ラノベの感想) とある魔術の禁書目録 外典書庫(1) (電撃文庫) その2 「必要悪の教会」特別編入試験

概略:
天草式十字凄教がイギリス清教への編入試験を受ける事になります。試験を監督するのはネセサリウスに食するフリーディアという魔術師です。彼女は鉱石ラジオを使った魔術通信で試験を監督しています。天草式に成りすまして編入試験を受けようとする一派が存在しました。彼らの目的は試験に合格したら天草式に贈られる事になっているイギリス清教の魔術施設に入る事ができるフリーパスです。フリーディアも天草式も敵の存在に気付かない状態で編入試験が始まってしまいました。天草式は予定されていた試験よりも難しい課題をクリアしました。そして自分たちに成りすましている一派の存在に気が付きます。イギリス清教が自分たちを信じてくれるか分からなかったので天草式は独力で犯人を追う事を決めます。失態に気が付いたフリーディアは天草式を疑っています。天草式を手配し行方を追うことにしました。

レーベル:電撃文庫
発行日:2020/6/10
著者:鎌池和馬
イラスト:はむらきよたか
ISBN:978-4-04-913201-4
雰囲気:編入試験、優秀な天草式、レズ疑惑、海上戦、ストーンヘンジ、狙われたフリーディア、真の敵、天草式海外分派
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「必要悪の教会」特別編入試験 編
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第一話
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イギリス清教に受け入れて貰う為に天草式十字凄教が編入試験を受ける事になります。
それに先駆けて教皇代理の建宮が天草式を紹介する文章を書いています。
煮詰まってしまった建宮は五和に女教師コスプレをして巨乳を強調して欲しいとお願いしてきます。
五和の巨乳を使わないのは資源の無駄遣いとまで言っています。
真面目な五和は真っ赤になって恥ずかしがっています。
対馬が建宮の股間にスリッパを打ち付けて黙らせています。
自分たちをアピールする文章の完成度よりも実地試験の方が重要だって話になりました。
五和達は試験管であるフリーディア=ストライカーズの指示に従い使われていない地下鉄の駅に向かいました。
ロンドンにある廃線を利用して試験が行われる事になります。
実力主義のネセサリウスは試験課題をクリアできれば天草式にイギリス清教の設備を使えるフリーパスを与えると言っています。
フリーディアはロンドンのパブで夕食を取りながら試験の監督を行っています。
天草式に鉱石ラジオを改造した通信装置を介して指示を与えています。
廃線を利用したダンジョンに敷設されているトラップに全てかかりマッピングしろとの課題を出してきました。
採点方法は加点方式をとるそうです。
トラップに多くかかる程得点が上がる事になります。
建宮は2,3人のグループを複数作りダンジョン内に放ちました。
試験終了の三十分前に集合する事になります。
五和と対馬がコンビを組んでマッピングを行う事になりました。
二人は死んだ人間の脂肪から作られた死蝋を材料にしたトラップに襲われます。
巨大な歯車でした。
歯車の攻撃で五和が負傷し血液を奪われます。
歯車は五和と同じ姿に変化して襲い掛かってきました。
五和が対抗策に気が付きます。
五和は自分の魔力生成をカットする事で蝋人形の行動力を奪ったようです。
試験中に建宮がフリーディアとの通信が二重化されている事に気が付きました。
フリーディアの偽物と天草式の偽物の存在が判明しました。
偽物の天草式が本物のフリーディアからフリーパスを受け取り姿を消してしまいました。
建宮はイギリス清教がまだ自分たちを疑っていると考えます。
彼らの信頼を得てイギリスへの亡命を実現する為に犯人を天草式だけで追う事を決めます。
試験管のフリーディアも自分が騙された事に気が付きます。
彼女は天草式を発見しだい皆殺しにして欲しいと上にお願いしています。
天草式はイギリス清教に追われながら真犯人を追う事になりそうです。
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第二話
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五和達は天草式に成りすました敵の狙いを推測する事にします。
魔術師が大量に存在するロンドンで2,3時間で目的を達成できる施設に絞る事にします。
天草式は優秀ですね。
犯人の目的地が市民図書館にある魔道書を修繕する部屋だと結論を出しました。
次に問題になったのは移動手段です。
すでに帰宅ラッシュは終わってしまったので人波に隠れて移動する事はできません。
