ラノベの感想) Re:ゼロから始める異世界生活 9 (MF文庫J)


概略:
スバルは魔女教大罪司教「怠惰」の権能を知ったので万全と思えるだけの作戦を用意します。何度も死に戻って煮え湯を飲まされているので少し心配性になっています。不安そうなスバルをユリウスとフェリスが励まします。スバルはユリウスに頼る戦術を建てる事になるよ。スバルとユリウスのやり取りは基本的に皮肉交じりなので雰囲気は悪いんですけどね。ユリウスが聞き役に成れるので爆発する事はありません。大罪を倒す為にスバルが自分の身体を囮にする事になります。王都に凱旋するクルシュとレムに魔女教の魔手が伸びます。白鯨を倒した相手に興味があったんだと言って襲ってきました。襲ってきたのは持論を振りかざすだけの変態と妙に飢えている変態です。

レーベル:MF文庫J
発行日:2016/9/30
著者:長月達平
イラスト:大塚真一郎
ISBN:978-4-04-068627-1
雰囲気:新セーブポイント、二重スパイ作戦、土下座で説得、試練の目的、我が友、信頼、正体、魔女との邂逅、拒絶され失望、爆発物、疾走、妄執、火責め、再会、告白、驚愕、仮定の世界、二人の大罪司教、願い、誓い

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プロローグ Re:スタート
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スバルは「怠惰」「色欲」「暴食」「強欲」「憤怒」「傲慢」「嫉妬」に送りだされて再開します。
「愛している」と言われて目覚めます。

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第一章 温もりという福音
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スバルが死に戻ったのは魔女教討伐会議の席でした。
セーブポイントが更新されていて白鯨を討伐した後に戻れたことに安堵します。
死は最悪なのですが白鯨討伐成功が確定されたので少しはマシと考える事ができました。
討伐会議は終焉に向かっていました。
スバルは前回の経験を討伐隊と共有するにはどう言えば信用してもらえるのか悩みます。
挙動不審がスバルをユリウスとフェリスが心配してくれました。
討伐隊のメンバー達もスバルへの不信感は抱いてない事が見て取れました。
スバルはこれまでの失敗から情報を共有する事の大切さに気付きます。
言い方に拘り伝え損ねるよりも多少おかしくても共有は行うべきと考えました。
ユリウスが精霊使いである事を指摘します。
彼に他人数の意識を連結する術式を使ってもらい行軍しながら作戦会議をする事にします。
スバルは前回知り得た二つの問題を対策に組み込む事にします。
ペテルギウスが他人の精神に憑依できる事を説明する事にします。
スバルは他人に自己の意識を上書きする魔法が存在するのか質問してきました。
ユリウスから400年前の混乱期に消失した魔法が存在すると明かされます。
消失した魔法の中に自分の精神を他人の精神に上書きする魔法が存在すると教えてくれました。
実現するには血縁者などのゲートの形が似ている存在を対象にしないと失敗するそうです。
憑依ならば血縁者でなくても問題ない可能性があります。
ペテルギウスが憑依を使う可能性はあるとの意見で一致しました。
スバルは自分も憑依対象になっている事も教えました。
誰にでも憑依できる訳ではなく候補者が指なのではないかって意見でまとまりました。
ペテルギウスに憑依を使わせない為には最初に指から倒す事になります。
問題はスバルも憑依対象って事ですね。
ペテルギウスの攻略にはスバルの助成が要ります。
スバルは憑依先の候補なので乗り移られる可能性がありますね。
その問題は後で話し合う事になります。
もう一つの問題はエミリアの元に白紙の親書が届く事でした。
これに対しても対処する事になります。
エミリアは無力感に苛まれていました。
ラムが森に不穏な気配を感じて警戒を始めます。
ロズワールの留守中の領地運営を任されたエミリアはアーラム村の村人を屋敷で匿う事にします。
村に向かって非難を呼びかけましたが代表者の老婆に拒否されました。
エミリアは王選に出馬した事で周囲の自分に対する態度が変化すると期待していたようですね。
結果は以前と何も変わらずだったのでガッカリしています。
罵り合いの末にスバルを王都に置き去りにした事も彼女の心を重くしていました。
エミリアは自分と一緒にいる事で心優しいスバルが嫌な思いをして傷つく事を恐れていました。
自分からスバルが離れた事は間違いじゃないと思い込もうとしているようです。
エミリアはスバルなら普通の女の子として自分を見てくれると期待していたようですね。
スバルに特別視する事しかできないと言われてしまい落ち込んでいます。
スバルの言っている特別視とは蔑視ではないんだけどね。
エミリアはスバルの愛に気付いてないので彼が自分の大き過ぎる好意を抱いているとは思ってません。
認識の齟齬が大き過ぎて呆れてしまうよね。
スバルもさ照れずにエミリアへの愛を真摯に誠実に語っていれば冗談扱いされずに済んだんだよ。
先日届いたクルシュからの親書が白紙だった事もエミリアを苦しめていました。
ラムは宣戦布告されたと猛り狂っています。
アーラム村の様子を見に行っていたラムが屋敷に戻ってきました。
エミリアはラムから村の様子を聞き出そうとしますが来客があると知らされます。
やって来たのはクルシュに仕えているヴィルヘルムでした。
ヴィルヘルムからクルシュの親書が間違っていたと報告されました。
クルシュはエミリアとアーラム村の村人が避難する事を望んでいると伝えられます。
ヴィルヘルムはメイザース領に危険が迫っている事を伝えます。
エミリアは政敵であるクルシュの思惑が分からず困惑しています。
ヴィルヘルムからロズワールがクルシュにエリオール大森林の魔石採取権の分譲を持ち掛けたと聞かされます。
エミリアはロズワールが自分を信用していないって感じて辛くなっています。
エミリアが答えに迷っていると急を知らせる為に白ローブの少年が入ってきました。
ヴィルヘルムに森に潜んでいる手段に動きがあると伝えてきました。
エミリアは時間がないんだと理解しヴィルヘルムの提案を受ける事にします。
エミリアは討伐隊に自分も加わると言い出すんですがヴィルヘルムに止められます。
