ラノベの感想) 冴えない彼女の育てかた 第12巻 (富士見ファンタジア文庫)


レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2017/3/23
著者:丸戸史明
イラスト:深崎暮人
ISBN:978-4-04-072077-7

倫也は加藤恵とのデートをすっぽかす事になりました。
これは不味いですね。
倫也にとっては十分に納得できる理由でした、あくまでも倫也だけね。
少し世話になった事のある紅坂朱音(こうさか あかね)が脳梗塞で倒れました。
朱音が倒れるときにうわ言のように倫也の名前を出しました。
これを聞いた朱音がゲーム制作を依頼しているマルズって会社の前川さんから倫也に連絡が入ります。
倫也は恵とのデートをすっぽかして朱音の病室に向かいました。
やって来た倫也を見て朱音が、なんでここに居ると不思議そうに聞いてきましたね。
デートをすっぽかしてまで駆けつけた倫也が少し可哀想でした。
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朱音は詩羽と英梨々をメンバーに加えたゲームを制作中です。
フィールズクロニクルⅩⅢっていう大作です。
詩羽はシナリオを担当し、英梨々が原画を担当していました。
企画を出した朱音に言わせるとマルズとのやり取りが上手くいっていませんでした。
怒鳴り合いの交渉を続けていたそうで、ストレスが溜まったのね、脳梗塞で倒れました。
朱音は右手が動かなくなります。
朱音のクリエーターとしての魂は凄いものがあります。
退院間際になると左手で漫画を描く練習をしていました。
ポジティブ過ぎますよ、左手でも漫画を描けるようになり右手も治れば、今までの二倍制作が出来ると言ってました!?
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詩羽との関係性から不死川書店の町田苑子(まちだ そのこ)まで駆けつけました。
不死川書店はフィールズクロニクルⅩⅢのゲーム関連物の出版を請け負ています。
町田と倫也で朱音から現在のゲーム制作の進捗状況を聞き出しました。
そこで倫也にとっても許せない事が判明してしまいます。
朱音に言わせるとゲーム制作を担当しているマルズ側が詩羽と英梨々の作品を一部削ろうとしていると主張しました。
そんな事は許せないと朱音は抵抗を続けていたそうです。
しかし内容を聞くと朱音の我がままのようです。
町田さんに言わせるとマルズの対応が正しいと言っていますね。
倫也も町田さんの意見に賛成ではあったようです。
詩羽はシナリオの初稿から改良を重ねた衝撃的なものにしてしまったそうです。
英梨々はCGのリテイクを何度も重ねてマルズ側のスタッフの心を折ったそうです。
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朱音は詩羽と英梨々の仕事を守りたかったようです。
二人の作品を削ることなくゲーム化することで神ゲーになると確信している様子でした。
倫也も詩羽と英梨々の才能を信じているし憧れているので二人を守る為に自分に出来る事をしようと考えます。
これが非常識で怖いもの知らずな行為でした。
倫也は朱音の代わりをする事になりました。
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朱音も自分が動けない事を理解したよで、倫也を臨時社員として雇う事になりました。
倫也は町田さんと一緒に大阪にあるマルズに向かい交渉をする事になります。
これを勝手に決めてしまったのが大問題だったぞ。
加藤に一言の相談もなく朱音の企画に参加する事にしてしまいました。
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加藤には相談をしてくれなかった事を非難されます。
まあ当然ですね。
加藤は倫也のゲーム制作に支障が出ると言って否定的でした。
倫也は詩羽と英梨々の才能を最高の形で世に出したい、神ゲーを作りたいと言って参加を決めてしまいました。
詩羽と英梨々を助けたいって倫也の心情も加藤は理解できているようなので、応援するべきか止めるべきか判断に迷っているようです。
倫也は朱音とのやりとりを加藤に教えますが、これは報告しているだけだと言われます。
加藤がメンドクサイ反応を示すようになってます。
電話中に加藤は自分はどうすれば良いの?と言って泣き出してしまいます。
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倫也が朱音の代わりをする事が決まると加藤は倫也から距離を取りました。
加藤が反応を返さなくなったので倫也はメールを送り続ける事にしました、メールを使って報告をしようと考えたようです。
自分の気持ちを余す事無く伝える事が出来るのも倫也にとっては良かったのかも知れません。
