ラノベの感想) キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 第7巻 (富士見ファンタジア文庫)


概略:
ネビュリス皇庁の王宮で使徒聖と純血種の戦いが始まりました。ヒュドラ家の塔以外の場所で激しい戦いが行われています。ルゥ家の別荘でもヒュドラ家とイスカ達が激闘を繰り広げる事になります。イリ―ティアがヒュドラ家と通じている事が判明しました。仮面卿オンと戦っている璃酒が自分の秘密を公開しています。ミラベアとヨハイムが戦っている戦場にイリ―ティアが現れ斬られます。それをアリスが目撃してしまい帝国への憎悪を滾らせる事になりまいた。憎悪を抱えたままイスカと遭遇し彼に怒りをぶつける事になります。シスベルはヒュドラ家に拉致される事になります。シスベルの見てしまった怪物の正体が明らかになります。

レーベル:ファンタジア文庫
発行日:2019/9/20
著者:細音 啓
イラスト:猫鍋蒼
ISBN:9784040731797
雰囲気:王族vs使徒聖、黒幕始動、遠大な計画、星霊使いの使徒聖、アリス激怒、イスカ災難、真実
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天帝に影武者がネビュリス皇庁に侵攻した事を報告しています。
天帝は襲撃によってネビュリスが目覚める事を警戒しています。
目覚めたネビュリスが自分を恨むと嘆いています。
影武者と二人きりになり天帝が姿を見せました。
天帝は顔は人間で身体は狐の獣人でした。
彼はネビュリス皇庁が出来る前から天帝でした。
とんでもない長生きだね。
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王宮の各所で使徒聖と純血種の戦いが始まりました。
キッシングと対峙した使徒聖冥が隠し持っていた武器を使います。
彼女は純血種に強い嫉妬心を持っていました。
生まれながらに強大な力を宿している純血種を毛嫌いしています。
自分たち弱者が血の滲む努力の末に手に入れた戦闘能力を軽々と覆す純血種が許せないようです。
冥の目には星霊使いが人間をバカにしているように映っています。
軽い気持ちで帝国を蹂躙していくバケモノと考えています。
冥は巨大なガトリング銃のような武器を光学迷彩で隠し担いでいました。
重そうなんですが移動に支障はなかったです。
毎秒1000発の銃弾を放つガトリング銃が火を噴きました。
キッシングは棘を使って帝国兵の銃弾を弾き落していたのですが銃弾の数が多すぎて防げませんでした。
冥は勝利を確信したのですが瓦礫の中から血を流しながらボロボロのキッシングが出てきました。
冥はキッシングのしぶとさに警戒心を高めています。
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ネームレスはゾア家当主のグロウリィと戦っています。
グロウリィは車椅子に乗っています。
動きが素早いとは言えないのですがネームレスの攻撃を凌いでいます。
ネームレスはグロウリィの星霊の凶悪さに驚く事になりました。
グロウリィの星霊は罪に対して罰を与える特性を持っていました。
ネームレスの放った投げナイフがグロウリィに当たります。
その罪に対する罰が与えられる事になりました。
グロウリィは星霊エネルギーで獣を作り出し放ってきました。
敵の物理攻撃は透過されますが、術者のグロウリィを守るためなら物体を掴む事ができます。
グロウリィは自分の星霊を無敵と言っています。
敵の攻撃は当たらず防ぐ事ができる、確かに無敵の星霊ですね・・・
ネームレスが攻撃を当てると罪が追加され獣が増える事になります。
ネームレスは左腕の義手を捨てる事になります。
有効な攻撃手段が無いので逃げる事になりました。
グロウリィは獣にネームレスを追わせる事にしました。
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仮面卿オンと璃酒の戦いは互いの能力を探る事から始まりました。
会話の中で璃酒が四回目の二十二歳と言っています。
それを聞いたオンは古強者の老婦人と呼んでいます。
それに対して璃酒は三十路になったらやり直すと教えています。
老化予防ではなくもっと痛くて怖いやり方でやり直しているそうです。
璃酒は身体を入れ替えているのでしょうか?
