ラノベの感想) 大日本サムライガール 第8巻 (星海社FICTIONS)

概略:
杏奈の発案で大和同盟へのバッシングに対抗する為のラジオ番組を始めます。毎回ひまりプロダクションの関係者をゲストに呼ぶ事にしました。記念すべき第一回目のゲストは颯斗です。これまで番組出演を拒んできた颯斗が日毬の為に出演を決意しました。颯斗に触発されて凪沙も番組に出演する事になります。ひまりプロダクションは総力をあげて日毬のバックアップを始めます。反撃に出る為の材料を模索する颯斗の前に謎の美女が現れました。颯斗に取り入りたいようですね積極的にアプローチしてきました。直後に美女の事を危険視する美少女が現れます。彼女は台湾の工作員で美女が中国の工作員であると教えてくれます。美少女との出会いが颯斗に反撃の材料を与える事になり、大和同盟の状況を好転させる事になります。CIA、台湾、中国、公安が極秘会談を持つ事になりました。

レーベル:星海社
発行日:2014/7/15
著者:至道流星
イラスト:まごまご
ISBN:978-4-06-139900-6
雰囲気:ラジオ番組、バスト愛、二人の美女、台湾と中国、密談、反撃、大統領
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第一章 ひまりプロラジオ
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日毬へのバッシングに怒り心頭の杏奈がラジオ番組を始める事を決めます。
FMラジオ局と交渉してひまりプロダクションが単独スポンサーの番組を始めました。
杏奈が司会を担当し栞がコメンテイターとして参加します。
二人の掛け合いが軽妙な面白い番組になっています。
毎回ゲストを呼んで日毬バッシングの実情を訴えていく事にします。
第一回目のゲストに颯斗が呼ばれる事になりました。
番組出演が初めての颯斗は緊張していましたが杏奈と栞の普段通りの会話が緊張を解してくれます。
颯斗は日毬バッシングを始めたマスコミの愚かさを語る事になりました。
第二回目のゲストとして由佳里が登場する事になります。
好評だった第一回の放送の勢いを絶やさない必要がある重要な回です。
由佳里は日毬バッシングの陰に世論操作を目論む蒼通の工作があった事を暴露しました。
栞はあまりにもメディアを批判するので今後のひまりプロダクションの経営を心配しています。
しかし社長の由佳里と副社長の杏奈は日毬バッシングと戦う姿勢を示します。
CIAから裏工作の証拠を入手している事を伏せ自分たちで独自の調査を行ったと発表します。
由佳里は十分な証拠を揃えているので蒼通を提訴すると声を荒げます。
由佳里の元に元上司の部長から電話が掛かってきました。
部長は由佳里の蛮行を止めようとしたようですが激怒させる結果となりました。
困った部長は颯斗に電話してきました。
颯斗は部長からの恫喝を聞かされる事になります。
颯斗も蒼通と対決すると言って電話を切りました。
颯斗は自分たちなら何でも好き勝手できると考えている蒼通に怒りを示しています。
合併して大和同盟となった民政党の神内が連絡してきました。
彼の指定した料亭で日毬と颯斗が会う事になります。
神内は民政党はもう駄目だと言っています。
神内は党内の政治家の説得を行っていたそうですが日毬バッシングに関わりたくないと考える人が大半だそうです。
神内としては大和同盟を継続したいそうです。
そこで日毬の意向を聞きに来ました。
日毬も大和同盟を継続するつもりでした。
神内は落伍者を大和同盟から追い出す事を決めました。
日毬と神内はまだ相手を利用できると考え同志を続ける事を決めます。
栞と千歳は出演する生放送で日毬へのバッシングは間違っていると訴えました。
栞は局との間に問題を起こさない程度の強さで訴えます。
しかし栞ほどバランス感覚が無い千歳は力いっぱい力説してしまいプロデューサーに睨まれてしまいます。
颯斗は賄賂を渡して急場を凌ぐことにしています。
颯斗は日毬バッシングとの戦いを戦争と捉えているので使える手は何でも使う覚悟を決めています。
