ラノベの感想) キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 第3巻 (富士見ファンタジア文庫)

概略:
ミスミスの気晴らしに出かけた中立都市でイスカとアリスが再会しました。燐が独断で毒入りジュースを飲ませる事に成功します。眠らされたイスカは二人に拉致されます。イスカは王族御用達の最高級ホテルに連れ込まれてアリスと燐と過ごしています。浮かれているアリスの一存で意外な好待遇を受けています。燐は憎々し気にイスカを睨んでいます。ミスミス達は璃酒の作戦に便乗してイスカ救出を計画します。璃酒はミスミス達を騙し上手く利用します。イスカが捉えられていると偽り監獄に同行させました。ミスミス達の本当の役目は囮役です。一人で最下層に向かった璃酒は超越のサリンジャーと恐れられている魔人と交渉を開始します。

レーベル:ファンタジア文庫
発行日:2017/12/20
著者:細音 啓
イラスト:猫鍋蒼
ISBN:9784040725185
雰囲気:気晴らし、拉致、潜入、仰天、魔人、深淵、思慕
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魔女になってしまったミスミスの気晴らしをさせる為にイスカが中立都市エインに連れ出しました。
星脈噴出泉から脱出したのは見届けたのですがアリスはイスカが無事なのか心配でした。
イスカに再会する為に燐を連れてエインに通っています。
ミスミスが飲み物を買いに行っている間にイスカとアリスが再会する事になります。
ベンチで再会を喜んでいると燐がやって来ました。
二手に分かれてイスカを探していました。
燐がアリスとイスカに飲み物を渡してきました。
イスカは落ち込んでいるミスミスを心配していたので普段なら考えられないミスを犯します。
敵国の燐から渡されたジュースを飲んでしまいます。
少し酸っぱさを感じたのですが不審に思いませんでした。
燐が渡したジュースには毒が入っていてイスカは眠ってしまいます。
アリスは勝手な行動を取った燐を咎めます。
敵対行為を禁じる中立都市の協定を破ってしまったので周囲に注目される前にイスカを拉致して逃げるしかなくなります。
買い物を終えたミスミスが戻って来ました。
イスカが拉致されようとしているのを見たミスミスが激高して星霊が暴走しそうになっています。
星霊を宿しても訓練をしないと星霊を使えないみたいです。
アリスはミスミスが星霊使いになった事を知りました。
後ろめたさからミスミスの精霊の暴走を止めてから逃げ出しました。
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ミスミスは帝国に戻りイスカが拉致された事を報告します。
イスカを助けに行くと言うミスミスにジンと音々は賛同してくれます。
問題はネビュリス皇庁に入る為の入国審査でした。
星紋が無いと入国審査を突破するのは難しいそうです。
この問題は璃酒が解決してくれました。
元々予定されていたネビュリス皇庁への潜入ミッションの為に疑似的な星紋を肌に張り付ける注射器を用意してくれます。
ジンと音々はこの注射器を利用してミスミスの本物の星紋を隠す事にしました。
左肩にある星紋を隠す為に左肩に注射器を打ちました。
ミスミス、ジン、音々はイスカが連れて行かれたネビュリス皇庁の第十三州アルカトルズに潜入する事になりました。
ネビュリス皇庁は十二の国を属国化しています。
本来のネビュリス皇庁を中央州、属国化した国をそれぞれ州としました。
璃酒の作戦は十二の州でテロを起こして中央州の警備を薄くして女王を捕獲しようってものです。
初期目標は疑似星紋を使って入国審査を通過できるかを確認する事でした。
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イスカはアリスと燐に連れられてアルカトルズの王族御用達の最高級ホテルに来ています。
燐はイスカの事を危険視しているので抹殺したいようですね・・・
アリスはイスカの処遇を迷っていました。
ライバルと認める彼を騙し打ちで捕虜にしてしまった事を悔いています。
それでもイスカと一緒に居られるのは嬉しいようですね終始ニコニコしていて浮かれています。
アリスが部屋を出た隙に燐がイスカを殺そうとしてきました。
武器を取り上げられて手錠を嵌められているイスカにナイフを突きさそうとしてきます。
イスカは手錠を使ってナイフを受け止めて必死の抵抗を行います。
そこに夕食のメニューを思いついたアリスが戻ってきました。
食事の好みも一致しているイスカを喜ばせる事ができるのではないかと浮かれています。
イスカはアリスが戻った事に気が付きましたがドアに背を向けてイスカにのしかかっている燐には見えませんでした。
アリスが背後から声を掛けると飛びあがって驚いています。
アリスは勝手な行動を取った燐に罰を与える事にしました。
次に勝手な行動を取ったら一週間朝昼晩の食事を生クリームたっぷりの苺ケーキにすると言い放ちました。
高カロリーを摂取させ燐を太らせてやるって事ですね。
肥満化を避ける為に燐はイスカを殺す事を断念しました。
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アリスは自分がイスカを監視する事にします。
自分の腕輪とイスカの手錠を鎖で繋ぐ事にします。
これでいつでも一緒に居られるとアリスは喜びますがイスカから致命的な欠点を指摘されます。
鎖の長さが短いのでトイレや入浴も一緒に行う事になるのか?と質問されています。
アリスはトイレに行ってなかった事を思い出して悲鳴を上げています。
燐は所用で部屋に居ません・・・アリス漏らした?
