ラノベの感想) ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈1〉接触編

帝国が武力を背景に突如出現したゲートを潜って未知の領域に攻め込んでしまったのが全ての始まりだったのね。
帝国がその世界では一番武力を持っていて種々の問題を武力で解決できてしまっていたんだね。
ピニャの親父さんである皇帝は浅慮にも良く分からない場所に大兵力で攻め込んで負けてしまいました。
大敗を喫してしまい帝国の兵力が他国よりも劣る状況になってしまいました。
困った皇帝は帝国に従属する諸王国を騙して連合軍を組織させてアルヌスの丘を攻めさせました。
アルヌスの丘には異世界である日本に繋がるゲートがあります。
皇帝はゲートを通って異世界から日本が侵略してきた、聖地であるアルヌスの丘を取り戻すんだと嘘つきました。
しかも自衛隊の攻撃力の高さを教えませんでした。
皇帝は帝国に歯向かうだけの兵力を持っている諸王国を疲弊させたかったんだね。
負けると分かっていながら彼らをアルヌスの丘に向かわせました。
結果は予想通りに諸王国の惨敗でした。
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第三皇女のピニャ殿下は普段から生意気発言が目立っていたようだね。
彼女なりに帝国を繁栄させたいと考えているようでしたが世間知らずでした。
ピニャは皇帝の政策に異を唱えました。
皇帝はアルヌスの丘から帝都までの領地を焦土と化して自衛隊の補給線を伸ばして彼らを干上がらせようとしました。
ピニャには皇帝の政策が弱腰に見えたみたいですね。
皇帝は意地悪をして、文句があるのならば、其方が見てまいれと命令しました。
ピニャには専用の騎士団が与えられていたのですが、戦場に立つことは無く、もっぱら帝国内での儀礼用に使われていました。
普段の騎士団の活動がゴッコ遊びでないならば見てまいれと言われてしまいピニャはアルヌスの丘の偵察に行くことになりました。
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ゲートを超えてアルヌスの丘を管理していた自衛隊は周辺の調査を開始していました。
調査隊の一つを指揮するのが伊丹でした。
彼は所謂オタクで、ファンタジー世界の造詣が深い人物でした。
周辺調査に赴いた先で火の手が上がっている森の中の村を発見しました。
ドラゴンが火炎を吐いて村を襲っていました。
そこでの戦闘は避けて人命救助を優先しました、伊丹は良い指揮官かも知れないね。
井戸の中でエルフのテュカを発見しました。
彼女はドラゴンに襲われた際に父親によって井戸の中に落とされて身を潜めていました。
水を飲もうとした伊丹が桶を井戸に落としたら中にいたテュカに当たり彼女は気絶しました。
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エルフの集落がドラゴンに襲われた事を道中で通過したコダ村に教えてあげました。
この世界ではドラゴンは絶対種のようで戦う事などもっての外のようです、村を上げて逃げ出す準備を始めます。
村を追われては生きていくのは困難な様子ですね。
逃げる準備で手間取っていました、色々と役に立ちそうな物を馬車に積んでいました。
何とか逃げ出す事は出来ましたが、逃走中にドラゴンに追いつかれてしまいました。
自衛隊はコダ村の住民が逃げるのを手伝っていました。
彼らが安全圏に到達するまでは護衛してあげていますね、優しい上に親切ですね。
まさしくヒーロー的な展開ですね。
展開上ドラゴンと交戦する事になった自衛隊ですが、自動小銃ではドラゴンの堅い皮膚を貫けませんでした。
自走車などを使いドラゴンの周りを走り回って攻撃していましたが、効きませんね、困りました。
そこでテュカがドラゴンの弱点を教えてくれました。
目を狙えと自動小銃で目に集中砲火を浴びせていました、統率が取れていますね。
最後にロケットランチャーをぶっ放してドラゴンの片腕をもぎ取りました。
ドラゴンは逃げて行きました。
いやー異世界スゲーな。
このドラゴン戦での自衛隊の活躍が噂となって帝国を駆け巡る事になりました。
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コダ村の住人達のうち少数は自衛隊が保護してアルヌスの丘の近くに仮設住宅を作って避難生活を始める事になりました。
コダ村の人たちをアルヌスの丘に連れてくる間にロゥリィ・マーキュリーと出会いました。
彼女はエムロイの使徒です。
黒ゴスですよ。
コダ村の住人の中にレレイ・ラ・レレーナと名乗る賢者で魔導師がいました。
彼女は異世界の知識を貪欲に吸収しようとして言葉を覚えて行きました。