ひまりプロラジオの三回目のゲストとして日毬が登場しました。
日毬の登場に杏奈がファンモードになってしまいます。
日毬への熱烈なプロポーズを行っていますね。
日毬を見つめていたい杏奈は司会役を栞に任せてしまいます。
二人のラブラブぶりを目の前で見せられて栞は辟易していますがしっかりと番組を進行してくれました。
栞は日毬の考えている事が伝わるように上手く質問しています。
日毬は自分の考えを語る事になりました。
栞は良い仕事をしてくれるね。
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第二章 転じぬ空気
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颯斗と由佳里はネットで裏工作していた証拠を持って最寄りの警察署に向かいます。
警察に捜査して貰おうと考えての事です。
しかし応対に出てきた刑事は真面に取り合ってくれませんでした。
揃えた証拠では捜査を始めるには不十分だと言っています。
由佳里は憤慨していましたね。
警察への不信感を募らせた由佳里は颯斗に丸投げする事にしました。
颯斗はアプローチの方法を変える事にしました。
颯斗はひまりプロダクション担当を自称する黒谷に会う為に警視庁に向かいました。
常務の颯斗が自分を訪ねてきた事に黒谷は大喜びしています。
証拠に目を通した黒谷は適任者を紹介してくれます。
颯斗は翌日黒谷に紹介された飯村刑事を尋ねる事になりました。
黒谷が飯村に証拠資料を渡していたので事件について理解していました。
颯斗が提出した証拠の問題点を修正させ受理する事を決めます。
専門家の飯村から蒼通を訴える事は出来ないと指摘されたので颯斗はネットで裏工作をしていた企業だけを訴える事にします。
あっという間に話が付いたので颯斗は驚いていました。
飯村は黒谷の元部下だそうです。
公安でうだつの上がらない黒谷ですがかつては警視庁のエースだったそうです。
汚職政治家を暴こうとして探ってはいけない領域に踏み込んでしまい左遷されたそうです。
元は真面目過ぎる刑事だったそうですよ。
飯村の他にも黒谷の境遇に同情している人が多いそうです。
颯斗は黒谷の意外な過去に驚いています。
ひまりプロラジオの4回目のゲストとして凪沙が登場する事になりました。
颯斗がラジオ出演を決めた事に触発されて出演を決めたそうです。
凪沙が出演したので杏奈が暴走を始める事になりました。
杏奈が凪沙の事を巨乳姉妹のお姉ちゃんと紹介しています。
杏奈は凪沙の巨乳に注目しています。
凪沙のバストサイズを公表している数値よりも大きいだろうと推測します。
杏奈の熱意に押されている凪沙はさらしを巻いた上から日毬に測ってもらったと告白しました。
更に日毬もきつめのブラを付けて計測した事を暴露します。
それを聞いた杏奈が音を立てて立ち上がりました。
杏奈は凪沙のバストサイズが正確な数値でなかった事を非難してきます。
過剰に申告するのも過小に申告するのも重罪だと力説しています。
真面目な凪沙は重罪だと言われてしまい恐縮する事になってしまいます。
番組中に何度もバストサイズの話を振られて謝る事になっていました。
杏奈のバスト好きは相当なものですね。
彼女は女性に生まれた事を感謝すべきだね。
栞が苦労しながら番組を進行しています。
民政党の整理が終わった神内が会いに来ました。
日毬は少しバッシングに遭っただけで逃げてしまった民政党の体質に苦言を呈しています。
颯斗は大和同盟の党首を誰にするか確認を取ります。
神内は党首選挙を中止して日毬を党首にするのが妥当だと言っています。
日毬も同意して二人は協力体制を継続する事を決めました。
飯村が速攻で動いてくれたので蒼通に頼まれてネット工作をしていた会社に捜査が入る事になります。
その会社の社長が逮捕される事になりました。
しかしメディアは全く取り上げてくれませんでした。
注目度は低かったのですがネットでの反発が抑えられる事になります。
民政党に戻った議員たちが記者会見を開くことになりました。
メディアの注目度も低く国民に期待されていない事が判明します。
