ラノベの感想) 大日本サムライガール 第9巻 (星海社FICTIONS)

概略:
大和同盟への風当たりを弱める為にアメリカでロービー活動を始めます。責任者に指名されたクロエが奮闘する事になります。彼女は優良なコネクションを多々持っていて日毬をアメリカ人に受け入れさせる事に成功しました。目標だった大統領との和解も果たし帰国する事になります。颯斗が仕掛けた蒼通への工作が成功します。部長が副社長に就任する事が決まり蒼通が大和同盟の味方になります。日毬が自友党の持統に対等合併の話を持ち掛けます。バッシングで党解体の危機にある持統は日毬の話に興味を示しています。颯斗は自友党への攻撃を強める事にしました。

レーベル:星海社
発行日:2015/1/15
著者:至道流星
イラスト:まごまご
ISBN:978-4-06-139911-2
雰囲気:アメリカ巡業、キーパーソンとの出会い、大統領と和解、仰天プラン、暗躍、特別法、総理大臣
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第一章 ファシズム台頭警戒論
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アメリカ大統領が発した「日本ナショナリズム台頭警戒論」が日毬を苦境に立たせます。
一部の真面目なマスコミが日毬の意見を聞こうとして殺到しています。
多くのマスコミは自分たちへの批判をかわすために政治家批判に注力しているので批判は軽微でした。
日毬は冷静にこれまで掲げてきた自身の政策を反芻して対応しています。
颯斗は大和同盟の為にビルを購入して党本部として使ってもらう事にしました。
大和同盟に参加した神内派の政治家は大喜びしています。
日毬は危機的状況でも離党せずに付いてきてくれた彼らに感謝を示しています。
活動拠点の他に資金提供までして貰えると聞いて議員たちは感激しています。
神内本人から自分のスキャンダルが一切出てこない事に対する疑義が呈されます。
彼は颯斗が裏で工作したと考えているようですね。
颯斗は神内達を信頼しきっていないので内情を隠す事にしました。
まあ日毬にも裏工作の事情は教えていないので妥当な判断です。
全てを知っているのは由佳里と壮司とローガンだけです。
明言しなくても颯斗を敵に回すのは不味いと理解したようです。
颯斗と日毬はアメリカ大使館に向かいクルス大佐に会う事にしました。
門前払いされる覚悟だったのですがクルス大佐は二人を歓迎してくれました。
颯斗は大和同盟のバッシングはクルス大佐が引き金を引いたのかと?確認する事にします。
クルス大佐は少数の権力者に口をきいただけだと教えてくれました。
彼としてもここまでバッシングが大きくなるとは思っていなかったようです。
日毬のファンである彼は日本のマスコミの行いを憎々しく見ていたそうです。
大統領が日毬を敵視し始めた真意を問う事にします。
クルス大佐はホワイトハウスは元から日毬を警戒していたので政策を変更したわけでは無いと答えます。
日毬を攻撃し始めたのは大和同盟が日本政治の主役になろうとしているから焦っていると指摘しました。
颯斗はホワイトハウスと話し合う方法が無いか質問する事にします。
クルス大佐は公式に大統領が会う事は無いが日毬が芸能人としてアメリカで活動を始めればチャンスがあると教えてくれます。
アメリカでの活動を始めてアメリカ人に日毬を知ってもらう事が大切だと言っています。
そろそろ芸能活動を切り上げようとしていた日毬はちょっとがっかりしてますね。
