ラノベの感想) スレイヤーズ17 遥かなる帰路 (ファンタジア文庫)

概略:
覇王の腹心にちょっかいを出したリナは魔族の結界の外の世界に転送されてしまいます。落ち込むリナをガウリーが妙な励まし方で元気づけています。二人は故郷に帰るための旅を始める事になりました。途中で家出少女風のランと名乗る女の子と知り合います。目的の無い旅をしているランはリナたちに同行する事にします。結界の外の世界には魔術を使える人が少ないようです。リナの高い戦闘力を目にした王国はリナを国内に留めておく事を決めます。リナ、ガウリー、ランは騎士団に追われながら滅びの砂漠があると思われる北に向かう事にします。逃亡中のリナたちの前に神託によりリナを殺そうとしている三人組が現れました。

レーベル:ファンタジア文庫
発行日:2019/10/20
著者:神坂 一
イラスト:あらいずみるい
ISBN:978-4-04-073377-7
雰囲気:嫌がらせ、外の世界、出会い、魔術の希少性、逃亡犯、刺客、竜との戦い

リナとガウリーはリナの故郷に向かっていました。
近くの村まで来ていたのですが魔王軍の幹部らしい人物が何か悪だくみを始めているとの噂を聞きつけます。
リナは確認の為にノーストと名乗っている人物に会いに行く事にしました。
自分の勘違いならいいなーと思っていたのですが大当たりです。
シェーラの知り合いだと名乗ると結界に閉じ込められる事になります。
ノーストは、相手がリナ・インバースだと知ると絶望的な表情を浮かべ絶叫しています。
リナは魔王軍に恐れられていました。
リナは戦闘になると警戒感を高めますがノーストが意外な提案をしてきました。
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数々の高位魔族を倒したリナの事が怖いみたいですね。
戦うのを回避しようと必死に頭を使っています。
見逃してくれれば10年間は人間に手をださいと言ってきました。
無事にラトカの町に送り届けるとも言っているのでリナは提案を受け入れる事にしました。
リナは魔族ってだけで討伐するような凶暴な人ではないようです。
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リナとガウリーはラトカって町に転送されました。
しかしそこは魔族の結界の外にある同じ名前の町でした。
リナとガウリーは故郷から遠く離れた場所に転送されてしまいました。
途方に暮れているリナをガウリーが励ましてくれます。
リナが一緒なら安心だぜ、と言ってくれます。
リナはガウリーの言葉に心臓が揺れてますねドキドキしています。
しかしガウリーが路銀の心配をしなくて済むぜ、と言ったので力が抜けたようです。
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リナとガウリーが盗賊に襲われました。
結界の外の世界にも盗賊はいるようです。
戦闘力の差が大きすぎて盗賊たちはリナに撃退される事になりました。
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リナとガウリーは故郷に向かうために旅を再開する事にします。
泊まった村で悲壮な決意を固めてどこかに向かおうとしている一団を見つけます。
リナは住民からの信用を得る為に彼らに手を貸す事にします。
ブロンコという兵士長から話を聞くと、恐ろしい敵が出現したので調査に向かうとのことでした。
現場に行ってみるとリナは青くなります。
彼らが目指していた場所はリナが盗賊を退治した場所でした。
地面にファイアー・ボールの余波でできたクレーターが刻まれています。
ブロンコたちは恐ろしい戦闘力を持つ何かがやったんだ、と戦々恐々としています。
自分たちが恐ろしい敵と対峙しなければならないと考えて震えています。
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いたたまれなくなったリナは正直に自分がファイアー・ボールで作った破壊痕であると説明しました。
しかし魔導士自体が少ないらしい外の世界の人たちなので信じて貰えません。
そこでリナは実際にファイアー・ボールを撃って見せたようです。
リナが凄腕の魔導士だと分かりブロンコ達は歓迎してくれました。
一緒に酒場に繰り出し飲み明かす事になっています。
外の世界は結界の中の世界よりも平和なようです。
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ブロンコから外の世界では魔術は一般的でないと聞かされます。
こっちでは魔導士ではなく魔術士と呼んでいるようです。
リナが頼りにしていた魔導士協会も存在しないとの事でした。
宮廷魔術士がそれなりの魔法を使えると聞いたリナは王都に向かう事にしました。
ブロンコから地図を貰う事になります。
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地図を頼りにバス乗り場に向かう事になります。
バスって物がなんなのかリナとガウリーには分かりませんでした。
バス乗り場は大きな川の川辺にありバスとは巨大な魚に船を引かせる乗合の交通手段でした。
リナがちょっと驚いているね。
バスが出発した直後に飛び乗ってくる女の子が現れます。
岸からジャンプして飛び乗ってくるのですが、距離が離れすぎていたので途中で川に落ちると思われました。
しかしジャンプ途中で軌道が変わりバスに届いてしまいます。
リナは彼女が魔術を使ったと考え話を聞いてみる事にします。
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ランと名乗った女の子はエルフから魔術を教えてもらったと言っています。
外の世界にもエルフが居る事が判明しました。
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川の中からバスを襲おうとする巨大なモンスターが現れます。
リナが魔術で巨大モンスターを倒すと歓声が上がります。
外の世界の人たちは初めて見る攻撃魔術に驚いています。
ランがリナに尊敬の眼差しを向け「リナにょん」と呼んできました。
「にょん」の意味を聞いてみると結界内でいうところの様って意味だそうです。
リナ様と呼んだ方が良いのか?と問われたリナは「リナにょん」と呼んでもらうことにしました。