翌日、民政党から分離して新党を結成した議員たちが記者会見を開きました。
彼らは民政党に戻った議員たちよりも注目されませんでした。
更に翌日大和同盟が記者会見を開きます。
神内から日毬が党首になった事が発表されました。
神内は民政党を纏められなかった事を謝罪しています。
日毬が大和同盟が分裂した事を反省しているコメントを発表しました。
日毬は大和同盟から脱落者が出た事を烏合の衆を追い出せたと好意的に解釈しています。
結成直後にメディアにバッシングして貰えたお陰で大和同盟が強くなったと言ってお礼を述べています。
颯斗は日毬が打たれ強くなった事を喜んでいます。
質疑応答が始まり日毬に悪意ある質問が集中しました。
以前までの日毬なら激高して感情的に反論していたのですが今の日毬は冷静に対処しています。
日毬の怒った姿を撮りたかったマスコミはガッカリしたに違いない。
ここでも颯斗は日毬の成長を感じて嬉しくなっています。
ひまりプロラジオの5回目のゲストはリリィとクロエでした。
杏奈が付き添いでやって来たクロエに出演をお願いしたそうです。
クロエは仕方なく出演したと言ってますが嬉しそうにしています。
杏奈と栞は二人に最近の日毬へのバッシングに付いて聞くことにします。
クロエが率先して答えています。
アメリカ人のクロエの目にはかつてアメリカが通った道をたどっている風に写っています。
英才教育を施されているリリィの目には陰謀を成功させるチャンスと映っています。
メディアがバッシングを続けている間に日毬の叶えたい目標を達成すべきと言っています。
13歳とは思えないリリィの発言に栞がたじたじになっています。
杏奈から日毬と仲良しである事を指摘された栞は悩み始めています。
栞が静かなので杏奈とクロエの会話が続くことになります。
クロエは海外メディに接触すべきだとアドバイスしています。
海外メディアは日毬の存在を面白いものと捉えているそうです。
リリィがメディアの格付けを始めたら面白そうだと言い出します。
杏奈と栞も乗って来ましたね。
杏奈の直感が動くことになります。
国際政治に詳しいクロエをひまりプロダクションにスカウトしています。
副社長の杏奈には採用の権限があります。
誘われたクロエは満更でもないようですねギャラの交渉次第では所属しても良いと言っています。
これまでの地道なバッシング対策が功を奏してネットでのバッシングは50対50で拮抗するところまで盛り返しました。
しかしテレビが話題にしてくれないので国民に広く浸透しません。
颯斗はこのままバッシングの印象が定着してしまうのは不味いと焦りを感じ始めています。
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第三章 ふたりの美女は
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満員電車(丸の内線、ラッシュ時は凄い事になっているんだよ)に乗っていた颯斗が物凄い美女にピンヒールで足を踏まれました。
思わず「痛い」と言ってしまったよ。
美女は物凄く丁寧に謝罪してきました。
日毬や杏奈に囲まれていて美人になれている颯斗は軽く謝罪の必要はないと応じます。
もう少し若ければタレントとしてスカウトしても良いなと思っています。
しかし美女はどうしてもお詫びをしたいと言って食い下がって来ました。
颯斗は周囲の男性から羨ましがられていますね。
そりゃそうだ。
颯斗はアポイントの時間が迫っているので断ろうとしています。
降りる駅が同じだったので改札までの間だけ彼女に付き合う事にしました。
住んでいる場所が近所だって事が分かります。
機会があればお茶でもしましょうと誘って来ましたよ。
仮眠を取るために自宅に戻ろうとした颯斗が偶然美女と再会する事になりました。
沢木律子と名乗りMCVというシンガポールのメディアで特派員をしていると言って名刺を渡してきました。
海外での日毬の評判が気になっている颯斗は律子に興味を持つ事になります。
織葉颯斗と名乗り名刺を渡しました。
日毬の所属するひまりプロダクションの関係者と知った律子は驚いています。