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終始ご機嫌なアリスが入浴しています。
鼻歌まで聞こえてきています。
燐がイスカの監視を行っていました。
覗くなよと警告されています・・・
ご機嫌なアリスは全裸でバスルームから出てきてしまいます。
呑気に燐に着替えを要求しています。
燐とイスカは驚きの余り声も出せませんでした。
イスカの姿を見たアリスが悲鳴を上げて後ろを向きました。
前を隠したかったようですがお尻は丸見えのようですね。
しかしアリスにはそれを気にする余裕はありませんでした。
彼女の背中にはうなじから両肩に及ぶ大きな星紋が存在します。
星紋をイスカに見られてしまった事に動揺しています。
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アリスはイスカにどう思われたのか心配になります。
「気持ち悪いからしら」と質問してきました。
星紋を気持ち悪いかと質問するアリスに今度は燐が驚いています。
星紋は星霊使いにとって神聖なものらしくそれを卑下する発言に驚いたようです。
イスカは途中から魔女になってしまったミスミスの例を出して星紋などどうでもいいと答えます。
帝国と皇庁が争っている原因は星紋の有無などでは無く思想と立場の問題だと言いました。
アリスは星紋を見て一瞬驚いていた事を指摘します。
イスカは今まで見た星紋より大きかったのでびっくりしただけで大きな犬をみたのと同じ驚きだと答えます。
星紋に嫌悪感を持たないと分かってアリスは嬉しくなっています。
アリスの事をどう思っているのかと尋ねると「戦場の好敵手」と返答されました。
アリスはイスカも自分と同じように相手の事を捉えていると知り喜びを噛みしめています。
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イスカがアリスと燐と戯れている頃ミスミス達はアルカトルズへの入国を果たしました。
帝国から指揮を行うと思っていた璃酒が現れイスカが捉えられている監獄に向かうと言い出します。
イスカは最高級ホテルに軟禁されているのでこれは嘘なんだよね。
監獄は地下に伸びています。
璃酒は偵察に向かうと言って一人で最下層に向かいました。
ミスミス達は地下三階で待機する事になります。
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璃酒が向かった最下層にはたった一人の囚人しか収監されていませんでした。
そこには30年前に当時の女王に逆らった超越のサリンジャーと呼ばれる魔人が収監されていました。
サリンジャーは璃酒が使徒聖だと気が付きました。
天帝(バケモノ)の飼い犬か、と言ってますね。
サリンジャーは天帝の正体を知っているようだね?