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オンが璃酒の背後からナイフを突きさします。
ミスミスからの報告でオンの星霊が空間を渡る事を知っていたのでギリギリでかわしています。
璃酒は精霊の力を宿した細い糸でオンの首を跳ねようとしてきました。
星霊光が漏れてしまったのでオンに察知されています。
オンは璃酒が精霊を使う事に驚いています。
璃酒はネビュリス王家の協力によって星霊を人体に強制的に付与する実験を行った事を告げました。
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王宮に到着したアリスは消化作業を始めました。
王宮は帝国兵の放った焼夷弾により燃えています。
これは失策だったね。
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王宮の窓から消化作業を行うアリスをイリ―ティアが見ていました。
非戦闘員の安全を確保しようとするアリスの気高さを褒めています。
イリ―ティアはアリスの行動指針は傲慢だと考えています。
アリスの強さに頼った行動に反感を抱いているようです。
アリスのやり方では自分のように弱い星霊しか持っていない者を幸せには出来ないと考えています。
確かにアリスは自分になら消火作業を終わらせてミラベアを救い帝国兵を撃退できると考えていました。
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イリ―ティアの傍には拘束されている筈のヴィソワーズが控えていました。
二人は共謀しています。
使徒聖に斬られに行くと言うイリ―ティアに向かって自分と同じ怪物と言っています。
怪物でも斬られるのは痛いぞと忠告しています。
ヴィソワーズはシスベルを確保する為にルゥ家の別荘に向かう事になります。
イリ―ティアはミラベアの元に向かいました。
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消化作業をしているアリスの元にイリ―ティアの護衛がやって来ました。
イリ―ティアが使徒聖と戦っているミラベアの元に向かったと知らせてきました。
アリスは無力なイリ―ティアが無謀な行動を取った事に疑問を感じています。
注目すべきはアリスと護衛がイリ―ティアを無力と考えている事だね。
戦闘時には無価値と思われています・・・それがイリ―ティアには許せなかったようです。
アリスはミラベアの元に向かう事になりました。
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ミラベアは使徒聖第一席ヨハイムと戦っていました。
ミラベアはアリス並みの強さを持っていました。
ヨハイムを圧倒しているのですが倒せていません。
ヨハイムはミラベアが自分に関心を持っていない事に勝利を確信しています。
ミラベアの放つ攻撃は強力過ぎました。
普通に放つと攻撃範囲に居る星霊使いまで巻き込む事になります。
ミラベアは星霊使いを攻撃対象から外した攻撃を放ちました。
これが予想外の結果を生む事になりました。
精霊はヨハイムを避けて荒れ狂う事になりました。
ヨハイムは皇庁を見限り帝国に亡命した星霊使いでした!!
ミラベアはヨハイムの接近を許してしまい斬られる事になります。
左腕がもげそうなくらい大きなダメージを負います。
ヨハイムがとどめの斬撃を放ちます。
そこにイリ―ティアが飛び込みバッサリ斬られてしまいました!!
目の前で娘を斬られたミラベアは昏倒してしまいます。
イリ―ティアが斬られた場面を駆け付けたアリスが目撃してしまいます。
ミラベアは倒れていてイリ―ティアは血だらけです。
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イリ―ティアが使徒聖に斬られた事を知ったオンが動揺しています。
キッシングに連絡して集合場所に集まるように命じています。
話しを聞いたキッシングも動揺しています。
彼女も戦闘では役立たずなイリ―ティアの行動が理解できないようです。
イリ―ティアの王族全てに弱者と思われているようです。
これでは不満を募らせるのも納得だね。
オンとキッシングは戦闘を止め撤退しました。
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激高したアリスの咆哮が響きます。
ヨハイムをぶち殺す為にアリスは全力攻撃を放とうとします。
ヨハイムは冷静にイリ―ティアを盾として掲げます。
燐に止められアリスは攻撃を中止しました。
イリ―ティアを盾として使われアリスは攻める事ができません。
ヨハイムはイリ―ティアを抱えて逃走を図ります。
王宮の壁は王族の生態認証により扉になります。
ヨハイムはイリ―ティアを使い扉を開けて逃げ出しました。
アリスは燐にミラベアを任せてヨハイムを追う事にします。
イリ―ティアを道具扱いするヨハイムに益々怒りを募らせています。
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別荘ではジン、ミスミス、音々がシスベルを守りながら戦っています。
ジンたちは雪の魔女と呼ばれる老婆と戦っています。
彼女は帝国の魔女リストに載っている猛者です。
雪を操りジンたちを追い詰めます。
ここでミスミスが頭脳的なだまし討ちを行いました。
一番奥の部屋に逃げ込む事を大声でジンたちに伝えます。
別荘内は雪に覆われているので部屋の前まで足跡が残っています。
老婆は勝利を確信して部屋の扉を開けます。
そこには誰も居ませんでした?
