ラノベの感想) 最強をこじらせたレベルカンスト剣聖女ベアトリーチェの弱点 5 その名は『ぶーぶー』 (電撃文庫)


概略:
アビスが無力化された事で出現した冥府に対処する事になります。冥府は巨大な腐った魚型をしています。冥府はグランズニールで死んだ生命体の魂を自分たちの軍勢として使役しています。ベアトリーチェ達は腐肉の上で戦う事になります。フィリニオンの回復薬が効果的で大活躍する事になります。賢者も冥府打倒に動き出しぶーぶーと共闘する事になります。冥府を操る冥府の王が出てきて己の目的を叶える為に抵抗してきました。

レーベル:電撃文庫
発行日:2017/8/10
著者:鎌池和馬
イラスト:真早
ISBN:978-4-04-893278-3
雰囲気:退避、生贄、グランズニールへ、冥府の王、死、賢者とブーブー、願望の為に、自爆
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アビスを倒した事により天敵がいなくなった冥府が動き出しました。
グランズニールよりも巨大な腐った魚型のモンスターが海上に出現しました。
アビス戦を終えて精神力が枯渇しているベアトリーチェ達には抵抗する手段がありませんでした。
そのままでは死んでしまうので地球に逃げる事になります。
ブーブーとストリオーナが冥府と対峙する事になります。
ぶーぶーは笑ってベアトリーチェ達を見送りました。
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冥府はグランズニールで死んだ生命体を蘇らせ戦力として投入してきました。
ゲートをこじ開けて地球に雪崩れ込もうとしています。
各国政府はゲートを閉じてグランズニールへの渡航を禁止する事にします。
冥府への有効な対抗手段が無いので不安に駆られた政府は所在を掴んでいるゲートを破壊する事にします。
ベアトリーチェが軟禁されている魔法離殿にも工作員が攻めてきました。
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政府はゲート関連の技術を提供した賢者とそっくりなベアトリーチェに全責任を押し付けるつもりでした。
冥府を止めるには自分たちが動くしかないと判断したフィリニオンとアルメリナが魔法離殿にやって来ます。
普段ならば警戒が厳重で入り込めなかったそうですが非常時で警戒が緩んだようです。
まあ誰でも危険なゲートの近くには居たくないからな・・・
フィリニオンとアルメリナはベアトリーチェをグランズニールに逃がす事にします。
其々のゲートを使い後を追うと約束して送り出しました。
フィリニオンとアルメリナは魔法離殿での抗争を突破してそれぞれのゲートからグランズニールに向かったようです。
魔法離殿はで色花、密花、悠花、メイド三姉妹が工作員と戦う事になりました。
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劣勢だったぶーぶーとストリオーナの前にベアトリーチェがやって来ました。
彼女の参戦により見えている範囲の敵を掃討する事ができました。
フィリニオンとアルメリナもやってきます。
ストリオーナにグランズニールの防衛を任せて4人は冥府に乗り込む事にしました。
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グルアガッハとルサールカも参戦してサウザンドドラゴンを使役します。
二人はサウザンドドラゴンの背に乗り空中から砲撃を行いました。
冥府の軍勢の中にエルキアドが居ました。
エルキアドと一緒にオメガが行動しています。
グルアガッハは魔王ツェリカを送り出します。
ツェリカに胸を打ち抜かれてオメガが死ぬ事になりました。
「醜く現世に執着するなんて、あなたらしくもない」と叱られています。
オメガは死んだのですが冥府の中で直ぐに再生されています。
冥府は死んだ魂を何度も軍勢として蘇らせる事ができました。
ぶーぶーたちは無限に再生を繰り替えす軍勢と戦う事になっています。
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順調に冥府軍を蹂躙していたサウザンドドラゴンが冥府の背中を視認できる位置に来たら冥府からの砲撃を受ける事になりました。
ベアトリーチェ達は冥府の背中に何かがあると判断して向かう事にします。
冥府の背中を進んでいる時にフィリニオンが回復薬が冥府の軍勢に効果的な事を発見します。
回復薬を浴びせると亡者たちはグズグズに崩れ去る事になりました。
珍しく直接攻撃力を有している状況にフィリニオンが舞い上がっています。
調子に乗って回復薬を使い過ぎてしまい材料が枯渇する事になりました。
回復薬が無くなると全滅必至の状況に追い込まれてしまいます。
フィリニオンは冥府に群生する草花を採取して回復薬を調合する事になりました。
調合に必要な乙女の体液が足りない事に気が付きます。
ベアトリーチェとアルメリナはフィリニオンに運動を強要し彼女の汗を採取しました。
乙女の体液っていうからもっと違うものを想像しちゃったよ・・・
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ベアトリーチェ達の狙いは正しかったようです。
冥府の背中には巨大なアンテナが存在し通信を行っていました。
アンテナから電波を発信してゲートをこじ開けようとしています。
