ラノベの感想) とある魔術の禁書目録 外典書庫(1) (電撃文庫) その3 ロード・トゥ・エンデュミオン

概略:
インド系の魔術結社のテロを防ぐためにステイルが学園都市にやって来ました。彼は自分だけで事態の収拾を図りますが当麻が関わって来てしまいます。当麻とインデックスはステイルから敵の魔術が発動すると学園都市が電子レンジで熱せられた状態になると教えられます。ステイルが協力を拒んだので二人は独自に動くことにしました。調査を続ける二人は敵の美少女魔術師と遭遇する事になります。美少女魔術師は仲間を助ける為に捨て石になる覚悟です。自分が囮となり仲間が対策を講じる時間を稼ぎます。美少女は同じ魔術結社に所属している姉を助けようとしていました。献身的な貢献をする彼女を仲間である筈の魔術結社は攻撃してきます。ステイルから敵が仲間割れを起こした事が知らされます。仲間を裏切り計画を大幅に変更したのは美少女の姉でした。打算無く自分を救おうとしてくる当麻に心を動かされた美少女は名前を教えてくれテロを防ぐために協力してくれる事になります。

レーベル:電撃文庫
発行日:2020/6/10
著者:鎌池和馬
イラスト:はむらきよたか
ISBN:978-4-04-913201-4
雰囲気:食料問題、トンネル、仲間割れ、新たな敵、覇権争い、姉妹対決、説得
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ロード・トゥ・エンデュミオン
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第一章
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学園都市に西欧人の魔術師が潜入しました。
巨大なビルの中に建設された平屋の旅館に泊まっているようです。
西欧人はその構造に呆れています。
仲間の女性との会話から学園都市で何かをしようとしています。
登校中の当麻はSNSの懸賞に応募できずに困っていました。
400機の金星探査機を打ち上げ、どの探査機が一番早く到着するか賭けています。
不幸な当麻は通信エラーが出てしまい懸賞に応募できないようです。
通りかかった御坂美琴が当麻に声を掛けてきました。
彼女は当麻がSNSの懸賞に応募しようとしているのが意外だったようです。
アドレスを交換したそうにしていますが素直じゃないのでお願いできません。
ツンデレさんです。
そこに昼食の準備がなされていないと文句を言いにインデックスがやって来ました。
当麻は昼食を準備してから家を出たんですがインデックスは既に食べてしまったそうです。
あんなおやつの話じゃないと言っています。
当麻がインデックスの食事の世話をしていると知った美琴が焦っています。
放課後になり当麻とインデックスは夕食の材料を買いにスーパーに出かけます。
金欠の当麻は特売品を買う事にしました。
学園都市が科学的に作り出したお買い得品を買ったようです。
インデックスがその商品の売り文句が怖すぎると怯えています。
スーパーから出たところで美琴と遭遇しました。
当麻とインデックスが一緒に食材を買いに来たと知り動揺しています。
インデックスは美琴の変化に気付きません。
科学的に作られた商品に対する不安を語っています。
それに対して美琴が科学的な説明をしてあげています。
それを聞いてもインデックスは安心できないようですね。
美琴に黒子から電話が掛かってきました。
なにやら不穏な出来事が進行しているようです。
当麻に早く家に帰るように言い残して美琴はどこかに行きました。
インデックスが学園都市にある風力発電用のプロペラに魔術的な違和感を感じます。
重たい荷物を当麻に押し付けてインデックスは確認に行く事になります。
インデクスが問題を起こさないか心配な当麻は近くにあった保冷機能が付いたコインロッカーに食材を預けて後を追う事にします。
しかし追いかける前に近くにあったプロペラの異変に気が付きます。
右手の「幻想殺し(イマジンブレイカー)」で破壊すると炎が噴き出してきました!!
当麻は炎に食われてしまうのですがイマジンブレイカーを使って脱出します。
そこにステイル=マグヌスが現れました。
ステイルは当麻の介入を許した事を悔いています。
ステイルは当麻を攻撃してきましたが彼と戦うのは初めてではない当麻には対策ができていました。
ステイルが最大戦力のイノケンティウスを投入します。
当麻はステイルとイノケンティウスの間に入り込みステイルに向かって突撃します。
ステイルには当麻を止める手段はありませんでした。
当麻の右拳がステイルを捉える寸前で殴るのを止めます。
当麻は戦う理由があったっけ?と言っています。
ステイルが学園都市にやって来た目的を教えます。
そこにインデックスがやって来ました。
インデックスが素人の当麻相手に魔術を行使したステイルの事を非難してきます。
インデックスには言い返せないステイルは大人しくなりました。
ステイルからインド神話系の小さな魔術結社が学園都市を攻撃しようとしていると知らされる事になりました。
三人は一緒に行動する事になるのでしょうか?
