ラノベの感想) 掟上今日子の挑戦状

レーベル：講談社BOX
発行日：2015/8/19
著者：西尾維新
イラスト：VOFAN
ISBN：978-4-06-219712-0

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掟上今日子のアリバイ証言
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今日子さんがアリバイ工作に使われてしまいました。
鯨井さん（元水泳選手の男性）はアリバイ工作に使う人物を探して街をうろついていました。
そこで白髪の美人を発見しました、見た目も特徴的でアリバイ工作に丁度いいとその時は思ったんでしょうね。
今日子さんの外的特徴は目立ちますからね、良い選択だったと思います。
一回寝ると前日の記憶が抹消されてしまう特性を知っていればアリバイには使えないと分かったんだけどね。
外見からはそれは分からないので鯨井さんの選択は合理的ではありました。
相席を持ち掛け断られながらもしつこくナンパしている姿を他の客に目撃してもらえれば良いだろうと目論んでいましたね。
しかし鯨井さんの予想に反して今日子さんは相席を快く受け入れましたね。
鯨井さんは今日子さんの読んでいた本に興味を持ち、そこからお薦めの推理小説はありますかと会話が弾んでいました。
この段階で鯨井さんは今日子さんが忘却探偵であると知らないので上手くいったと思ったことでしょう。
鯨井さんは元親友のオリンピック強化選手候補の宇奈木さん（男性）のマンションで死体を発見しました。
鯨井さんは第一発見者になる必要がありましたが、当初は何でその必要があったのか分かりませんでした。
警察に通報してやってきた肘折警部に状況を説明していました。
アリバイについて話したときに、肘折警部が嫌な顔をし始めました。
今日子さんの容姿を説明していると名前を思い出す振りをしているときに、今日子さんではないですかと言われてしまいました。
これは驚いただろうね！！
翌日、事情を聴かれた今日子さんは当然の事ながら、鯨井さんの事は覚えていませんでした。
肘折警部とも面識があるみたいなのですが、今日子さんは忘れていますね。
少しだけ肘折警部が可哀想ですね、なにやら危機的な状況で共同捜査をした経験があるようですよ。
肘折警部に自分がアリバイを証明する人物になっている事を聞いた今日子さんは、捜査協力を申し込みました。
消費税分を値引きしますよと交渉を始めますね、しかし今日子さんは所費税率が上がった事を知らなかったようですね。
交渉が纏まった後になり激しく後悔していました、値引きし過ぎたと思ったようでね。
今日子さんは宇奈木さんの部屋に現場検証に行きました。
そこで犯罪に使われた凶器であるドライヤーのコードが短いのでおかしいなと思い始めました。
事前に自分がアリバイ証人として事件の関係者になっていると知らされているので推理が上手くいきませんでした。
そこで今日子さんは豪胆にも宇那木さんのベッドで仮眠を取り、これまで調べ上げた情報と推理をリセットする事にしました。
眠る前に夕食とデザートを用意して置くようにと肘折警部に要求しています。
それと自分がアリバイの証人になっている事実を伝えないでくれともお願いしていますね。
事件に対して第三者の立ち位置を確保するようです。
目覚めた今日子さんは、あっという間に事件の概要を推理してしまいました。
鯨井さんに確認する為に、彼が泳いでいるでプールを訪れる事になりました。
今日子さんは白のワンピースでプールに現れました。
今日子さんを警戒していて話に応じてくれそうもない鯨井さんに50メートル自由形で勝負を挑みました。
今日子さんが勝てば5分間時間を貰い話に応じる事、鯨井さんが勝てば今日子さんとデートできる権利を掛けて勝負する事になり、今日子さんの合図でスタートしました。
鯨井さんは今日子さんの勝手なスタート宣言で始まった競争も丁度いいハンデだよと、遅れてスタートしましたが負けました。
今日子さんは反則技を使いました、彼女は潜水泳法で50メートを泳ぎ切ったね。