後ろからジンの声が掛かります。
ジンたちは二つ手前の部屋に隠れて老婆が通過するのをやり過ごしました。
ジンに殴られ老婆は気絶しました。
これで脱出できるようになったと思ったのですが別荘が崩れ去る事になります。
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イスカはヒュドラ家のタリスマンと戦っていました。
タリスマンが作戦の意図を教えてくれます。
タリスマンが部下に帝国兵の格好をさせていたのはルゥ家の別荘が帝国兵に襲われたと偽装する為でした。
偽装工作の為に帝国が使っている通信機のレプリカまで用意していました。
それを別荘に落としていく事で信憑性を高める事にします。
王宮が帝国兵に襲われているのでヒュドラ家がルゥ家を襲撃したとは誰も考えないと言っています。
イスカ達にはタリスマンの計画を覆す手段がありませんでした。
別荘にやってきたヴィソワーズはイスカを発見して歓喜します。
イスカを殺せると確信して巨大な弾丸を放ちました。
その余波はすさまじくイスカは消し飛びました。
ジンたちも振動に巻き込まれてバラバラになってしまいます。
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ヴィソワーズが気絶しているシスベルを確保しました。
ジンたちを発見するのですが気分が良いから見逃すと言っています。
ヴィソワーズはイスカを殺せた事を喜んでいます。
別荘のメイドたちがシスベルを奪還しようとして無謀な攻撃に出ました。
戦闘向きの星霊を持たないのでナイフで刺しますがヴィソワーズは痛痒を感じませんでした。
ヴィソワーズはメイドの首を絞めて殺そうとしてきます。
イスカが飛び込み助ける事になりました。
イスカが生存していた事にヴィソワーズは驚いています。
ヴィソワーズはイスカを殺す事に固執しません・・・シスベルを抱えて逃走しました。
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イスカはヴィソワーズを追いかけようとするメイドを止めます。
自分が責任を持ってシスベルを取り戻すと言い聞かせます。
奪還できなかった場合は自分を殺しても良いとまで言って説得しています。
メイドはイスカに従う事にしました。
ここで彼女は自分の星霊を使ってイスカに伝言を託す事にしました。
イスカはそれに気が付いていません。
彼女の行動がアリスの行動に大きな影響を与える事になります。
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ヨハイムは車で逃走を図りました。
アリスは部下が運転する車で追いかけます。
なかなか追いつけなかったのですが突然ヨハイムが乗っている車がバックしてきました。
アリスが乗っている車に激突して爆発しました。
ヨハイムが乗っていると思われた車は自動運転の自動車爆弾でした。
アリスは部下に庇われる事になります。
部下は背中に酷い火傷を負い気絶しました。
燐と連絡を取り救護班を呼びました。
そこにシスベルを攫ったヴィソワーズを追いかけていたイスカがやって来ました。
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帝国への憎悪を滾らせているアリスはイスカに全力攻撃を放ちました。
イスカはアリスを説得しようとしてますが聞いて貰えません。
アリスはライバル視していたイスカに憎悪を向けて戦うしかなくなった事を悲しんでいます。
アリスの無駄な攻撃によりシスベル奪還のチャンスが失われたようだぞ。
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ミラベアはサリンジャーを練習相手と捉えていました。
サリンジャーには気を許していて彼の見ている前で全裸になり水浴びまでしていました。
買い物帰りのサリンジャーがお忍びで町を出歩いていたミラベアに出会います。
ミラベアはサリンジャーが主婦に交じってスーパーで買い物をしている姿を思い浮かべて馬鹿笑いしています。
特売品が特に壺に入ったようです。
ミラベアは会議中に居眠りしていて叱られたので逃げてきたと教えてくれます。
サリンジャーは機械の様に正確無比な攻撃をするミラベアは戦闘以外でも生真面目に過ごしていると思っていました。
意外と人間的な一面に触れてサリンジャーはミラベアに惚れてしまったようです。
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二人の不毛な戦いをサリンジャーが遠くから見物していました。
