ラノベの感想) 異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する ~レベルアップは人生を変えた~ (富士見ファンタジア文庫)


概略:
天上優夜は容姿が悪いって理由で両親に疎まれ迫害を受けていました。
教師に相談しても取り合ってもらえません。
唯一味方になってくれていた祖父が亡くなり祖父から相続した家で一人暮らしをしています。
生活費を稼ぐ為にアルバイトをしているんですが集団リンチを受けていた為に遅刻してクビになります。
自分の置かれている境遇の悪さに優夜が爆発します。
怒りに任せて家の壁を殴りつけると隠し部屋が現れました。
そこに異世界に繋がる扉が置かれていました。
扉を潜り優夜は異世界に踏み込みます。
異世界は凶暴な魔物が跋扈する場所でした。
ステータスとレベルが存在して行動次第で向上させる事ができました。
レベルアップした優夜の容姿が大きく変化します。
優夜の人生が好転し始めます。

レーベル富士見ファンタジア文庫
発行日2018/12/20
著者美紅
イラスト桑島黎音
ISBN
雰囲気集団リンチ、全裸撮影会、異世界、出会い、レベルアップ、資金源獲得、森の探索、人助け、スポットライト、再会、恩人、自己評価、心の成長、求愛


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プロローグ
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天上優夜は幼稚園に通っていた頃から虐められていました。
容姿が醜いって理由で謂れなき迫害を受けています。
先生に虐めの被害を訴えても取り合ってもらえません。
初めての子供だったので生まれたばかりの頃は両親も愛してくれていたと言ってますね。
優夜が生まれた一年後に双子の弟妹が生まれました。
この二人は容姿が素晴らしく良かったので両親の愛情は二人だけに注がれる事になります。
優夜を見限ったって事だね。
世間体を気にする両親だったので最低限の養育はしていたそうです。
双子には綺麗な服やいい食事をあたえていました。
優夜の服はボロボロで食事は残飯が与えられていました。
食べ物を貰えるだけましだったと述懐しているのが悲し過ぎます。
洗濯も双子の服が汚れると言って優夜の服は洗ってもらえません。
仕方ないので公園の水道を使って自分で洗っていたそうです。
悲惨な家庭環境なんですが祖父だけは優夜を可愛がってくれました。
色々な場所に旅行してヘンテコな品を持ち帰る不思議な人だったようです。
優夜の窮状を祖父が周囲に訴えてくれましたが相手にして貰えませんでした。
祖父は周囲から変人扱いされていて相手にして貰えなかったそうです。
優しかった祖父は笑顔でいれば幸せになれると言い残して亡くなってしまいます。
祖父は優夜に自分の財産を残してくれました。
両親が手を出せないように法的整備を行っていました。
財産を手に出来ないと分かると両親は優夜の養育を放棄しました。
依頼優夜は祖父が残してくれた家で一人暮らしをしています。
中高一貫校の学費は祖父が残してくれていたんですが生活費を稼ぐ必要がありました。
優夜は複数のバイトを掛け持ちして生活しています。
その日はバイトに行かなければならなかったんですが優夜を虐めている不良荒木武に校舎裏に連行されました。
集団リンチが始まります、殴られ蹴られ地面に転がされる事になります。
そこに双子の弟妹がやって来ます。
優夜を虐めている不良が見世物を行うと連絡すると見に来たようです。
優夜への迫害はエスカレートしていき裸に剥かれて写真を撮られてしまいます。
最後は強烈なパンチを顎に貰い優夜は気絶しました。
優夜が目を覚ますと周囲には誰も居なくなっていました・・・全裸状態で転がっていたみたいだね。
脱がされた服には泥水が掛けられていました。
教科書などはビリビリに破かれています。
此処までするとは非道が過ぎますね。
おじいちゃん、俺、どうしたらいいの?
優夜の心の叫びが悲し過ぎます、生きている人間に頼れる人は居ないのな。

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第一章 異世界へ
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中学の卒業式が終わり高校に入学すまでの短い休みに突入して優夜は癒しの時間を得ます。
無断欠勤してしまったのでバイトはクビになりました。
掛け持ちしているバイトも集団リンチで受けた傷が元でクビになりました。
優夜は生活費を稼ぐ手立てを失っているようです。
現実逃避として家の掃除を始めました。
祖父から譲られた家は意外と広いようですよ。
雑巾がけに使ったバケツの水を交換する為に洗面所に向かいます。
鏡に映った自分の顔を見た優夜がこれまでの不満を爆発させました。
優夜には激情なんて感情は無いのかと思ってたんですが普通に持ってますね。
容姿のせいで虐められている思っているようで自分の顔が映っている鏡を殴りつけました。
激情のままに鏡を殴り続けて破壊します。
鏡が割れた事で少し落ち着いたようですが怒りは消えず横の壁を殴りつけました。
すると忍者屋敷の回転扉のように壁が開いて中から隠し部屋が出てきました。
優夜は知らなかった部屋です。
中に入ってみると以前祖父に見せて貰ったヘンテコな品が保管されていました。
他にも初めて見る用途不明な品が置かれていました。
部屋の中に不思議な一枚の扉が置かれていました。
その扉から不思議な感覚が流れ込んできます。
開けてみるとログハウス風の部屋に繋がっていました。
中に入ってみると不思議な現象が発生します。
ゲームのステータスウィンドウに似たウィンドウが中空に出現して優夜のステータスを表示します。
意味が分からない優夜が頭の中でこれは何なんだと考えると機能の説明が表示されました。
不思議な扉は【異世界への扉】というこの世界の神様も存在を知らない異世界に繋がる扉でした。
優夜は家の所有者になりました。
優夜が認めた存在した扉から異世界に入れない便利仕様です。
盗み出したとしても扉は所有者の元に戻ってくるので防犯は完璧ですね。
部屋の中には非常識な性能を持っている数種の武器が雑に置かれていました。
この家は賢者とよばれる存在が作ったようですね。
優夜はそれを相続した事になるのか。
優夜には幾つかのスキルが与えられました。