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避難民のこれからの自活をどうするかとの問題が出てきました。
自衛隊では現地人が自活していけるように手助けをしたい考えでした。
この世界ではドラゴンの鱗は高く売れるらしくレレイの発案で、ドラゴンの鱗を集めて近隣の大きな街に売りに行くことになりました。
レレイ、テュカ、ロゥリィがいく事になり伊丹の隊が同行する事になりました。
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目的地であるイタリカの街にはアルヌスの丘を偵察に行く途中で街に立ち寄ったピニャが来ていました。
ピニャは本当に運が無いね、イタリカの街は野党に襲われていました。
イタリカの街の領主は幼少の少女でとても戦闘指揮が出来る年齢には達していませんでした。
ピニャは民草を守るとの考えからイタリカ防衛線の指揮を執ることになりました。
しかも襲ってきた野党はアルヌスの丘で自衛隊に惨敗した諸王国軍の敗残兵でした。
彼らも可哀想な奴らでしたね。
異世界からの侵略者をぶっ飛ばすぞと、意気揚々と向かったら戦闘にもならなかったんだよね。
この世界の戦闘は騎兵が槍や剣を構えて突撃する戦法でした。
自衛隊は銃を使うので、彼らが攻撃可能範囲に到達する前に一方的に砲撃されてしまって戦闘にもならなかったんだよね。
野盗たちは戦場を求めっていたようなんだよね、可哀想に。
生き残ったのだから、その幸運に感謝して大人しく国に帰れればね、さらなる悲劇に見舞われる事は無かったんだよね。
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初戦はなんとか持ちこたえたピニャたちでしたが、次の攻撃を受けると敗北必至の困った状況でした。
そんな所へ、ドラゴンの鱗を売りに来た伊丹たちがやって来ました。
自衛隊は「緑の人」と呼ばれて噂になっていたので、ピニャは警戒しつつも彼らに会ってみる事にしました。
自衛隊はピニャに協力する事になりましたが、ピニャは彼らを侵略者と考えていたので、戦闘領域の端に置いて弾除けにしようとしたね。
ピニャの思惑は外れて野党は別の方向から攻撃してきました。
戦闘が始まるとロゥリィの様子がおかしくなりました。
どうやら死んだ人間の魂的なものが彼女の体を通過して昇天するみたいだね。
ロゥリィは性的興奮を得ている状態ですね、悶えていますね、エロエロですね。
ジッとしている事が出来なくなったロゥリィは突撃しました。
それに栗林ちゃんが付いていきました、彼女は小柄な巨乳ちゃんです。
しかし武闘派です、格闘術に優れた戦士です。
二人は野党を瞬殺していきました。
突撃前に伊丹はアルヌスの丘に救援を要請していました。
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救援部隊は戦闘ヘリで編隊を組んでやって来ましたね。
しかもワルキューレを大音響で流していましたね、マニアだな。
野盗は歩兵でしかないので空中からの一斉掃射で掃討されました。
ピニャはイタリカの街を守る事に成功しましたが、予想外の展開に混乱していましたね。
自衛隊の強さにビビっていましたね、帝国はこんな強い奴らと戦争始めたのかと消沈してるね。
なんとか臨時の条約的な取り決めを行いました。
ピニャが驚いているのは自衛隊が先勝国のはずなのに何も権利を要求してこない所でした。
こいつら何考えてるんだとピニャの混乱が加速していました。
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領内の安全な通行権を自衛隊に与えたのですが、ピニャの配下の騎士団はそれを知りませんでした。
遅れてイタリカを目指していた騎士団がイタリカからアルヌスに帰る自衛隊を発見しました。
騎士団は強敵との戦闘を控えていると思っているので緊張感が半端ない様子です。
言葉の通じない自衛隊を捕まえて皆殺しにしようとしたね。
伊丹はピニャとの条約を破棄するのは今後不味いんじゃねと考えて自分だけが捕まり隊を逃がす事になりました。
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伊丹を捕まえて意気揚々とピニャに報告に行ったボーゼスさんは思わぬ叱責を受けましたね。
何てことしてくれたんだーとピニャが激怒していました。
安全な通行を保証したその日に、それを破ってしまったので、ピニャはどうしよー、攻められて帝国は滅んじゃうとまで思い詰めてますね。
異世界には便利な通信機器とか無いので、情報の伝達には時間が掛かるし、正確性も低いみたいだけどね。
可哀想なボーゼスさんはピニャの投げた酒杯で額を切ったぞ!!