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マルズとの交渉で倫也は工夫をしましたね。
朱音は自分の主張を一方的に通そうとしたようですけど、倫也はマルズの言い分を受け入れる代わりに絶対に譲れない部分の主張を通す事にしました。
このやり方を思い付けたのは一緒に大阪に行ってくれた町田さんの存在が大きかったです。
新幹線の中で名刺の出し方などを指導してくれました。
しかし高校生がいきなり朱音の全権代理人になったと主張したのをよくマルズは受け入れたよな。
マルズとの交渉は上手くいきました。
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その結果、詩羽と英梨々に想定外の作業が割り振られる事になりました。
マルズとの交渉が終わった日に東京に戻って来た倫也と町田さんは詩羽と英梨々を呼び出し今後の作業内容を伝えます。
詩羽からは当然のように断りを言われますね、英梨々はというと返事を保留して帰ってしまいます。
倫也は英梨々ならば、お願いすればやってくれるだろうと思ってたようです。
英梨々はチョロイと思われてますね、しかし英梨々の保留との態度に戸惑ってますね。
倫也のお願いの仕方が最低ですなー。
「俺を、男にしてくださいっ!二人でっ!」
これで二人はやってくれると倫也は信じていたようだけどね、流石に無理があるよね。
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英梨々は帰ってしまいましたが、詩羽は残ってます。
詩羽は加藤にも朱音を手伝う事を伝えたのか問いました。
倫也が伝えて凄く怒られた、しかし、朱音のゲームと倫也のゲーム、両方を追いかけるって返答に詩羽は思うところがあったようです。
帰ってしまった英梨々の説得を引き受けてくれました。
詩羽は倫也の真意を悟ったように思えますね。
一年ぶりのチーム再結成よと嬉しそうに言ってました。
彼女も倫也と一緒にゲーム作りをする事に期待してますね。
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どんな説得をしたのか不明ですけど英梨々は作業をしてくれる事になったぞ。
倫也は英梨々の作業の手伝いとマルズとの連絡役をする事になりました。
詩羽はシナリオの修正を行い、それが終わるとアフレコの監督をする事になりました。
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倫也は詩羽と英梨々との作業の合間に加藤に宛てたメールを書く事にしました。
倫也は自分の心境を正直に書いてますね、これは正直過ぎるね。
倫也は詩羽と英梨々との作業はとても楽しく嬉しいと書いています。
更に加藤への恥ずかしい告白まで書いてますね、加藤が側にいないのがとても寂しいと書いています。
迂闊な倫也はメールに集中し過ぎました、まあそれだけ加藤と仲直りしようと必死だったんだと思いますが迂闊でした。
メールを書いているPCの画面を詩羽と英梨々に覗かれてしまいました。
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二人から痛烈な意見を言われてしまいます。
オタクすぎてキモイとの意見を言ってきましたが、どうも、倫也に大事に思われている加藤が羨ましいようですね。
二人とも小声で倫也に対する不満を言っています。
思わず本音が零れちゃう二人が可愛いですね。
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倫也は誤魔化す為に最終奥義を使いました。
恵(加藤ね)って書かれた部分をゲームのヒロインである巡璃に全変換しました。
恵まれているって表現がメールの中にあったので、そこまで巡璃と変換されてしまい、二人に恵宛のメールだとバレました。
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倫也はその後も欠かさずに加藤にメールでその日に行った作業の報告をしていました。
その中で倫也は将来、クリエーターになるのも良いかもと思い始めたと書いています。
これは意外と卒業後は紅坂朱音の会社に就職する事になるかもな。
朱音は倫也と初めて会った時の事を覚えていたし、倫也に強烈な印象をもっていたのであるかもな。
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三人での楽しい作業も残りが少なくなり、最後の土日を使ってのお泊り合宿での作業のみとなりました。
倫也は作業開始前に加藤へのメールを送信しました。
詩羽と英梨々がやって来る前の空き時間に自室からメールを送ったのですが、近くからメールを受信した音声が聞こえてきました。
あれ?