とてもゲーム的です。
レベル1からスタートする事になります。
己のスペックの低さにこんなもんだよな、と納得しています。
卑屈さが残ってますね。
スキルの中にあらゆる言語を理解できるようになる【言語理解】ってスキルが含まれていました。
優夜は英語とか楽勝じゃんと喜んでいます。
優夜は庭に出てみる事にします。
柵で隔てられた敷地内が優夜の所有物でした。
誰も入って来られないと分かったので優夜は部屋に置かれていた武器を一通り振り回してみる事にします。
武器が重くて武器に振り回されているだけだったんですがステータスが向上しました。
お腹が空いたので一旦祖父の家に戻り買い物に出かけます。
住宅地の中にあるコンビニに向かいます。
コンビニに到着すると優夜と同世代の女の子が不良たちにナンパされていました。
嫌がっているのでが周囲に居る人は怖くて何もできません。
優夜はお爺ちゃんなら困っている人を見過ごさない筈だと考え助けに入ります。
嫌がっているのやめてあげてと声を掛けました。
とっても勇気のある行動ですが不良たちの逆鱗に触れてしまいます。
まあそうだよね、必死にナンパしてるのに上手く行かなくてイラついてだろうからね。
優夜は囲まれて殴る蹴るの暴行を受ける事になります。
不良たちが優夜を殴っている間に女の子が警察に通報してくれたようです。
警官を連れて戻ってきました。
不良たちは逃げ散っていきました。
女の子が優夜にお礼を伝えて助け起こしてくれます。
これまで女の子に言われる事と言えば罵詈雑言だけだったので優夜は彼女の顔を真面にみられません。
お礼がしたいと言っている女の子に大丈夫ですからと言ってお礼を断りました。
警察官が女の子を自宅に送っていく事になります。
優夜の事も自宅まで送ってくれると言ってくれるんですがこれも断りました。
優夜は買い物を済ませて家に戻ります。
不良たちに暴行を受けても気を失わなかったのはスキルで耐性を得ていたからでした。
食事を終えて掃除を済ませた優夜は異世界に戻ります。
庭に出てみると【ブラッディ・オーガ】という魔物が攻撃してきました。
優夜は死を覚悟したみたいですが攻撃は家を守る結界によって弾き返されます。
オーガは近くに生えている木を引き抜いて投げつけてきます。
結界はそれも弾き返しました。
守りは完璧だと分かり優夜は安堵しています。
外から結界を越える事はできないけど内側から攻撃できるのかって疑問が生じます。
優夜は【絶槍】という槍を投げてみる事にします。
投げれば必ず標的に命中して最後は所有者の手元に戻ってくるって優れものです。
優夜の筋力で高速な投擲は不可能なんですが槍はちょっと手元から離すだけで標的に向かって飛んで行きました。
【ブラッディ・オーガ】は体に大穴を開けられて光の粒子になって消滅しました。
優夜のレベルが上がりました。
レベル1の優夜がレベル300のブラッディ・オーガを倒したので大きくレベルアップしました。
オーガからいくつものアイテムを入手できました。
倒すとアイテムなるようですね、とてもゲーム的です。
入手したアイテムを【アイテムボックス】という生物以外なんでも無限に収納できる異空間のようなモノに収納しました。
異世界から戻る時に不要なアイテムを【換金】できると表示されます。
優夜は使わないだろうと思われるアイテムを換金してみました。
150万円を手に入れます。
【換金】機能の詳細を見てみると地球の経済が混乱しないように地球内の情報を操作して生み出した正真正銘の1万円の札束、と表示されました。
バイトをクビに背活費に困っている優夜はお金を貰っておく事にしました。

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第二章 レベルアップの恩恵
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疲れていたので優夜はすぐに眠りにつく事ができたんですが突然体に違和感を感じます。
全身に激痛が走り遺伝子レベルで身体が作り変えられていると感じます。
余りの痛さに優夜は気絶しました。
翌朝目覚めると優夜は身体が軽くなっていると感じました。
立ち上がるとはいてたパンツとズボンがずり落ちてしまいます。
下に目を向けると腹筋が六個に割れていました。
更に視線を下げる陰部が物凄く立派になっていました。
「でけえ」と自分で驚いています。
身長も伸びているようで視線の高さが変わっている事に気が付きました。
これまでの服ではパンツとズボンがずり落ちてしまうので着られる服がありません。
異世界の部屋に何着が服があった事を思い出した優夜は取りに行きます。
鑑定してみると想像を超える高性能な服でした。
着ているだけで常時快適な温度を保ち汚れないので洗う必要もありません。
着られる服を手に入れた優夜は朝食を食べることにしました。
食べ終えた優夜は異世界に戻り庭の散策をしてみる事にします。
庭には畑が作られていてステータスを上昇させる植物が植えられていました。
【ヘルスライム】という魔物が襲ってきたので槍を投げて倒します。
レベルが上がったので筋力値が上がっていて片手で槍を持つ事ができて豪速で投擲できました。
これまで筋トレしてきた努力の意味は一体と優夜は愕然としています。
人間を見たら殺意をもって襲ってくるこの世界の魔物は凶暴過ぎないか?との疑問を持ちます。
優夜は自分も魔物を攻撃する事に躊躇しないようになっていると気付きます。
ヘルスラムを倒すとアイテムが出てきました。
ステータスをあげる要素を含む食材になりました。
レベルアップしました。
アイテムを換金すると100万円になりました。
わずか二日で大金を稼げてしまったんですが優夜は異世界の破天荒さに慣れてきています。
昼食は異世界で見つけた食材を調理してみる事にしました。
見た目は地球のものと大差なかったのですが味が気になっています。
食べてみると物凄く美味しいと分かりました。
優夜は【調理】スキルも手に入れました。
強力な武器を正しく使おうと考えた優夜は古書店に向かいます。
醜い時代に図書館に行ったら迷惑そうな顔をされたからです。
卑屈さは簡単には治らないよね。
古書店には武器の扱い方が記された古い本がたくさんありました。
優夜の直感が選ぶべき本を指定してきました。
数冊購入して家に戻ります。
家に戻ってからは読書を続けていると【速読】スキルを獲得しました。