エミリアには一刻も早く王都に向かって欲しい、クルシュがエミリアとの会談を望んでいると言ってきます。
エミリアは折れる事になります。
ベアトリスの元に行っていたパックが戻ってきて彼女が屋敷に残ると伝えてきました。
ベアトリスは契約により屋敷から離れられないと言われてエミリアは納得するしか無くなります。
エミリアがアーラム村に到着すると非難準備が着々と進んでいました。
エミリアはペトラを始めとする村の子供たちを同じ竜車に乗る事になります。
エミリアはペトラ達に嫌な気分を味合わせてしまうと考え乗り込む人員の交換をお願いします。
白ローブの少年が出てきてペトラ達が嫌がっているって情報は本人に確認したのか?と問うてきます。
白ローブの少年はペトラに直接エミリアと一緒は嫌か?と質問しました。
エミリアは拒絶されると恐れていましたがペトラは嫌じゃないと答えます。
顔は見えなかったけどスバルと一緒にラジオ体操に来てた人だよね。
スバルが楽しそうにあなたと話しているのを見ていたので嫌じゃないと答えました。
ペトラがエミリアの手を握って来ましたね・・・
エミリアは自分では何もできていなかったんだって理解します。
ペトラに受け入れられたのもスバルのお陰だと思ったようです。
行商人に紛れていた魔女教徒ケティは仲間と連絡を取ろうとします。
スバル達にバレていました。
スバル達はケティ達指が鏡のミーティアを使って連絡を取り合っていると知ります。
驚くケティに向かってスバルがスパイって事はバレバレだった。
お前には偽の情報を流したんだ。
お前は2時間遅れの情報を仲間に流したんだよと言われ愕然としています。
スバル達は魔女教徒の行動をすべて潰す為に2時間の猶予を得たようです。
魔女教徒のすべての行動に対して先回りしようって作戦のようです。

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第二章 お膳立ての舞台裏
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スバルは討伐隊の一部を連れてアーラム村に向かいます。
ラムへの謝罪を記した看板を掲げています。
ラムも森の異変に対処する為にアーラム村を目指していました。
森に不穏な気配を感じたラムが千里眼を使いました。
見えたのがスバルだったので驚いています。
アーラム村でスバルを出迎えるラムは不機嫌そうでしたよ・・・まあ平常運転ではあるね。
スバルはヴィルヘルムとフェリスを呼び届いた親書が手違いだった事。
クルシュ陣営にはエミリアに敵対する意思がない事を教えます。
ヴィルヘルムがスバルを高評価しているのでラムが嫌な顔をしていますね。
ラムは納得してくれたので村人の説得に掛かる事になりました。
村人がエミリアを怖がっていると分かっているのでスバルは躊躇します。
フェリスがスバルに代わって説得役を買って出ますがヴィルヘルムに止められました。
ヴィルヘルムは説得役はスバルが務めなけれはならないと諭します。
村人はスバルに向かって本当の事を教えて欲しいと迫ります。
スバルはエミリアを怖がっている彼らの感情を瞬時に改める事は不可能だと理解していました。
これまでの死に戻りでハーフエルフに対する忌避感が簡単に拭い去れないと理解しています。
スバルはエミリアが優しい子なんだ、本当はみんなと仲良くなりたいんだけど、怖くてそれができないんだ。
彼女を理解するのを諦めないで欲しい。
ペトラがスバルのエミリアは優しい子なんだって話に理解を示してくれます。
子供特有の無垢さでスバルの主張を擁護してくれます。
頭ごなしに否定してスバルの話を聞こうとしない大人たちを糾弾してきました。
エミリアを理解する為の時間を作るのに協力して欲しいと土下座します。
村人たちはスバルの真摯さに打たれて話を聞く姿勢になりました。
エミリアの素晴らしさを言うだけで肝心の脱出計画について話していませんでした。
呆れたラムがスバルの話を引き継ぎ説得役を引き受けてくれました。
ラムは感情が揺れているスバルに説得役が務まるの?と心配してくれまいた。
次にエミリアを騙す算段を話し合う事になります。
フェリスから作戦の目的を「エミリア様を言葉巧みに騙して、村の人たちと一緒に遠くに追い払う・・・だよネ」と評されます。
スバルは言い方に気を付けて欲しいと苦言を入れます。
スバルはエミリアを魔女教とは戦わせたくないと考えていました。
フェリスの方はエミリアの戦闘力を買っていて彼女も一緒に戦って欲しいと考えていました。
スバルとフェリスで意見が食い違っています。
スバルがエミリアを戦わせたくないと思うのは前回の生で怠惰を殺したエミリアが涙を流していたからです。
ヴィルヘルムがスバルの考え方を支持してくれました。
惚れた相手を思いやるのは男児として当然の事と擁護してくれます。
スバルは若干照れながらそれを認めています。
スバルの方針が採用されエミリアは騙して連れ出す事になりました。
ユリウスに準精霊を使ってパックを呼び出すようにお願いしてありました。
突然パックが現れてスバルは驚いています。
スバルは先に交渉が上手くいったと報告しろよとユリウスを攻めます。
ユリウスは準精霊とパックが一緒に戻ってきたんだよと言い訳しています。
なんだか二人のやり取りが自然な感じになっていなすね。
スバルはパックにエミリアとの約束を破った事を謝ります。
パックは土下座してエミリアの為に村人を説得する姿を見ているので許してくれたようですよ。
スバルはベアトリスも屋敷から連れ出したいと考えています。
彼女と仲良しなパックに説得役を頼むんですが拒否されました。
契約があるのでパックはベアトリスの説得は出来ないと言われます。
パックに屋敷にある金書庫と扉を繋いでもらいスバルが説得に赴きます。
ベアトリスは相変わらずの憎まれ口を叩いてきました。
スバルは屋敷に危険が迫っているので一緒に逃げて欲しいとお願いします。
一瞬迷ったようですが契約があるので逃げる事はできないと言ってスバルを金書庫から放り出しました。
スバルを放り出してからベアトリスは契約内容について涙しているようでした。
スバルの言葉はベアトリスの心を激しく揺さぶったようですね。
スバルは再挑戦を試みようとしますがユリウスから時間切れと告げられます。
魔女教徒に偽情報を流してあります。
行動を始めなければ作った時間が無為に消化する事になってしまいます。
ベアトリスを連れ出す事は諦め行動を開始する事になります。