近くのベンチに座って1時間ほど話す事になりました。
颯斗は洗練された見識を持っている律子に好感を抱いていますが恋愛感情では無いようです。
次は食事でもしようと言って別れる事になりました。
颯斗はひまりプロダクションに向かうのですが今度は美少女に尾行される事になりました。
颯斗がひまりプロダクションに入ろうとすると美少女が颯斗に抱き着いてきました。
美少女はあの女は危険だと警告を発します。
あの女とは律子の事のようです。
事情があるようですが栞を現場に送る時間が迫っています。
本郷雛子との乗った美少女を事務所に連れて行き待たせる事にしました。
美少女は日毬に会えて感激しています。
事務所に残る事になる千歳に美少女の相手を任せ颯斗は栞を送る事にします。
危険人物ではないようですが怪しすぎるので颯斗は急いで事務所に戻って来ました。
千歳に席を外させ話し始めます。
雛子は王丞林(ワン チェンリン)と名乗りました。
颯斗は彼女が中国人だと思ったようですが台湾人でした。
それを聞いた颯斗は律子が中国人だと気がつきました。
律子が霊春燕(レイ チュンイェン)という人民解放軍総政治部連絡部宣伝局で養成されたエリートスパイだと教えてくれました。
春燕は颯斗にハニートラップを仕掛けてきたそうです。
ディナーに誘われ付いて行くと一服盛られて翌朝ホテルのベッドで目覚めると隣に全裸の春燕が居る事になるそうです。
丞林は養成されたスパイではなく父親がスパイだったので自然とスパイ稼業に付いての知識を身に着けたそうです。
彼女は台湾の為に貢献したいとの強い意志を持っていました。
日本の為に活動している日毬に憧れたようです。
日毬のような人間になりたいと思っているそうです。
丞林は台湾の情報機関に所属しています。
当初の作戦では颯斗にハニートラップを仕掛けて恋人になる計画だったそうです。
初めてのスパイ活動で緊張していた丞林は最初のアプローチで失敗してしまいます。
ハニートラップが不発に終わったので春燕の正体を暴露して彼女の工作を邪魔する事にしたそうです。
颯斗は台湾情報部は味方だよなと考え丞林の話を信じる事にしました。
丞林が日毬の生き方に憧れていると知った颯斗は丞林をアイドルとしてスカウトする事にします。
上司と相談する必要があると言って丞林は帰る事になります。
颯斗は丞林と再び会いたいようでしたが次に会えるかは分からないと言っています。
春燕が颯斗へのアプローチを開始しました。
メールを送って来てディナーに誘ってきます。
丞林から警告を受けていたので颯斗は曖昧な返事を返す事を続けています。
颯斗から色よい返事を引き出せない春燕が行動に出ます。
颯斗が事務所近くのイタリアレストランでランチをとっていると相席を申し込んできました。
颯斗は偶然の再会に驚いた風を装って快諾しています。
春燕がグイグイと攻勢にでてきますよ颯斗と個人的に関係を進展せたいとか言っています。
彼女の正体を知っている颯斗は関係を終わらせるのは勿体ないと考え春燕から国際社会での日毬の受け止められ方を聞き出す事にします。
積極的なアプローチをしても颯斗が靡かないと判断した春燕は長期戦に切り替えてきます。
颯斗に嫌われないように仕事の話に終始する事になりました。
春燕から有用な話を聞き出せた颯斗は今後も彼女との付き合いを継続するつもりの様です。
工作員相手に強気ですね。
数日後丞林から電話が掛かってきました。
上司と相談した結果アイドル活動にOKが出たそうです。
丞林の父親はスパイ活動中に暗殺されたそうです。
彼女の所属する組織が仇は撃ったのでおあいこだと言っています。
丞林はスパイ稼業を続けるかアイドルになるか悩んでいました。
国に貢献したスパイの老後は惨めなものになる事が多いそうです。
颯斗は台湾の日毬になれるように最大限のバックアップをすると約束します。
台湾を良くしたいと考えている丞林はアイドルを目指す事を決めました。
颯斗も驚いていますが丞林が告白してきましたよ。
颯斗の事を調べ上げている彼女は自分では彼女に相応しくないと理解しています。