全ての本を読み終えて眠りにつくとレベルアップしてたので全身に痛みを感じ気を失います。

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第三章 異世界人
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優夜は異世界で家の周りを探索しています。
高校が始まるのが嫌で現実逃避の意味でも異世界に来ています。
家は森の中に建っていました。
【ゴブリン・エリート】という魔物と遭遇します。
異世界では人間と魔物が共存している可能性を考慮してフレンドリーに声を掛けますが襲い掛かられました。
優夜は魔物と戦う事に恐怖感を抱かなくなっています。
ゴブリン・エリートを倒しています。
槍の威力が強すぎてゴブリン・エリートの頭が千切れて吹き飛んでみたいです。
大量の血が吹き上がるんですが優夜は冷静さを失いません。
普通なら胃の内容物を吐き出してしまうショッキングな光景なんですが平気です。
優夜が探索している森の中を一人の少女が逃げています。
レクシア・フォン・アルセリアというアルセリア王国の第一王女です。
第一王女なのですが彼女の母親は奴隷の出身でした。
高い魔力を持っているハイエルフの女性でレクシアの父である国王は彼女の美しさに惚れて妻にしました。
そしてレクシアが生まれるんですが母親はレクシアを産んでからすぐに亡くなってしまいます。
母親が奴隷の出なのレクシアは国王が見ていないところで迫害される事になりました。
ある時、高い魔力も持っているレクシアが魔力を暴走させてしまう事故が起こりました。
近くにいた第一王子が大怪我を負ってしまいます。
幸い後遺症なども残らずに綺麗に治癒したんですがレクシアは更に疎まれる事になります。
レクシアを殺そうとする人がいるようで暗殺者を雇ったようですね。
レクシアは護衛と分断され追われる事になりました。
追い詰められたレクシアは死を覚悟します。
優夜と同じで迫害されている境遇なんですが生きる事を諦めずに頑張っていたようです。
暗殺者がレクシアを殺そうとしている時に【ゴブリン・ジェネラル】という魔物が出現します。
ゴブリン・ジェネラルは暗殺者達を皆殺しにしてレクシアを標的にします。
レクシアは苦しまないで死ねるかな?と考えています。
もしも自分が普通の人生を歩めていたらと考えています。
違った人生と考える程の迫害を受けていたって事ね、優夜に似ていますね。
そこに優夜が飛び込んできました。
少女が襲われていると見てゴブリン・ジェネラルに槍を投げつけます。
受け止められましたが優夜はゴブリン・ジェネラルの持っている剣に飛び蹴りを喰らわせます。
ゴブリン・ジェネラルの攻撃力は優夜を上回っていました。
優夜は戦い方を工夫しています。
優夜が人間だと分かるとレクシアは緊張の糸が切れて気絶します。
死んでしまったのかと優夜は焦りますが息をしていると分かり安心します。
彼女を安全な場所に寝かせてからゴブリン・ジェネラルとの戦闘を再開して撃破します。
優夜のレベルが上がりました。
少女を探す人間の声が聞こえてきました。
周囲にはゴブリン・ジェネラルの肉片が飛び散っています。
優夜は説明が難しいと考え隠れる事にしました。
気配を隠せる【同化】というスキルを使い隠れます。
隠れて見ていると少女がレクシアという名前である事と地位が高い人だと分かりました。
レクシアが無事に救助されたと分かったので優夜はその場を離れました。
異世界人との初遭遇でしたが会話はできませんでした。
レクシアが気絶しちゃったしな。
まあ気絶してなかったとしても優夜が女の子と真面に話せるか分からんからね。

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第四章 人生の変化
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行きたくないと思っていた高校の入学式の日がやって来ます。
生きて行く為には勉強しなければならないので優夜は登校する事になります。
優夜は勉強が好きってわけでは無いようですが必要な事なら嫌な事でも実行に移せるようです。
生きるのに必死って感じですね。
高校に向かう通学路で周囲の人々が優夜を注視してきました。
これまでのように優夜を馬鹿にする視線では無い事に気付きますが何で自分が見られているのかが分かりません。
困惑しながら高校に到着しました。
クラス分けの張り紙を見に行くと優夜の行く手が裂けていきます、俺はモーゼじゃないぞ、と心の中で思っています。
まだ優夜は周囲の人々が彼を遠巻きにする理由に気付きません。
体育館で入学式が行われました。
これまでなら既に虐められている筈なんですがクラスメートは優夜に手を出してきませんでした。
優夜を虐めていた筆頭である荒木と同じクラスになってしまいました。
優夜が自分の席に着くと荒木が話しかけてきました。
優夜が殴られるのかと身構えますが荒木が妙な事を質問してきました。
優夜に向かってお前転校生なのか?と質問してきました。
優夜が休みの間に痩せたんだ天上優夜だよと答えるとそんなはずねーだろと言い返されます。
優夜が説明を続けようとしていると教師が入って来たので荒木は舌打ちを残して自分の席に向かいました。
その後も荒木が暴力を振るってくる事はありませんでした。
昼休みになり優夜がトイレに向かいます。
これまではトイレに入っている時も苛めを受けていたので人が居ないトイレに入れて喜んでいます。
トイレの鏡を見て優夜は仰天する事になりました。
そうだよね、怒りに任せて家の鏡は割ってしまったのでこれまで優夜が自分の顔が変化しているのを知らなかったんだよね。
本人の目から見ても誰だよお前ってくらいに顔が激変していました。
太った体型と顔の醜さが優夜のコンプレックスの要因だったのですがそれが解消してしまいました。
見れる顔になった事で優夜は他人に顔を見られないように俯いて生活しなくても良くなったんだよなと前向きになります。
泣かせる話だよね。
人間て容姿を他人の判断基準にしがちだけど、本当にくだらないよね。
まあ優夜は生きやすくなったので良かったよね。
【言語理解】のスキルは英語にも効果を発揮したので優夜を喜ばせています。
優夜は英語が苦手でした。
平穏な日々が一週間続く事になります。
中学時代の優夜を知っている人たちは虐めていたか苛めを放置していた人達のようで関わる事を恐れているのかもな?