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第三章 自称騎士と最優の騎士
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まんまとスバルに騙されたエミリアはペトラと一緒に竜車で出発しました。
去り際に討伐隊の無事を祈ってくれました。
スバルがペトラ達とエミリアを同じ竜車に乗せたのには訳がありました。
万が一エミリアに騙した事が露見した場合でも見知ったペトラに止められれば参戦を断念してくれると期待したからです。
スバルはエミリアには絶対に言えない、一生内緒にしておこうと考えます。
パックもスバルの考えに賛同してくれました。
アーラム村の村人は半数は王都、残りの半数は聖域とラムが呼ぶロズワールの領地に向かう事になりました。
ラムに絶対に安全と保障されたので其処を避難場所に選びました。
スバルはエミリア達の護衛としてヴィルヘルムに同行してもらう事にしました。
ヴィルヘルムは戦う場を奪われる形になったんですが快諾してくれました。
彼はスバルの事をスバルが考えている以上に評価してくれているようです。
最初の襲撃の成果をリカードが報告してくれました。
スバルは何か失敗していないかとても心配な様子です。
リカードから運が向いてきたと言われます。
最初に襲撃した指の中に行商人のリーダーとして接触してきた魔女教徒ケティが持っていた通信用のミーティアと対になるミーティアを持っている魔女教徒が居たと明かされます。
襲撃の報が他の指に露見していないと言いたいようです。
小さな問題があったと言われてスバルが嫌な顔をしています。
リカードは魔女教徒を襲撃した時に囚われていた行商人を発見したと言ってきました。
行商人は魔女教徒の可能性があるので縄でグルグル巻きにされています。
行商にを見たスバルが苦笑を浮かべました。
囚われていた行商人はオットーでしたよ。
スバルはオットーに囚われた理由を問い質します。
オットーは抜け駆けして他の行商人よりも先行しようと悪路を踏破してメイザース領を目指したそうです。
そこで魔女教徒の捕まってしまったんだそうです。
スバルはオットーがケティと親しいと知っているので彼を疑います。
話した結果スバルが以前の生で関わったオットーの様に魔女教徒ではないと結論付ける事ができました。
オットーには行商人から買い取った品目の検品をやらせる事にします。
フェリスから捉えたケティの調査結果を報告されます。
指のゲートに細工がしてありそれで憑依の対象とする事が分かりました。
指には自爆用の術式が施されている事も判明しました。
怠惰が他の肉体に憑依するには前の肉体が死ぬ必要がある予想されるそうです。
スバルは反吐がでると感じています。
ケティからは憑依の対象となる術式と自爆術式を剥がしたそうです。
王都に連れ帰って尋問をする事になるとフェリスは言っています。
指は一人確保したので他は殺して問題ないと言ってスバルの覚悟を問うてきます。
スバルは魔女教徒を根絶やしにすると請け負います。
自分の作戦で人を殺す事になるが躊躇いはないと伝えます。
重要局面で覚悟を確認してくるなんてフェリスはスバルに好意的になってきているよな。
彼が心配なんだろ。
討伐隊は着々と指を各個撃破して行きます。
その間にペテルギウスに知られる事はありませんでした。
スバルがペテルギウスの元に向かいます。
ペテルギウスは崖の前でスバルの登場を待っていました。
魔女の匂いを漂わせているスバルは大歓迎されます。
スバルが演技を始めますね・・・
ペテルギウスの事を司教様と呼んで最敬礼の姿勢を示します。
スバルの殊勝な態度にペテルギウスは気分が高揚してきています。
訳わからない持論を展開してきますよ、彼の狂気が爆発しています。
会話はまったく?み合ってないんだけどスバルがペテルギウスを敬っている姿勢は伝わっていますね。
スバルは自分を指にして欲しいとお願いします。
ペテルギウスからスバルの提案は素晴らしい僥倖だが指は10本揃っているのでスバルを指にする事は出来ないと言ってきます。
指が10本である事は分かったね。
スバルは謎に包まれている試練の目的を聞き出す事にしました。
スバルは敬虔な魔女教徒だと信じ切っているペテルギウスはペラペラと真意を教えてくれました。
試練とはハーフエルフが魔女サテラを憑依させる器として適しているか調べるのが目的であると語ります。
愛愛ってうるせーよな。
スバルはあれ程非道な行いをした魔女教徒がエミリア個人に興味がない。
彼女個人に価値を見出していない事実に激しい憤りを感じます。
ペテルギウスが魔女教徒である証、福音の提示を求めてきました。
スバルが即座に取り出さないので少し疑念を抱きます。
スバルは懐から指が所持している筈の通信用ミーティを取り出しました・・・
ミーティアにフェリスが映って通信の成功が確認できました。
ペテルギウスが何が何だか分からず混乱し始めます。
支離滅裂だった彼の発言がよりヘンテコになるね。
魔女教徒になるのはお断りと言って宣戦布告します。
ミーティで繋がっているフェリスには作戦を次の段階に移行する符丁を送りました。
スバルはペテルギウスの前から逃走を図ります。
立派な宣戦布告後に早々と逃げ出したスバルにペテルギウスは激怒して追ってきます。
パトラッシュとの合流ポイントに到着してペテルギウスをひかせました。
スバルはパトラッシュに飛び乗り森の中に逃げます。
ペテルギウスは見えざる手で自分を放り投げて追走を始めます。
スバルにペテルギウスの攻撃が届きそうになりますが飛び出してきたミミとティビーの音波砲が救ってくれました。
スバルがペテルギウス、ミミとティビーは残りの魔女教徒の掃討に向かう為そこで別れます。
ミミはここでペテルギウスを倒せば最高にカッコイイとの励ましを残してくれます。
スバルはペテルギウスをユリウスとの合流地点に誘導しました。
精霊術師であるユリウスにペテルギウスは激しい憤りを示します。
ユリウスがスバルに覚悟を聞いてきました。
スバルはユリウスの事を信じると答えます。
ユリスは精霊を纏わりつかせた剣でペテルギウスの見えざる手を切り捨てます。
ペテルギウスは自分の権能が見破られて動揺していますね。
二人も自分の権能が効かない相手が居る事を信じたくないようです。
魔女への愛が足りてなかったとでも思っているようだ。
スバルがユリウスが見えざる手が見えている仕組みを教えてあげますよ。
これはペテルギウスを絶望させる意図があるのかな?
