ラノベの感想) ネクストライフ 第5巻 (ヒーロー文庫)


概略:
アウラニースの復活を目論むアイリスとソフィアの動向調査とモンスター使いを重用するヴェスター王国の実情を調べる為にマリウスとアネットがヴェスター王国に向かいます。二人旅をしていますね。災厄を封じたって伝承を発見した二人は現地までの地図を作ってもらう為にセーレ村に居る地図職人の元に向かいます。セーレ村で異変が発生している事を知ったマリウスとアネットは解決に協力する事にしました。魔法が十全に使えない状況に陥ったマリウスとアネットはイザベラに頼る事にします。一旦ホルディアに戻った二人は女王になったアステリアと再会する事になります。

レーベル:ヒーロー文庫
発行日:2014/11/30
著者:相野仁
イラスト:マニャ子
ISBN: 978-4-07-299571-6
雰囲気:二人旅、魔物使いの国、伝承、地図探し、魔法封じ、地下、呪術、魔法使い戦、対魔物集団、救世主
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マリウスとアネットは二人旅をしています。
アネットにとってはマリウスとの仲を進展させる大チャンスなのですが明確な行動に出られません。
彼女自身マリウスへの気持ちが何なのか理解できていないようです。
非常に勿体ない状況ですね。
アステリアに大きなアドバンテージを付けるチャンスなんですがねー。
後悔する結果にならなけでばいいのですが。
もっとも仲良さそうに旅をしている二人を見た人々は概ね恋人同士か若夫婦と思っているようですが・・・
それを指摘される二人して照れてれになってしまうのが可愛いです。
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旅の目的は二つです。
一つ目はアウラニースの復活を企んでいるアイリスとソフィアの同行を調べる事です。
もう一つはモンスター使いを重用しているヴェスター王国の実情を調べる事です。
マリウスの魔法とアネットのモンスターマスターの力が揃っているので野宿でも心配いらずなので気ままな旅をしています。
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ヴェスター王国に入り二人は驚く事になりました。
街の中をモンスターを連れたモンスター使いが歩いていました。
周囲の人々もそれを受け入れています。
アネットの能力が問題視されないのでは?との期待が膨らみます。
宿を探す事になります。
マリウスが選んだ宿は食事が美味しい宿でした。
二人で仲良く夕食を採っていると常連客のモンスター使いが食事しにやって来ました。
彼は鳥形のモンスターを連れていました。
宿は食堂としても利用されているようです。
味が良いので繁盛しているようでした。
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アネットが何もしていないのに鳥形モンスターがアネットの傍に寄って来て懐いてしまいます。
それを見たモンスター使いが驚愕しています。
アネットに興味を持った彼は勧誘を始めました。
素性を隠して旅をしているアネットは何も知らないふりをしています。
マリウスが連れにちょっかいかけないでねとのお願いすると引き下がってくれました。
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マリウスとアネットは次の日の朝、宿を出立する事にしました。
アネットは勧誘された時にモンスター使いとしての訓練を受けられると言われました。
興味を持ってしまったようですね。
マリウスはモンスターマスターとモンスターテイマーでは能力が異なるので同じ訓練が有用なのか疑問を感じます。
目立つ事は避けるべきだと言ってアネットを説得しました。
アネットは自分の力を制御できるようになりたいと考えているので残念そうにしています。
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二人はヴェスター王国の王都に向かう事にしました。
王都に到着した二人はヴェスター王国の伝承を調べてみる事にします。
ヴェスター王国の王都には案内人という名所まで道案内する職業が存在しました。
マリウスは平和な国なんだなーと関心しています。
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二人は文献が多数所蔵されている文献丁という図書館のような施設で気になる伝承を発見しました。
ラグー村に災厄を封じたとされる伝承が残されていました。
ラグー村に向かう為に地図を購入する事にします。
文献庁で紹介された道具屋に向かいます。
ラグー村が載っている地図が欲しいと言うと売り切れであると言われました。
地図は高価な品で需要が低いそうですよ。
売れるか分からないので仕入れにくい事が分かりました。
店主のグリースという老婆からセーレ村のヴァルンって人が地図を作れると教えられます。
マリウスとアネットは旅に必要な装備品と保存食を買って店を出ました。
情報料ですね。
この世界で旅をするのにマントは必須だそうですよ。
それを知らなかった二人は注目されている理由をやっと知る事ができました。
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グリースに教えて貰った経路でセーレ村に向かう事にします。
王都を出る際に門番をしている兵士からセーレ村の周辺で異変が起こっているかも知れないとの情報を得ました。
何回か調査隊を派遣したのですが異常は発見されなかったそうです。
マリウスとアネットは用心して向かう事にします。
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野宿しながらセーレ村を目指す事になりました。
マイルスが魔法で結界を張り眠っています。
アネットが先に目覚めてマリウスを起こしてくれます。
アネットが近くの湖に顔を洗いに行きました。
そこで黒い靄のような魔物に襲われる事になりました。
アネットはマリウスに知らせる為に悲鳴を上げます。
守られる事に慣れていますね好判断でした。
マリウスが瞬時に現れて一番威力の弱い十三階級魔法で魔物を仕留めました。
アネットが腕を掴まれていたので彼女を傷つけない為に威力の弱い魔法を使いました。
アネットの負傷を癒す為に回復魔法を使おうとした時に異変が発生します。
魔法を使おうとしたマリウスは頭痛に襲われてしまい魔法を発動できませんでした。
気分が悪くなり青い顔をしています。
心配したアネットが膝枕をしてくれます!!