倫也は混乱し慌てますね。
自室のドアを開けると廊下に加藤が座っていました。
不貞腐れた感じです。
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加藤は倫也が詩羽と英梨々との作業報告の為に送っていたメールを全て熟読していたようです。
倫也に対して愚痴を言い始めますよ。
倫也のメールは加藤をイライラさせていました。
倫也が詩羽と英梨々と作業できるのは嬉しいと言っていた事に対してズルいと言いますね。
加藤も一緒に作業をしたかったようです。
しかし自分たちのサークルの事もあるし、倫也のサークルを抜けた二人を手伝うのはおかしいとの葛藤があったようです。
加藤自身は詩羽と英梨々との作業に参加したいし、二人の作品を守ろうとした倫也の行動を正しいと思っていたようです。
しかしそれを倫也の様に正直に行動に起こす事ができなかったようです。
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倫也と加藤が言い合っている所に英梨々と詩羽がやって来ました。
二人は加藤の自分たちのサークル活動を優先した行動は正しい、倫也の取った行動は間違っていると言います。
まあ、これはその通りだよね。
英梨々は加藤に一緒に作業をしてくれないかとお願いしますね。
詩羽も加藤にならば任せられると言ってますね。
加藤と英梨々が和解します。
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英梨々と加藤は泣きながら女の友情的なシーンを作っていました。
しかし、加藤は英梨々が嬉しそうにしている事が引っかかっているようです。
加藤は倫也と英梨々の関係を勘繰っている感じです。
英梨々が加藤にここに来た理由は監視の為って聞くとノーコメントと言ってますね。
これは監視だね。
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廊下で英梨々と加藤の和解シーンが行われているので、倫也と詩羽は手持無沙汰になります。
二人の友情シーンを暖かく見守ろうとと倫也は考えましたが詩羽は違ったね。
英梨々と加藤が二人の世界を構築しているので二人の隙をついた詩羽が倫也に接近してきてエロ行為に突入しようとします。
そこに現blessing softwareのメンバーがやって来ました。
「やー、やっぱ加藤ちゃんの女のカンってのは当たるもんだねー。一生懸命ゲーム作ってるかと思えば、隙あらば酒池肉林に持ち込もうって必死なんだもんなー・・・男女問わず」
この発言から加藤が倫也、詩羽、英梨々の間でのエロ展開を疑っていたのばバレますね。
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最終調整は、美智留、出海、伊織も参加しました。
大人数での作業で楽しかったようです。
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作業が終了してメンバーは帰って行きました。
加藤だけが倫也の家に残っています。
倫也は加藤を駅まで送ると言いますよ、しかし加藤が断ります。
再度申し出ると「知らない」と返答します、この辺が可愛いですね。
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駅までの道中で倫也は加藤に告白する事になりました。
倫也は今回の我がままを謝り、加藤は許したわけでは無いとちくちくと倫也を攻撃してます。
が、なんだかじゃれ合っているようにも見えますね、背中が痒いぞ。
倫也は嘘が吐けない状況に自分を追い込んで告白をしました。
「俺・・・恵が好きだ!三次元のお前が好きだ!」
「その、『リアル』っての、いらなくない?」
うんうん、これは二人らしいね、良い告白だったと思います。
加藤はOKって事でいいんだよね。

成分美少女幼馴染(貧)先輩(巨)同級生(並)幼馴染(巨)恋愛オタクエロ
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