彼は自分とミラベアの様にアリスとイスカもヒュドラ家の計略に落ちた事を残念に思っています。
サリンジャーもヒュドラ家に陥れられたそうです。
彼は前女王をヒュドラ家が狙っている事を知り王宮に助けに向かいました。
しかし一歩遅く前女王はヒュドラ家の怪物に倒された後でした。
サリンジャーは怪物と戦ったのですが逃がしてしまいます。
そこにミラベアがやって来てサリンジャーは前女王を殺したと誤認しました。
サリンジャーはプライドが邪魔をしてミラベアに弁明めいた説明ができませんでした。
何も言わずにミラベアに倒され投獄される事になりました。
ミラベアの方も女王候補としての責任からサリンジャーを許す事ができませんでした。
見るに堪えないと感じてサリンジャーは立ち去りました。
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サリンジャーが立ち去った後、彼とミラベアの間では起こり得なかった奇跡が生じます。
イスカとアリスはサリンジャーとミラベアよりも個人的な付き合いが長かった事が幸いしました。
イスカがアリスが泣きながら攻撃している事に気が付きました。
アリスはイスカを倒すためだけに新技を開発していました。
それを使ってきたのですが涙で霞んで狙いがいい加減になっていました。
イスカはアリスを叱りつけてシスベルが攫われた状況説明を行います。
他人に叱られる経験が無かったアリスは「ひっ」と悲鳴を上げています。
イスカの事を若干怖いと感じています・・・ちょっと可愛いですね。
イスカからヒュドラ家のタリスマンと第一王女のイリ―ティアが共謀している事が説明されました。
シスベルからイリ―ティアが裏切ったと聞いたと教えました。
アリスはイスカの言葉を信じられないと言っています。
イスカの身体にメイドの星霊が伝言を残している事に気が付きました。
メイドの伝言はルゥ家の人間が触れる事で再生されます。
アリスはメイドの伝言がイスカの話と同じだったので彼の言葉を信じる事ができました。
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アリスはイスカを疑った事を後悔して泣き出します。
イスカはアリスに優しい言葉を掛けたりはしませんでした。
シスベルを探す事を提案します。
アリスがシスベルを探す為に王宮に戻る事になります。
イスカにはメイドたちを守って欲しいとお願いしています。
イスカは仲間と合流してメイドたちを守るために郊外に向かう事になりました。
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アリスは別れ際にイスカに向かって「好き」と言ってしまいます。
感情がたかぶちゃったのね・・・
言ってから慌ててライバルとしての好意って意味だからと言い訳しています。
イスカは驚きの余りぽかんとしています。
イスカは動揺を抑えられないようですね。
今の発言はアリスの新しい罠かと思って身構えたと言ってドキドキを誤魔化しています。
二人とも好意を抱いているようですね。
意外と二人がくっつく事が平和への近道なのかも?
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シスベルを抱えヒュドラ家の塔に逃げ込もうとしているヴィソワーズをグロウリィが止めました。
グロウリィはヒュドラ家が裏切っている証拠を掴む事になりました。
ヴィソワーズを倒してヒュドラ家の追放を目論みます。
ヴィソワーズは相手は別の怪物がすると言って逃げ出しました。
グロウリィの頭上に被検体『E』が現れました。
被検体Eはシスベルが目撃し恐怖した存在でした。
グロウリィは被検体Eに消されたようですよ・・・
被検体Eはイリ―ティアのようですね?
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シスベルが一面真っ白な部屋で気が付きました。
イスカ達を呼びますが返事はありません。
記憶を頼りにヒュドラ家の塔に幽閉されていると判断します。
助けを求める自分の声をイスカ達第九〇七部隊に届けてと星に祈っています。
シスベルはどうなるのでしょうね?
怪物を作る為の素体になってしまうのだろうか?
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成分美少女戦闘友情愛情ラッキースケベ
評価AAAAAAAAAAB
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