ベアトリーチェ達はアンテナの役割は理解できなかったのですが嫌がらせに破壊しようします。
そこに冥府の王が現れました。
激闘が行われ冥府の王を倒します。
ここで油断が生じました。
冥府の王は体を入れ替える事で生き永らえている存在でした。
ベアトリーチェは胸を刺され死んでしまいます。
ベアトリーチェが殺されたと理解し動揺したフィリニオンとアルメリナも殺されました。
三人を殺されたぶーぶーが怒りに我を忘れ冥府の王を八つ裂きにしました。
動かしていた身体を破壊されただけで冥府の王は別な場所で生存しています。
怒れるぶーぶーを止めたのは賢者でした。
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魔法離殿に攻めてきた工作員を掃討したメイド三姉妹が今後の方針を検討しています。
ベアトリーチェの安全を確保するのが最大目標です。
ここで三女の悠花が妙案を提示しました。
魔法離殿を独立国にしてしまうのはどうか?と言っています。
長女の色花は案外悪くないと判断し方法を検討する事になります。
時間稼ぎが出来ればそれで良いと考えています。
裁判の起こして判決が出るまでの時間を稼ぐみたいな考えですかね?
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目覚めたぶーぶーは賢者から死者を蘇らせる方法がある事を知らされます。
以降賢者パーティに同行して冥府に眠る次代胚を探す事になりました。
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死んだベアトリーチェ、フィリニオン、アルメリナはオメガに助けられる事になりました。
オメガは既に冥府の王の手駒になっているので彼女を倒す事はできません。
ベアトリーチェ達を支援して冥府の王を倒してもらおうと考えました。
ベアトリーチェは全裸に包帯と眼帯を装備し足に重い鉄球を付けられています。
フィリニオンは白装束の和風幽霊になっています。
コルセットでお腹を締め付けられているので爆乳が強調されています。
これがベアトリーチェの反感を買っています。
アルメリナは顔にお札を貼られチャイナドレスに手枷を嵌められています。
オメガの元を離れて次代胚の在処に向かう事になりました。
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賢者とシビュラのパーティの破壊力は凄まじくぶーぶーは後ろに付いて行くだけでした。
圧倒的な火力で敵を薙ぎ払い次代胚のある場所に向かいます。
賢者が胚の在処を下品な例えで説明するのでシビュラに怒られています。
順調に進む彼女たちの前に分厚い壁が現れます。
賢者は処女膜じゃないわよね?と言ってしまいシビュラに怒られています。
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壁を破壊して中に入ると開けて広い場所に出ました。
そこに次代胚が存在しました。
胚を守るために冥府の王が現れます。
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冥府の王が冥府の機能を説明してくれます。
冥府は世界を作り直す為の装置だそうです。
生きている生命を生かしたまま格納する事が出来ないので一度殺してその魂を収容しているそうです。
全ての生命体を収容し終えたら星を作り直すプロセスに入るそうです。
しかし人工島(グランズニール)に生命体の存在を感知したので星の再生プロセスを止めていたそうです。
人工島しか陸地が存在しないのはプロセスが進んでいたからのようですね。
冥府の王は善なる存在のように思えましたが歪んでいました。
冥府の王は再生プロセスが終わるまでは大きな権能を持っていますが再生が終わると破棄される存在でした。
彼女はそれに不満を持ち冥府を私的に操作して自分の存在を永らえようとしていました。
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イベリコオークの村長たちを蘇生させたいとの強い想いを持っている賢者は容赦しませんでした。
冥府の王を戦闘不能に追い込みます。
冥府の王から重大な秘密が開かされます。
次代胚で蘇生させる事が出来る種族は一種類だけだと教えられました。
冷静さを欠いている賢者とぶーぶーはそれを信じてしまいます。
村長を助けたい賢者とベアトリーチェ達を助けたいぶーぶーは胚を取り合い争う事になります。
二人は重大な見逃しをしていました。
胚は一つしか無いと思い込んでいます。
賢者とぶーぶーの激闘が始まってしまいます。
シビュラはどちらに加担する事もなく傍観者に徹しています。
彼女が胚が大量に存在する事に気が付いていれば良かったんですがね。
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遅れて胚の在処にやってきた幽霊状態のベアトリーチェ達は胚が大量に存在するのを発見しました。
それに気付いてないぶーぶーと賢者に知らせる事にします。
ここでベアトリーチェの怖さが露わになります。
彼女はぶーぶーに加勢しても賢者を止められないと判断してぶーぶーを攻撃する事にします。
落ちてた大鎌をぶーぶーにぶつける事にします。
大鎌を手に取ろうとしているベアトリーチェをシビュラが見てしまいます。
シビュラが攻撃してきました!!