休日になったので優夜は生活必需品と服を買いに行く事にします。
ショッピングモールに向かい生活必需品を揃えました。
ここまでは問題無く終わったのですがどんな服を買うかが問題でした。
容姿にコンプレックスを抱えている上生活苦だったので優夜はファッションに関心を持てませんでした。
何を選べばいいのか分からずの迷っています。
二人のお姉さんが優夜に声を掛けてきました。
ショッピングモールに入ってから優夜は周囲の注目を集めていたんですが声を掛けてみる気概を持った勇者が現れたね。
これまでの優夜に声を掛けてくるのは不良たちだけだったので女性に声を掛けられるとは想定していません。
明らかなナンパなんですが優夜が怪しいセールスか?と怖がっています。
相手を怒らせずにお断りする為に頑張って申し訳なさそうな表情を作り予定があるので誘いには乗れないと断りました。
二人のお姉さんは優夜の小動物のような表情を見て固まっていました。
服を買う店を決めようとしている優夜が撮影を行っている一団を見つけました。
ファッション誌の撮影が行われているんですが男性モデルが遅れています。
スケジュールが厳しいようで屈強なカメラマンの男性が男性モデルは現地調達すると決めます。
優夜が彼の目に留まりました。
優夜が振り向くと関係者の皆さんは固まってしまいます。
優夜が声を掛けると動き出してモデルをやって欲しいとお願いされてしまいます。
光という男性カメラマンは優夜のポテンシャルを見抜いたようですね。
テレビが無いので芸能関係に疎い優夜は美羽という女性人気モデルと一緒にカップルがコンセプトの撮影を行う事になってしまいます。
初めてのモデル活動に優夜が緊張して固くなっています。
腕を組んでと光から注文されました。
優夜は単独で腕組みすれば良いのか?考えてる時にするような?と考えていました。
美羽が優夜の腕に腕を絡めてきたしたよ!!
その時に美羽のおっぱいが優夜の腕に当たってしまい彼を更に固くさせています。
美羽は良い写真を撮って貰おうと真剣な表情でポーズを取っています。
優夜は当たっていると伝えたんですが分かってくれませんね?
光は優夜が何に緊張しているのか分かり苦笑いを浮かべています。
光るが美羽に優夜に抱き着いてと注文してきました。
美優は優夜の首に腕を回して抱き着いてきました。
おっぱいだけでなく美羽の全身が未着して優夜を固くしています。
レベルアップで優夜の陰部は立派になっているよね・・・ちょっと心配になりましたが美羽の様子からするに耐えたようです。
休憩をはさむ事になりました。
優夜の隣に美羽がやってきてダメダメな優夜を励ましてくれます。
美羽もゆっくりでも良いので慣れていきましょうと励ましてくれます。
美羽は容姿が優れているだけではなく心根も優しい良い人みたいですね。
休憩の後に撮影は行われず撮影は終了しました。
光が撮影で使った服をプレゼントしてくれます。
優夜が恐縮していると労働には対価が支払われるべきだと諭されます。
一般人の優夜に金銭を支払うのは事務所的に難しいのモデル料として使った服をくれるそうです。
優夜に似合う服を選んでおいたと言われ優夜は受け取る事にします。
そこに遅れていた男性モデルがやって来ました。
彼は美羽に気軽らしく親し気に彼女の肩に腕を回してきました。
美羽が嫌がっている風だったので優夜が止めに入ります。
邪魔をされるとは思ってなかった男性モデルは激昂して優夜を威嚇してきました。
俺を誰だと思ってるんだと喚いていますが芸能関係に疎い優夜は彼を知りませんでした?
優夜の態度は彼の怒りを煽ってしまいます。
躊躇なく殴りかかってきました!!
美羽が悲鳴をあげますが彼のパンチは優夜には遅すぎに見えました。
異世界の魔物と比べれば人間の放つパンチは遅すぎるようです。
優夜は男性のパンチを受け止めて腕を極めて組み伏せました。
男性からボクシングをやってるんだぞ、なんで対応できたんだと問われますが異世界でレベルアップしたからとは言えません。
優夜はイケメンの男性を優夜が暴力で抑え込んだと思われないか心配になっています。
イケメンは無罪で自分が暴行犯にされたら泣くぞと思っています。
光が男性の前にしゃがみ込んで一連の暴力行為を撮影した。
もう芸能界で活動できないぞと伝えました。
最後にハプニングがありましたが優夜は美羽との再会を約束して別れました。
光が美羽と撮影した写真を見ていました。
二人は優夜が凄い魅力を放っている事に気が付きます。
服の宣伝用の写真だったんですが優夜が一番目立っています。
本来なら取り直しなんですが優夜の魅力が服の魅力を引き出しているのでそのまま使う事になりました。
光は休憩中に自然な笑顔で話している優夜と美羽の写真をメインとして使う事に決めました。
その写真を見た美羽が頬を染めています。
美羽は優夜に惚れてしまったのかもね?