颯斗の彼女に選ばれるように努力していけば一人前になれると考えたそうです。
颯斗モテモテですね。
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第四章 第二の日毬へ
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アイドルとしてスカウトした丞林をメンバーに紹介する事になります。
日毬に憧れている丞林はひまりプロダクションに入れた事を喜び努力していくと抱負を語ります。
杏奈が例によっておっぱいを鷲掴みにしてきます。
誰にも触らせたことが無かったのにと言って丞林は放心していますね。
おっぱいを揉んだ杏奈が大喜びしています。
彼女には独自のおっぱい評価基準があり90点台だとモデルとして活躍できるレベルだそうです。
日毬が120点、凪沙が115点で満点を超えた存在だそうです。
丞林は90点だそうですよ。
杏奈の基準を信頼している颯斗は丞林に大きな可能性があると理解しました。
颯斗は日毬、壮司、リリィ、クロエを呼び出し丞林の正体を明かします。
丞林はひまりプロダクションが既にCIAとの間に関係を築いていた事に驚いています。
リリィとクロエも丞林が台湾の国防部軍事情報局に所属していると聞いて驚いています。
台湾とCIAは良好な関係を築けているので和やかな雰囲気で話が進みます。
リリィは丞林スパイだと知り興奮していますね。
自分もCIAの局員になりたいと言い出しています。
クロエはリリィを公務員にはしたく無いようです。
国際経済を動かす立場になりなさいと言っています。
クロエとリリィからローガンを交えて改めて話し合おうと提案されました。
颯斗はローガンと丞林の上司を会わせたかったので話に乗る事にしました。
丞林の上司である高(カオ)とローガンを交えて話し合いが行われます。
参加者は颯斗、日毬、ローガン、カオ、丞林、リリィ、クロエです。
高は丞林の父親の後任として現在の地位についたそうです。
人手不足なので丞林をスパイ稼業に引き込んでしまったと後悔しています。
彼は丞林には表の世界で活躍して欲しいと思っていました。
彼女をアイドルとしてスカウトした颯斗に感謝しています。
台湾が大和同盟が政権を取り核武装する事を期待している事が分かりました。
颯斗は大和同盟が置かれている窮地を脱する為に協力を要請しました。
高は大和同盟を攻撃している人物の弱味を握っていると返答します。
ローガンも同じように大和同盟の敵対者の弱味を握っているそうです。
二人は大和同盟が反撃に出る材料として必要な資料を提供してくれる事を約束してくれました。
颯斗が中国の工作員、雷春燕から接触を受けている事を知らせます。
颯斗は彼女の対処に困っていたのですが彼女を味方に引き込めないかと相談します。
台湾は中国を警戒しているんですが視点を大和同盟のバッシングに絞ると敵では無いと指摘します。
中国共産党を味方に引き入れておけば後々有利になるのではないか?との考えを伝えます。
ローガンと高は彼女と会談を持つ事に同意してくれました。
颯斗は公安の黒谷もその席に招く事にしました。
公安を大和同盟の味方に引き入れておこうとの考えからです。
誘われた黒谷は予想外に大きな話が舞い込んだ事に困惑しているようです。
颯斗は春燕をランチに誘い彼女に話を通す事にします。
彼女がスパイである事を告げると真っ赤になって怒り出します。
颯斗の事をグーパンチで殴って来ました。
そして自分の計画が失敗に終わったと知り道端に座り込んで泣き出してしまいます。
傍から見ると颯斗が手酷く春燕を振った痴話げんかに見えました。
颯斗は彼女が泣き止むまで肩を撫でる事にします。
このさりげない優しさがモテる秘訣かもしれないね。
颯斗は春燕は思想教育を受けたバリバリの共産党員だと思い込んでいましたが違いましたよ。
春燕は家族の生活を支える為にスパイをしているそうです。
年齢的にもハニートラップ要因としては引退時期が迫っているので颯斗と本気で結婚したいと思っていたそうです。
颯斗マジでモテルよね、しかも相手は良い女ばかりだよ、変なフェロモンでも出てるんじゃねーの?