目的を叶える為に必要な行動だと理解しヤル気を奮い立たせています。
颯斗と日毬はレイエス一家を招いて食事会を開く事にします。
そこでクルス大佐から聞き出したアメリカの考えを教えました。
クルス大佐から日毬がアメリカで芸能活動を始めると良いとアドバイスされたと教えるとローガンが興味を示します。
アメリカの民意を動かそうって話に興味を引かれたようです。
クロエからアメリカでロービー活動を始める必要があると指摘されました。
颯斗はアメリカでのロービー活動の責任者としてクロエが相応しいと気が付きました。
ワシントンでの暮らしを想像したクロエは刺激が無いと言って難色を示します。
ローガンは政治の世界に戻りたいと考えている彼女にとってチャンスだと力説して説得に協力してくれます。
颯斗が年俸50万ドルを提示するとクロエが豹変しました。
突然乗り気になり壮司を補佐役として指名してきました。
颯斗は壮司を補佐につける事を決めました。
乗り気になったクロエは日本での仕事を辞めて早々にアメリカに行く事を決めてしまいます。
アメリカで日毬の為にロビー活動を始めると聞いた杏奈がリリィをアメリカで売り出そうと言い出します。
リリィはCIAに入りたいと言って難色を示しますがクロエが賛成してくれました。
クロエはリリィにハリウッドスターに成るのよと言い聞かせています。
リリィはクロエの事を信頼しているようですね言いくるめられています。
壮司がアメリカに渡ると聞いた千歳、凪沙、丞林が壮司の代役として事務員をする事になりました。
三人はひまりプロダクションの業務が円滑に行えるように頑張っていくと意気込んでいます。
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第二章 事務所内中台戦争
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暫くアメリカと日本を往復する生活が始まる颯斗は由佳里と部長を引き合わせる事にしました。
三人で料亭で会食してたのですが由佳里が途中で席を立つ事になりました。
由佳里は日本の状況を他人事のように考える部長に怒り心頭でした。
感情を排して論理的に思考する彼が理解できないようです。
部長は颯斗を自分と同じ種類の人間だと捉えているので由佳里の機嫌が悪くなると話を振って来ました。
颯斗は由佳里に睨まれない為に意見を言わなかったよ。
大和同盟を後押しするには部長は大切なピースと理解している由佳里は颯斗の留守中の窓口になる事を承諾しました。
由佳里が去った後、颯斗と部長は由佳里の話しで盛り上がる事になります。
二人とも由佳里の事を評価していますね。
部長としては由佳里の為を思って大衆に迎合するのは辞めろと諭したかったようです。
部長は蒼通でのクーデターの為に資金提供を要求してきました。
部長は大和同盟との繋がりは金だけであると明言しています。
思想的に繋がっていないと明言する部長を颯斗は信頼していますね。
雨が降っている夜道を颯斗は自宅に向かっていました。
途中で殺気を感じると焦燥した春燕が出てきましたよ?
彼女は中国に戻る事になったので引っ越しをしていたと言っています。
最後なので颯斗に会いたいと思いまっていたそうです。
颯斗はビジネスライクに軽く別れを告げていますがそれだけでは春燕は不満だったようです。
何で引き止めないんだと難癖をつけてきました。
そして結婚して欲しいとお願いしてきましたよ。
春燕は本当に颯斗に惚れてしまったようですね。
颯斗が彼女との結婚なんて考えられないと伝えるとさめざめと泣きだしました。
これは演技なのだろうか?