マリウスは役得だと思ってアネットの好意を受ける事にしました。
本当は彼女の前で情けない姿は見せたくないと思っていましたが仕方が無いと諦めます。
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体調が戻ったマリウスは他の魔法が使えるか試してみます。
結果は十三階級魔法しか使えない事が分かりました。
魔法発動を阻害する何かが存在しているようです。
二人はマリウスの魔法が十全に使えないので警戒しながらセーレ村を目指します。
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セーレ村に到着した二人は村人から魔物と勘違いされてしまいます。
魔物では無いと訴えても聞いてはくれません。
セーレ村で何かが起こっているのは確実なようですね。
村人たちは殺気立っていて襲い掛かって来そうですよ。
マリウスはどうしようか対処を決めかねています。
アネットを守る為ならば殺っちゃいそうですがね・・・
村長が出てきて村人たちを宥めてくれますよ。
村長は理知的な人物で罵詈雑言を浴びせられても手出ししてこないマリウスとアネットを人間であると判断してくれました。
村長にグリースの紹介でヴァルンって人に地図を作ってもらう為に村を訪れたと説明しました。
グリースの事は知っていたようですね信頼を得る事が出来ました。
村長がヴァルンの家まで案内してくれます。
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ヴァルンに地図を作って欲しいとお願いすると難しいと言われてしまいます。
マリウスは紙にペンで地図を描く事になると思っていたようですが素材から集める必要があるそうです。
村が謎の魔物に襲われているので素材探しに行けないので作成が困難だと言われました。
村を襲っている魔物について聞いてみることにします。
ヴァルンから魔物が出る事と村から王都に行けない事を教えられました。
マリウスは自分たちが解決すると請け負います。
マリウスが魔法使いだと知ったヴァルンは魔物退治と村から出ていけない問題を解決してくれるならば地図を作ってくれると約束してくれました。
村長の了解を取りマリウスとアネットは魔物討伐と村から出ていけない問題の調査を開始します。
村長の孫娘(シャリ―)も魔法使いで魔物に挑んだそうですが十三階級魔法しか使えない状況なので殺されてしまったそうです。
村長にとっては魔物を倒す事は敵討ちって事になります。
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調査を始めたマリウスとアネットは早々に困る事になりました。
村の近辺には強力な魔物が存在していませんでした。
困った二人はエルムに相談する事を決めます。
通信魔法でエルムを呼び出して状況を説明しました。
エルムは地下に何かがあるかも知れないとのヒントをくれました。
マリウスは穴掘り用の魔法を使い村の地下にトンネルを掘って調査する事にします。
地下で呪術に使う魔法陣を発見する事になりました。
魔法陣の効果を調べたいのですが解析用の魔法は使えません。
イザベラにマジックアイテムを作ってもらう事にします。
二人は転送用のアイテムを使い一旦ホルディア王国に戻る事にしました。
転送された先はホルディアの仮設王宮の一室でした。
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何者かが王宮内に転移してきた事を感知したミレーユとゾフィがやって来ました。
マリウスとアネットだと分かると歓迎してくれます。
アネットとミレーユは抱き合って再会を喜んでいます。
