ラノベの感想) キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 第2巻 (富士見ファンタジア文庫)

概略:
璃酒の過酷な任務で生き残る手段を確保する資金を稼ぐ為にミスミスの部隊はカジノに来ています。ジャックポットを狙うのですが散財する事になります。同じ日、アリスと燐もカジノに来ていました。カジノ初挑戦のアリスがジャックポットを出しています。アリスは気前よくチップを他の客に分け与えています。非常事態が発生してミスミスの部隊は予定されていた特務とは別の任務に派遣される事になりました。そこにはアリスと燐も来ているのですが行き違いを続ける事になります。ミスミスがとんでもない目に遭う事になります。

レーベル:ファンタジア文庫
発行日:2017/7/20
著者:細音 啓
イラスト:猫鍋蒼
ISBN:9784040723082
雰囲気:資金稼ぎ、非常事態、行き違い、新たな強敵、スパイ、悲劇?、変質
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困難な璃酒の作戦が始まる前に休暇が与えられました。
生存率を上げる為にミスミスは隊員を連れてカジノに行く事を決めます。
遊楽都市ジュラクのカジノに来ています。
ジャックポットを出して大金を手に入れて頑丈な戦車を買おうと考えています。
しかしジャックポットを出す事は出来ず散財を続ける事になりました。
イスカは諦めの悪いミスミスを止めようとしていました。
ジンは最初からカジノ側が儲かる仕組みになっていると悟っています。
音々は年齢制限に引っかかりチップを購入できないので見物しています。
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同じ日にアリスと燐もジュラクに遊びに来ていました。
イスカと遭遇する事を恐れた燐がジュラク行を強行しました。
アリスは静かな中立都市エインで過ごしたかったようです。
あまり乗り気では無いアリスが一発でジャックポットを出してしまいます!!
カジノで遊ぶのが初めてのアリスはチップを大量に排出するマシンを見て壊れたと勘違いしています。
燐がディラーを呼びに行ってチップを小切手に換金する事にします。
アリスが一人になった時に音々が通りかかります。
音々はジャックポットを出したアリスを見て目を輝かせています。
これだけのチップがあれば欲しいものが買えると言ってます。
ネビュリス皇庁の王族は私有財産を持たないようですね。
アリスが稼いだお金は国庫に納められる事になります。
アリスは自分の幸運をお裾分けする事にしました。
音々に大量のチップをプレゼントしました。
余ったチップはディラーに頼んでカジノで遊んでいる人々に分け与える事にしました。
アリスは名乗らずにカジノを出たので伝説になったみたいです。
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音々は貰ったチップをミスミスに提供したようです。
ミスミスはジャックポットを狙い続け散財したようです。
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イスカとアリスは再会を願っていました。
会える確率が高いエインに行きたかったようです。
揃って占いの館に入り占ってもらっています。
隣の部屋で占ってもらったようですが個室になっていたので互いの存在に気付きませんでした。
アリスは探し人は近くに居ると言われていました・・・
イスカを発見できませんでしたが占いは当たってたって事だね。
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璃酒の作戦に向けての訓練が始まる予定だったのですがミスミスの部隊に特務が舞い込みました。
璃酒から直々に特殊任務に就く事を命じられました。
突如発生した星脈噴出泉(ボルテックス)の確保または破壊任務に就く事になりました。
星脈噴出泉とは星のエネルギーが噴出する火口で強力な星霊が出てくる可能性があります。
系統の近い星霊使いが噴出する星霊を浴びると能力が向上します。
帝国はネビュリス皇庁に星脈噴出泉を確保させない為に動く必要がありました。
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ネビュリス皇庁でも星脈噴出泉の存在を観測していました。
どうやら先に発見したのはネビュリス皇庁のようです。
星霊使いを強化できる星脈噴出泉の存在は即座に女王に報告され国を挙げて対処するのが慣例のようです。
しかしここでネビュリスの直系の間で権力闘争が発生しました。
直径はルゥ、ゾア、ヒュドラの3家が存在します。
現女王はアリスの母なのでルゥ家が権力を握っているようです。