優夜が登校しようとしていると弟の天井陽太と妹の天上空がやって来ました。
二人は優夜が超イケメンになったとの噂を聞いて確認しにきたそうです。
優夜の容姿が変化している事に驚いているようですが自分たちの優位性が失われたとは思ってないようです。
優夜の事を罵倒してきました。
どうせ整形したんだろ、そんなのは偽物だと罵ってきます。
優夜は綺麗に成りたいって気持ちは本物なので整形を偽物と断じる陽太の意見には賛同できないようです。
陽太と空が喚き散らしているので周囲の注目を集めていますね。
優夜が恥ずかしさを感じています。
そこに大きなリムジンがやってきて綺麗な女の子と執事風の女性が出てきました。
女の子が天上優夜さんですね?と声を掛けてきました。
美羽とは違った魅力をもつとても綺麗な女の子でした。
まっすぐ優夜を見つめる澄んだ瞳の柔らかい雰囲気に優夜はのまれています。
優夜は誰だか分からなかったようですがコンビニで助けて貰いましたと言われて思い出します。
優夜は殴られる事でコンビニで不良に絡まれていた少女を助けていたね。
彼女が王星学園の制服を着ている事に陽太が驚いています。
どうしておれの名前を知っているんだと尋ねると調査しましたと言われます。
何を調査したのか優夜は不安になっていますね。
女の子が優夜に向かって王星学園に来ませんか?と問いかけてきました。
王星学園とは優夜も知っている有名校で卒業すれば人生安泰と言われています。
所謂エリートを育てる学校です。
女の子は宝城佳織と名乗りました。
彼女は王星学園の生徒会に所属していて理事長の娘なんだそうです。
優夜に助けられた事を父親に話すと是非とも王星学園に入学して欲しいって話になりました。
優夜は殴られていただけで助けていないと返すんですが佳織は誰も行動に移せない状況で動いてくれただけで素晴らしいと言っています。
優夜は自分には学力も無く運動も得意ではない評価される点が無いと伝えます。
陽太と空が割り込んできて優夜よりも自分たちの方が王星学園に相応しい是非入学させてくださいとアピールします。
確かに二人は勉強も運動もできるみたいです。
自信満々にアピールしてるんですが佳織は冷たくお断りしますと伝えました。
優夜の調査は人間関係にも及んでいた陽太と空が虐めに加担していた事を調べ上げていました。
佳織は自分が恩人と思っている優夜を罵倒する二人に入学して欲しいと思う筈が無いでしょうと当たり前の事を伝えます。
秘書のような女性から苛めの実態の調査が行われた事が伝えられます。
二人の行いをマスコミに漏らす真似はしませんな内申書には響くでしょうと告げます。
佳織から二人には何もしないが虐めに加担していた教師は既に懲戒免職になっているので安心してくださいと言われました。
優夜は情報収集能力の高さと仕事の速さに驚いています。
佳織は王星学園に入るのは簡単で人間性に問題が無ければ簡単に入学も編入もできるんだそうです。
学力など勉強次第でどうとでもできますし、と言ってますよ。
優夜は佳織と一緒にリムジンで王星学園に向かう事になりました。
王星学園への入学を拒否された陽太と空は復讐を誓っています。
懲りてない、こいつら本当にどうしょうもない。

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第五章 王星学園
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王星学園に到着した優夜はお城のような作りに驚愕しています。
佳織に連れられて理事長室で彼女の父親の理事長に挨拶する事になります。
理事長は優夜を見て驚いているようでしたが瞬時に挨拶してきました。
宝城司と名乗ると佳織を助けてくたお礼を述べてきます。
頭を下げられてしまい優夜は恐縮しています。
優夜としては殴られただけで佳織を助けたとは思えないんだよね。
司は動いてくれた事を誇るべきだと言ってくれました。
優夜が感謝を受け入れると二人は頭を上げてくれました。
佳織が距離を詰めてきますね・・・優夜は彼女の事を宝城さんと呼んでいるんですが他人行儀にならず佳織と呼んでくださいとお願いしてきました。
司にも異論は無いようですね。
優夜は佳織を呼ぶ事にしました。
優夜は素朴な疑問として佳織が護衛も連れづに一人で出歩いていた理由を質問しました。
司は佳織を普通に育てたいそうで一人で通学させているそうです。
佳織の方も卒業したら就職して家を出るだろうから送り迎えをしてもらう訳にはいかないと言っています。
しかし今回の件があるので今後は送り迎えをせざろう得ないそうです。
優夜がお金持ちには大変だなとの感想を持ちました。
優夜が天才ではない自分は王星学園に入学するに値しないと伝えると司が体験入学を勧めてきました。
司が天才とは人よりも早く正解を見つけ出す事ができる人だと優夜を諭します。
佳織を助けた恩人なので学費も免除すると言っていますね。
優夜の面倒を見てくれる教師を紹介されました。
現れたのはだらしない格好をしている女性教師でしたよ。
よれよれのシャツが肩から落ちそうになっています。
ブラの紐が見えないのでこの人下着はつけているのか?と優夜は心配になっています。
見た目はだらしなさそうなんですが優秀な教師で授業が分かりやすいと好評だそうです。
優夜は堅苦し過ぎないので安心しています。
佳織は違うクラスなので途中で別れました。
女性教師に連れられて彼女の受け持っているクラスに向かいます。
女性教師だけが教室に入り優夜は廊下で待つ事になります。
女性教師は生徒達に度肝を抜かれるなよと言ってから優夜を呼び込みました。
優夜が緊張気味に挨拶するとクラスメート達は固まっていました。
無反応が続くので優夜が泣きそうになっています。
女性教師が声を掛けるとクラスメート達は動き始めました。
優夜は窓際の一番後ろの席に座る事になりました。
教科書を持ってないので隣の席のクールな少女に見せてもらうことになります。
氷堂雪音さんという少女で髪を染めていて制服を着崩していました。
優夜からよろしくと声を掛けていますね、少しずつ話せるようになっていっています。
教室内には他にもアクセサリーを付けてたり髪を染めている生徒が居ました。
優夜は高度な授業が行われていると思ってたんですが何度は優夜が通っている学校と大差ありませんでした。
一番大きな違いは生徒達が積極的で授業が分かりやすい事でした。