颯斗は自分が悪い事をしているような気持になってしまい善意を示す事にします。
スパイの春燕には演技力がありそうなので女優として売り出せないか?と考え彼女をスカウトする事にします。
スカウトされた春燕は驚いていますが颯斗の傍にいれば結婚のチャンスがあるかもと考え確認してきました。
この辺がちょっと可愛いですよね。
颯斗が可能性は限りなく低いと答えると恨みがましい視線を送って来ました。
春燕も論理的に会話する颯斗の事は嫌いなようです。
颯斗はからかうと面白い春燕を虐める事に快感を見出しているみたいです。
上司の趙の許可を得た春燕はひまりプロダクションに所属する事になりました。
颯斗は織葉家に向かい悠斗に資金を借りる事にします。
颯斗が日毬の後押しをしている事を知っている悠斗は資金を用意してくれます。
ただ資金だけを貰うのではなくひまりプロダクションの株式を譲渡しています。
颯斗が用意したのは1億ドルでした。
春燕を所属メンバーに紹介する事になります。
当然ですが丞林が猛反発しています。
ここで春燕は丞林の横槍によって自分のハニートラップ作戦が瓦解した事をしりました。
丞林の所為で颯斗と結婚できなかったと言って彼女に掴みかかります。
丞林も応戦して二人で髪の引っ張り合いになっています。
杏奈が早速おっぱいを揉んでいます。
流石の春燕も杏奈の奇行には驚いたようです。
杏奈のおっぱいセンサーは春燕のバストに辛い採点を下しました。
春燕のバストは48点と評価されました。
スタイルが良いように見えたのですがパッドで増量してたようです。
おっぱい自慢の丞林が弱点を発見して喜んでいます。
颯斗と由佳里は二人を呼び出し諭す事にしました。
公式には外交ルートを構築する事ができない台湾と中国がひまりプロダクションを介して外交ルートを構築できる事の有用性を訴えます。
二人の上司もそこに利があると判断したから芸能活動を認めたはずだと諭します。
二人は納得したようです。
口喧嘩は絶えないようですが殴り合いに発展する事はなくなりました。
壮司がアメリカに渡ったので人員不足だったので春燕を社員件女優として採用する事が決まりました。
これは人員不足だと知った春燕か社内の仕事を手伝いたいと言いだしたからです。
彼女はマネージャー業務も行う事になりました。
颯斗の役に立ち結婚相手に相応しいと思わせようと考えているのかもしれないな?
クロエの要請により颯斗はリリィの渡米に同行する事になりました。
リリィの野望を聞く事になりました。
クロエはリリィを世界経済を動かす大物にしたいようですがリリィの目的は別にありました。
彼女はスパイのローガンの仕事をさらに進化させた事業を始めたいと語ります。
リリィの目には国家から独立を目指す人々が増える未来が見えています。
彼女はそれらの人々の為に諜報から暗殺まで何でも叶える諜報専門会社を作りたいと言っています。
石油や天然ガスや鉱山を抑えている相手だと取引相手として最高だと言っています。
颯斗は筋の悪い商売だなと感じつつも意外と行けそうだぞと思っています。
ワシントンに到着した颯斗はリリィを引き渡しクロエと壮司からロビー活動の報告を受ける事にします。
壮司からクロエが良い人脈を持っていて効果的な活動が出来そうだと報告されました。
クロエは日毬と相性の良さそうな議員をリストアップしてくれていました。
クロエは本音で話す日毬の特性をスポーツマンシップと捉え、それがアメリカ人に受けると言っています。
嘘を交えないで真実だけを語りアメリカ人を引き付けていく事になりました。
颯斗は日本に戻り日毬を連れてくる事になります。
ホントに忙しく動いているな。
空港に現れた日毬には森が同行していました。
由佳里では目立ってしまうので森が担当したようです。
日毬はその日の撮影で着た水着が恥ずかしかったと言っています。
森に言わせる滞りなく撮影を終えたそうです。
颯斗は日毬を連れてアメリカに向かう事にします。
森は「ご武運をお祈りしています」と言って二人を送り出しました。
彼もひまりプロダクションの活動が戦争であると認識しているみたいです。
優秀だなー。
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第三章 ルビコンを超えて
