手伝う為に他の殺し屋を差し向けていました。
爆弾を使う殺し屋ボビーを差し向けたのですが有希にはそれが不満だったようです。
ボビーの殺しは巻き添え被害が大きいそうです、有希はそれが認められないようですね。
達也のクラスは体育の授業中で教室内は無人でした。
そこに爆弾を仕掛ける事になりました。
椅子型の爆弾を用意していて達也の椅子と交換しています。
そこにヤミがやって来ました。
ボビーは生徒に化けているヤミに「どうしましたか?」と声を掛けています。
ボビーは学校設備のメンテナンスを行う作業員に扮装しています。
迂闊なボビーを助ける為に有希は酩酊効果を持つ灰色の煙を噴出させる手榴弾を投げ込みます。
ボビーを引っ張り逃げ出す事になりました。
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追ってきたヤミと交戦する事になります。
煙を吸い込んだボビーを担いで有希は逃走を図っています。
階段に差し掛かったところでヤミが放った針がボビーに当たってしまいます。
ボビーが暴れたので有希の肩から落下してしまい階段を転がり落ちる事になりました。
ボビーは首の骨を折って死んでしまいました。
有希は襲撃者から逃げる為に派手な動きで相手を攪乱しようとします。
追いついてきた襲撃者に、有希が何者だ?と問いかけます。
ヤミとの返答が返って来ました。
有希はその名前を「闇」と捉えて似合わないなと感じてます。
本当は文弥のモジりなんだよね。
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ヤミの針が有希の左腕に刺さり、有希がポケットピストルから放った弾丸がヤミの右足を捉えました。
ヤミはダイレクトペインで仕留めようとしましが有希の回避能力が勝りました。
有希は逃げ出す事に成功しました。
階段で倒れているヤミは達也に助けられる事になりました。
ヤミが、素早い回避動作にダイレクトペインの照準を付けられなかったと理解した達也がボクシングの様にはいかないか、との感想を漏らしました。
これがヤミにとっていいアドバイスになったようです。
素早い照準を行う為に文弥はCADの改造を依頼しました。
文弥はボクシングが得意なようです。
パンチを打つ動作でダイレクトペインを発動できるようにCADを改造したようです。
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亜貿社は有希の邪魔をしたヤミの事を調べ始めました。
しかし黒羽家だとは突き止められなかったようです。
亜貿社はヤミを罠に懸けて始末しようと画策しました。
有希を囮にしてヤミを廃ビルにおびき寄せる事に成功しました。
廃ビルの中には戦闘力が高い亜貿社の殺し屋が待ち構えていました。
しかし黒羽家の魔法師の敵ではありませんでした。
亜貿社の殺し屋は悉く無力化されてしまいました。
唯一ヤミを殺せそうだった狙撃手のジェーンは達也によって消去されてしまいました。
スコープでヤミを捉えていたジェーンはライフルがバラバラになるのを目撃しています。
何が起こっているのか理解できないまま彼女は消去される事になりました。
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ヤミは亜貿社に襲撃を掛ける事にしました。
亜貿社に黒羽家の相手ができる筈もなく社長を拉致される事になりました。
その知らせを有希は鰐塚から受ける事になりました。
社長の両角だけが政界とのパイプを持っていました。
亜貿社は社会正義を実現する為に暗殺を請け負っている会社です。
両角が居なくなっては仕事ができなくなります。
有希と鰐塚は海外に逃げて殺し屋を続ける事を決めました。
鰐塚に何らかの伝手があるらしく、それに頼る事にしました。
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海外に脱出する事は決めましたが有希はけじめをつける事にします。
彼女は達也と戦う事にしました。
雨の降る早朝に達也がジョギングしていました。
魔法を併用しているのか自走者並みのスピードで走っています。
有希の姿を見つけた達也は彼女と対峙する事にしました。
有希は榛有希と名乗り達也に襲い掛かりました。
正面から挑むのが最も勝算が高いと計算したようです。
しかし結果は非情でした。
有希が撃ち込んだポケットピストルの弾丸を達也が左手で握りつぶしてしまいます。
銃弾を素手で掴み取り粉々にした達也に有希は呆然としています。
達也に蹴り飛ばされて有希は地面に横たわる事になりました。
本来ならば頭から地面に落下して死ぬ事に成っていたようですが達也が助けてくれました。
達也は落下する有希を蹴って腰から地面に落ちるように調整しました。
有希は自分が相手にされていないと痛感したようです。
「二度と俺の前に姿を見せるな、次は殺す」と言い残して達也は走り去りました。
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達也が去ってから5分後にヤミが鰐塚を連れてやって来ました。
ヤミは間に合わなかった事を理解しました。
ヤミは達也と有希が戦うのを止めたかったようです。
有希はヤミに連れられて彼女の手配した窓の無い部屋に連行されました。
そこで信じられない事を聞かされる事になりました。
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ヤミは亜貿社が自分たちの傘下に入ったと告げました。
有希の「お前達何者なんだ?」との問いかけに「黒羽家、十師族・四葉家の分家です」と答えました。
四葉家のネームバリューを凄いですね・・・有希もその恐ろしさを理解していました。
有希は自分が触れてはならない禁域に触れてしまった事を理解しました。
ヤミから選択肢が提示されました。
自分たちの傘下に入るか、記憶を消されるかの選択を迫られる事になりました。
日常生活に必要な知識以外の記憶が全て無くなると聞いて有希は傘下に入る事を決めました。
ただし自分はヤミにしか従わないぞ、との条件を突き付けます。
強気な有希の態度にヤミは興味を惹かれたようです。
貢の判断を仰ぐと認められる事になりました。
鰐塚は有希の判断に従うと言っているので二人はパートナーを継続して黒羽家に尽くす事になりました。
有希はこれまで住んでいた亜貿社が用意したアパートで暮らす事になります。
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有希と鰐塚が黒羽家の跡取りである文弥に呼び出されました。
窓の無い部屋で面会する事になりました。
その部屋は小国の大使公邸です。
有希は四葉家の凄さを感じています。
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やってきた文弥は態度の悪い有希に向かって「彼女ががさつなのは知っているから」と言っています。
文弥が「一度殺し合った仲じゃないか」と言った事で有希は彼がヤミであると理解しました。
文弥は、ヤミは変装している際のコードネームだから、それ以外の時は呼ばないように、と忠告しています。
有希はヤミの姿を思い出し、あいつが男!?あの外見で!?あたしより可愛かったぞ!?と驚愕しています。
ここで有希が痛烈な反撃を行いました。
文弥に向かって「・・・お前、ヤミが男装しているんじゃないよな?」と問いかけました。
文弥は真っ赤になって喚き散らしたようです。
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結果的に有希は黒羽家の戦闘員になってしまいました。
これは良い事なのだろうか?
これまで相手にしていたのは人間だけのようですが、これからは魔法師を相手にする事に成るのかも?
危険度が増しているとも言えそうです。
彼女が達也と再び関わる事はあるのでしょうか?
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成分美少女戦闘恋愛コスプレ
評価AAAACA
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