ラノベの感想) ネクストライフ 第9巻 (ヒーロー文庫)


概略:
マリウスとアネットはランレオ王国にある王立魔導学園に編入する事になります。同時に編入試験を受けたエレンというランレオ人の少女と仲良くなりました。彼女のお陰でランレオの常識を知らないマリウスとアネットは助けられる事になります。同じ編入試験をランレオ王国の王女バーラも受験しました。マリウスはバーラが大きな魔力を持っている事に気が付きます。実力は確かなようで彼女も編入試験に合格しました。バーラはマリウス達と仲良くしたいようですが目立つことが出来ないマリウスは彼女を避ける事にします。エレンの発案で錬成に使う素材を集める為にレヴァークースって街に旅行に行きます。そこでは異変が発生していました。エレンに隠れて調査に乗り出したマリウスが探していたソフィアと遭遇する事になりました。ソフィアにマリウスと敵対する意志はありませんでした。

レーベル:ヒーロー文庫
発行日:2016/4/30
著者:相野仁
イラスト:マニャ子
ISBN: 978-4-07-416189-8
雰囲気:編入試験、王女、友達、王立魔導学園、旅行、異変、ソフィア、共闘、決着
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マリウスとアネットはランレオ王国の首都アドラーンに来ています。
ホルディアの関係者である事を隠して二人はクラウス王立魔導学園の編入試験に挑みます。
目指す職業別に学科が分かれていました。
マリウスは魔法使い、アネットはモンスターテイマーを志望しました。
この学園を卒業すると輝かしい未来が約束されるようです。
他の国にも名前が轟いている名門校です。
志願者は多かったのですが合格者は4人だけでした。
マリウスとアネットが無事に合格しています。
二人にとって困難だったのは自身の能力をセーブする事でした。
実力を発揮すると注目されてしまうので目立たないように苦心していました。
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編入試験で思わぬハプニングが起こりました。
志願者としてランレオ王国のバーラ王女がやって来ました。
学園の関係者は彼女を入学させたく無いようですが国王が許可していると言われて反対できなくなります。
バーラはザガンを倒したと伝えられる始祖の末裔なので巨大な魔力を保持していました。
マリウスはバーラの魔力量はミレーユを上回ると評価しています。
彼女も楽々と編入試験を突破してマリウス達の同級生となります。
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もう一人の合格者はエレンというランレオ人の美少女です。
彼女は錬成師を目指していました。
マジックアイテムを作れるイザベラと同系統だとマリウスは判断しています。
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同級生となったバーラが気さくに話しかけてきました。
同国人であるエレンは物凄く緊張しています。
バーラと呼んでとお願いされてしまい混乱しています。
ランレオでも貴族と平民の身分差は明確になっているので恐縮しています。
頑張ってバーラさんと呼ぶ事に成功しました。
バーラは呼び捨てにして欲しそうだったのですが己の立場を顧みて妥協しました。
マリウスはバーラが破天荒でも我儘では無いのかも?と評価します。
その後もバーラはマリウス達と仲良くしたそうな様子を見せるのですがマリウスは距離を取る事を選択しました。
ホルディアの関係者である事を隠していますし魔王を倒した張本人である事も秘密です。
国の中枢にいるバーラと親しくなるのは不味いと警戒した結果です。
マリウスはバーラに対して申し訳ないとの気持ちに囚われています。
バーラとも親密になるのかと思ったのですが意外な事にバーラとの距離は縮まりませんでした。
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もう一人の同級生エレンとは親密度を深める事になります。
マリウス、アネット、エレンは学園が運営している寮に入る事になりました。
バーラも入寮を希望したのですが説得されて諦める事になりました。
寮は遠方からの志願者の為のモノです。
近くにある王宮に住んでいるバーラが平民の権利を奪うのはよろしくないと説得されました。
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王立魔導学園は単位制なので通年で編入生を募集しています。
同時期に編入した学生は親密になる傾向が強いみたいです。
バーラとは距離を置きましたがエレンとは友達になりました。
ランレオに関する知識が無いマリウスとアネットはエレンから知識を得る事になりました。
マリウス達は申し訳なく思っているようですがエレンは面倒見の良い性格でした。
二人が外国人だと知り頼られて嬉しそうにしています。
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寮は男子と女子で別れた居ます。
互いに行き来は出来ますが夜に行き来するのは厳禁でした。
アネットが不安そうな顔をしていたのでマリウスは転移魔法で彼女の部屋に行ってみる事にしました。
自分を心配してくれたと分かったアネットは嬉しそうな顔をしています。
学園での暮らしに関する不安を語り合いマリウスは帰る事にしました。
アネットはマリウスが戻ってしまった事が不満だったようです。
意気地なしと呟いていますね。
アネットはアステリアが居ない状況を好機と認識しマリウスとの関係を進展させようと考えていたようです。
アネットは期待していたようですがマリウスは行動には出なかったね。
彼はアネットとアステリアに対して差を作りたく無いと考えているのだろうか?
