ラノベの感想) Re:ゼロから始める異世界生活 10 (MF文庫J)


概略:
スバルとエミリアはアーラム村の住民を連れてメイザース領に帰る事にします。性格が激変したクルシュとエミリアは再会を誓って別れます。スバルは道中でエミリアにレムの話を語ります。無事アーラム村に到着するんですが様子が変でした。残り半分の住民が避難した聖域は王都よりも近い場所にあります。先に戻ってきていると考えていたのですが誰も戻っていませんでした。スバルとエミリアは無人だと予想しつつロズワール邸に向かいます。ロズワール邸でスバルは初めて出会うメイドに迎えられました。彼女の特徴的な顔を見たスバルが失言しエミリアに叱られます。エミリアは彼女と面識がありました。彼女はラムに呼び戻されたと言っています?

レーベル:MF文庫J
発行日:2016/10/31
著者:長月達平
イラスト:大塚真一郎
ISBN:978-4-04-068676-9
雰囲気:帰還、異変、体液茶、聖域、幼女、試練、過去、突破、失敗、取引、驚愕、新たなループ

スバルとエミリアはメイザース領に戻る事にします。
記憶を失い性格が激変して令嬢然としているクルシュに見送られる事になります。
クルシュはスバルとエミリアに恩義を感じていて同盟の継続を望みました。
ヴィルヘルムも同盟継続には肯定的で二人の今後の幸を願ってくれます。
フェリスだけはクルシュの現状を鑑みて同盟に否定的でした。
彼は王選に破れるとしてもクルシュの事をだけは守るとスバルにだけ明かします。
スバルは守りたい人を守れる武力が無いフェリスにシンパシーを感じています。
彼の悲壮な決意に感じるモノがあるようだ。
クルシュは、また必ず、お会いしましょう、と言って送りだしてくれました。

ロズワールに紹介して貰う為にオットーが御者として同行する事になります。
眠り続けるレムを竜車に乗せて出発しました。
アーラム村の人々も他の竜車に分乗して一緒に出発しました。
スバルはメイザース領に着くまでの間にエミリアにレムの事を話して聞かせます。
エミリアはレムの事を忘れているんですが自分にとって大事な人だと分かり知りたがりました。
スバルはエミリアの配慮に嬉しくなります。
無事メイザース領に入りアーラム村に戻ってきました。
そこで異変に気が付きます。
避難民の半数が向かった聖域は王都よりも近距離に存在します。
先に戻っていると考える方が妥当なんですが村には誰も居ませんでした。
スバルは千里眼が使えるラムになら魔女教徒との戦いが終わったと知る術はあった筈。
戻っていないのは変だ、聖域で何かが起った可能性があると心配になります。
アーラム村の人々と別れてロズワール邸に向かう事にします。

ロズワール邸には誰も居ないと思っていたんですが一人のメイドが迎え入れてくれました。
ニコリと笑う彼女の顔見たスバルが顔が怖いと叫んでしまいます。
エミリアから正座で反省を促される事になりました。
エミリアは彼女の事を知っていましたよ。
フレデリカと名乗る牙状の歯を持つ亜人でした。
フレデリカは顔が怖いと言われ慣れているので気にしてないと言ってくれます。
がエミリアは許してくれませんスバルを正座させ反省を促します。
スバルも自分が悪かったと反省しました。

スバルはレムを彼女の部屋に運びます。
ベッドに寝かしつけて彼女を助ける事を心に誓います。
フレデリカの中からもレムの記憶は消えていました。
スバルはクルシュの親書が白紙になっている理由に思い当たりました。
作戦中は魔女教がすり替えたと考えてましたが彼らはスバルの行動を予期できていませんでした。
それですり替えると考えるのには無理があります。
親書はレムに書かせてクルシュに渡したのでレムが人々の記憶から消されたので親書も白紙になったと考えるのが妥当です。
スバルはその時点でレムの身に何かがあったと気付けなかった事を後悔します。
気付けても事後なのでレムを救う事はできなかったと理解できていますが感情面では後悔しています。

フレデリカから暇を貰って一度ロズワール邸から離れていたと教えられます。
ラムに呼ばれて戻ってきたとも教えられます。
戻ってきた時に屋敷は酷い惨状になっていたと言われスバルは嘆息します。
レムが居なくなってからラムが屋敷の管理をしてたようですが出来なかった事が分かりました。
スバルはロズワールが魔女教対策を何も講じて無かった事に不信感を抱いています。
魔女教がハーフエルフを敵視している事はこの世界では常識のようですからね。
何の対策もしていないのはおかしいと考えます。
スバルはフレデリカが古くからロズワールに仕えていると知り彼の真意を知らないか問います。
フレデリカはベアトリスなら知っているかも知れないと言ってきました。
スバルはベアトリスに会いにきます。