魔術を使い姿を消してもイギリス清教に発見される可能性が高いです。
五和がえげつない方法を思いつきました。
対馬が感じている通り普段大人しい人間ほどいざとなると怖い発想をするようです。
五和はガソリンを満載したタンクローリーを強奪する事にします。
そして病院などの施設の横にある道を使って市民図書館を目指す事にしました。
フリーディアの報告で天草式を狙撃しようとしていた魔術師は困ってしまいます。
天草式が乗っているタンクローリーをいつでも攻撃できる体制を整えたのですが攻撃が出来なくなりました。
攻撃するとタンクローリーが病院などの重要施設に突っ込んでしまうからです。
五和の脅しに屈した魔術師は攻撃を止める事にしました。
フリーディアは上からの指示で派遣されたフラック=アンカーズと名乗る魔術師と合流します。
彼は複数の部下を連れていました。
二人は今日初めて顔を合わせた関係です。
イギリス清教ではよくある事らしくフリーディアは彼を無条件で信頼してしまいます。
市民図書館に到着するとまだ天草式は来ていませんでした。
フリーディアは天草式よりも先行できた事実に疑問を持ちます。
この段階でフリーディアは天草式の偽物が存在するって事実を知りません。
自分が後手を踏んでいる自覚があった彼女はいつ自分が天草式を抜いたのか考え始めます。
そこに本当の犯人が姿を現す事になりました。
フリーディアはフラックに殴り倒される事になってしまいます。
フラックが天草式の偽物でした。
フラックの魔術ではフリーディアを殺せなかったようです。
彼女を放置して逃げ出そうとしている時に天草式が駆け込んできました。
対馬がフラックの攻撃を受けてしまいます。
何故か五和には攻撃が当たりませんでした。
五和は自分と対馬で差が出た事に着目してフラックの術式を解き明かします。
フラックは音を反響させる魔術で攻撃して来ていました。
五和が時間を稼いでいる間に建宮たちが本棚を倒してフラックを攻撃しました。
フラックとその部下は飛んできた本棚の下敷きになり無力化されました。
建宮はこれで事件を解決できたと思ったようですが五和がフラックに起きた異変に気付きます。
フラックは魔術書からの攻撃によりダメージを負っています。
この事実からフラックがすでに音を伝播させる魔術を使って魔道書の内容を仲間に転送していた事に気が付きます。
魔道書のタイトルは「死霊術書(ネクロノミコン)」と書かれています。
フラックが魔道書からの攻撃により意識を破壊されたので黒幕への手がかりが潰えてしまいました。
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第三話
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手がかりが途切れてしまい落胆する一同の中で五和だけが冷静でした。
彼女は倒れているフラック達を調べて彼らが使った蝋人形の術式を再現しました。
フリーディアが目覚める前にフラックの蝋人形を作り中に入る事にします。
フリーディアが気付いた時には天草式はいなくなっていました。
フリーディアはフラックを武器の解析を行っているソード聖堂に移送する事にします。
そこでフラック達の尋問を行い彼らの目的を吐かせようとしました。
聖堂のカスタム職人にフラックの尋問を任せて自分は他のメンバーの尋問を始めます。
カスタム職人がフラックの尋問を始めようとしたときにフラックの中から五和が飛び出してきました。
五和はカスタム職人を昏倒させ聖堂にある犯罪の資料を調べる事にします。
五和は奪われたネクロノミコンに記されていた箇所に該当する事件を発見します。
「目覚め待つ宵闇」という魔術結社のボス、アーランズ=ダークストリートが事件の首謀者として浮上しました。
五和はそれを建宮たちに知らせようとしたのですがフリーディアに気付かれてしまいます。
五和は地下にあるモルグに居たので逃走するのを諦めフリーディアと交渉する事にしました。
フリーディアの両親も魔術師だったそうです。
しかし犯罪を犯してしまい両親はネセサリウスに捕まりました。
五和は破壊されるドアの前に背中を当てておいてわざと負傷しました。
負傷する前にフリーディアの鉱石を人質に取っています。
フリーディの鉱石は適切な処置を行わないと暴発します。
フリーディアは五和を殺せなくなりました。
両親の逮捕を契機にフリーディアは正しい行いをしているのに魔術師が日陰者扱いされているのが許せなくなります。
いつの日か魔術師が正当に評価される日が来るのを信じてネセサリウスで活動しているようです。
そんな考え方を持っているのでフリーディアは五和の事を信じませんでした。
五和は冷静にこれまでの出来事を説明して天草式を真犯人捕獲メンバーに組み込んで欲しとお願いします。
五和の説明を聞いたフリーディアは五和を信じる事にしたようです?