警戒厳重なここに潜入した璃酒を褒めています。
璃酒はネビュリス皇庁の国籍を取得していると教えています。
璃酒はサリンジャーに取引を持ち掛けます。
サリンジャーは施しは受けないと言ってますが脱獄はしたいようです。
脱獄しても自分の好きにやると言ってますよ。
サリンジャーが暴れる事で中央州の警備を薄くさせたい璃酒は彼の提案を受け入れました。
サリンジャーを拘束している霊装を破壊してあげたようです。
サリンジャーが精霊を使い脱獄しました。
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監獄に警報が鳴り響き看守が押し寄せてきます。
ミスミスは友人の璃酒を疑っていないので助けに行こうと考えています。
とても健気なのですが騙されてるんだよなー。
璃酒からイスカが居なかった事とサリンジャーが脱獄した事を知らされます。
自分は無事なので看守に捕まらないように脱出しろと命じ一方的に通信を切りました。
あんまりな対応だよね・・・
弱い武器しか持ち込めていないミスミス達は看守に囲まれそうです。
ミスミスは自分の星紋を活かし脱獄犯に成りすます事にします。
ミスミスが看守を引き付けている間にジンと音々が看守を各個撃破する事になりました。
流石に良いチームですね連携はばっちりでした。
倒した看守から武器を奪い上階に向かう事になります。
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監獄で爆発が起きたと知ったアリスは燐に状況確認をさせます。
燐はサリンジャーが脱獄した事を知らせてきます。
アリスがサリンジャーの事を魔人と呼んだ事にイスカが驚いています。
アリスはネビュリス皇庁内で犯罪を犯した星霊使いを魔人や魔女と呼んでいると教えてくれます。
蔑称では無く犯罪者を区別する呼び名として使っているそうです。
燐が先行してサリンジャーの捕縛に向かう事になりました。
30年前にサリンジャーを拘束したのは前女王と現状王のアリスの母です。
アリスはサリンジャーが母を狙うと考えアルカトルズ州内で拘束しようと考えます。
アリスはサリンジャーの強さを知っているのでイスカに助太刀して貰いたいと考えています。
見返りに帝国に戻すと考えています。
それを小声で言ってしまいます、イスカにはそれが聞こえていました。
イスカに貰ったハンカチの代わりだと言って高価なハンカチを置いて部屋を出て行きました。
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イスカの通信機に通信が届きます。
アリスのベッドの上でそれを発見しました。
アリスはイスカの通信機を抱いて眠ったようですね。
通信機からミスミスの声が聞こえてきました。
イスカが無事だと知り喜んでいます。
切迫した状況だったので状況説明が上手いジンに代わります。
ミスミス達がアリスと燐が向かった監獄に居る事が分かりました。
ジンは脱出に手間取っている事を伝え救援に来られるか聞いてきました。
イスカはアリスが手錠のカギを置いて行った事に気が付きました。
ジンに救援に向かえる事を伝え部屋を後にしました。
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アリスがオーレルガン監獄に到着すると周囲は混乱の坩堝となっています。
サリンジャーの脱獄と呼応して帝国兵が攻撃してきました。
これは璃酒が連れてきた部隊のようです。
アリスは混乱状態を解決する為に自分が指揮を執る事にしました。
燐をサリンジャーの元に向かわせる事にします。
サリンジャーの危険性を知っているので勝手な願いと知りつつイスカが救援に来てくれる事を祈っていますね。
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イスカはミスミスと合流する事に成功しました。
ミスミス達を先に監獄から脱出させサリンジャーの元に向かう事にします。
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全体の指揮を執るアリスの元にネームレスがやって来て攻撃してきました。
決着が付く前にネームレスは撤退したようです?
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サリンジャーを発見した燐は彼に挑む事になります。
サリンジャーの持つ水鏡の星霊は他の星霊使いから星霊を半分だけ奪う能力を持っていました。
燐はそれを知っています。
多くの星霊使いから星霊を奪った事を咎めますがサリンジャーは「徴収」だと言って否定しました。
サリンジャーは燐の星霊に対する無理解を嘆いています。
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燐はイスカの戦い方を参考にしてサリンジャーを攻撃します。
燐はイスカの戦闘技能は認めているんだよねー。
サリンジャーは燐が対星霊使いの戦い方を知っている事に驚いています。
驚かせる事はできましたが勝てませんでした。
殺されそうになっている燐の元にイスカが飛び込んできて彼女を救います。
惚れちゃうシチュエーションだね。
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イスカが強敵だと判断したサリンジャーは二つの星霊の能力を融合させて攻撃してきました。
同時に二つの星霊を使うサリンジャーに燐とイスカは驚いています。
サリンジャーは炎と氷の星霊を融合させて攻撃してきました。
イスカは黒の星剣で星霊を斬りました・・・氷を破壊する事ができたのですが融合のバランスを崩す結果となります。
氷の中に包まれていた炎が大爆発してイスカは爆発に飲み込まれました!!
燐が悲痛な叫びをあげています「イスカ―」。
あれ名前呼びしてるぞ?燐イスカに惚れたか?