スバルとユリウスはユリウスの持つ他者と意思疎通を行える能力「ネクト」を応用している事を教えます。
ネクトを応用してスバルが見ている視界をユリウスも見ている事を教えました。
見えざる手が見えるのはスバルだけなんですがユリウスにも見えていると教えました。
ペテルギウスを追い詰める事ができました。
ユリウスが「君の目で、私が斬ろう。我が友、ナツキ・スバル」と叫びます。
ほーユリウスはスバルを友達認定したぞ。

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第四章 怠惰の終焉
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戦闘が始まるとユリウスは自分の目を閉じて戦い始めます。
スバルはユリウスの暴挙を罵倒していますよ。
ユリウスはスバルが絶対に戦闘から目を放さないって信頼のもと戦っていました。
ユリウスの能力で彼と感覚を同調していスバルはユリウスの受けた痛みを知覚しています。
ユリウスはスバルの視覚を使って見えざる手を切り裂いているんですが数が多すぎるので小さいダメージを貰っています。
ユリウスは戦闘中に感覚同調に慣れていきます。
動きが洗練されていきスバルを驚かせることになりました。
戦うユリウスの姿を見たスバルは己がこれまで無為に時間を過ごしてきた事を痛感して自分が嫌になっていますね。
スバルは口ではユリウスに対して皮肉を言っていますが彼の剣劇を美しいと感じています。
スバルはユリウスが重ねてきた鍛錬の重さを感じていますね。
感覚同調に慣れてきたユリウスはペテルギウスの本体への攻撃を始めました。
ペテルギウスの見えざる手はユリウスに致命的なダメージを与える事ができなくなります。
ペテルギウスはユリウスが見えざる手の迎撃に専念するように仕向けます。
ペテルギウスが魔法を唱えて岩壁で自分を囲います。
岩壁越しに見えざる手を伸ばしてユリウスに致命的なダメージを叩きこもうとしてきます。
それまで黙って戦況を見ていたスバルが魔石を投擲しました。
魔石は岩壁に激突して光と高熱を炸裂させます。
ペテルギウスは視覚を失う事になりユリウスに心臓を刺されました。
ユリウスがペテルギウスの敗因はスバルを無力と侮ったからだと呟きます。
心臓を破壊されたペテルギウスは次の憑依先を探します。
予備の身体として連れてきた指はすべて殺されました。
ペテルギウスはスバルの身体に憑依する事にします。
スバルがユリウスに感覚同調に使っているネクトの解除を頼みいます。
ユリウスとの同調が解除された直後にペテルギウスがスバルの身体に入ってきました。
悪辣なペテルギウスはユリウスに向かって仲間の身体を攻撃できるのか?と囁いてきます。
ユリウスはミーティアを使ってフェリスを呼び出します。
フェリスがスバルの体内で水魔法を暴走させました。
スバルを治療した事がある彼には離れた場所からスバルの肉体に魔法を作用させる事ができます。
憑依しているペテルギウスはスバルと同じ体内が沸騰する痛みを味わう事になりました。
スバルがペテルギウスの正体が精霊であると指摘します。
前回の生でペテルギウスに憑依された瞬間にユリウスから借り受けたイアが憑依を解かれた事から気付きました。
ペテルギウスが精霊術師を嫌悪するのはすでに憑依されていて依り代にならないからのようです。
精霊に対して嫌悪感を示していたのは同族嫌悪からでした。
ペテルギウスは魔女の愛を受け取った事で精霊という存在から新化したと言っています。
ペテルギウスの正体は邪精霊って事です。
スバルは魔女との再会を望んでいるペテルギウスの願いを叶えて上げる事にします。
ペテルギウスに自分が「死に戻り」である事を伝えました。
スバルの肉体は魔女の作り出した真っ暗な空間に囚われる事になります。
憑依しているペテルギウスも一緒にそこに転移させられます。
魔女の気配にペテルギウスは歓喜しています。
愛を貰えると期待したようですが残酷ですね・・・魔女はペテルギウスの存在を拒絶しました。
彼ではない、お前は要らないと言われてしまいます。
魔女からの拒否はペテルギウスの精神を破壊する衝撃を与えました。
スバルの肉体から瀕死状態の元の肉体に戻ります。
スバルは魔女との邂逅一回で出て行ったペテルギウスを根性なしと罵ります。
魔女に拒否されて悲嘆に暮れているペテルギウスの心臓をユリウスが貫きました。
ペテルギウスは死ぬ寸前に一本の見えざる手を天に向かって伸ばします。
何も掴む事なく力尽きる事になりました。
見えざる手を伸ばした事で岩を破壊してしまい生き埋めになりました。
今度こそペテルギウスは滅んだようですね。
スバルは岩の下敷きになり埋まっているペテルギウスに向かって「お前、怠惰だったな」と呟きました。
強烈な皮肉ですね。
ペテルギウスはすべての行動を死に戻りしたスバルに先回りされ潰されました。
スバルは自分のストロングポイントを上手く活用して有利な戦い方を取りました。
フェリスの言うように少しはマシないなったようです。

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第五章 ただそれだけの物語