彼女は十代の頃にスカウトされスパイになったそうです。
彼女がスパイとして活動を始めてから家族の暮らしが楽になったそうですよ。
家族想いの彼女は良い人でしたね。
彼女の境遇を聞いた颯斗はほっとけなくなったと言っています。
彼女への敵意は薄らいでいるようです。
颯斗は春燕に味方にならないかと持ち掛けています。
彼女の美貌は確かなのでひまりプロダクションにスカウトするのかもな。
上手く話しが付いたようで彼女はローガンと高との会談に応じてくれたようです。
颯斗は高とローガンから提供された情報を精査して反抗作戦を考えています。
最初は政治家を攻撃して次にマスコミを攻撃する事を決めます。
蒼通をどうするか悩んだ彼は由佳里に相談する事にしました。
蒼通を敵視している由佳里はマスコミと一緒に攻撃すればと言っていますが颯斗の意見を聞いて納得します。
颯斗や由佳里などのマスコミと関係の深い人間は蒼通とメディアをイコールで捉える事ができますが一般人は違います。
蒼通の悪事を暴いても一般人には一企業の醜聞としてしか認識されません。
高たちから提供された情報には元上司の部長が不倫している証拠も含まれていました。
蒼通の社長の弱味も握っています。
そこで部長に社長の弱味を教え彼に脅しを掛けてもらう事にしました。
颯斗のアイディアを聞いた由佳里は陰謀は楽しい癖になると称賛しています。
リリィの付き添いをするたびに彼女から陰謀の手ほどきを受けていたそうです。
颯斗は蒼通の株価が下がったタイミングで株を買い占めようか?と考えています。
ひまりプロダクションだけでは資金が足りないらしく弟の悠斗を巻き込もうか?と考えてますね。
織葉家の資金力まで使うつもりですね。
実家の力を躊躇いなく使おうと考えられるようになったのね。
颯斗も成長したなー。
それだけ負けられないって事かもね。
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第五章 反撃の狼煙
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ひまりプロダクションで大和同盟、台湾、解放軍(中国)、CIA、公安警察の極秘会談が実現しました。
公安警察からは黒谷が二人の部下を連れてきました。
CIAからはローガンが参加する事になります。
参加したいと懇願するクロエとリリィを何とか振り切ったみたいです。
台湾からは高と丞林が参加しました。
解放軍からは春燕に連れられて日本担当の責任者である趙が出席する事になりました。
颯斗に結婚を拒まれた春燕は終始睨んできています。
大和同盟と解放軍の主張を述べ合い議論していく事になりました。
日毬は大和同盟の悲願である核武装を成し遂げると主張します。
趙は日本の核武装は人民が許さないので解放軍は容認できないと言っています。
議論の余地は無いと判断した趙は春燕を連れて早々に退席しようとしています。
大和同盟が政権を取るためには中国から妥協を引き出すしかありません。
颯斗は趙を引き留めようと交渉する事になります。
趙は日毬の事を妥協を知らない堅物と認識していました。
颯斗は日毬に柔軟性がある事を訴えます。
颯斗ならば交渉可能と判断した趙は日毬が約束を違えた場合は颯斗を殺すと脅してきます。
ここで颯斗は己の命を懸ける事を決めました。
颯斗の本気の目を見た趙は交渉の席に戻る事になります。
以降の交渉では颯斗が日毬と趙の間に立ってお互いに譲歩できる点を探る事になっています。
話し合いの結果、中国は日本の核武装を容認する代わりに尖閣を係争地帯とする事が決まりました。
趙は交渉次第で尖閣を手に入れられるという話しにうま味を感じたようです。
それを自分の功績として組織内での序列を上げようと考えているみたい。
条件として核開発は極秘裏にして欲しいと言われます。
中国と争わずに目的が叶える事が出来るメリットの大きさを感じた日毬は応じる事にしました。
颯斗の奮闘のお陰で大和同盟と解放軍は水面下で協力体制を築く事ができそうです。
日本の核武装への道筋が立った事で台湾側も満足しています。
CIAも大和同盟の目的が叶う道筋ができた事に満足していました。
公安の黒谷に大変感謝される事になりました。
会談の翌日黒谷がひまりプロダクションにお礼を言いにやって来ました。
外国勢力との話し合いに参加させてくれた政党は大和同盟が始めてだそうです。