スバルは直ぐにベアトリスと会えたんですがロズワールの思惑については教えて貰えませんでした。
ベアトリスは何かを知っているようなんですが言いたく無いようです。
ベアトリスの機嫌を損ねてしまい追い出されました。
禁書庫を追い出されたスバルはオットーが出たばかりのトイレのドアに放逐されました。
オットーが自分が出た直後にスバルがトイレから出てきたので驚いています。
スバルはオットーの事を適当に扱っているのでベアトリスの能力の説明を省きます。
オットーはロズワール邸には見えない隠し扉があるのでは?と疑います。

一人で屋敷を切り盛りするのは難しいと考えたフレデリカはアーラム村で人材募集を行いました。
それに応募したのはペトラです。
ペトラはスバルの傍に居たくて応募したようですね。
フレデリカは意外に仕事が出来るペトラを雇えて喜んでいます。
スバルは待っていてもロズワールとラムが帰ってこないので聖域に行ってみようと考えます。
エミリアも聖域の場所を知らなかったのでフレデリカに聞いてみる事にします。
フレデリカは聖域の場所を知っていましたが同行する事はできないと言われます。
聖域を通過する為に準備に二日かかると言われました。

ロズワールに会いたいオットーが聖域への御者を務めてくれます。
フレデリカに聖域の結界を通過する時に加護が得られると言って輝石を渡されます。
エミリアが懐にしまいますよ。
見送りに来たペトラからスバルが白いハンカチを貰います。
古風な風習らしく旅の無事を祈り渡すそうです。
スバルはペトラに貰ったハンカチを右の手首に巻きつけました。
レムの事をペトラに頼んで出発します。
お前しか頼れないんだと言ってお願いしていますよ。
ペトラはスバルに頼られて嬉しそうなんですがスバルは彼女の好意に気付いてないようだ。
竜車が離れるとフレデリカがペトラの強かさを感心しています。
ペトラは母親からハンカチの風習を教えて貰ったそうですよ。
母親はそれで父親を釣り上げたんだと教えたそうです。

聖域に向かう道中エミリアは緊張していました。
聖域に居るのがわけありの半魔だと言われて自分と同じハーフエルフが居るかもと考えたからです。
結界に触れるとフレデリカに貰った輝石が強烈な光を放ち始めます。
危険と判断したスバルはエミリアから輝石を奪い取りました。
スバルは転移させられます。

森の中で目覚めたスバルを小さなエルフ少女が見ていました。
スバルが話しかけると逃げ出します。
唯一の情報源なのでスバルは彼女を追いかけます。
追いかけて行くと遺跡に辿り着きました。
墓所の様だなと考えていると再び転送されます。
転送された先は周囲に何も無い草原で一人の魔女に出会います。
彼女は強欲の魔女エキドナと名乗ります。
スバルの登場は予想外だったらしく大変喜ばれます。
お茶会と言ってスバルにお茶を勧めてきました。
スバルはエミリアの事が不安で焦っています。
ちょっと自棄になっている感がある彼は勧められるままにお茶を飲み干します。
躊躇無くお茶を飲み干したスバルにエキドナの方が驚いています。
奇妙な味だったのでどんな茶葉を使ったのか聞いてみました。
エキドナはスバルの想定外の答えを返してくれます。
ここはエキドナの精神世界なのでエキドナの体液で作ったお茶だと言われました。
スバルは咄嗟に吐きだそうとしています。
美少女の体液なので喜ぶ人も居るだろうけどスバルは違うようだね。
変なモノ飲ませるなと文句を言っています。
エキドナはスバルの来訪が嬉しいようですね。
何でも知りたい事を教えると言ってきます。
スバルは現状復帰しか考えていないので復帰の仕方にしか感心がありませんでした。
エキドナは少し残念そうにしていますね。
スバルを無理に引き留める事はしませんが自分との出会いを口止めしてきます。
スバルは元の世界に復帰しますがエキドナとの会話と彼女の存在を忘れました。

復帰したスバルの前にフレデリカ似の男が現れます。
スバルに対して怒っているようですね。
スバルがガーフィールか?と尋ねると驚かれます。
フレデリカの名を出すと更に驚かれました。
オットーは既にガーフィールに捕まっていました。
彼がフレデリカが気を付けろと警告してくれていたガーフィルでした。
オットーからスバルが消えてエミリアが倒れて大変だったんだと文句を言われます。
倒れたエミリアをオットーが介抱している時にガーフィールが現れた捕まったようです。
スバルがロズワール陣営の関係者だと分かったのでローズワールの元まで案内してくれました。