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エレンはマリウスが驚く位に博識でした。
実力はあるけど理論に疎い彼らはエレンに教えて貰う事で学園の授業を乗り切っています。
バーラもマリウス達とは別の友達を作れたので関りが薄まりました。
マリウスはバーラが友達を求めて学園に入学してきたのではないか?と予想していたので安心しています。
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マリウスが魔法の授業でメリンダが考案したと言われてる戦舞魔技(プグナ・ポリフォニー)に触れる機会を得ました。
マリウスは聞いた事もない技術に興味深々です。
どんなモノなのか期待していたマリウスだったのですが実情を知り驚きました。
踊りながら詠唱して魔法を発動させる技術だったよ。
無詠唱で魔法を放てるマリウスには簡単なのでは?との疑問を持ちました。
簡単に成功しては目立ってしまうと考えて他の学生の動きを観察する事にしました。
踊りながら詠唱して魔法を放つのは難しいらしく成功者は出てきませんね。
バーラが始めて成功しています。
マリウスは流石だと彼女の実力を認めています。
他に成功者が現れなかったのでマリウスはわざと失敗を繰り返し目立つのを回避しました。
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無詠唱で魔法を放てるマリウスは詠唱しなければ踊りながら魔法を放つことは可能です。
メリンダがこのような技法を開発した意図が分からず悩んでいます。
誰にも見られない場所で練習しようと考えた彼はデカラビアの元に向かいました。
再会したデカラビアからホルディアに異変が起きている事を教えられました。
海岸近くに見た事もない生物の死骸が流れ着いているそうですよ。
マリウスはソフィアとアイリスが他の大陸で何かをしている余波なのではないか?と予想します。
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デカラビアにメリンダが戦舞魔技を開発した意図を聞いてみると彼にも分からないと言われました。
エルムに聞いてみる事を勧められたマリウスは念話で聞いてみる事にしました。
エルムはマリウスと話せて嬉しそうにしています。
彼女の見解はメリンダには何らかの目的があったが彼女の意図が間違って伝えられたのでは?と回答しました。
メリンダが存命だった時代は遥昔です・・・マリウスはあり得るなと判断しました。
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魔導学園が二十日間の長期休暇に入りました。
エレンの希望でマリウス、アネット、エレンの三人で旅行に行く事になります。
エレンが錬成で使う素材を集める為にレヴァークースという街に向かう事になりました。
マリウスとアネットはエレンに実力を隠しているので乗合馬車での移動になります。
エレンが居るので通常の旅の準備をする事になりました。
マリウスとアネットだけならば軽装備で気軽に旅が出来るのですがね。
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途中の村で一泊する事になったのですが例年に比べて客が多く一部屋しか空いていませんでした。
小さな村だったので宿は一つしかありませんでした。
マリウスは自分が馬小屋で寝る事を提案しましたがエレンに却下されました。
彼女はマリウスなら同室でも問題無いと言っています。
マリウスなら襲わないよね、と信頼を示します。
追加でマリウスになら襲われても良いと言われてしまいます。
エレンは冗談めかしていますが結構本気なのかもしれないね。
マリウスはアネットとエレンと同じ部屋に泊まる事になりました。
嬉しい出来事でしたがマリウスなのでね・・・何も無かったよ。
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乗合馬車での旅は順調で無事に目的地のレヴァークースに到着しました。
良い宿を見つけて宿泊を決めます。
少年少女3人の客を珍しく思った宿の主から旅の目的を聞かれる事になりました。
エレンが錬成に使う植物の採取に来た事を告げると残念な情報を教えられました。
例年ならば目的の植物がたくさん繁茂しているのですが今年は不作で、他所から来た人が採取する分は無いと言われてしまいました。
調査隊が編成されて森を調べに行っている事も教えられました。
マリウス達は大人しく調査結果を待つことにします。
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調査隊が戻ってきました。
調査の結果、原因が不明って事が分かりました。
植物を食べ荒らした跡は無かったそうですが、見た事もない生物のフンが発見されたそうです。
手詰まり感が漂いますがエレンは諦めませんでした。
王立魔導学園の生徒って肩書を使い情報を収拾しようと考えます。
旅先で王立魔導学園の先輩が仕事にありつけた前例がある事を教えてくれます。
宿屋の主人に王立魔導学園の生徒である事を明かして仕事が無いか聞いて見る事にします。