困ったピニャはボーゼスに伊丹をたらしこめと非常な命令を出しました。
おー怖い。
ボーゼスさんも帝国貴族に生まれたので、その辺の政治的駆け引きの道具として自身の体を使う事には理解がありました。
ボーゼスさんが決死の覚悟で伊丹が休んでいる寝室を訪れました。
が、無視されてしまいました。
その場には伊丹を救出に来た自衛隊とテュカ、レレイ、ロゥリィが居て、伊丹の世話をしていた屋敷のメイドと楽しく歓談していました。
おーボーゼスさんがプライドを傷つけられて伊丹を引っ叩いてしまいました。
ピニャの思惑はまたしても失敗に終わりました。
可哀想なピニャ。
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健気なピニャは何とか伊丹のご機嫌取りをしようと試みましたが不発に終わりました。
伊丹はボーゼスさんに二度も折檻されたので、ボーゼスの親分だろうピニャが可愛く迫っても、怖かったようだね。
伊丹の側にも国会での証人喚問という難題が迫っていました。
言葉の分からないピニャにレレイが通訳したのですが、伊丹は元老院で報告を行うと聞いて慌てていました。
ピニャは一緒に日本に行くと言ってきました。
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自衛隊としてもピニャに帝国との講和の仲介をお願いしたい意向のようで彼女の申し出を受け入れて非公式な訪問をする事になりました。
証人喚問で証人として出廷するのはテュカ、レレイ、ロゥリィになりました。
ゲートの向こうは銀座でした。
銀座の街に異世界からの訪問者は驚いているね。
異世界には高層ビル無いからね。
ピニャとボーゼスが外務省の官僚と今後の方針を話し合っている間に伊丹たちは証人喚問を受けました。
質疑の内容は自衛隊に不手際は無かったかを問うていましたが、レレイ、テュカ、ロゥリィは問題ないと言っていました。
ロゥリィは自衛隊はドラゴン相手に生き残ったので誇るべきだと言ってますね。
まあそうだね。
テュカとロゥリィの年齢を知って驚いていました。
これで彼女たちはアイドル認定されたんじゃないかな。
見た目は十代にしか見えない二人は165才と961才だからね。
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それからは休日を満喫するはずだったのですが、日本がゲートを管理している事に不満のある国の工作員が襲撃してきました。
アメリカ、中国、ロシアが伊丹たちの泊った宿に襲撃部隊を送り込んで来ました。
日本側も厳重な警備体制で特殊部隊を配置していました。
各ユニットをアーチャー、ランサー、キャスターとか呼んでるね。
しかも作戦自体を聖杯とか呼んでるよ。
伊丹の影響が自衛隊内にも浸透しているのかもね、まあ暗号としては良い出来だと思うよ。
アメリカの行動が特に旨かったね、実働部隊を派遣した上で、日本政府の汚辱を入手して総理を揺すって来ましたね。
本位総理は大統領の言い分を聞き入れて自衛隊の特殊部隊を下がらせました。
アメリカの特殊部隊は政府上層部の話し合いで問題は解決したと考えてピニャたち賓客を迎えに行きました。
ここでもロゥリィが大暴れする事になりました、あらあら可哀想な特殊部隊員ですね。
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宿の外では自衛隊の特殊部隊を各国の特殊部隊が激闘を繰り広げていました。
その戦闘の影響でロゥリィがまたしてもエロい気分になってるよ。
彼女は伊丹に迫りました。
本当に子どもかなーとか言って怪しく迫ってきました。
伊丹が篭絡されるのも時間の問題と思われたときに伊丹のオタク仲間で大臣の嘉納太郎氏から連絡が入りました。
彼から現在の状況を聞いていました。
ピニャたちを連れて逃げ出す事になるね。
もう少しで伊丹とやれたのに邪魔されたロゥリィは怒り心頭で八つ当たり気味に各国の特殊部隊との戦闘に突入しました。
ロゥリィは亜神なので物凄く強いですね。
特殊部隊はかなり良い装備を使っていたんだけど全く相手になりませんでした。
彼女のハルバードで八つ裂きにされたいました。
戦闘はロゥリィの一人勝ちで終わりました。
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最後に銀座からゲートの向こうに帰る大仕事が残りました。
各国がピニャたちを狙っているのは分かっているので、どうするかと悩んでいたら、伊丹の元妻である梨沙が良いアイディアを思いつき実行に移しました。
彼女はネットの掲示板に国会中継で有名人になった異世界人、テュカ、レレイ、ロゥリィが銀座で献花した後に異世界に帰ると書き込みました。
彼女の思惑は大当たりで、大きなお友達が銀座に大挙して押し寄せました。
これで各国の工作員は動きを封じられてしまいました。
駒門さんが良い仕事して各国の諜報員を捕まえていましたね。
献花の後、伊丹たちは無事にゲートの向こうに戻りました。
銀座に集まった群衆はテュカ、レレイ、ロゥリィ、ピニャ、ボーゼスに大喝采を送っていましたね。
ピニャの混乱は益々拍車が掛かっているね。
彼女の認識では日本は敵国のはずですが、その対応が予想外でしたね。
しかも、ゲートの向こうでは日本以外の国は帝国に対する思惑が違う事も理解したからね。
彼女は日本と講和を結ぶのが急務と考えたようだね。
各国の邪魔が入った事で、帝国に対する思惑が複数ある事に気付いたのは流石ですね。
彼女は見事に講和の仲介を果してくれそうだね。

成分美少女ラッキースケベハーレム恋愛戦闘謀略政治
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