ルゥ家は比較的穏当な政策を行っています。
それがゾア家には不満でした。
ゾア家は過激な家系で帝国を全滅させようと考えています。
出現した星脈噴出泉をゾア家が掌握し戦力アップを狙ってきました。
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アリスの妹シスベルの星霊は過去に起きた事象を映像として再現する事ができます。
星霊の力でゾア家の企みが見えたそうです。
アリスにゾア家に向かい真偽を正して欲しいと言ってきました。
アリスは燐を連れてゾア家の宮殿に向かいました。
長い廊下で繋がっているね・・・敷地内にある隣の建物って感じです。
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アリスをゾア家の仮面卿が出迎えてくれます。
戦傷を負ったので仮面を付けているそうです。
如何にも怪しい雰囲気が漂ってます。
仮面卿は口調は穏やかそうなんですが思想は過激でした。
帝国を滅ぼすと言ってます。
帝国と戦うと言ったアリスの事を手ぬるいと言ってました。
発見された星脈噴出泉に精霊が存在しているか確認してから報告したと言ってます。
不確かな情報を使えたく無かったと言い訳しています。
アリスは勝手に星脈噴出泉の防衛に参加しようと考えますが見透かされます。
丁重に断られてしまいます。
ゾア家が隠していたキッシング・ゾア・ネビュリスを使うので問題ないと言ってました。
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現地に到着したミスミスは仲の良いシャノロッテ・グレゴリー隊長と再会する事になりました。
ノロちゃんと呼んでますね。
彼女とは下級兵だった頃に一緒だったそうです。
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帝国は星脈噴出泉の出現は察知しましたが場所は特定できていません。
調査部隊を編成して場所の特定を行う事になります。
この作戦の指揮を執るのは使徒聖第八席・ネームレスです。
暗殺者から使徒性になった人です。
彼は何らかの密命を受けているようです。
方針1、星脈噴出泉を皇庁よりも先に発見する事。
方針2、皇庁に先を越された場合は使われる前に破壊する事。
方針の説明を行い自分の邪魔をするなと言ってました。
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ミスミスの部隊も星脈噴出泉の探索を行う事になります。
深い渓谷の周辺に星脈噴出泉が出現したと思われるので崖の近くで調査を行っています。
探索中の部隊が3つ行方不明になりました。
イスカたちは捜索部隊が編制されると思ったようですがネームレスは必要無いと判断しました。
イスカは捜索命令を出して貰う為に直訴する事にします。
隊長でも無いイスカが直訴した事を咎められます。
そこにミスミスがやって来てイスカの代わりに捜索をお願いしています。
他の隊長も捜索隊を編成して欲しいようですがネームレスが怖くて言えないでいました。
ネームレスは部隊が失踪した理由は分かっているので問題無いと言ってます。
結局ミスミスの訴えも却下されました。
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ミスミスは力に成れなかったと落ち込んでいます。
イスカ、ジン、音々はミスミスの勇気に感銘を受けていました。
ミスミスにそれを使えると上機嫌になりシャワーを浴びに行きました。
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ミスミスは長風呂なのでイスカたちは先に夕食をとる事にします。
シャワーを終えたミスミスが全裸で出てきてしまいました。
褒められて有頂天になっていた彼女はここが戦場だって事を忘れました。
自宅に居るとの錯覚に陥り出てきてしまったようです。
イスカ、ジン、音々はミスミスの巨乳ちゃんを拝む事になりました。
音々は羨ましそうにしています。
イスカは照れ照れですね。
ジンは湯気で見えなかったと言って平静を装ってますが本当かな?
ピンクの先端が見えたんじゃないの?
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調査二日目ミスミスの部隊は崖の下を探す事にしました。
そこに星脈噴出泉を発見しました。
一番最初に発見したと喜ぶのですが崖の下へ続く道からシャノロッテの部隊が上ってきました。
彼女の部隊が先に発見していたようです。
シャノロッテがミスミスの事を褒めてくれますね。
彼女を抱きしめています。
ここで辛い事実が判明しました!!
シャノロッテはネビュリス皇庁のスパイで星霊使いでした!!