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クロエの差配で日毬のアメリカ巡業が始まりました。
クロエは日毬の素をできるだけ表に出しアメリカ人を日毬ファンにするとの方針を示しました。
日毬はアメリカを批判する事が無いように配慮した発言を心掛ける事になりました。
最初に向かったのはアメリカで一番人気のある政治討論番組です。
日毬とリリィが一緒に出演する事になりました。
司会者のバリー・フォスターはリリィの若さに驚いています。
最初は日毬が独裁者を目指しいる事に難色をしめすのですがリリィの発言で日毬本人を見る事になりました。
リリィが可愛く日毬が非道な独裁者に見えるのか?と問いかけます。
バリーはしげしげと日毬を眺めてから全然非道な人間には見えないと返答しました。
これで番組は和やかな雰囲気になったぞ。
政治討論番組なのですが日毬とリリィの日本での芸能活動について語る事になっています。
出だしとして上場だったようです。
アメリカ人は実物の日毬に会えて感激しているようでした。
クロエたちは資金提供を続け大和同盟のロビー活動を続けています。
日毬とリリィはセットでテレビ番組への出演を続けて知名度を高めていきます。
第二段階としてアメリカの政治、経済、軍事に影響力のあるクロエの恩師に会いに行きました。
ハーバード大学で政治学を教えているアデルバート・クーパー教授です。
非公式の訪問として彼の自宅を訪ねる事になりました。
クロエはこの場で日毬をクーパーに売り込みたいようです。
同行したのはクロエと颯斗です。
日毬に注目していたクーパーは大喜びしています。
日毬は早速クーパーと意見を戦わせることになりました。
日毬はナショナリズムを重視しクーパーは国境を排した地球政府が最終到達点と考えていました。
二人は意見を異にするのですが話しているうちに妥協すべき点がある事を認識していきます。
クーパーは日毬の柔軟さに感銘を受けたようですね。
会談が終わる頃には彼女のファンになっていました。
クーパーから彼が所属するCFR(外交問題評議会)に招待したいと言われました。
クロエの狙いが達成された瞬間です。
日毬はCFRの入居するビルに赴きスピーチを行う事になりました。
クーパーからは日毬の率直な考えを示し聴衆をファンにしてやれと励まされます。
日毬人気は凄まじく会場は満席となっています。
アメリカを動かしている重要人物が大挙して押し寄せました。
日毬はそこでこれまで掲げてきた彼女の政治理念を語る事になります。
真摯な態度で政治を語る日毬の姿に聴衆は魅了されています。
質疑応答では独裁者を目指している日毬の真意を問いかけられました。
日毬は日本の窮状を打開する為には一時的に自分が独裁者になるしかないと返答しています。
彼女が独裁者を目指す理由を聞けて納得して貰えたようです。
リリィにハリウッド映画の主演の話が舞い込みました。
クロエは狂喜してますがリリィは不安なようです。
颯斗が尻込みしているリリィに目指している諜報会社を立ち上げる為にスパイの訓練として演技を学ぶのは有効だと励まします。
颯斗の考えを聞いたリリィは映画出演を使いコネクションを広げるのは将来的に有用だと考える事にしました。
クロエの計画の最終段階に突入する事になります。
クロエたち大和同盟のロビー組織はクロード・ウォーカー大統領がセレブが100人ほど集まるチャリティー祝賀会に参加するとの情報を掴みます。
祝賀会に寄付を行い日毬を送り込む事に成功しました。
クロードと日毬が二大ゲストとして扱われる事になります。
大和同盟を批判したので公式に日毬と会えないクロードと接触する為の作戦でした。
祝賀会は日毬とクロードを隣同士のテーブルに配置し背中合わせで座らせます。
クロードが自分の親友が難病に苦しんだ末に亡くなった話を披露します。
続いて日毬がスピーチを行い大統領の友人に哀悼の意を表しました。
日毬のスピーチが終わり席に戻るとクロードが立ち上がり日毬に握手を求めてきます。
二人はテレビカメラと多くのセレブに囲まれ固い握手を交わす事になりました。
大統領は日毬を敵視していないとの強いメッセージを発信する事に成功しました。
ウォーカーはいつの日か再び責任ある政治家としての立場で二人でスピーチしたいと語ります。
日毬はウォーカーの行動に学び責任ある立場で再びアメリカを訪問したいと答えました。