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ようやくペテルギウスを倒して一安心と行きたいところだったのですがユリウスが急報を知らせてきました。
通信用の魔鏡を通じてフェリスから不味い事が起ったとの知らせが届いたそうです。
スバルとユリウスは急いで合流する事にします。
フェリスは軽傷のスバルの治療をしてから重傷なユリウスの治療を始めます。
スバルが何が起ったのか問いかけるとフェリスがオットーを呼ぶぞ。
オットーはスバルとユリウスの無事を確認して安堵しています。
大罪司教に挑むと聞いてオットーは常軌を逸したスバル達の行動に気が気でなかったようでした。
この生でのオットーはスバルと会ったばかりなので「ナツキさん」と呼んできます。
オットーの口から発生した大問題が語られます。
目録を見ながら行商人が置いていった商品を確認していたオットーがケティの積み荷が一部無くなっている事に気付きました。
無くなっていたのは火の魔石でした。
スバルは行商人に紛れ込んでいた魔女教徒が乗っていた竜車も避難に使っています。
オットーから竜車に火の魔石が積み込まれていると指摘されました。
ユリウスは危険物の調査が行き届かなかったのは自分の責任だと己を攻めます。
ユリウスは魔法的な脅威に対応していたのでスバルは自分が気付くべきだったと反省しています。
前回の生で竜車の爆発に巻き込まれていたからね。
今まではケティに仕掛けられていた爆死用の術式による爆発だと思い込んでいました。
前回も竜車に仕掛けてあった火の魔石を爆発させた可能性が浮上します。
フェリスにこれからエミリア達に追いつけるか問います。
フェリスは辛そうな顔で無理だと答えました。
絶望するスバルにオットーが交渉を持ち掛けてきました。
オットーの秘策を使えばエミリア達に追いつけると言われます。
それを使う代わりにロズワールに紹介して欲しい。
積み荷を言い値で買い取って欲しいと言ってきます。
オットーは儲け話に乗りそこない破産寸前です。
一世一代の大取引のつもりでスバルに条件を提示します。
スバルとの苦しい交渉が行われる事を覚悟していました。
急いでいるスバルはオットーの条件を飲むと答えました。
フェリスとユリウスに見送られてスバルはオットーと共に出発しました。
オットーはパトラッシュにも竜車を引かせる事にしてありました。
オットーの秘策とは彼が持っている加護でした。
オットーは生物と対話する事ができました。
途中の道で動植物から情報を得ながら進む事になりました。
オットーは近道すると言って森の中に飛び込みます。
スバルは死を覚悟する場面に何度も遭遇しました。
オットーは崖を駆け下りたり落ちかけている橋を渡ったりして時間の短縮を試みています。
森を疾走している時に何かが竜車を追いかけてきました。
オットーは森に居る小動物の声が聞こえなくなった。
とんでもなくヤバい何かが近付いてくると警戒しています。
竜車を追ってきたのはペテルギウスの屍でした。
肉体は殆ど死んでいるようですが邪精霊であるペテルギウスはまだ動けるようです。
見えざる手で欠損した部位を補い疾走してきました。
スバルはオットーに後ろを振り向くなと指示しますよ。
ペテルギウスはスバルの肉体に憑依して魔女に拒絶されたんですが諦めきれないようです。
スバルはオットーの積み荷である油壷をペテルギウスに向けて放り投げます。
ペテルギウスが油まみれになるとイアに頼んで着火しました。
ペテルギウスは火だるまになります。
スバルは彼が燃え尽きる事を期待しますがしつこいです。
ペテルギウスは見えざる手を伸ばして竜車を攻撃してきました。
スバルは足を負傷してしまいます。
竜車に取りついたペテルギウスはスバルの身体を求めてきました。
スバルは福音を取り出し白紙のページに「終わり」と書き記します。
驚くペテルギウスに向かって福音を放り投げます。
福音を取ろうとしたペテルギウスは竜車の外に身体が出てしまいます。
風除けの加護の外に出てしまったペテルギウスは風圧に引かれて竜車から転落します。
彼の着ていたボロボロの法衣が竜車の車輪に絡まります。
ペテルギウスは疾走する竜車の車輪に巻き込まれてバラバラになりました。
肉体がバラバラになったので精神体であるペテルギウスの本体も消滅したようです。
ヴィルヘルムが竜車を止めさせます。
追手が迫っていると知った彼は迎撃に出る許可をエミリアに求めてきました。
エミリアは自分も戦うと主張しますが加護を失った竜車で逃げる子供たちを守って欲しいと言われます。
エミリアは子供たちを一緒に逃げる事になります。
エミリアは怖がる子供たちを励ましています。
馬車は蛇行しながら逃走していました。
エミリアが攻撃出ようとすると子供たちに止められます。
エミリアはあぶなっかしいので助けて欲しいと頼まれたと言っています。
スバルのような物言いをする子供たちを不審に思ったエミリアは誰に頼まれたのか質問しました。
ペトラが止めようとしますが子供たちはスバルに頼まれたと言ってしまいました。
エミリアは避難行動がスムーズに進んだのを不思議に思っていました。
ラムが文句も言わずに討伐隊に従っているのも不思議でした。
スバルがアーラム村に来ていたと考えればすべて納得が行きます。
エミリアは何でスバルがそこまでしてくれるんだ?と呟きます。