昼休みになると優夜の席にクラスメートが殺到してきます。
皆優夜に興味津々なようですね非常に好意的に声を掛けてきました。
優夜が対応に困っていると一人の男子生徒が助けてくれました。
五十嵐亮と名乗り亮で良いよ、俺も優夜でいいか?よろしくな!と爽やかな笑顔を向けてきました。
優夜は亮の笑顔を眩しいと感じています。
亮が食堂に連れていってくれる事になります。
友達を呼ぶというので待っていると倉田慎吾と名乗る少年がやって来ました。
亮はスポーツマンタイプに見えたのでインドア系に見える慎吾の登場に優夜は驚いています。
亮は慎吾から面白いアニメを教えて貰っているようでした。
それで仲良しなのね。
食堂に入った優夜は仰天する事になりました。
そこは非常にオシャレな空間で多くのメニューが存在しどれも500円でした。
食堂の料理は三ツ星レストランで働いたシェフが作っているそうです。
更に驚いた事に「日替わりランチ」は無料だそうですよ。
優夜はちょっと贅沢な品を選びました。
うんうん庶民的です。
亮は帰宅部で複数の運動部で助っ人として活躍しているそうです。
どこかに決めなかったのは色々やってみたいからだそうですよ。
慎吾はゲーム部に所属していました。
高校の部活に存在する事に優夜は驚いています。
ゲーム機の持ち込みも認められているそうですよ。
慎吾は自由を与えられているので授業中にゲーム機を使ったりする人は居ないと言っています。
優夜は王星学園が生徒を信頼していて生徒もそれに応えようとしていると知りました。
午後の授業も問題無く終わり優夜は理事長室に戻ってきました。
体験入学で状業が分かり易かった事と生徒達が生き生きと学園生活を送っていると分かり感動した事を伝えます。
優夜は王星学園への入学を決めました。
司は優夜の可能性を広げる手伝いがしたいようですね、とても喜んでくれました。
理事長室を出ると佳織が待っていましたよ?
彼女は一緒に帰ろうと優夜を誘ってきましたね。
理事長の娘である佳織は誘いづらいらしく彼女は友達一緒に遊びに行った事がないそうですよ。
知り合ったばかりの優夜ならそんなことは無いだろうと考えて誘ってきました。
優夜も女の子と出かけるのは初めてと伝えると安心したようです。
初心者同士で遊びに行く事になりました。
優夜は容姿が大きく変化したのに認識できた理由を佳織に聞いてみます。
佳織は優しそうな目が同じだったのですぐにわかったと答えました。
優夜は佳織が内面を見ていてくれたように感じて嬉しくなっています。
優夜が佳織に惚れる日は来るのでしょうか?
佳織が前から立ち寄りたかったクレープ屋台に行く事になりました。
嬉しくて佳織は思わず優夜の手を引いてしまいました。
女の子に手を握られるのは初めての優夜は嫌われないかと心配しています。
これまでの彼は女の子からばい菌扱いされていたので仕方ないね。
途中で佳織も大胆な事をしてしまったと気付いて慌てて手を離しています。
二人の初々しさに他のお客さんは尊いと言って暖かく見守っています。
それぞれ違うクレームを買ってベンチに座って食べる事になりました。
二人ともクレープを食べるのは初めてらしく美味しさに驚いています。
テンションが上がっている佳織がまたも大胆な行動にでてきました。
無意識的に自分の食べているクレープを優夜に差し出してきました。
佳織よりも冷静さを保てているようでこれは間接キスになるのでは?と気付いて躊躇するんですが佳織の勧めは断れません。
嫌われませんようにと祈りながら優夜は佳織のクレープを食べました。
食べさせると佳織は間接キスをさせてしまったと気付いて真っ赤になって照れいます。
周囲のお客さんは二人の初々しさを堪能して満足そうでした。
佳織が照れてしまったので優夜もおかしくなります。
お返しと言って自分の食べているクレープを佳織に差し出します。
佳織は照れながらも優夜のクレープを食べました。
間接キスしてしまった二人はテレテレで会話が無くなってしまいました。
佳織と一緒に女性秘書の運転するリムジンに乗り込み家まで送って貰いました。
車内でも二人は会話ができませんでした。
転校の手続きは王星学園がしてくれたので優夜が数日休みになりました。
異世界で活動する事にしています。
美羽と一緒に撮影した写真が芸能界で噂になっていました。
美羽と光は優夜の為を思い彼の名前を明かしませんでした。
複数の事務所が優夜を獲得しようと動き始めました。

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第六章 新生活
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優夜が王星学園の生徒として登校する日がやってきました。
制服は出来たんですが教科書と体操服はまだできていません。
隣の席の氷堂さんに教科書を見せてもらう事になりました。
氷堂さんと声を掛けると雪音と呼んで欲しいとお願いされました。
彼女とも名前で呼び合う事になります。
優夜は王星学園の生徒はフレンドリー過ぎると感じています。
体育は見学する事になりました。
男子はサッカーをしています。
亮が凄い事が分かりました。
一人で五人以上の相手を翻弄してシュートを決めています。
見学している優夜に女の子が声を掛けてきました。
彼女は風間楓、楓で良いよ優夜くんと言ってきます。
楓から女子は休憩中だと言われました。
並んで見学していると敵チームが全員で亮を囲みにきました。
亮はチームメートにパスを出します。
パスを受け取った男子生徒が華麗なシュートを放ちますが盛大にゴールから逸れて優夜たちの方に飛んできます。
優夜は楓を守るためにアニメやマンガでしか起こり得ないような動きで華麗なボレーシュートを決めました。
ゴールまで相当な距離があったんですがネットに突き刺さっています。
楓が凄い凄いと感動していると女子たちが集まってきました。
シュートを打ち損じた生徒が走ってきて楓に向かって綺麗な土下座を決めました。
申し訳ないので一生楓に仕えますと謝ってきました。
楓はそれは遠慮したいかなと断っていますね。
亮がやってきて彼の事を紹介してくれます。
一ノ瀬昌というちょっと癖のある生徒で【王星学園の貴公子】を自称しています。
優夜はイイ人かもと感じています。
楓は優夜がアニメ的な動きができた理由を知りたがります。
優夜のお腹を触って来ましたよ!?