マリウスもミレーユに抱きしめて貰えるかと期待したようですがしてくれませんでした。
アステリアに報告する必要があったのですが急ぐ必要もあります。
アステリアは多忙なので直ぐに会えるわけではありません。
ミレーユがアステリアに報告に行き、マリウスとアネットはゾフィの案内でイザベラの研究室に向かう事になりました。
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イザベラの研究室でエルムが待っていました。
マリウスから相談された段階でそろそろ戻ってくると予想したそうですよ。
マリウスはエルムにアステリアの仕事を手伝って欲しいとお願いします。
エルムに代わりアステリアがやって来ました。
女王になったアステリアは以前に比べて美しさが倍増されています。
マリウスはアステリアの笑顔に魅了されていますね。
アステリアはマリウスに自分の魅力が通用すると知り嬉しそうにしています。
アネットはマリウスのデレデレした態度に複雑な表情をしています。
忙しいアステリアは状況の説明を聞き終えると仕事に戻って行きました。
エルムが戻って来て褒めて欲しいオーラを発しています。
マリウスは可愛いなと感じながらエルムを褒めてあげます。
エルムは大喜びしているようですね・・・態度に現れないように努力しているのが可愛さ倍増ポイントです。
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マリウスとアネットがアステリアの女性として魅力が増したと話しているとイザベラが彼女の近況を教えてくれます。
アステリアに求愛する人物が増えたそうですよ。
それを聞いたマリウスは嫉妬しているみたいですね。
国に残って欲しいと言ったアステリアの申し出を断りアネットと旅に出たので身勝手な考えだと自重しています。
イザベラからアステリアが求愛を断る口実としてマリウスの存在を使っている事を教えられました。
アステリアは「国を救った英雄と結婚したい」と言って求愛を断っているそうですよ。
マリウスの事だね。
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エルムが大まかの説明をしていたので直ぐにアイテム制作を始める事が出来ました。
マリウスとアネットが遭遇した状況からエルムは魔王が封印されている可能性を指摘しました。
ウェルパールという古い魔王が呪術を得意としていたそうです。
他にもフィラートって国にザガンって魔王が封じられている伝承が残っているそうです。
アイリスとソフィアが活動しているのでアウラニースが封印されている事は確実です。
マリウスは最悪複数の魔王と戦う事になると知り辟易しています。
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イザベラにマジックアイテムを作ってもらったマリウスとアネットはセーレ村の地下に戻ってきました。
魔法陣を解析すると村人から生命力を奪いどこかに転送している事が判明しました。
転送先を調べると地下空間の先に送られている事が判明しました。
マリウスが天井近くの壁に人が通れる穴が開いている事を発見します。
穴の中を這い進むと広い空間に出ました。
そこに若い半裸状態の女性が複数人囚われていました。
マリウスは女性たちを拘束している触手を風の魔法で切断しました。
アネットが助けに向かいます。
マリウスも駆け寄ろうとしてアネットに止められました。
女性達は半裸なのでマリウスは見ちゃダメって事ね・・・
マリウスは大人しくアネットの指示に従う事にして後ろを向きます。
ご褒美が目の前にあるのですがアネットに嫌われたくないって気持ちが上回ったのね。
うーんマリウスはアネットが一番好きなのか?