ウォーカーは日毬は話の通じる相手だと評価したようだね。
数日後大統領が定例会見で日毬の事を敵視していないと明言する事になりました。
質問者は日本の独裁者として非難したのは日毬のことだよね?と質問しました。
クロードは日毬の事を指摘したのでは無いと答えます。
日毬の事をどう思っているのかと問われて稀有な人物だと評し若い彼女が今後どのように成長するのか楽しみだと語りました。
クロエによる日毬のアメリカ巡業は成功裏に終わりました。
颯斗はリリィのアメリカでの活動をクロエに任せる事にしました。
クロエはお金に拘るね。
日本での稼ぎはひまりプロダクションが管理しアメリカでの稼ぎはレイエス家が管理したいと言ってきました。
颯斗はアメリカでリリィの売り込みに全く関与していないのでクロエに丸投げする事にしました。
壮司は恩義を欠く行動だと非難しましたが颯斗は気にならないみたいです。
颯斗に部長から電話が掛かってきました。
クーデーター工作は順調なようですよ。
報告したい事があるそうです。
颯斗は電話でも良いだろうと思ったようですが部長はCIAなどの諜報機関の盗聴を警戒しています。
これは面白い構図だよね、颯斗は既にCIAとは協力関係なんだよね。
自分たちの会話を盗聴するほど諜報機関は暇じゃないと思いますよと答えています。
颯斗は帰国してすぐに部長に会いに行く事を決めました。
アメリカを味方にする事には成功したようですね。
日毬のカリスマ性は凄まじいね。
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第四章 政権奪取の陰謀
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日毬が国防総省を見学する事になりました。
アメリカで話題を独占している日毬を一目見ようと職員が集まって来ます。
彼らも日毬のファンになっていますね大歓迎されています。
ローガンとクルスの教官だったデビット・ヒル中将が案内役を買って出てくれました。
彼も日毬のファンのようです。
彼の案内で国防総省の地下にあるスーパーコンピュータを見せて貰っています。
日毬はその性能の高さに日本が軍事力でアメリカに追いつけることは無いと確信しています。
国防総省長官のジャクソン・モラレスに紹介されました。
ジャクソンも個人的には日毬を応援したいと言っています。
日毬はアメリカの権力者が口を揃えて個人的には協力したいと言ってくる事を指摘します。
ジャクソンは仕事上では対立せざるを得ないと言っているようなものだと指摘されて苦しそうにしてますね。
日毬は大和同盟とDIAの敵対関係を解消したいと切り出しました。
ジャクソンは可能な限り善処すると言ってくれます。
アメリカ国民を熱狂させる日毬の姿を見たホワイトハウスが考えを変える可能性があると言っています。
現状の日米同盟や安全保障に影響のない範囲内なら日本政界の改革を受け入れるかもしれないと教えてくれました。
日毬はホワイトハウスへの後押しをお願いしています。
ジャクソンは日毬の事をジャンヌ・ダルクの様な人物と例えますが日毬に否定されています。
日毬は自分は特別な存在ではない日本人なら誰でも自分と同じような行動をとれると力説しています。
ジャクソンは日毬の味方になってくれたようですね。
日本に戻った颯斗は由佳里を連れて部長に会いに行きました。
部長から次の取締役会で副社長に就任する事が伝えられます。
颯斗は素早く結果を出した事を感謝しています。
部長はお金と女を使って味方を増やしたそうです。
それを聞いた由佳里が不快感を示しています。
社長には部長の上司だった気の良い人物を当てるそうです。
自分は副社長として陰で暗躍したいと言っています。
大和同盟へのサポートを容易にするために颯斗か由佳里に社外取締役になって欲しいと打診してきました。
今の颯斗と由佳里が得ている社会的地位から考えると蒼通の社外取締役など価値のないポストなのですが工作を容易にする為に由佳里を就任させる事にしました。
知名度を考えての判断です。
由佳里のご機嫌を取りたい部長は行く行くは蒼通の社長になる可能性もあるとおだてます。
褒めると調子に乗る由佳里はご機嫌になっています。
元上司だけに由佳里の扱い方に長けていますね。