エミリアのつぶやきにペトラが答えようとしてたんですが竜車が止まります。
疾走を続けるオットーの竜車がヴィルヘルムに追いつきました。
スバルがここに居る事にヴィルヘルムは驚きます。
スバルはエミリアの居場所を問いかけると前方の巨大樹の方だと教えられます。
スバルは疾走を続けます。
ヴィルヘルムはスバルはエミリアから離れた理由を聞かずに先に進んだ事を粋に感じています。
ヴィルヘルムがエミリアの傍を離れたのは魔女教徒を始末する為でした。
スバルを追いかけようとする無粋な魔女教徒に飛びかかりました。
ヴィルヘルムは好きな子の為に必死に頑張るスバルに自分の若い頃を重ねているようだ。
スバルはエミリアを乗せた竜車に追いつきます。
御者をしている騎士はスバルの姿を見て驚いてましたが止めろという命令に素直に従ってくれました。
急停止して警戒感を強めるエミリアの前にスバルが現れました。
エミリアは嬉しさと驚きで困惑しています。
スバルはイアを呼び出し火の魔石の場所を特定しました。
パックに頼んで火の魔石を取り出せるように冷却して貰います。
バックに全力を出せば爆発を抑え込めると言われますがスバルはそれを却下します。
巨大化したパックを村人に見せるとエミリアに畏怖の念を抱かれると思ったからです。
スバルは火の魔石を抱えて竜車から飛び降ります。
エミリアから何でと問いかけられました。
それはこれまでの全ての出来事に対する問いも含まれている「何で」だとスバルは認識します。
スバルは「好きだから」と答えてパトラッシュに飛び乗ります。
パトラッシュを疾走させて白鯨の死骸に向かいます。
白鯨の死骸の腹にはヴィルヘルムが開けた穴がありました。
そこに火の魔石を突っ込んでパトラッシュに飛び乗り大樹の裏側に回り込みます。
火の魔石が爆発しました。
スバルとパトラッシュは激しい衝撃を受けたようですが助かります。
スバルは気絶する前にパトラッシュがペロペロ自分を舐めている事に気が付きました。
パトラッシュが無事と確認してスバルは気絶します。
意識を失ったスバルに魔女が語りかけてきました。
スバルは魔女の愛に応えたい気分になりますがエミリアから呼ばれます。
スバルは今度は自分から会いに来ると魔女に告げて現実に復帰します。
魔女は「待ってる」って答えました。
あら?愛している意外の台詞は初めてじゃないか?
スバルはエミリアに膝枕されている状態で目覚めました。
目の前にエミリアの顔があり驚きます。
エミリアからフェリスと連絡を取り合って怪我人の治療をしていると教えられます。
エミリアはスバルがユリウスと一緒に居るのに驚いたと言っています。
スバルの中でもユリウスへの複雑な感情が渦巻いています。
スバルはユリウスの事は永遠に嫌いだと答えています。
正確な気持ちを言葉にする事は難しいようですね。
エミリアが核心を突く問いを発します。
なぜスバルは傷つきながらもエミリアの為に頑張るのか聞いてきました。
スバルは今度こそ自分の正直な気持ちを伝る事ができました。
エミリアの問いに対して好きだからだと答えます。
スバルは好きだからエミリアを助けたいんだ。
好きだからエミリアの事を特別視したいんだと伝えました。
エミリアはこれまで特別視って言われると蔑視されていると考えていました。
スバルの特別視が好意からのモノだと知ったエミリアは泣きながらこんなに嬉しい特別視は初めてだと答えました。
スバルが、ゆっくりでいいから俺の事を好きになって。
エミリアの隣で君をメロメロにできるように頑張るから、と言ってきます。
エミリアは照れてしまったようだね。
笑いかけるスバルを見つめ返して、お礼を言ってきます。
「ありだとう、スバル。私を、助けてくれて」
遂に遂にエミリアがスバルの好意を認識しましたよ。
これはエミリアの方もスバルに好意を抱いているように見えます。
パックが心配しそうだな。

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幕間 竜車でのひと時
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スバルは別の竜車に乗り換えて王都に向かっています。
初めての快適な竜車での旅を満喫しています。
ペトラがスバルにベッタリ張り付いてきました。
さっきまでエミリアがスバルを独占していたのでズルイと主張しています。
ペトラはエミリアは負けないと意気込みを語っています。
スバルはペトラの行動を子供扱いしていますね。
エミリアは相手が子供でも適当な対応はできないと言い返してきました。
スバルはペトラとエミリアが険悪ムードではない事に安堵しています。
二人がじゃれ合っているように見えたので安心してますね。
スバルはレムの事をエミリアに打ち上げる事にしました。
勇気を振り絞ってレムがスバルに好意を寄せているって話を始めます。
スバルは基本的にビビりなのでハッキリと明言できていませんね。
エミリアの怒りを恐れていたんですが彼女の態度はスバルの予想を越えていました。
エミリアは「レムって誰のこと?」と質問してきたぜ!!
これってレムが救われる未来には行けなかったって事になるんだよな・・・
すべての問題を解決した気分になってたんですがどうするんだ。
まさか、やり直す為に死に戻ったりするんか?