10年以上前から帝国に潜入していて士官学校を卒業して隊長にまで出世した事が語られます。
ミスミスはシャノロッテの事を友達と思ってましたがシャノロッテは違うようです。
人間であるミスミスの事を憎々しく思っていたそうですよ、一方的な敵意を持ってました。
友達に裏切られてミスミスはショックを受けています。
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失踪した3部隊もシャノロッテが拉致してました。
ミスミスたちの事も拉致しようとしていますがネームレスが現れました。
ネームレスは帝国にスパイが居る事を疑ってました。
シャノロッテを泳がせて討伐のチャンスが来るのを待っていたようです。
シャノロッテの部下二人も星霊使いだったのですが無力化に成功しました。
しかしミスミスを連れ去られてしまいます。
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星脈噴出泉の位置が特定できたのでネームレスは爆撃を行い破壊する事を決めます。
ミスミスを含む攫われた仲間は見殺しにする気でした。
イスカたちは爆撃の時間を特定してからミスミスの救出に向かう事にしました。
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アリスと燐は星脈噴出泉が出現したと思われるゾア家のキャンプにやって来ました。
怪鳥に乗ってやってきたのですが高所恐怖症のアリスが震えています。
必死に燐にしがみ付いています。
おっぱいを掴んでしまい燐に文句を言われています。
アリスが燐の胸には掴めるところが少ないと言ってしまい手を離されそうになっています。
仲良しだなー。
ゾア家は隠したかったようですが星脈噴出泉が噴火してしまい存在がバレてしまいます。
アリスは勝手な行動を咎めようとしましたが仮面卿がやって来て言い訳を始めます。
そこにミスミスを拉致したシャノロッテが戻ってきました。
ミスミスとアリスは見知っています。
アリスはイスカと中立都市で会っていた事を秘密にしています。
ミスミスと知り合いであるとバレると大問題に発展します。
ミスミスがアリスと知り合いだと言おうとしますが燐が先手を打ちました。
ミスミスを気絶させて言葉を封じます。
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アリスは、隊長のミスミスがこの地に来ているならばイスカも居る筈だと仮定します。
シャノロッテが帝国の拠点の場所を知っています。
更に彼女の部下が帝国に捉えられています。
アリスは燐と一緒に救出に向かいたいと提案しました。
アリスはイスカと再会し決着を付けたいと考えてます。
シャノロッテは感激しています。
仮面卿もアリスの提案を受け入れました。
アリスと燐は帝国の拠点を襲いに行く事になりました。
とても心が弾んでいる感じです。
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その頃イスカ、ジン、音々の三人はミスミスを救出する為にゾア家の拠点を目指してました。
イスカとアリスは入れ違いになったぞ。
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当初は潜入してミスミスを奪還しようと考えていたのですが爆撃が予定より早く始まりました。
三人は車で強行突入する事になりました。
ジンと音々が暴れまわりイスカがミスミスを探す事になります。
ミスミスの探索中にイスカは星脈噴出泉を発見しました。
帝国の攻撃が始まったのでミスミスを連れ出そうとしているシャノロッテと遭遇する事になります。
シャノロッテはミスミスを虐めて悦に入ってますね・・・
イスカが飛び出しミスミスを助け出そうとしてシャノロッテと戦闘になりました。
雷の精霊を使うシャノロッテは攻撃速度に自信を持っていました。
しかしイスカに迎撃されてしまい劣勢になります。
そこにキッシングが現れてイスカとの戦闘に突入しました。
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帝国の拠点はもぬけの殻でした。
アリスはガッカリしてますね。
ネームレスが現れアリスと燐に挑む事になりました。
素手でアリスの氷に対応するネームレスに少し驚いています。
ネームレスは手練れでアリスを追い詰めていきます。
アリスが本気を出す事になりました。
見える範囲全てを氷漬けにする大技を使いました。
アリスはネームレスも氷漬けに出来たと確信していたようですがネームレスは逃れていました。
アリスの作り出した氷を投げつけてきました。
ここで意外な事が起こります。
アリスの星霊は自動防御を行ってくれます。
不意を突かれても敵の攻撃がアリスに届く事はありません。
しかし自動防御が発動しませんでした!!