五和に向かって服を脱げと命じてきました。
五和は真っ赤になって驚いています。
五和はフリーディアがレズだと誤解したようですが違いましたね。
フリーディアは五和の背中に逃走防止用の術式を施しました。
誰にも見つからないように五和を外に連れ出し車の運転を任せます。
五和がドアを開けようとしてもキーが刺さりませんでした。
フリーディアは極秘裏に五和を殺すつもりでした。
絶体絶命のピンチだったのですが天草式の仲間が助けに来てくれます。
五和は足元に開いていたマンホールの中に飛び込み逃走します。
フリーディアは天草式が自分の使う呪いを解析しているかもしれないと考えてしまいます。
フリーディは天草式を逃がす事になってしまいました。
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第四話
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五和達はテムズ川に潜りロンドンを抜け出す事にします。
薄着の五和はスケスケ状態になってしまったようです。
五和からのご褒美と言う攻撃を欲している建宮はそれを指摘しています。
横で見ていた対馬は呆れていますね。
天草式はドーバー海峡に向かう事になりました。
そこで「目覚め待つ宵闇」のアーランズがルルイエという海底神殿を浮上させようとしています。
天草式は太平洋に存在すると言われているルルイエをどうやってドーバーで浮上させるのか分かっていませんでした。
アーランズが使っている浮島に乗り込み儀式を止めてやろうと考えていました。
天草式が到着した時点でアーランズの儀式は始まっていました。
フロートに上陸した天草式は予想外の事態に遭遇します。
フロートがぐにゃぐにゃと溶けだし中から異様な触手が出てきます。
触手を目視してしまった五和が精神的なダメージを受けてしまいます。
この段階で建宮たちはアーランズがフロートをルルイエだと誤魔化す儀式を行っているんだと気が付きました。
対馬が大量の情報を送り込み五和を悪夢から救出したようです。
アーランズは儀式の成功を確信していましたが背後から五和が現れます。
儀式中は動けないアーランズに五和がどうやって儀式を妨害したのか説明しています。
天草式はアーランズが儀式に使っていたガラスの前に必要な紋様を書いた紙をかざして術式を破壊したそうです。
術式を破られたアーランズは反動で意識を失いました。
アーランズを拘束できたので事件は解決したと思われたのですが仲間が居ました。
五和が壁に掛かれた通信術式を発見します。
アーランズ達はドーバーでルルイエを浮上させたって事にした情報を送信していました。
これは既存の神話や伝承を自由に書き換えられるって証明になります。
五和はその効力の大きさに戦慄しています。
送信先がストーンヘンジだと判明したので天草式は急行する事にしました。
ストーンヘンジには目覚め待つ宵闇の別働部隊が待機していました。
アーランズから送られてきた情報を確認すると最終段階に入ると言っています。
彼らは新たな解釈を加えた術式を発動しようとしています。
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第五話
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ストーンヘンジで儀式が始まりました。
目覚め待つ宵闇を率いているのはヴェイズという魔術師です。
イギリス清教はすでにストーンヘンジに仲間を送り込んでいました。
ヴェイズは集団戦闘になると負ける事が分かっているので個別に撃破していきます。
敵対者を無力化して儀式を始めました。
ヴェイズたちはこれまで蓄積した知識が一変する世界を作りだそうとしています。
長い歴史を持っているイギリス清教の優位性を失わせるのが目的のようです。
儀式により何が出来上がるのかヴェイズ達にも分かっていないようです。
そこに天草式が乗り込んできました。
ヴェイズは敵対者がやって来ることを予測していました。
手の平に宝石を握りしめてクトゥルフ神話のナイラトホテプを呼び出しました。
建宮たちが倒れていく中五和だけが残ります。
五和は宝石を握るヴェイズの腕を攻撃してナイラトホテプの召喚を無効化しました。
そこに新たな襲撃者が登場します。
天草式に好き勝手されて切れ気味のカスタム職人の手を借りて調整した危険な鎧の霊装を装備したフリーディアでした。
フリーディアは己の魔力量を倍加する鎧を纏っています。
魔術師は己の生命力を魔力に変換して使用するのでフリーディアは生命力を大量に消費しています。
感情が抜け落ちた顔で周囲で動く者すべてを攻撃してきました。
天草式も目覚め待つ宵闇も一様にぶっ飛ばされてしまいました。