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断章 ナツキ・レム
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スバルとレムが全てを投げ捨ててカララギに逃げた場合の話です。
二人の間にはリゲルという息子とスピカという娘がいます。
リゲルは友達と公園で遊べるくらいな年齢でスピカは乳児です。
スバル一家は買い物にやって来たようですね。
スバルとリゲルがスピカのお守りをしているようですが泣き出しました。
二人そろってオロオロしていますな。
そこに買い物を終えたレムが合流しました。
四人は公園に移動します。
リゲルは友達達とスバルが教えた遊び氷鬼をしています。
スバルとレムはベンチでそれを見ながら昔を思い出しています。
その日は二人がカララギに逃げてきて8周年の記念日でした。
レムが幸せ過ぎて不安だと語り始めました。
スバルはレムの為に一生を捧げる覚悟をしていると伝えます。
レムはスバルとの間にリゲルができた事で二人が離れ難い関係になれたと安心したと言いだします。
スバルはレムが予想外に自分を低評価していることに驚いています。
ベンチでキスをして愛の大きさを示そうとします。
息子の見ている前で舌を絡めるキスをするのはどうかと思うんだけどね。
リゲルはスバルとレムのイチャイチャに慣れている様子です。
スバルはレムの事を世界一愛してることに偽りはないと伝えます。
レムはカララギに来てから髪を伸ばし始めました。
それがエミリアに対抗しての行動だとスバルは理解しています。
髪の長い女性として最初にレムの顔が思い浮かぶようになったとスバルは感じています。
イチャイチャしたくなったスバルとレムは家に帰る事にします。
レムは三人目を欲しがっています。
スピカの面倒をリゲルに任せようと考えていますね。
レムがヤル気になっています。
スバルは今の自分のリビドーで応えきれるか不安になっています。
レムはリゲルに暫く家に帰ってくるなと言い付けています。
スバルも同意しているのでリゲルは二人のイチャイチャが終わるまで帰れなくなりました。
レムがスバルに向かって、世界で一番幸せです、と言ってきました。
スバルとレムは逃げた先で幸せを掴んだようですね。

>>
幕間 イタダキマス
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レムは竜車に揺られて討伐隊と共に王都に向かっています。
隣にはクルシュが居ますよ。
討伐隊は凱旋気分なので負傷者が居ても悲壮感はありません。
意気揚々と王都に向かっていました。
レムは魔女教徒と戦いに行ったスバルの身を案じています。
クルシュがレムを励ましてくれました。
討伐隊に加えたヴィルヘルムとフェリスは強い。
鉄の牙の助成もある。
アナスタシアが何の策も用意していない筈はない。
充分な戦力を振り向けたので安心しろと言ってきます。
レムが微笑を浮かべるとクルシュがスバルの言うとおりだなと言ってきました。
レムはクルシュも微笑めば魅力的に感じる人は多いはずと返します。
クルシュは自分が笑顔が得意ではないとレムに明かしました。
レムはクルシュを素敵な女性と認識していて目標にしようと考えていたので意外に感じています。
順調に王都に向かっていたんですが不審者に襲撃されてしまいます。
クルシュとレムが乗る竜車よりも前を走っている竜車がいきなり潰れました!!
クルシュは襲撃者の登場を叫び討伐隊に警戒態勢を取られます。
前方に無手で立っている不審者が現れました。
クルシュは竜車で轢き殺す事を指示します。
竜車が突撃するんですが不審者に接触する前にレムはクルシュを抱えて飛び降ります。
突撃した竜車は真っ二つにされてしまいました。
不審者はクルシュの指示に文句を言ってきましたよ。
何もしてないのに竜車で轢かせようとするなんてどんな教育を受けたんだと文句を言ってきます。
不審者はこちらの感情などお構いなしに自己主張を続けています。
クルシュは不可視の刃で斬り殺す事にしました。
不審者を不可視の刃で斬りつけたんですがダメージを与えられませんでした。
気持ちよく話しているのにいきなり攻撃してくるなんてなに考えてるんだと文句を言いながら反撃します。
クルシュの左腕が肩から斬り飛ばされてしまいます。
レムは慌ててクルシュに治療を始めます。
レムは騎士団が反撃しないのを不思議に思います。
背後に居た騎士団は別の不審者によって壊滅させられていました。
レムは二人に何者か問います。
魔女教大罪司教「強欲」担当、レグルス・コルニアス。
名助教大罪司教「暴食」担当、ライ・バテンカイトス。
と名乗られます。
相手が魔女教徒だと知りレムが怒りを滾らせています。
レグルスがクルシュの腕を切り飛ばした勝手に持論を話し続ける変態で。
バテンカイトスが騎士団を貪り食った変態です。
バテンカイトスが自分たちの飼っているペットがやられたから見に来たと言ってました。
レムは白鯨を倒されたので復讐に来たのか?と問います。
レグルスに否定されました。
白鯨よりも白鯨を殺した奴に興味があったんだと言われます。
400年も好き勝手してきたアレを殺したんだ。
さぞ、熟れた食べ頃揃いって期待してたんだ、想像以上だった、と言われます。
バテンカイトスは、愛、義侠心、憎悪、執念、達成感、を溜め込んだグツグツ煮え滾ったそれが喉を通る満足感。
これに勝る美食は存在しない、と断言しています。
レムには二人の言っている事が全く理解不能でした。
レムは死を覚悟して二人に突貫する事にします。
本当に名乗りたい名前を名乗ります。
「今はただ一人の愛しい人。いずれ英雄となる我が最愛の人、ナツキ・スバルの介添え人、レム」と名乗りを上げます。
覚悟をしろ、大罪司教。
レムの英雄が、必ずお前たちを裁きにくる!!と叫んで突貫しました。