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第二章
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当麻はステイルから渡されたプリペイド携帯が鳴るのを待っています。
試験が近いので追い込み授業が行われているのですが聞いていません。
小萌先生は当麻に補習授業をしたそうにしています。
そこにインデックスが駆け込んできました。
インド系の魔術師が発動しようとしている「アグニの祭火」が学園都市を電子レンジにすると教えられ疑問を持ちました。
電子レンジについて質問する為にインデックスは小萌の元にやって来ました。
小萌が電子レンジについて正確に説明するのですが科学に疎いインデックスには理解不能でした。
小萌の事をバカ呼ばわりしています。
不当な侮辱を受けた小萌は当麻に助けて欲しそうにしていますが当麻は見守る事にしました。
当麻はインデックスを納得させる為に雷で火傷するようなものだと説明していました。
この説明は理解できたようですねインデックスは納得してしまいました。
小萌は嘘を信じちゃったインデックスに正しい知識を与えたいようですが無理でした。
インデックスからステイルが素直に携帯に連絡して来ると思うのか?と問われます。
当麻はステイルが単身で「天上より来る神々の門」を追っていると理解しました。
インデックスを伴い捜索を開始します。
目指したのはアグニの祭火の中心です。
アグニの祭火は複数仕掛けられていて全てが連動する事で大きな破壊力を発現するようです。
当麻とインデックスが中心点が存在するビルを突き止めたのですが到着前にそのビルが内部から爆発しました。
当麻はステイルが仕掛けたと判断して閉じ込められている人が居ないか確認しながら中心点に向かいます。
ビルの中は炎に包まれていました。
当麻とインデクスは煙を吸わないように注意しながら中心点を破壊します。
生き残りの敵が居ない事を確信した当麻は彼らが使っていた金庫を窓から落とす事にしました。
外に出て金庫の中身を確認すると当麻には読めない文字で書かれた資料を見つけます。
当麻が走ってきた少女とぶつかります。
当麻は一般人だと思ったのですがインデックスから敵の魔術師だと知らされます。
当麻は攻撃を受けそうになりますが追ってきたステイルが当麻もろともに少女を攻撃します。
二人で転がる事になるのですが少女は逃げて行きました。
そこで携帯端末を落としてしまいます。
拾いたそうですがステイルから逃げる事を優先して逃げ出します。
当麻は遠隔操作で情報を消される前に端末を覗くことにします。
待ち受け画面に少女と女性を写した写真が設定されていました。
当麻とインデックスはステイルを追いかける事にします。
少女は地下鉄のトンネル内に逃げ込みました。
当麻は追い詰めたと思ったようですが誘い込まれたようです。
ステイルが倒れているのを発見しました。
少女は「アグニの祭火」を使って攻撃してきます。
地上では照準制度が甘かったのですがトンネル内に入ると精度が格段に上がりました。
当麻は自分の失敗に気が付きます。
少女は風を利用して照準を行っていました。
トンネル内は風の流れが一方通行になるので照準の制度が上がったようです。
少女は当麻とインデックスも倒せると思ったようですが当麻は学園都市の設備に詳しいようです。
トンネルに設置されている煙を吸いだす排煙口を操作して風の流れに干渉しました。
少女の攻撃は当たらなくなります。
少女は仲間(特に姉)を守ろうとしています。
自分を囮にして姉たちを逃がすつもりでした。
少女は自殺しようとしましたが当麻に止められました。
当麻は少女に接近してこのまま負けるか殴られて負けるか選択させる事にします。
ステイルに魔術を封印して貰い少女を拘束します。
少女に情報を吐かせる為に隔離する事になります。
適切な場所が思い浮かばなかったので当麻の自宅を使う事にしました。
適性魔術師に自宅の場所を教えてしまう当麻の感性にステイルは呆れています。
タクシーを呼び乗り込もうとしているとアグニの祭火で攻撃されました。
当麻は少女の拘束が甘かった事を疑いましたが攻撃してきたのは少女が守ろうとしてた仲間でした。
少女は頭部を負傷してしまうのですがこれで良かったと微笑んでいます。