颯斗は大和同盟を盛り返す為に政治家とマスコミの汚職を暴く事を伝えます。
黒谷は個人的に大和同盟の味方をしたいと言っています。
これから行う大和同盟の政策を逐一自分に報告して欲しと言っています。
大和同盟の役にたつ情報は警視庁内に流し、不利になる情報は自分の所で止めると言っています。
颯斗は黒谷を信じていいのか懐疑的なようですが警察を敵にしなくて済むかもと期待する事にしました。
インナーサークルの記者を集めて政治家の汚職資料を公開する事にします。
情報の出どころは秘匿する事にしたのですが物凄いスキャンダル情報に記者たちは驚いています。
情報量が膨大だったのでドラフト形式で各社で扱う情報を取り分ける事になりました。
反撃の第一段階が始まりました。
標的にしたのは自友党、新・民政党、日本新誠党の議員です。
神内のスキャンダル情報もあったのですが彼は味方なので握りつぶす事にしました。
これまで大和同盟を叩いていたメディはこぞって政治家を批判するようになりました。
内閣の支持率が急激に下落する事になります。
他が勝手に沈んでいくので大和同盟が浮上することになりました。
大和同盟に敵対していなかった政治家が攻撃されている姿を見て日毬が心を痛めています。
颯斗が大和同盟が浮上する為には必要な措置だったと言っても納得できないようです。
颯斗は日毬を焚きつけて彼女の心を軽くしています。
政治家への批判が最高潮に達した時にマスコミの醜聞情報を公開する事にします。
インナーサークルの記者たちは身内でも不正行為を働く人間は許せないと言って記事を公表しようと頑張りました。
しかし上層部に握りつぶされたようです。
颯斗は雑誌とネット媒体に情報を流す事にしました。
颯斗は矢面に立ったマスコミ(テレビ局や新聞社)は政治家批判を止めて大人しくなるだろうと期待していました。
結果は期待以上の効果を出してくれます。
マスコミは政治家への攻撃を強める事になりました。
連日、政治家とマスコミの戦いがネットメディアで放送される事になりました。
颯斗は元部長の元に蒼通の社長の醜聞情報を持って行きます。
颯斗がその情報を使いクーデターを起こして蒼通で権力を握って欲しい。
社長か副社長になった暁には大和同盟を守って欲しいと切り出します。
情報を見ただけでは尻込みしていたのですが資金提供をすると言うと乗って来ます。
この人優秀なんだけど金に目が無い人の様です。
最初はクーデター資金として毎月100万円を提供し、社長か副社長になった場合は毎月2000万円を提供すると提案しました。
部長は子狡い人らしく干物製造をしている妻の実家を通して資金提供してもらいたいと言ってきました。
不倫中なので妻との関係は大丈夫なのか?と颯斗は心配になっています。
部長の不倫を知っているって事は彼をコントロールする材料なので黙っておきます。
顔に出てないのは流石ですね。
颯斗も立派な陰謀家になって来たね。
反撃が順調なのでひまりプロダクションは穏やかな雰囲気に包まれています。
事務所に全員がそろって談笑している時にローガンから電話が掛かってきました。
焦っているようですね・・・彼はCNNを見ろと言っています。
颯斗がCNNにチャンネルを合わせると国民に向けて演説するクロード・ウォーカー大統領が映りました。
大統領は各国に全体主義とナショナリズムが台頭している。
合衆国が掲げる自由とグローバリズムが脅かされていると訴えています。
危険な国として日本の名前を上げています。
大統領は国家主義者を公言する少女への支持率が高まっている事を危険だと言っています。
日毬を危険視していますね。
中国との妥協が進展したらアメリカが猛反撃してきました。
「日本ナショナリズム台頭警戒論」が世界のニュースメディアを駆け回る事になってしまいました。
反撃が上手くいっていたのですが追い込まれそうです。
颯斗とローガンがどんな舵取りをするか楽しみです。
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成分美少女恋愛経営芸能=政治活動ハーレム
評価AAACCBAAAAAA
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AmazonLink: 大日本サムライガール 8 (星海社FICTIONS)
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