フリーディアは天草式と目覚め待つ宵闇を護送する事にします。
五和は護送中のトラックの中で目覚めます。
フリーディアから長い尋問が待っていると脅されました。
イギリスの危機が去ったと考えている五和は詳しい調査が進めばフリーディア達の失敗が明るみに出て天草式の評価が上がると返しています。
確かに正しい調査が行われれば天草式の貢献度が高い事が判明するでしよう。
五和は安心していたようですがここで新手の攻撃を受ける事になりました。
新手は巨大な刀でトラックを前後に分断しました。
バランスを崩したトラックは草原で横転する事になります。
五和とフリーディアは互いを罵り合っています。
五和はイギリス清教が失態を隠蔽する為に天草式を葬ろうとしていると主張します。
フリーディアは五和達を救出する為に天草式の残党が攻撃してきたと主張します。
どちらの主張も間違っていました。
襲撃者はフリーディアを探していました。
五和とフリーディアはトラックから離れた場所に隠れています。
襲撃者はトラックの周辺に転がっている天草式、目覚め待つ宵闇、イギリス清教のメンバーを集めて人質にします。
フリーディアが姿を現さないと一人ずつ処刑していくようですよ。
五和はフリーディアを促し救出作戦を行う事を決めました。
フリーディアには狙われる覚えは無いそうです・・・本当か?
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第六話
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襲撃者の魔術師は対馬を最初の犠牲者に選びました。
五和は怒り狂いそうになる自分を抑えつけて魔術師の術式を読み解こうとしています。
フリーディアは仲間が傷つけられているのに冷静さを保っている五和に驚いているような?
フリーディアの方が感情的になり姿を現そうとしています。
五和がそれでは反撃の機会を失うと必死に自制を促しています。
五和の説得によりフリーディアは共闘する事を選びました。
宝石の呪いによって満足に動けない五和が魔術師の観察を行いフリーディアがトラックの切断面を調べる事になります。
五和は魔術師が使っている剣の鞘に数字を並び替える仕掛けが施されている事を発見しました。
その数字を記憶しています。
フリーディアはトラックの切断面から相手の使っている術式を特定しました。
二人は魔術師の術式を逆流させる事で無力化を図る事にします。
作戦では接近してから行動に移すはずでした。
しかしフリーディアが勝手に姿を晒してしまいます。
フリーディアはヴェイズが使っていたナイラトホテプを召喚できる宝石で魔術師の攻撃を受け止めました。
それにより魔術師の術式に介入する手段を得ます。
術式を乗っ取られたので魔術師の術式が暴発して彼女は吹き飛ばされる事になりました。
攻撃を仕掛けたフリーディアも爆発に巻き込まれて右半身を負傷する事になりました。
五和は建宮に敵が使っていた鞘を利用すれば対馬の傷を癒せる事を告げフリーディアの元に向かいます。
動けないフリーディアは天草式に助けられる事になりました。
重傷を負ってますがイギリス清教には彼女の傷を癒せる術があるそうです。
建宮が魔術師の身分証を発見します。
そこにはエミリエ=フォーディアと記されていました。
その名を聞いたフリーディアが血相を変えています。
彼女はポンド圏の首脳陣が集まる会議の警備を担当するフリーディアを狙っていた事が判明しました。
エミリエに指示を出していたのは会議に参加予定の首脳の一人でした。
アイリ=ヘクセンフォビアと言う20代後半の女性です。
彼女は小国の代表で傀儡でした。
真犯人の彼女を捕まえる為にイギリス清教の魔術師がやって来ます。
それでもアイリは余裕の態度を崩しませんでした。
彼女は既に術式は発動した後だと言っています。
使ったのはロンドンの周辺にある魔術をサポートする器物を全て破壊する術式でした。
魔術の恩恵を失ったイギリスを相手に交渉する事が目的でした。
アイリの元にイギリスに反感を持っているポンド圏の国の要人から電話が掛かってきます。
彼は自国の魔術的な器物が軒並み破壊されたと喚いています。
他の国でも同様の出来事が起こったそうです。
最後にアイリの国は大丈夫か?と心配までしてくれます。
これを聞いたアイリは術式が改竄され自分たちの国に術式が向いてたことを悟りました。
ここにきて真の黒幕が動き出そうとしています。
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第七話
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英国女王エリザードの元に脅迫電話が掛かってきました。
かけてきたのは王立天文学研究機構に所属するシンシア=エクスメントという13歳の天才少女でした。