当麻は酷い憤りを感じていますね。
怒っている怒ってる。
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第三章
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当麻は負傷した少女を病院に運び込みます。
彼女には戦闘によって付いた傷がある為にアンチスキルを呼ばれる事になります。
ステイルは少女がアンチスキルに渡ると敵に察知されると言っています。
当麻は少女を病院から連れ出す事にしました。
打算無く自分を助けようとする当麻に少女の心が動きました。
ソーズティ=エキシカって名前を教えてくれました。
当麻、インデックス、ソーズティは漫画喫茶に逃げ込む事にしました。
当麻がソーズティの着ているセーラー服に動揺しています。
彼女の着ているセーラー服は上下の丈が短くおへそは丸出しです。
スカートも短く動くとパンツが見えそうになっています。
ソーズティが日本の女子高生に化ける為だと自信満々に教えてくれます。
ソーズティは日本の女子高生はおへそとパンツを見せびらかしているとの情報を得ていました。
当麻が困惑しています。
漫画喫茶にビュッフェがあると聞いたインデックスが大喜びしています。
ステイルから電話が掛かってきました。
彼は単身敵の隠れ家に踏み込んだそうですが既に襲撃された後でした。
破壊跡から内部分裂が生じたと推測します。
ソーズティから組織の内情を聞き出す事になりました。
現場写真を見せられたソーズティは組織の主導的立場にあった人物が倒された事に驚いています。
姉の姿が被害者の中に無い事にも驚いていました。
姉は組織内で守られる立場にはありませんでした。
姉の裏切りを知る事になりました。
ソーズティの姉ウレアパディ=エキシカは過去に魔術実験に失敗しました。
強力過ぎる術式が出来てしまった為に組織は彼女の術式を封印する事にしました。
彼女を危険視して監視する事にしたようです。
ソーズティから「ブラフマーアストラ」と呼ばれる強力な魔術を使えると教えられます。
発動すると半径50メートルのクレーターを作り出せるそうです。
発動には流れ星が3つ同時に観測される必要があるそうです。
それを聞いてステイルは安心したようですが当麻は疑います。
当麻がロケットを意図的に爆発させて流れ星に見立てる可能性に思い至りました。
当麻、インデックス、ステイル、ソーズティは学園都市で宇宙開発を行っている第23学区に向かう事にしました。
23学区は警戒が厳重で侵入するのは難しそうです。
ウレアパディが侵入可能なのか検討する事になります。
ソーズティから彼女たちの組織は23学区に侵入する手段を持っていなかったと教えられます。
当麻がロケット発射に使う部品の一部を第10学区で準備している事を思い出しました。
そこで作られているのはヒドラジンを使う燃料です。
当麻たちは第10学区と第23学区を繋ぐ広い直線道路に向かう事にしました。
当麻たちは道路の途中で停車している燃料運搬用のトレーラーを発見しました。
そこにウレアパディが居ましたね。
ソーズティが裏切った理由を尋ねる事にします。
当麻は感情を殺して問いかけるソーズティの姿を痛々しく感じています。
ウレアパディは組織が如何に間抜けだったかを語ります。
ずさんな計画を切り捨てて自分のブラフマーアストラを使う事にしたと言っています。
更に追及するとウレアパディはどこかの段階で組織を裏切りブラフマーアストラを使う計画だったと語ります。
当麻たちが魔術を消し去る手段を持っていると知っている彼女はその場は逃げる事にしました。
ヒドラジン燃料を爆発させようとしてきました。
インデックスがステイルに指示を出して彼の魔法でヒドラジンを無害化して対処しました。
インデックスとの協力プレイにステイルは嬉しそうにしています。
その隙にウレアパディは逃げていきました。
ウレアパディが簡単にロケットを捨てた事に違和感を覚えます。
ソーズティから日本に来た経路を聞き出しウレアパディが既に他国で打ち上げ予定のロケットに細工をした事が判明します。
予備を含めて複数のロケットに細工がなされていると思われます。
当麻はロケットの発射を止める手段が無いと判断しブラフマーアストラを破壊する事を決めました。
ウレアパディを探す事になるのね・・・見つかるんだろうか?