ラムに口汚く迎えられます。
ラムはガーフィールに対しても罵詈雑言を吐いています。
そんな扱いを受けているんですがガーフィールはラムに好意を寄せていました。
彼は強い女が好きなんだそうですよ。
スバルはレムの事を伝えなければと考えるんですが怖くて言えません。
ラムがレムの事を忘れていると知るのが怖いようです。
オットーを紹介するとラムと楽しそうに話しています。
スバルはオットーからラムとの話し方を教わろうと考えます。

ロズワールは一軒の民家で養生していました。
圧倒的な戦闘力を持っているロズワールが酷い怪我を負っていました。
聖域にはロズワールを此処まで傷付ける事ができる強者が居るのか?とスバルとエミリアは警戒します。
ロズワールが怪我を負ったのは試練に挑んだ結果だと言われます。
敵では無いとの事でひとまず安堵します。
スバルが遺跡に案内してくれた幼女エルフに付いて言及しようとするとラムに止められます。
ラムはスバルにだけ聞こえるように聖域が二派に別れている事を教えてくれます。
ガーフィールに幼女エルフの存在を知られるのは不味いそうですよ?

試練は資格のある者だけが受けられるんだそうです。
ロズワールは資格が無いのにアーラム村の人々を結界から出す為に挑戦して傷を負ったそうです。
結界は混じり者(ようは異種族間の混血児)を聖域内に留める効果があるんだそうです。
アーラム村の人々は素通り出来るんですが結界を解いて聖域からの解放を望むガーフィールが人質に取りました。
ロズワールはアーラム村の人々を帰還させる為に資格無しで試練に挑み重傷を負いました。
試練を受ける資格を持っているのはエミリアでした。
エミリアはアーラム村の人々を解放する為に試練に挑むと決意します。
ロズワールは夜になったら話し合いの場を設けたいと言ってきました。

アーラム村の村長的な立場にある老婆がエミリアの考え方を聞いてきました。
彼女は村の総意としてエミリアが何を目指しているのか聞きたいと言ってきます。
良く分からないエミリアを一方的に拒否するのではなく知ろうとしてくれた事にスバルは感激しています。
エミリアは試練に挑む決意を語ります。

その夜エミリアが試練に挑む事になりました。
試練は夜の間しか挑めないそうですよ。
スバルはエミリアに頑張ってと伝えて見守る事になります。
エミリアが遺跡に入り試練が始まりました。
試練が始まると遺跡が発光し始めました。
試練が行われている間は光り続けるんだそうです。
試練が終わるのを待っていたんですが突然光が消えました。
何か異変が起きたと考えたスバルが遺跡に飛び込みます。
ラムとガーフィールが慌てて止めますが間に合いません。
ロズワールの惨状を見るとスバルは死んでしまうのでは?と危惧されましたが無事ですね。
スバルは遺跡に入る事ができました。
中で倒れているエミリアを発見して駆け寄ろうとします。
「まずは己の過去と向き合え」との言葉を聞きます。
スバルは意識を失う事になりました。

スバルの意識がスバルの記憶からエキドナが構成した世界に囚われます。
スバルは父親那月賢一に四の字固めされて目覚めます。
スバルは自室で寝ていたところを賢一に起されました。
二人でドタバタしていると母親の菜穂子が呼びにきます。
一緒に朝ご飯を食べれば皿洗いが一回で済むので一緒に食べようと言ってきます。
スバルの大嫌いなグリーンピースが大盛で用意されていました。
スバルが食べるのを拒否すると誰も食べたがりません。
賢一と菜穂子もグリーンピースは嫌いなんだそうです。
朝食を終えるとスバルは自室に戻る事にします。
自室に戻ったスバルは時計を見つめて遅刻が確定するまでの時間待ちます。
遅刻が確定すると学校をサボる事に決めます。
そんな事を気にするところにスバルの小ささを感じますね。
スバルがサボる事を決めたところで賢一が散歩に行こうと誘ってきました。
月曜日なんですけどその日仕事は休みでした。

スバルは賢一に連れられて近所を散歩しています。
そこで街の人から声を掛けられまくっています。
賢一が・・・
賢一は誰にでもハイテンションで話しかけ好感を抱かれる稀有な人でした。
賢一の知り合いである老人からスバルが何でこの場に居るのか聞かれます。
学校をサボっているスバルは居た堪れなくなりその場から逃げます。
落ち込んでいるスバルは賢一が良く振ったコーラを渡してきました。
スバルは警戒していたのでコーラを顔にかける悲劇を回避します。