宿屋の主人は3人が王立魔導学園の生徒と知り驚いています。
雑貨屋と料理屋が依頼を出してくれるかもと教えられたので言ってみる事にします。
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結果は空振りでした。
相手にして貰えなかったよ。
三人は街の人たちが困っている度合いを軽く見ていたようです。
余所者が興味本位で首を突っ込んできたと思われたようです。
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マリウスはその夜一人で森の調査に向かいました。
行った事が無い場所なので気配を消す魔法と飛行魔法を併用して空から森を探しました。
周辺に森は一つしか無かったので簡単に発見できました。
森に入るとアステリアから念話が飛んできました。
マリウスが森で異変があり調査に来ていると教えると驚いています。
アステリアはホルディアでの異変の調査が終わった事を報告してきました。
デカラビアに調査を頼んでいたと聞いてマリウスは驚いています。
マリウスが彼の元に転移すると必ず出迎えてくれたからです。
アステリアからマリウスに秘密で調査するように頼んだそうですよ。
アステリアはマリウスに骨休めして欲しかったそうです。
彼に心配をかけない為にデカラビアにお願いしたそうです。
デカラビアが約束を守ってくれたと知り嬉しそうにしています。
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アステリアからアウラニースが封印されているのは他所の大陸なのではないかと報告してきました。
ホルディアの海岸に打ち寄せられている見た事も無い生物の死骸はアウラニースを復活させる余波なのではないか?と言っています。
マリウスが対応を聞くと待つしかないと返答されました。
アステリアから数百年前までファーミア大陸との交流があったが大陸を統一したファーミア帝国が大艦隊を送り込んできたので撃退した。
以降交流が途絶えたと教えられました。
ファーミア大陸に行った事がある人間が誰も居ないって事が分かりました。
マリウスの転移魔法で転移するのは不可能だと判明します。
マリウスは待つしかないと理解しました。
お休みを言ってアステリアとの念話を終了しました。
マリウスは恋人同士の夜電話だな、と感じています。
まあ婚約者だし間違ってはいないよね。
アステリアは久しぶりにマリウスと話せて嬉しそうだったよね。
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アネットから念話が入りました。
エレンが眠ったので念話を送ってきました。
二人は同部屋なのでエレンが眠らないと動けないのね。
マリウスがアネットを迎えに行く事になります。
エレンの為に結界を張ってからアネットを連れて森に転移しました。
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アネットに頼んで森に居るモンスターを集めて貰います。
モンスターから話を聞くと蛇みたいな巨大な生き物がある日いきなりやって来たそうです。
動物を食べなかったし自分達が食べない植物ばかり食べていたので遠巻きに見ていたそうです。
今はもういなくなったそうですよ。
対応を考えているマリウスが不吉な予感に襲われます。
危険な存在が居ると判断したマリウスはアネットだけを転移で避難させました。
マリウスの前に一人の女性が現れます。
誰だと問いかけるとソフィアと名乗れば理解してもらえるのでしょうか?と言われました。
探していたソフィアが現れたぞ。
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ソフィアはマリウスがデカラビアとザガンを倒したと知っていました。
マリウスの事を自分と同格の強者だと考えているようですね。
ソフィアから森にいた理由が空かされます。
森の異変はソフィアが行った何かの影響だそうです。
意図した事ではないので後始末に来たと言われました。
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マリウスは彼女を強敵と認識しているので戦意を高めています。
倒されに来たのか?と挑発すると意外な事に忠告さてました。
アウラニースは間もなく復活するそうですよ。
邪魔をしないで欲しい、邪魔をしないなら、この大陸では何もしないと言われます。
マリウスは唖然としていますね。
ソフィアが後始末が終わるまで休戦しないか?と提案してきました。
ソフィアが異常を発生させている生物を見たことがあると分かったのでマリウスは彼女の案に乗る事にします。
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マリウスはソフィアが問題の生物ボティスを見た事があると聞いて転移魔法で転移しました。
転移魔法を阻害するスキルを持っているソフィアが驚愕しています。
マリウスの魔法はソフィアのスキルを突破してしまいます。
ソフィアが恐怖で震えているのですがマリウスは気が付きません。
ソフィアも内心の恐れをマリウスに気付かせるへまはしませんね。