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第四章
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当麻たちはウレアパディを探す事になります。
しかし彼女は完全に姿を隠してしまいました。
闇雲に学園都市を駆け回ってもウレアパディを見つける事はできません。
ステイルが優しい配慮をしてくれます。
皮肉な口調で当麻たちに休息を取る事を勧めてきます。
彼の優しさを理解している当麻がお礼を言うと照れてるね。
ステイルはウレアパディにプレッシャーをかける為に彼女の捜索を続ける事にします。
アンチスキルが張っている可能性があるので自宅に戻れません。
当麻は24時間営業の回転率の低いラーメン屋で仮眠をとる事にしました。
長時間粘る必要性があると理解できている当麻とソーズティは「半チャーハン」と「枝豆」を注文しました。
インデックスだけは食欲に負け巨大なチャーシュー麺を頼んでいます。
当麻とソーズティは半分ほど食べた段階で休息に入りますがインデックスだけは食べています。
油がこびりついたテーブルに突っ伏して眠る事にソーズティが難色を示します。
彼女は自分が暫く風呂に入っていない事を思い出しました。
自分の匂いが気になってしまった彼女は当麻に匂いを嗅いでもらう事にします。
当麻はインデックスの噛みつきを警戒しながらソーズティの匂いを嗅いでいます。
普通に女の子の匂いがしたのですが当麻は返答に窮しています。
インデックスが当麻が女の子とイチャついている気配を察知して声を掛けてきました。
当麻は全力で話題の転換をはかります・・・惜しいソーズティの匂いの感想が聞けなかったよ。
ステイルから貰ったプリペイド携帯に美琴からの通話が届きます。
彼女は黒子に掛けたようですが電波が混線してプリペイド携帯に通話が届いたようです。
周囲では電波干渉が発生していました。
美琴から学園都市が地球の周辺に滞留しているデブリを纏めて大気圏に落とす事が出来る「デブリストーム」という機材を使うとの情報を得る事になりました。
ステイルにその話を教えると焦り始めます。
当麻たちはウレアパディは三日後に打ち上げるロケットを爆破してブラフマーアストラを使うと考えていました。
美琴の情報が正しければ学園都市がデブリストームを使うタイミングでブラフマーアストラを使われる事になります。
当麻たちはデブリストームの制御設備がある第23学区に向かう事にしました。
ウレアパディに必要なのは宇宙空間まで魔力を届かせる事ができる設備です。
23学区には宇宙エレベーターが存在します。
ウレアパディはそれを使うようです。
大規模な電磁波トラブルが発生しているので今ならウレアパディでも侵入できるそうです。
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第五章
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当麻たちは第23学区に侵入する為に搬入用のトレーラーに忍び込みます。
第23学区への侵入は果たせたのですがアンチスキルに囲まれる事になりました。
学園都市はウレアパディによる大破壊が迫っていても宇宙エレベーターの権益を守る事を選びました。
当麻たちを宇宙エレベーターを破壊しようとするテロリスト扱いしてきます。
当麻たちはバラバラに逃げる事にします。
誰か一人でもウレアパディの元に辿り着ければ良いと考えました。
ブラフマーアストラを放とうとしているウレアパディの元に当麻だけがやって来ました。
ウレアパディは勝利を確信したようですね。
二人の戦いが始まります。
当麻はウレアパディの放つ様々なアストラをイマジンブレイカーで迎撃します。
当麻にイマジンブレイカーしか武器が無いと悟ったウレアパディは当麻を拘束してから必殺の一撃を放つ事にしました。
彼女の目算では確実に当麻を葬れる筈だったのですが予定外の事態が発生します。
当麻がウレアパディのアストラをよけ始めます。
魔術に関して素人の当麻にできる筈がないとウレアパディが混乱しています。
当麻はインデックスがアストラを解析してソーズティが光信号で知らせてくれていると説明します。
ウレアパディの表情から当麻は彼女の真の目的を悟りました。
ウレアパディは妹であるソーズティを守るために科学サイドと魔術サイドの両方を破壊しようとしていました。
当麻は彼女の取った手段ではソーズティを救えないと説きます。
当麻に指摘された事でウレアパディは自分が最初に目指していた事を思い出したようです。
世界各地に標的を設定していたのですが当麻だけを狙う事にしました。
当麻のイマジンブレイカーがブラフマーアストラを打ち砕きました。
当麻はソーズティとウレアパディを逃がす事にしました。
ステイルも協力してくれたようです。
ウレアパディとソーズティは仲直り出来たみたいだね。
それだけは良かったよ。
当麻は新たな問題が噴出してもまたぶっ飛ばしてやるとの決意を固めています。
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