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二人の侵入を感知した魔法使いが現れます。
マリウスが指示してアネットがマジックアイテムを使い女性達と共に転移して逃げ出します。
複数の人物を同時に転移させたマジックアイテムに魔力を供給したのがマリウスだと見破った魔法使いは彼に興味を持ちます。
仲間に成らないか?と誘ってきました。
マリウスは呆れていますが情報を引き出す為に話に乗る気があるふりをします。
魔法使いは勧誘できるかも知れないと考えて自分が組織に所属している事を教えました。
マリウスは魔王か魔人が運営しているかもと思ったのですが人間の組織のようです。
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魔法使いは元々ヴェスター王国に使えていた魔法使いでした。
ある時モンスターを倒したそうですが上司に叱責されたそうです。
魔法使いはモンスターは全て悪と考えています。
マリウスは全てのモンスターを悪と考える彼に同調する事はできませでした。
そうする事は仲間のデュラン、ベン、ゾフィ、アルマ、エルムを悪と断じる事になります。
魔法使いはモンスターを使役するヴェスター王国の体制にも不満があるようです。
モンスターを認める人間も悪と断じています。
マリウスの説得は無理と判断した魔法使いは名乗りを上げて攻撃してきました。
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元ヴェスター王国宮廷魔術師の序列四番、ゼスパーだそうです。
四級の火属性魔法を放ってきました。
魔法が発動する筈ないと考えていたマリウスは油断していました。
魔法を真面に喰らってしまいます。
マリウスは警戒していると言っている割に油断だらけです。
ゼスパーは呆気なく勝ってしまったと思っていました。
マリウスは十三級の魔法ウォーターで火を消してしまいます。
四級魔法を喰らっても無傷なマリウスを見てゼスパーは絶叫しています。
マリウスが無傷だったのは一級魔法以上の魔法攻撃でなければダメージが通らないローブのお陰です。
装備品の性能に救われた訳ですがゼスパーは納得できません。
天はどこまでも不公平なんだと叫びミレーユが得意とするサンダーレイン(雷属性魔法)を撃って来ました。
ゼスパーはミレーユよりも能力値は低いようです。
サンダーレインもマリウスのローブに阻まれてしまいます。
マリウスに勝つのは無理と判断したゼスパーは転移魔法で逃げました。
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逃げた先はセーレ村です。
マリウスは知った相手を追跡できる魔法を使いゼスパーの背後に現れました。
ゼスパーはアタッチの存在を知らないようですね。
マリウスが追ってこれた理由が分からないようです。
破れかぶれのゼスパーは怪しい液体を散布して村人からエネルギーを抽出してマリウスに対抗しようとします。
二級の火属性魔法ギガブレスを放ちました。
今度こそマリウスを倒せると確信してたようですが十三級魔法フリーズで阻まれました。
圧倒的な魔力の差を見せつけられたゼスパーは失禁してしまいます。
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マリウスは一級回復魔法が入ったマジックアイテムを使い倒れた村人を回復させました。
村人はマリウスがゼスパーを捉えたと知ります。
ゼスパーには仲間が居るので殺すと背後関係が分からなくなるので生け捕りにしたと説明します。
説明された村長はゼスパーを役人に引き渡す事を決めました。
村から出られない結界の場所が分からないと告げるとゼスパーに聞いてみると良いと助言されます。
ゼスパーは村人に対しては強がっていたのですがマリウスが話しかけると震えあがっています。
マリウスの事を化物呼ばわりしていますね。
マリウスは不服そうですよ。
結界の設置場所を教えると仲間に殺されてしまうと言っています。
余程怖いのかマリウスがちょっと脅すとあっさり設置場所を教えてくれました。
村長の判断でゼスパーの所属する組織を壊滅させる為に彼の身柄を守って欲しいと国にお願いする事が決まりました。
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何かお礼がしたいと村長に言われてマリウスは困ってしまいます。
考えた末に自分の存在を秘密にして欲しいとお願いました。
功績を国に届け出れば仕官する事も可能なので村人たちは不思議そうにしています。
アステリアとの繋がりを隠したいマリウスは訳ありの旅をしているので秘密にして欲しいとお願いしました。
村長はマリウスの実力を鑑みて彼の素性をある程度言い当てます。
既にどこかの国に仕えているのではないか?と説明されて村人は納得しています。
マリウスに感謝している村人たちはマリウスの活躍を秘密にする事を決めました。
1日で事件を解決しちゃったので村人と共有した時間は物凄く短いよ。
それでも信頼と尊敬を得られたのだからマリウスとアネットの行動指針は立派なモノだったと言えますね。
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成分美少女戦闘友情ラッキースケベ恋愛巨乳並乳貧乳
評価AAAAAAAACCCAAAB
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名前種族性別職業
マリウス人間魔法使い
アネット人間モンスターマスター
ディランオークアネットの友人
ベンコボルトアネットの友人
アステリア人間ホルディアの女王
ミレーユ人間近衛兵、侍女
イザベラ人間魔法技術部主任、侍女
ゾフィ夢魔の魔人マリウスの従者
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エルム夢魔マリウスの従者
ソフィア魔王アウラニース派
アイリス魔王アウラニース派
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