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イスカを倒したサリンジャーは二つの星霊を融合させる事を第二統合と言って得意気です。
調子に乗っているので第三統合がある事を語ります。
サリンジャーは人間と星霊の融合を目指してるそうです、それが第三統合のようですね・・・
人間と星霊の融合を果たせた人物が二人いるそうです。
一人は始祖ネビュリスです、もう一人は誰だ?
バケモノと呼んでいたので天帝かも知れないね?
星霊使いを忌避している帝国の主が星霊と融合しているのだろうか?
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イスカが炎の中から飛び出してきました!!
サリンジャーはイスカの狂気を知る事になります。
イスカは白の星剣を使い氷の星霊の力を呼び出し炎の星霊の炎を封じました。
自分も氷漬けになってしまったので帝国軍が放った焼夷弾の炎に落下して氷を溶かしました。
余りに危険で非常識な行動にサリンジャーは驚愕しています。
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サリンジャーが風と雷の星霊を融合させた攻撃を放ちます。
砂嵐を起こして無数の礫を目くらましに使い雷撃によって仕留めようとしてきます。
燐がゴーレムを作りイスカを礫から守ります。
横槍を入れた燐にサリンジャーの雷撃が迫ります。
アリスが駆け付けて雷を凍らせました。
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サリンジャーは光と闇の星霊を融合させた剣を作り出しイスカを斬りつけます。
剣の腕はイスカが上なのでサリンジャーの腕を斬り落としました。
サリンジャーは監獄塔の頂上から地面に落下して拘束されました。
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帝都にネームレスの乗る飛行機が到着しました。
それを本物のネームレスが出迎えます。
アリスに襲い掛かったネームレスの中身は璃酒でした。
璃酒はネームレスの着ているスーツを自分で使い性能を確認したかったそうです。
アリスは丁度いい対戦相手として選ばれたようです。
彼女はこのスーツを一般兵に着せて疑似的に超人を量産しようと考えていました。
しかし実験は失敗だったようです。
体力が持たないと言ってました。
天帝への報告をどちらが行うか問われて妙な事を言ってます。
陛下は久しぶりに外出を楽しんでいるので水を差したくないと言ってました。
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投獄されたサリンジャーは偽物でした。
本物のサリンジャーが星霊術で作った分身です。
サリンジャー本人はアルカトルズ州から脱出しようとしています。
サリンジャーの前に天帝ユンメルンゲンが現れました。
サリンジャーは天帝に飛び掛かり攻撃しようとしています。
この二人は知り合いなのだろうか?
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イスカたちは無事に帝国に戻る事ができました。
アリスは取引を守りイスカを送り出してくれました。
イスカを救出できたのでミスミスが魔女になってしまった事を思い出します。
魔女になった事がバレずに帝国で暮らし続ける方法を考えて欲しいとイスカに泣きついてきました。
イスカはミスミスを助けようと改めて誓っています。
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王宮に戻ってきたアリスはご機嫌です。
イスカが自分の事を好敵手だと思っていると知り嬉しくなっています。
思わずイスカの名を口に出してしまい燐に注意されています。
イスカに助けられた燐は彼の実力を認めています。
悔しいですがと付け足しているところに彼女の複雑な心境が現れていますね。
燐はイスカとアリスが知り合いだって事が露見する事を恐れていました。
浮かれているアリスはその危険性を軽視してました。
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アリスの発したイスカの名前を含む独り言を妹のシスベルが聞いていました。
彼女の星霊は過去に起きた事象を映像と音声付きで再現できます。
アリス浮かれすぎだよね、秘密が駄々洩れですよ。
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シスベルはイスカという名前を聞いてドキドキしています。
シスベルは帝国に侵入して捕まった過去を持っています。
投獄された彼女を一人の剣士が脱獄させてくれました。
ネビュリス皇庁に戻ってから自分を助けてくれた剣士の名がイスカという事を知りました。
シスベルはイスカに惚れているようですね。
何か困りごとがあるようです「お願い、もう一度・・・助けて・・・!」と呟いています。
シスベルがイスカと再会する事はあるのでしょうか?
仮にシスベルがイスカに惚れているとして、彼に甘えたりするとアリスが猛烈に嫉妬しそうだよね・・・
ミスミスと音々の反応も気になるところです。
アリスとは出会った状況が異なるのでアリスへの対応とは違った形になりそうだよね・・・
イチャラブ展開になるのだろうか?
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成分美少女戦闘友情愛情ラッキースケベ
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