これで蒼通を味方に引き入れる事ができました。
部長が資金提供の隠れ蓑に使った燻製を大量に送り付けてきました。
事務所に居た颯斗、杏奈、栞、千歳が運び込むのを手伝う事になります。
自分たちでも食べてみる事にします。
杏奈が美味しさに感激しています。
売り込みを頼まれていた事を教えると宣伝方法を考える事になります。
凪沙と由佳里が戻って来て話に加わる事になります。
売れそうな造語を考える事になり千歳が「干物ガール」と言い出します。
杏奈がすっごくモテなさそう!と楽しそうに答えます。
それを聞いた凪沙が落ち込む事になりました。
凪沙は干物が好みだそうですよ、そして自分がモテない事を思い出し落ち込みます。
実際はモテモテなんですが自分がモテる筈が無いと思い込んでいるので落ち込んでいます。
栞が重大な事実に気が付いてしまいます。
アイドルとか言ってテレビに出ていても自分たちには恋人がいないと指摘します。
栞の発言を聞いた由佳里、千歳、杏奈が動揺しています。
由佳里は仕事が楽しいのであんまり考えないようにしていたと言ってます。
千歳は自分は干物ガールとは違うんですと言っています、モテないと認めたく無いようです。
杏奈は日毬が恋人なので男子禁制だよ、そうだよ、そういうことだったんだよ、と自分を納得させようとしています。
確かに誰も恋人居ないんだよなー。
男女比が偏ってるから社内恋愛も厳しそうだからなー。
ひまりんプロジェクトの収録が行われ、日毬と栞が参加します。
収録前に出演者の自友党の持統と加島と話す機会を得ます。
二人はレギュラーのようですね日毬と栞とも打ち解けています。
持統と加島が番組では決して言わない本音トークをしています。
二人は社会保障を維持するのは不可能だと言っています。
その日のテーマは社会保障と増税に関してでした。
番組が始まると持統と加島は日毬と栞に語った本音とは真逆の発言をしていました。
政治家としての経験を積んだ日毬は番組開始時のような切れがありまんでした。
曖昧な事を繰り替えす持統や加島を叱りつける事もなく結論が出ないまま番組は終わりました。
日毬と栞の元に持統と加島がやって来ました。
日毬はどちらが二人の本心なのか問いただす事にします。
加島はどちらも本心だと答えています。
投票に行く有権者の多くが社会保障を気にしている年代です。
だから社会保障を切り捨てる事はできないと日毬は理解しました。
日毬は持統や加島が日本を変えたいと思っていても制度上できなくて困っていると判断したようです。
日毬は持統に大和同盟と自友党の連合を持ち掛けました。
社会保障を改革し彼らが票田としている年代の有権者を裏切る行為は自分が行うと言います。
改革が終わったのちに有権者から否定されるなら自分は退くと言います。
持統や加島は離党して新たに選挙に出れば良いと告げます。
踏ん切りが付かない様子の持統に向かい現在のバッシングでは自友党が選挙に勝つ事は出来ないと脅します。
大和同盟は落選して在野に下っている元民政党議員や新・民政党、日本新誠党の議員を取り込み候補者にすると告げます。
現在の大和同盟の評価なりありそうだと判断したようです、持統は合併話に乗って来ました。
加島も実現性が高いと思ったようです。
この密談を聞いていた颯斗は日毬の仰天プランを後押しする為に自友党のスキャンダルをバラまく事にしました。
賄賂も存分に使い裏工作をしています。
リリィが知ったら手伝いたいと言い出しそうです。
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第五章 光輝ある道標
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颯斗の裏工作により追い詰められた自友党は日毬の提案した合併に乗る事を決めました。
一番最初に話を持ち掛けた持統と加島は既に日毬の味方になったようだね。
幹事長の深見を必死に説得しています。
二人から日毬の提案を受け入れるしか自友党が生き残る術が無いと力説されます。
深見は自友党の看板を下ろしたくないとの拘りを見せました。
政党名などどうでもいいと考えている日毬は合併後の政党名を自友党にする事を認めます。
日毬は自分を自友党の党首にして内閣総理大臣にする事を要求しています。