いい気概だ、じゃあ遠慮なく、イタダキマスッと言ってバテンカイトスが迎撃します。
最後の瞬間、自分が失われたと知ったときにスバルの心にさざ波が起きますように、とレムは願いました。

>>
第六章 それぞれの、誓い
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スバルは眠り続けているレムの寝室に来ています。
レムの横で項垂れているスバルをクルシュが迎えにきました。
クルシュはスバルの名前を忘れていましたよ・・・
斬り飛ばされた腕はくっついています。
記憶を失ったクルシュは凄く女性的な物腰に変化しています。
以前のような凛々しさは影を潜めています。
大恩あるスバルの名を忘れている事に恐縮するクルシュに連れられて談話室に向かいます。
其処ではエミリア、ヴィルヘルム、フェリスが待っていました。
記憶を失っているクルシュに代わりフェリスの進行で白鯨討伐と魔女教大罪司教「怠惰」討伐作戦の振り返りが行われます。
フェリスはクルシュの記憶が失われた事に大きな衝撃を受けているようです。
務めて明るく振舞う痛々しい彼の姿を見て気持ちはわかると感じています。
記憶を失う被害にあったクルシュを守りたいと考えるフェリスは同盟の破棄を提案してきました。
スバルは激情に駆られますがクルシュ陣営の現状を理解しているので静かな声で反論しました。
ヴィルヘルムがフェリスの意見に反論しました。
彼はエミリアを突け狙う魔女教徒に対して敵討ちの機会が得られるので同盟は継続するべきと主張しました。
フェリスは思わぬ裏切りに激昂しています。
クルシュがヴィルヘルムの意見に賛意を示します。
クルシュは何も思い出せないが自分の生末は自分で決めたいと主張しました。
スバルは記憶を失っても魂の高潔さは変わらないんだなと感じています。
襲撃時の様子からクルシュの記憶を奪い、レムの記憶がスバル以外の人から消えた原因は「暴食」に傷を負わされたからのようです。
スバル達は記憶消去って事実を白鯨の霧と似た効果と予想しています。
フェリスに治療してもらったレムは身体的に何の異常もないと分かりました。
只眠っているだけだそうです。
王国には「眠り病」という症例があるそうです。
眠っている間は年を取らないそうですよ。
ヴィルヘルムの関係者にレムと似た症例に遭った人が居たようです。
レムやクルシュと一緒に襲撃あった鉄の牙はエータローの指揮で戦場から逃げ王都に戻りました。
王都から救援部隊を連れて戻ってきたそうです。
そこでレムとクルシュを保護したようだね。
スバルはアナスタシアへの報告はどうするんだ?と問いかけます。
フェリスは同盟の条件にアナスタシアにクルシュの記憶喪失を隠す事を付け加えてきました。
フェリス達はクルシュが記憶を失っている事を誤魔化す方策を練るようですな。
スバル達にはそれが終わるまで黙っててと要求してきました。
クルシュが魔女教徒と戦う意思を示したのでフェリスが泣きだします。
クルシュがフェリスを慰める事になりました。
スバルはヴィルヘルムに援護射撃のお礼を伝えます。
意外、ヴィルヘルムから謝罪される事になりますよ・・・
ヴィルヘルムは私情からエミリア陣営との同盟継続を提案したと吐露します。
ヴィルヘルムが血が流れ続けている左腕の切り傷を見せてきました。
その傷は「死者の加護」によって付けられたんだそうです。
傷を付けた相手が近くに居ると傷が開くんだそうです。
ヴィルヘルムにその傷を付けたのは先代「剣聖」。
ヴィルヘルムの妻テレシア・ヴァン・アストレアだそうです。
傷が開いたって事はテレシアが生きているって事なんだよね。
それを確かめる為に魔女教を追い続けなければならないのです、と打ち明けられました。
ヴィルヘルムも魔女教と浅からぬ因縁があるようだね。
何をすれば良いのか方策の浮かばないスバルはレムの寝室に来ています。
眠っている彼女の傍らに座りレムに甘えているようだね。
レムの記憶がスバル以外の人間から消えたと知った彼は自殺を試みました。
喉を短剣で突いたそうです・・・それだけレムの存在は大きくなっているのね。
しかし死に戻ったのはレムが眠る部屋でしたよ。
セーブポイントが更新されてしまったのでレムを助ける為にやり直しは出来ないと分かりました。
そりゃ途方に暮れるわ・・・
スバルを心配したエミリアが部屋に入ってきました。
エミリアは自分がレムを呼び捨てにしていたと教えられ驚いています。
エミリアはレムの為に何かしたいと協力を申し出てきました。
スバルが意外そうな顔をすると心外だと言いたそうです。
エミリアは忘れてしまっているけど自分にとっても大切な人だったんですよ。
だったら助けたいと思うのは自然なことだと伝えてきました。
スバルは自分だけがレムを取り戻したいと思っている、と勘違いしていた事に気付きます。
スバルは泣くので後ろを向いていてとエミリアにお願いします。
エミリアが頷いてくれたのでスバルは暫し泣く事にしました。
泣いているスバルをエミリアが後ろから抱きかかえてくれます。
エミリアに励まされスバルはレムを取り戻す誓いを建てました。
俺が必ず、お前の英雄が必ず、お前を迎えにいく、待ってろ。
必ず、必ずだ!!
スバルは基本的に女の子が傍に居ないとヤル気にならないんだよなー・・・ちと問題だぞ。
一人でもヤル気になってくれないと英雄とは呼べないよな。
エミリアのスバルに対する信頼感が厚くて驚くね。
スバルは勤勉ではあるんだけどね・・・努力の方向性に難があるんだよなー。
正しい方向に努力できるのか心配だよ。
エミリアはレムほど色々知ってるわけではないからなー。
交渉事などで手こずりそうなのがなー。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
魔法5
精霊5
交渉3
戦闘5
変態5
ラッキースケベ1


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