汚いやり口でしたが鯨井さんは今日子さんの推理を聞くことになりました。
そこで、驚きの真相が明かされましたね。
これは予想外ではありましたね、まさか、あんな事になっていたとはね。
鯨井さんは厳しく罰せられる事は無さそうなのが救いかな？
彼はどのような思いでいたのかな？
ガメツイ今日子さんは事件が解決して肘折警部から謝礼を貰う段になり、受け取った依頼料に文句を言い出しました。
宇奈木さんの部屋で仮眠を取ったので消費税分まける約束を忘却していました。
これでは受け取れないと肘折さんに迫っていましたね。
まさかとは思いますが、予想外の高額値引きをしてしまった分を取り戻す魂胆で仮眠を取ったってことは無いよね？今日子さん！！
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掟上今日子の密室講義
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アパルトショップ「ナースホルン」の試着室で遺体が発見されました。
場所がアパルトショップだったので、ファッションに疎い担当刑事の遠浅警部を気遣って署長さんが今日子さんを助っ人に雇いました。
今日子さんは事件当時に店に居た従業員や来店者に事情聴取するときにファッション関係の用語を通訳する役目をおっていまいた。
今日子さんと初対面の遠浅警部は彼女の噂は聞いていたようですね。
警察関係者、しかも上層部も今日子さんと繋がりがあり、彼女のファンも多いと知っていました。
遠浅警部は推理小説マニアで推理小説の中の名探偵に憧れて刑事になったそうです。
名探偵として活躍する今日子さんにライバル心のようなものを持っていたようで、最初は彼女に帰ってもらおうとしていましたが、今日子さんのペースに乗せられてしまい、彼女の推理を聞き出したくなってしまいました。
依頼された通訳の仕事が終わり帰ろうとする今日子さんを引き留める事になりました。
今日子さんはチャンスと見たのか遠浅警部に催促を始めますね、最初は夕食をタカリました。
この時点で事件解決の目途は全く立っていないので困っていた遠浅警部は今日子さんに夕食をご馳走する事になりました。
遠浅警部が、今日子さんは最速の探偵と呼ばれていますが、催促の探偵ではないかと言っていましたが、確かに同意できる部分もありますね。
遠浅警部は食事に行くにして連れて行くべき店の宛がありませんでした、可哀想な彼は部下に頼んで相応しい店を紹介してもらいました。
これは相談した部下にあらぬ誤解を抱かせそうですね、遠浅警部が今日子さんを口説いているのでは無いかと思われているよね。
出来た部下はそれなりの雰囲気を持つ店を紹介してくれたので誤解してるね。
食事をしながら今日子さんが遠浅警部と事件の検証を行っていきました。
今日子さんは通訳の依頼料した貰ってないので推理を披露する事を拒んでいましたね。
遠浅警部はそんな今日子さんから推理を引き出そうとしてましたが、今日子さんの本音が漏れてしまいましたね。
「そんな一円の得にもならない真似・・・、」と本音が一部でてしまいました。
密室トリックが仕掛けられたとまで推理を展開したところで、今日子さんが「あっ！」と言ってしまいました。
犯人が分かってしまったようですが、依頼料が無いので今日子さんは逃げようとしていました。
が、遠浅警部は頑張りましたね！！二軒目に行こうとバーに誘いました。
ここも部下に選んで貰ったので益々、今日子さんを口説いていると誤解された事でしょう。
今日子さんはバーに行く前に遠浅警部に事件解決へのヒントを提示して、道中に遠浅警部が推理を展開して付く前に事件を解決してねと言っていました。
バーではミステリー談義したいとまで言っていました。
残念な事に遠浅警部は謎を解けませんでした。
バーでは今日子さんを宥めすかして何とか推理を引き出そうとしていました。
が依頼料が無いので最後まで渋っていましたね今日子さんは。
事件を解決しなければならない遠浅警部は自腹を切って今日子さんに事件解決の依頼を出しました。
犯人は特定できたのですが、問題が発生しましたよ。
今日子さんは犯行現場のナースホルンのファンになってしまいました。