シンシアはイギリスを覆すと言って電話を切りました。
エリザードは大英博物館に連絡して破壊されたポンド圏の魔術基盤を再構築する事にします。
多くの魔術師が必要になりました。
人員不足を補う為に天草式をシンシア捜索に当てる事にしました。
イギリス清教は天草式を全面的に信頼しているわけでは無いので他の魔術師もシンシア捜索に動員していました。
五和と対馬がシンシアがイギリス清教の魔術師に撃破される場面に遭遇します。
シンシアは負けを認めていますが五和と対馬は警戒感を高めています。
これまでのシンシアの行動から彼女が優秀だと考えているので簡単に負けるのはおかしいと思っていました。
エリザードが地脈と龍脈を通じてポンド圏に大英博物館に収蔵されていた霊装を使い魔術基盤を修繕しようとします。
シンシアはそれを待っていました。
地脈と龍脈に割り込んで大英博物館に収蔵されていた霊装の情報を手に入れてしまいます。
戦力が増したシンシアによってイギリス清教の魔術師は倒されてしまいました。
シンシアは五和と対馬も殺そうとしてきます。
五和は既に槍の穂先をシンシアに投げつけていたので防御手段がありませんでした。
対馬が五和を庇い重傷を負ってしまいます。
シンシアは逃亡しました。
五和は建宮に連絡して対馬を回収して貰う事にします。
そこで彼からシンシアの目的を聞くことになりました。
シンシアは宇宙の研究をしている魔術師です。
しかし彼女は魔術サイドでこれ以上研究を続けても無駄だと見切りを付けたそうです。
シンシアは科学サイドへの鞍替えを目論んでいました。
魔術師である彼女が簡単に科学サイドに移籍する事は叶いません。
イギリスの力を失わせローマ正教とロシア成教の脅威から守ってもらう為に学園都市の傘下に入らせるのが目的でした。
五和は身勝手な行動をとるシンシアに憤りを覚えています。
彼女の計画が成就すると魔術と科学の勢力バランスが崩れる事になります。
世界のあちこちで魔術と科学の戦争が始まってしまう危機です。
五和は絶対に止めてやるとの決意を抱いています。
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第八話
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シンシアは大英博物館に向かい収蔵されている霊装を破壊しようとしています。
迎え撃ったイギリス清教の魔術師は簡単に倒されてしまいました。
そこにシンシアを止めるとの覚悟を決めた五和がやって来ます。
二人の戦いは大英博物館のデータを手に入れているシンシア優位で始まりました。
激しい戦闘中に五和はシンシアが霊装を切り替える動作をしていない事に気が付きます。
五和がシンシアの正体に気が付くことになりました。
シンシアは遠い昔に日本から逃れた天草式でした。
シンシアは自分を天草式海外分派だと教えてくれます。
シンシアが真の目的を語る事になります。
彼女はどんな手を使ってでも日本に帰る事を目指していました。
そのためには魔術サイドと科学サイドのバランスが崩壊しようが構わないと言っています。
ポンド圏もイギリスも眼中にありませんでした。
シンシアが正体を明かしたのは五和では自分に勝てないと確信したからのようですが見込みが甘かったぞ。
五和はシンシアの動きを観察する事で彼女が使っている霊装と同じ武器を召喚しました。
五和によると同じルーツを持つ二人の動作は重なるそうですよ。
手にする武器が同じモノになったので互いの精神力の高さが勝敗を分ける事になりました。
シンシアの攻撃を受け止められるようになった五和はシンシアに接近して頭突きを叩き込みます。
態勢が崩れたシンシアの鼻先を殴りつけて彼女を無力化しました。
シンシアはイギリス清教に拘束され尋問を受ける事になりました。
建宮が彼らしい見解を示しています。
自分たちは大本を正せば十字教徒だと言っています。
細かい事に囚われるから要らぬ争いが起こるんだと言っています。
五和は今回の件は天草式の内部闘争と捉えられイギリス清教に受け入れて貰えないのでは?と心配しています。
車椅子に乗ってやって来たフリーディアからイギリス清教を示す銀と赤の十字架を渡される事になりました。
フリーディアから今回の件で天草式の有用性が証明された。
イギリス清教の仲間として受け入れると言われました。
確かに有用性は証明されたね。
天草式はイギリスを救ったぞ。
頑張ったからねー。
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成分美少女敵戦力科学魔術幻想殺しラッキースケベ
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