避けられないタイミングでした。
ベアトリーチェと同じく幽霊状態にあったヴィルデフラウが庇います。
ヴィルデフラウは消滅してしまうのですが彼女は死んだわけではありません。
冷凍保存状態にあったので元の身体に魂が戻る事になりました。
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ぶーぶーが賢者の兵輝をその身で受け止めます。
彼の分厚い脂肪と筋肉により賢者の兵輝を掴んで奪い取りました。
兵輝を手放してしまった賢者は魔法的な加護を失いぶーぶーにぶっ飛ばされました。
賢者を倒したぶーぶーはベアトリーチェの投げた大鎌を喰らう事になります。
信じていたベアトリーチェから攻撃されてショックを受けたぶーぶーは泣いています。
泣いているぶーぶーにベアトリーチェは胚が大量に存在する事を教えました。
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倒された冥府の王は生き延びようとして悪あがきを続けます。
彼女は賢者により氷漬けにされ安置されているベアトリーチェ、フィリニオン、アルメリナの身体を手に入れようとしました。
ぶーぶーが彼女を追いかけて止める事になります。
冥府の王は自分の置かれている悲しい現実を訴えますがぶーぶーは容赦しませんでした。
彼にとってベアトリーチェ達は絶対に失う事の出来ない存在です。
シビュラがやってきて冥府の王に語りかけます。
冥府の王はヴィヴィアンという潮を統べる者でした。
シビュラに呼びかけられヴィヴィアンの意識が浮上したようです。
笑みを浮かべて消滅しました。
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賢者は胚を使いイベリコオークの長老を復活させました。
感激して長老に抱き着いたのですが感動の再会とはなりませんでした。
長老は生き返らせた事を咎めてきました?
イベリコオークはあらゆる種族と交配を重ねアビスを倒す為に進化した種族です。
長老がイベリコオークの病について言及します。
賢者もイベリコオークが病に罹っている事は知っていたんだけど病状までは知りませんでした。
長老からイベリコオークが世界を滅ぼす殺戮因子になってしまった事を教えられました。
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魔法離殿に政府の使節がやって来ました。
彼は色花が提出した魔法離殿を独立国にしたいって提案に対する政府の回答を持ってきました。
政府は色花の提案を拒否してきました。
どこが強く否定したのか問い詰めると防衛省が強い抵抗を示したと教えてくれます。
政府はベアトリーチェと仲良くして行きたいと考えているそうですよ。
その理由として世界の終わりが迫っていると言っています。
内容を問うとイベリコオークが問題になっていると教えられました。
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シミュレータと呼ばれるマシンがあり世界の終わりを予測したそうです。
イベリコオークが既に人間との交配を済ませていてゲートを潜れると考えています。
イベリコオークがグランズニールのゲートを通って地球各地に一斉に溢れかえる、それが想定外の終わりの正体だと言っています。
賢者がやった事が仇となったって事ね。
地球では魔法は使えないから確かに脅威だな。
長老が殺戮因子と言っているのでイベリコオークは穏やかな性格では無さそうです。
暴れまわられると確かに地球は滅亡してしまいそうだ。
誰かがグランズニールに残る覚悟を決め、あちら側からゲートを破壊すれば良いんじゃないか?と思うんだけど・・・
それとも再びイベリコオークを絶滅させるのでしょうか?
どうするんでしょうね?
賢者がベアトリーチェと行動を共にするのかも気になります。
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成分美少女魔法物理攻撃戦闘ラブ
評価AAAAAAAAAAAAB
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