気に入っている店の関係者を尋問することに抵抗感を抱いてしまった彼女は一旦眠り記憶をリセットしてファンに成った事を忘れる事にしました。
しかし、眠りにつく前に遠浅警部と約束した依頼料をしっかり受け取りました。
この辺は、改善してきているのかな、今回は依頼料で損する事は無かったですね。
事件は無事に解決しましたが、今日子さんの仕事に対する姿勢に自分は探偵にはなれないと思ったようですね。
引き立て役の刑事で良いよとまで思ったようですね。
遠浅警部も今日子さんのファンになったようだね。
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掟上今日子の暗号表
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縁結人という人材派遣会社を創業した社長と副社長が経営方針を巡ってトラブルになり社長である「結納坂さん」が副社長の「縁淵さん」を撲殺しました。
問題になったのは死にかけの縁淵さんがダイイングメッセージを残した事でした。
結納坂さんは縁淵さんの不正行為が許せなくて犯行に及んだようです。
結納坂さんは自分の犯行を正当化するのに苦心していた様子です。
最後は会社を守るためだと正当化したようですが、非常になり切れずにダイイングメッセージを書く縁淵さんに止めを刺せずにメッセージを書ききるのを待つことになりました。
結局、縁淵さんは死んでしまいます、メッセージだけが残されてしまいました。
暗号になっているようで内容が気になって仕方ない結納坂さんは、犯人としてやってはいけない事をしてしまいましたね。
事情聴取にやって来た捜査担当の鈍磨警部に暗号の事を聞いてしまいました。
結納坂さんはダイイングメッセージが犯人である自分を示すものか、金庫の暗証番号だろうと予想していました。
どちらかと言うと死にゆく縁淵さんが自分に暗証番号を残してくれたと好意的に解釈してますね。
だからここでダイイングメッセージに反応しなければ問題は起こらなかったはずなんだよね。
暗号は時間を掛けながら自分で解けばよかったんだよ、解けたとは思えないけどね。
最終手段として物理的に金庫を壊しても良かったと思うんだよね。
この時点で警察はダイイングメッセージを重要視していませんでした。
それなのに暗号が解かれたのかを必要以上に気にしてしまいました。
鈍磨警部は結納坂さんに忘却探偵として今日子さんを紹介しました。
結納坂さんも多少は警戒したのか今日子さんに対して守秘義務について聞いていましたね。
今日子さんから明日になれば全ての記憶を忘れるから守秘義務は完璧ですよと聞いて油断しましたね。
今日子さんに殺された縁淵さんが違法な手段で名簿を入手している事を教えてしまいました。
今回今日子さんは警察に事件調査を依頼されていなかったようで、タダ働きだったようです。
正式に依頼された訳ではないので守秘義務を守る必要性が無かったのね。
結納坂さんは捕まってしまいました。
暗号は今日子さんによって解かれましたが、パスワードとして使われていたのは、解読した数字に近いものでした。
正確な暗証番号を聞いた結納坂さんは笑ってしまったね、これは滑稽ですよね。
桁数が分かっていたので最初に入力してみるべき番号と言えるよね。
今回、今日子さんのお金に対する価値観が分かりましたね。
彼女は一日で記憶がリセットされるので、自分の中では唯一の指針としてお金を捉えているようです。
汚いお金は受け取れないと言っていました。
この発言からして、結納坂さんに暗号解読を依頼されていたとしても今日子さんは依頼を反故にして警察に通報したよね。
最初から疑っていた節もあるので依頼自体を受けない可能性もありそうだけどね。
彼女の倫理観は割と普通なのかもしれないね。
今日子さんは善い人のようだ！！
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成分	美女	事件	推理	恋愛
評価	A	A	AAA	C

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