ガウリーのことは「ガウりょす」と呼ぶことになります。
「りょす」の意味は不明です・・・
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ランは目的未定で故郷を飛び出して来たそうです。
行く当てもないのでリナに同行したいと言ってきました。
とりあえず王都まで同行する事になりました。
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王都に付いたリナはブロンコが書いてくれた紹介状を持って彼の知り合いモーガンに会う為に騎士団の詰め所に向かいます。
ブロンコはリナの事を凄腕の魔術士と紹介していましたが彼女を見つけ出した自分の売り込みもしていました。
モーガンはいまいち信用してくれなかったみたいね。
しかし王都の騎士団は北の魔王の討伐に向かう事になっていました。
少しでも戦闘力の高い人材が必要だったらしくリナに同行を求めてきました。
北の魔王と聞いてリナはシャブラニグドゥの事を思い浮かべ焦っています。
しかし途中で魔族の結界の外の連中がシャブラニグドゥを知るはずないと気が付きました。
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目的地に到着するとそこには雑魚魔族が居ましたよ。
リナとガウリーが簡単に倒してしまいました。
騎士団の人々は二人の戦闘力の高さに瞠目する事になります。
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この功績で事態が好転すれば良かったのですが悪化してしまいました。
王国はリナの戦闘力を自国で使おうと考えました。
彼女が他国に行くのは不味いと考え飼い殺しにする事を選択します。
リナを王宮に呼び出し交渉を持ち掛けてきました。
厚遇すると言ってましたがリナは彼らの企みを見破っています。
彼女は結界の中に帰る予定なので王宮から逃げ出す事にしました。
王都は迷路のようになっていました。
闇雲に逃げてしまったリナとガウリーは道に迷ってしまいます。
そこにランが現れて助けてくれました。
騎士団をぶちのめしてしまったのですが彼女はリナの味方をすると言ってくれます。
王都観光をして道を知っているランの案内で王都を脱出しました。
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リナは北に向かう事にしました。
北の端に滅びの砂漠を有する国があると考えています。
途中で東にある森を抜ける事にして追っ手をまいています。
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追っ手が来ない日が数日続いたので村の宿に泊まる事になります。
外の世界の文字が読めないのでランに助けてもらっています。
食堂のメニューを読んでもらっています、リナは彼女の存在に感謝してますね。
宿に戻ったリナたちは騎士団が追ってきた事に気が付き窓から逃げ出しました。
リナの術で空を飛んで逃げる予定だったのですが魔術を使う人物に襲撃される事になります。
空に浮遊しながら炎の魔術を撃ってきました。
リナは二つの魔術を同時に使う相手に驚いています。
彼らの正体はドラゴンでした。
彼らに神託が下ったそうです。
神託に従いリナを殺すと言っています。
「魔に封じられた地で混沌をその身に降ろした者がこの地に現れ、混乱をもたらす」
リナは自分の事だと納得しています。
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別の町で襲撃された時にモーガンさんが助けてくれます。
彼は騎士団からリナを追えと命じられたそうです。
モーガンから襲ってきた魔術士が赤の竜神を信仰するネオスフィードって集団だと教えられます。
竜やエルフなどの人間以外の種族で構成されているそうです。
人間に敵対しているわけではないけど、魔族を滅ぼす為なら犠牲にしても良いと考えているそうです。
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襲ってきたネオスフィードはレゲンネル、ガルドーバ、ネルフィクと名乗る三人です。
ガウリーの剣技を警戒していたので彼の持つ斬妖剣をモーガンに持たせて意表を突きました。
リナの魔術でレゲンネルとガルドーバを倒す事になります。
ネルフィクも倒したと思っていたのですが生き残っていました。
彼女を逃がす事になりました。
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モーガンさんは王都に戻りネオスフィードの一党に襲われリナが死亡したと報告してくれるそうです。
北の魔王討伐の礼だそうです。
彼から北に行けばベルハイド公国に到着するとの情報を得て別れる事になりました。
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ランはリナとガウリーに同行する事を決めます。
飽きたら別れるって事になっています。
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戦闘時に凄い活躍をしたランが持っている「すごい棒」にもう少しましな名前を付ける事になります。
素材となっている樹に由緒正しい名前がついているそうです。
ディモカインとラモケイルという英雄の名前にちなんだ名前だそうです。
そこから「もか」「もけ」をとり「もかもけ棒」と名付ける事にしました。
ランは凄く良い名前だと興奮していますがリナは信じられないようです。
ガウリーが、それも悪くないけど、俺なら、エルダーロッドとかエンシェントスタッフとかって名前にすると言いだします。
ガウリーの言った「それも悪くない」って言葉をランは肯定してくれたと解釈しました。
「もかもけ棒」って名前に決定してしまいました。
リナはランのネーミングセンスは理解できないと感じています。
ランが何者なのか気になりますね。
ネオスフィードが受け取った神託がリナとは無関係と言えないところが辛いねー。
しつこく追ってきそうです。
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成分美少女戦闘恋愛敵脅威度
評価AAAAACB
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