選挙で選ばれる国会議員では日本を救う為の大変革は起こせないと理解している深見は日毬の計画にうま味を見出しました。
日毬はこれから断行する日本改造計画によって巻き起こる国民の不満は自分が引き受けると言っています。
深見達には非難が向かないようにすると断言しています。
日毬が自友党との合併を決めたのは政策実行能力を評価したからだと思うね。
アメリカとの繋がりもある党なので排除するとアメリカから横槍が入ると考えたようだ。
見事なバランス感覚だと思います。
深見は自友党内で説得工作を行う事を約束する事になりました。
日毬は5日間の猶予を与え自友党を説得させる事にしました。
深見、持統、加島は短時間で主要メンバーの説得を行う事になります。
日毬は大和同盟に参加してくれた神内たちに経緯を説明する事にします。
自友党に戻る事になる神内は難色を示しましたが最終的に納得する事になります。
説得工作を続ける深見から頻繁に呼び出される事になり日毬は芸能活動をキャンセルする事になります。
由佳里が苦言を呈してきたので颯斗は彼女に自友党との合併話が進んでいる事を教えました。
それを聞いて流石の由佳里も吃驚したようです。
日毬は自友党の重鎮たちと会う事になりました。
桐生首相も参加して日毬の考えを聞く事になります。
集まった重鎮たちは神妙な様子で日毬の計画に聞き入っています。
自友党の重鎮たちは日毬を自友党の党首に据え特別法を内閣に提出して彼女を国会議員にする事を決めます。
これで日毬は総理大臣になる事が内々に決定しました。
正式発表の前日に持統が口を滑らせてしまい大和同盟と自友党の合併がマスコミにバレてしまいました。
颯斗、日毬、栞、千歳が事務所に居たのですがビルにマスコミが押し寄せて帰れなくなります。
颯斗は持統に電話して経緯を聞く事にしました。
持統は自分の失言により秘密が漏れたと反省しています。
発表の前日だったから許してと言ってます。
颯斗たちは事務所ビルで一夜を過ごす事になりました。
日毬たちと芸能活動の思い出を話し込む事になりました。
記者会見当日、予想を超えたマスコミが結集する事になります。
海外メディアも大挙して押し寄せてきました。
日毬の行動に世界が注目していますね。
深見と神内から自友党と大和同盟が対等合併する事が発表されます。
日毬が挨拶する事になり会場は騒然となっていました。
会見が終わっても日毬は次々とやって来る自友党議員の相手をする事になっています。
自分の政党で手足となり働く事になる彼らへの対応に追われる事になりました。
夜遅くに事務所に戻った日毬と颯斗を杏奈たちが歓迎してくれます。
「ひまりーん!結婚しよー!」
ひまりプロダクションのメンバーが集まっていました。
アメリカでロービー活動をしているクロエ、壮司、リリィも駆け付けてくれました。
皆から日毬を祝福する為の花束が渡されます。
感激した日毬は泣き出してしまいました。
凪沙が日毬の涙をぬぐってやり目的を達成した日毬を褒めています。
それぞれが日毬を励ます言葉を述べ最後に颯斗が日毬への感謝の言葉を述べる事になりました。
颯斗は日毬と出会えた事の幸運を語ります。
日毬は再び泣き出してしまいました。
これから政治の舞台に飛び込む日毬を万歳三唱で送り出す事になります。
壮司の発案です、壮司には日毬が戦場に向かう事が分かっているのね。
時代劇で万歳三唱をした事があるという杏奈の音頭で万歳三唱が行われる事になりました。
杏奈が何度も繰り返すので颯斗は不安を覚えます、いつまで続けるんだ?
杏奈は泣きながら万歳していました。
神楽日毬特別法で国会議員となった日毬は国会での投票の結果内閣総理大臣に就任しました。
日毬はきっと己の考えを実行するよな。
日毬と杏奈の文通は継続する事になるのだろうか?
硬い友情で結ばれているので続きそうだね。
日毬は杏奈に愚痴を零したりするのだろうか?
杏奈の愛が為される事になりそうです。
日毬に影響力を持っているとして杏奈が狙われそうですが丞林と春燕がガードに着くような?
夢が広がるなー。
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成分美少女恋愛経営芸能=政治活動ハーレム
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