服の上からでは分からなかったけど凄い筋肉が付いていると知り驚いています。
陸上部の彼女は中々筋肉が付かない事を悩んでいました。
中々筋肉が付かないんだよねーと言いながらナチュラルに優夜の手をとり自分のお腹を触らせてきました!!
優夜は仰天しながら確かに柔らかいと答えています。
楓はそうでしょーとか言ってますね。
優夜は男子に無暗に身体を触らせるのはいかがなものか?と言って警戒心の薄さを指摘しました。
楓は自分が大胆な事をしてしまったと気付いて優夜の手を解放してくれました。
無意識だったんだよゴメンねーと謝ってきました。
優夜は嫌がられてないと分かり安堵しています。
楓はとても危なっかしい性格をしているようですね。
楓が更衣室で佳織と出会いました。
佳織のクラスは次は体育でした。
楓は優夜がアニメやマンガでしか見た事のないシュートを決めたと力説します。
楓の説明では要領得ないようなので雪音が捕捉していました。
楓はクラスの女子たちが優夜の事を受け入れていると知り安心しています。
楓が優夜には彼女が居るのかな?と」の疑問を持ちます。
それを聞いて佳織は胸の痞えを覚えています。
その気持ちが何なのか分からないようですね。
佳織の初心な反応は最高ですね。
レクシアの暗殺を命じた人物が失敗したとの報告を受け取っています。
レクシアがハーフエルフとの混血である事が許せないようですね。
暗殺は諦めていないようですよ。
王城に戻って来たレクシアは自室で休んでいました。
そこに護衛を担当しているオーウェンという騎士がやって来ました。
彼はレクシアがどうやって助かったのか調べています。
レクシアが襲われたのは【大魔境】と呼ばれる恐ろしく凶暴な魔物が生息している森でした。
優夜の家はその中にあるようです。
暗殺者を殺し尽くしたゴブリン・ジェネラルの姿がどこにも無かった事を重要視しています。
レクシアは自分と同じ年くらいの黒髪黒眼の貴族のような異国人に助けられたのかも知れないと答えます。
彼女自身それは死に直面した自分が見た幻だろうと思ってたんですがオーウェンはあり得ますねと肯定してきました。
レクシアと同年齢と聞いてオーウェンが驚いています。
アルセリア王国では15歳で成人として認められます。
成人したばかりでゴブリン・ジェネラルを倒すのは不可能だと考えています。
オーウェンは他国にも名が通っている強い騎士なんですが彼でも一人ではゴブリン・ジェネラルを倒せないそうです。
恩人が実在する可能性があると分かったレクシアはもう一度【大魔境】に言ってお礼を伝えると言い出します。
オーウェンは襲われたばかりなので国王げ認める筈ないと言って止めています。
レクシアは説得すると言ってオーウェンを振り回しています。
美羽と一緒にモデルをしたファッション誌が発売されました。
テレビでも取り上げられて優夜は世間に知られる事となります。
優夜はどこの誰なのか?ってワイドショーで話題になっています。
美羽と光も優夜が話題になっていると知りました。
光が美羽に優夜にアプローチしてみたらと勧めてきました。
美羽は少なからず優夜に好意を抱いているみたいです。
どうするんでしょうね?
通学中に優夜は周囲の人々の注目を集めます。
優夜はズボンのチャックが全開になってないよな?と心配になり確認してますね。
何で注目されているのか見当がつかず戸惑っています。
勇気ある一人の女の子が握手してくださいと声を掛けてきました。
一人が動くと同じ欲求を持っている女の子たちが集まってきました。
知らない人から握手を求められて怖くなった優夜は逃げました。
王星学園に登校してからも注目を集めています。
優夜はビビりながら教室に入ります。
楓が興奮気味に挨拶してきます。
彼女は優夜と美羽が乗っているファッション誌を持っていました。
優夜と美羽が親密そうに写っているので楓は心配になったようですね。
美羽が密着し過ぎていると咎めてきますね。
優夜が仕事でそういうポーズを取ったんだと説明しました。
美羽とは知り合ったばかりでモデルの仕事を手伝っただけで交際していないと答えます。
楓は安心したみたいです。
亮が優夜の事がテレビで報道されていると教えてくれます。
スマホで動画を見せてくれました。
優夜がなんで自分なんかに注目しているんだ?と素朴な疑問を持つと驚かれます。
三人は優夜の自己評価の低さに驚いていますね。
レベルアップして好転し始めているので全否定から少しだけ肯定的になってるんですが、まだまだ自分の存在に否定的です。
優夜は自分を肯定する事ができないと分かると亮、楓、慎吾が励ましてくれます。
亮は過去に何があったかしらないが自分で自分を認めないでどうする、と熱っぽく言ってきます。
優夜が自分に自信を持っても良いのかな?と心配そうに尋ねると、良いに決まってるだ?と慎吾と楓に問います。
よく分からないけど、いんじゃない?と弱めの肯定をしてきます。
慎吾は自分に自信を持てない気持ちは良く分かるので手伝うと言ってくれました。
優夜は三人の優しさに心を温かくしています。

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第七章 勇気の一歩
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亮に自信をもっても良いと言われた優夜は考え事をしていました。
授業に集中できないので校庭を見ると佳織のクラスが体育をしていました。
佳織が優夜に気付いて手を振ってきました、優夜が振り返します。
授業に集中しなければと思い直すんですが優夜を虐めていた荒木が所属しているレッドオーガという不良グループが襲撃してきました。
その中に陽太と空が居て優夜を驚かせます。
王星学園への入学を断られた二人は佳織と優夜に復讐しようと計画しました。
佳織を拉致して人質にしようとしています。