アリスの作り出した氷は星霊本人が作り出した物なので脅威と判定しないそうです。
アリスは弱点をネームレスに知られる事になりました・・・
ダメージが大きいのでネームレスは撤退しました。
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キッシングとイスカの戦いはイスカ優位で進みます。
棘の精霊を使うキッシングは棘を鞭状にして撃ち込んできます。
イスカが対応すると全周から棘を撃ち込んできました。
アリス並みの広範囲攻撃なのですがキッシングにはアリス程の攻撃精度はありませんでした。
精密な狙いを付けられないと見抜いたイスカはキッシングを気絶させる事に成功しました。
シャノロッテはキッシングが負けたので不利を悟り逃げました。
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イスカとミスミスは気絶しているキッシングを捕虜として連行する事にします。
ネビュリス家の令嬢なので有効な取引材料になりますね。
気配を発しない仮面卿がイスカの背後からナイフを突きさしてきました。
イスカは野生の感で危機を察知してナイフを避けますが死角からの攻撃だったので浅く刺さったようですね。
仮面卿は必殺の攻撃をかわしたイスカに驚いています。
イスカとミスミスは離れた位置に立っていました。
仮面卿はミスミスを蹴飛ばし星脈噴出泉に突き落としました!!
その隙にキッシングを連れて逃げ出します。
イスカはミスミスを救出する為に後を追って星脈噴出泉に飛び込みました。
飛び込む瞬間を戻ってきたアリスが目撃する事になります。
アリスはイスカを助ける為に自身も飛び込む事にしました。
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アリスはイスカが敵だって事を忘れています。
星脈噴出泉は星の中心まで続いているのでマグマに焼かれて消滅する事になるようです。
アリスは必死に手を伸ばしてイスカとミスミスを助けようとしています。
助ける条件として二人きりでの決着を提示しました。
イスカは承諾してアリスの手を握ります。
手をつなぐと二人とも照れ照れになってます。
そこで星霊が大きな動きを示しました!!
「わたしを受け入れて」と言ってます。
三人は吹き出す星霊の余波で星脈噴出泉から弾き出されました。
衝撃が強かったので手を放してしまったようです・・・イスカとアリスは離れた場所に飛ばされました。
決着は持ち越しとなりました。
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作戦が終了して帝都ユンメルンゲンに戻ってきたミスミスに大きな変化が起こります。
星脈噴出泉から出てきた星霊がミスミスに憑依してました!!
ミスミスの左肩に精霊を宿した事を示す魔女の星紋が浮かんでました。
ミスミスは魔女になってしまったと知り慌てています。
帝国の人間が星霊使いになった場合、自首しても終身刑になるようです。
それを隠して生活していて途中で露見した場合は死刑になるようです。
イスカたちは判断をミスミスに任せる事にします。
ジンと音々も魔女に対する忌避感は薄いようだね・・・それともミスミスだからなのか?
だとしたら強固な信頼関係を築いていると言えるね。
ミスミスは選択を迫られる事になりました。
ミスミスは隊長を続けたいと言ってきました。
イスカたちはミスミスの秘密を守り通す事を決めました。
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ジンがミスミスに、自分で秘密を洩らさないように、と注意しています。
特に璃酒に知られるのは不味いと言ってました。
そこに璃酒がやって来ました。
音々がミスミスに上着を掛けて肩を隠します。
璃酒が上着を脱いでいた事に言及してきました。
上着を脱いで肌を露出させイスカとジンを誘惑しようとしてたとか?と聞いてきます。
ジンが咄嗟に、そういうこった、と答えてますが、大丈夫かな?
ひょっとして璃酒はミスミスの肩の星紋を視認したんじゃないか?
ちょっと心配ですがそれ以上の追及はしてきませんでした。
璃酒は自分の予定を優先させたようです。
彼女は予定されている特務の詳細を説明しに来ました。
ネビュリス皇庁に侵入してネビュリス8世を捕獲しろと伝えてきました。
拒否権は無いそうです・・・
危険な仕事になりそうですがアリスとは再会できるかもね?
しかし標的はアリスの母親かー。
星霊使いになったミスミスはネビュリス皇庁ではどんな扱いを受けるんだろうか?
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