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ソフィアはマリウスが使った転移魔法は使えないようだね。
ボディスを逃がしたと悔しがっていたから。
哀れなボディスはソフィアによって氷漬けにされました。
アステリアに生け捕りか死骸を持ち帰ってと頼まれていたのでマリウスはソフィアごと転移させようとしました。
ソフィアも一緒に捕まえようと考えたようですが失敗しました。
マリウスの転移魔法が強力だと理解したソフィアが対策を講じています。
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ソフィアからアウラニース意外にも大魔王級が存在する事を伝えられます。
大魔王級の復活を目論む者は自分達の他にもいる可能性は高い。
人間を根絶やしにしようと考えていないのはアウラニースとデカラビア位だとも教えられました。
マリウスが強敵と判断したソフィアは彼と戦いたくないようです。
戦闘を回避しようと言葉を尽くしている感があるね・・・
自分を倒してもアウラニースの復活は止められないとも言ってたね。
ソフィアの必死さが伝わってくるんだけどマリウスはソフィアの事を信用できませんでした。
一人になっている今が倒す好機だと判断して攻撃を開始しました。
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マリウスは不意打ちで火属性の魔法を放ちます。
ソフィアは炎に包まれますがダメージが通っていませんね。
次に光属性の魔法で攻撃しましたがソフィアは耐性を確保しているようです効きませんでした。
ソフィアが姿を消して攻撃してきました。
マリウスはワープで転移して回避します。
ヴァンパイアのソフィアはマリウスの探知魔法で探知できませんでした。
特級魔法を使う事に決めます。
対消滅魔法を使いソフィアを消滅させる事にします。
範囲攻撃らしくソフィアは対消滅魔法に捉えられました。
ダメージは負ったようですがソフィアはピンピンしています。
マリウスはソフィアの強さに驚いていますね。
ソフィアが自然と同化して様々な現象を引き起こすスキルを使い攻撃してきました。
黒い風を引き起こして攻撃してきました。
マリウスはワープで攻撃を交わします。
ソフィアは最大の攻撃手段をかわされたのか自分ではマリウスに勝てないと判断します。
逃げ出す算段を始めたようですがマリウスが装備品を転移させます。
神竜の杖を転移させました。
エレンの達に実力を見破られない為にこれまでのマリウスは木の枝を装備しています。
神竜の杖が強力な装備品だと理解できるソフィアが恐怖に震えています。
マリウスは神竜の杖で威力が数十倍になった対消滅魔法を放ちます。
ソフィアは消滅しました。
意外なほど呆気ない結末でした。
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ソフィアを倒した事をエルムに報告しました。
とりあえずソフィアを倒したと伝えられたエルムは呆れています。
今後の相談をするとマリウスいれば何とかなると思えてきたと言われてしまいます。
マリウスが自分が全て倒せばいいのか?と伝えると嬉しそうに頷いています。
エルムはマリウスの強さを再確認して嬉しくなっているようだね。
全てを彼に任せるのは申し訳ないので何か考えてみますと伝えて念話を終了しました。
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ソフィアを軽く倒したマリウスですが油断はしていません。
ソフィアからアウラニースの他にも大魔王が存在する事を聞かされたのでアネットやアステリア達だけは守りたいとの決意を固めています。
ここまで強いとアウラニースと戦う事になった場合の結果が気になるよね。
意外とあっさり倒せてしまうのだろうか?
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成分美少女戦闘友情ラッキースケベ恋愛巨乳並乳貧乳
評価AAAAAAAAAAAAAAB
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名前種族性別職業マリウスとの関係
マリウス人間魔法使い
アネット人間モンスターマスター婚約者
ディランオークアネットの友人仲間
ベンコボルトアネットの友人仲間
アステリア人間ホルディアの女王婚約者
ミレーユ人間近衛兵、侍女仲間
イザベラ人間魔法技術部主任、侍女仲間
ゾフィ夢魔の魔人マリウスの従者臣下
アルマ夢魔マリウスの従者臣下
エルム夢魔マリウスの従者臣下
ソフィアヴァンパイアの魔王アウラニース派
アイリス魔王アウラニース派
ヴァネッサ人間殺し屋仲間
デカラビアスライムの魔王魔王仲間
ヴェールジャイアントワーム友人仲間
ロヴィーサ人間フィラート王国の王女仲間
カテリーナ人間フィラート王国の貴族仲間
エレン人間ランレオ王立魔導学園の同期生友人
バーラ人間ランレオ王国の王女同期生
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ネクストライフ 9 (ヒーロー文庫)

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