レッドオーガは二人乗りのバイクで釘付きバットで武装して登場しました。
襲撃に気付いた教師が追い返そうとするんですが人数的に負けています。
佳織が毅然とした態度で退去を命じますが当然聞き入れられます。
陽太と空の存在を認めて驚いています。
こんな事をしても無意味だと諭しますが頭に血が登っている陽太と空に言葉は届きません。
人質にすると言って彼女に迫ってきました。
佳織は体操服すがたなので拉致してからエロイ事をしてやろうと思っているようです。
佳織に危機に優夜は震える事しかできません。
荒木達に虐められていた頃の記憶がフラッシュバックしています。
顔面蒼白になっている優夜を亮と楓が心配してくれます。
佳織が捕まりそうになっているのを見て優夜が奮起します。
レベルアップで身体は強く成ったが心は弱くなってしまった。
レベルアップする前は負けると分かっていても佳織を助ける為に行動する事ができた。
見過ごしては自分を許せないと奮起します。
窓枠に足を掛けて四階から飛び降りました。
亮と楓はここ四階と驚き心配してくれますが優夜は無事に着地しました。
不良たちと対峙します。
陽太は探す手間が省けたと喜んでいますね。
圧倒的な戦力を持っているので優夜をボコボコに出来ると思っているようです。
不良たちは優夜を舐めている様子で簡単に倒せると思ってたみたいです。
異世界でレベルアップした優夜の目には不良たちの攻撃はスロー過ぎました。
優夜は自分が負ける理由がないと分かり冷静さを取り戻します。
圧倒的な強さで殴り倒すのは不味いと思った優夜は相手の攻撃を避けながら同士討ちを狙いました。
同士討ちである程度まで数を減らします。
凶暴過ぎて追放された元力士が襲い掛かってきました。
優夜よりも巨体なんですが優夜は彼を圧倒します。
重量級の彼を優夜が片手で持ち上げて野球のボールのように扱います。
現実とは思えない出来事に驚き暴れたので優夜が途中で落っことしてしまいます。
地面に落ちた元力士は気絶します。
レッドオーガのリーダーが挑んできました。
何らかの格闘技を齧っているようで他の不良とは違い攻撃に無駄がありません。
しかしレベルアップしている優夜には勝てません。
彼がフェイントなどを織り交ぜて攻撃してくるので優夜は対人戦の練習を始めています。
優夜はリーダーを投げ飛ばして関節技で拘束しました。
警察がやってきて不良たちを拘束しました。
元々陽太がレッドオーガに持ち掛けた襲撃計画でした。
激昂したリーダーが陽太を絞め殺そうとしてきました。
空がやめてと叫びますがリーダーに気圧されます。
散々虐められてたんですが優夜は二人を見捨てられません。
リーダーをぶちのめして陽太を助けました。
泣きながら助けた理由を聞いてきた陽太に家族だから見捨てる事はできなかったと答えます。
陽太と空は泣き崩れて謝ってきました。
佳織が優夜の元にやってきて良かったんですか?と問いかけます。
彼女は陽太と空が酷い苛めをしていたと知ってますからね。
優夜は甘すぎるけどこれが俺なんだと答えると佳織は納得しています。
留守にしていた理事長にまた佳織を助けた事を感謝されました。
翌日優夜は派手に暴れたので皆に怖がられないかな?と心配しながら登校しました。
教室に入ると皆は怖がる様子もなく暖かく優夜を迎えてくれます。
凄かったよと絶賛してくれました。
優夜が彼らの優しさに感謝しています。
複数の運動部が優夜を熱心に勧誘しているね。

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エピローグ
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美羽と光が所属している芸能事務所の社長が優夜を雇い入れようとして動き出します。
美羽と光は優夜の気持ちを考えて彼の存在を隠そうとしたようですが失敗しました。
優夜の気持ちも考えなければと美羽は思い留まらせようとしますが社長は聞いてくれません。
芸能界に入れるチャンスを逃す人間は居ないと言い切っています。
アルセリア王国ではレクシアが【大魔境】に向かうって噂が流れています。
凶悪な魔物が生息する場所で冒険者も入りたがらない場所です。
そこに住んでいる人物に会いに行くと噂になっています。
優夜は久ぶりに異世界に来ていて森の探索を行っていました。
強く成る為に魔物と戦っていました。
周囲に複数の気配を感知したので【同化】スキルで気配を消して様子を伺います。
以前女の子を助けに来た兵士たちがゴブリン・エリートと戦っていました。
押し切られ負けそうだったので優夜は加勢する事にしました。
一人で簡単に難敵を倒してしまった優夜に驚いています。
一人でゴブリン・エリートを倒した中年騎士がまさか本当に居たとはと驚いています。
他の兵士たちは優夜の事をレクシア様が言っていた人物だよなと確認しあっていました。
怖くしている優夜の前に以前助けた女の子が出てきました。
前に見た時は泥だらけだったんですが見違えるもど綺麗な姿になっています。
女の子が優夜を見つめながら「結婚してください!」と言ってきました。
困惑する優夜は「はい?」と聞き返しています。
うーん、この返事は肯定の意味で捉えられないか?

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
魔法5
戦闘5
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宝城 司ほうじょう つかさ男性理事長佳織の父
五十嵐 亮いがらし りょう男性学生クラスメート
倉田 慎吾くらた しんご男性学生クラスメート
風間 楓かざま かえで女性学生クラスメート


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