賢一との会話でスバルは好きな子ができた事を伝えます。
それから自分の事を好きと言ってくれる子ができた事も教えました。
賢一は驚いていますね。
二股かけているのか?と揶揄ってきます。
スバルはどちらも誰にも渡すつもりがないと答えました。
賢一は二人を泣かせないなら問題ないと言っています。
賢一との会話で幼い頃のスバルが彼を目標にしていた事が判明します。
幼い頃のスバルは器用になんでも人より少し上手くできる子だったようですね。
何かが上手くできると流石賢一の息子と周囲に褒められ増長しました。
次第に周りの子供に負ける事が増えていきます。
勉強でもスポーツでも負ける事が増えていきました。
スバルは自分の自尊心を護りたくてバカで無謀なことを繰り返す事になります。
最初は仲間が居たようですがスバルの無鉄砲に付いていけなくなり友達が離れていきました。
スバルは学校で目立たないように過ごす事になります。
中学を卒業して偏差値の関係で友人が誰も居ない高校に進学しました。
スバルは高校デビューのチャンスと考えて賢一を真似てハイテンションに同級生と接しようとしたようです。
小中学校と人付き合いをして来なかった付けが廻ってきます。
スバルの接し方は受け入れて貰えませんでした。
苛めの対象になったわけではなく腫れ物に触るよな態度を周囲に取られたようですね。
居た堪れなくなりスバルは不登校になりました。

賢一から衝撃の事実が告白されます。
彼はTPOを弁えていました。
最初は礼節を持って接するそうですよ。
慣れてきたらハイテンションに切り替えるんだそうです。
スバルは己のバカさを再確認する事になりました。

異世界でエミリアとレムから勇気をもらったスバルは過去の自分が間違っていたと認める事ができました。
スバルは心の底で賢一と菜穂子がスバルを見限ってくれる事を望んでいました。
その事を賢一に伝えると踵落としを貰います。
賢一は俺に嫌われたいなら世界の半分を殺してこいと言われます。
それ程スバルの発言はふざけた発言だと言われました。
スバルは自分が異世界から戻ってこれないと自覚しています。
賢一や菜穂子を置き去りにする事を泣きながら謝ります。
賢一はスバルを優しく抱き留めてくれます。
スバルは賢一に別れを告げて家に戻る事になります。
賢一は気を使ったのか暫く散歩してから帰ると言ってきます。
頑張れよ、期待しているぜ、息子、と言って送りだしてくれます。

家に戻ったスバルは菜穂子に制服の在りかを聞きます。
制服に着替えて部屋をでると菜穂子に驚かれました。
菜穂子はスバルが制服を燃やすと予想しバーベキューの準備を整えていました。
菜穂子は天然で突飛な発想をする人のようです。
スバルの目つきが悪いのは彼女に似たからです。
突飛な発想をするが最後は正解に辿り着くと賢一は彼女を評していました。
スバルに似ているな。

スバルが登校すると告げると遅刻なので明日にすればと言ってきました。
明日できる事は明日やればいいとか言っています。
スバルのマヨネーズ好きが賢一と菜穂子の影響であると判明しました。
菜穂子からスバルはマヨネーズ好きじゃないよね?と言われます。
スバルはマヨラーを自称しているので意外感を味わっています。
菜穂子から賢一と自分が好きだから付き合ってマヨネーズ好きの振りをしてたんでしょ?と言われます。
スバルは意外な程自分を見てくれていた事に驚いています。
那月一家はマヨネーズをゴクゴク飲むようですね・・・
スバルはこれまで飲み干したマヨネーズのキャップを保管してありました。
その数が777個になったと喜んでいます。
菜穂子に保管を頼んでいますね。
菜穂子から賢一が最近7777個目のマヨネーズを空にしたと教えられます。
スバルはマヨネーズへの愛が桁違いだったと驚きます。

スバルが登校すると言い張るので菜穂子は途中まで付いてきます。
コンビニにマヨネーズとシュークリームを買いに行くついでと言っています。
スバルは菜穂子と並んで歩く事になりました。
スバルは中々別れが切り出せないで困っています。
菜穂子が賢一とどんな話をしたのか聞いてきます。
泣いた事まで説明したくないスバルは言葉に窮します。
菜穂子が賢一の真似をして生きるのはやめたんだねと言ってきました。
スバルは驚きます。
菜穂子は賢一の半分くらいカッコよくなればノルマ達成じゃないと言ってきます。
半分はダメな自分と同じ遺伝子なので賢一の半分で合格と言いたいようです。
菜穂子が自分の遺伝子が劣勢と自覚してた事にスバルは驚愕しています。
菜穂子は賢一の半分格好良くなって、残り半分はスバルになたらいいんじゃない?と言ってきます。
スバルはスバルらしく頑張れば良いと思いますと励ましてくれます。
スバルは長い別れになる事を菜穂子に告げました。
世話になるだけで何も返せないで別れる事を謝ります。
菜穂子は何かして欲しいから産んだわけではない。
何かしてあげたいから産んだの、愛してあげたいからスバルを生んだんだよ。
お母さんたちに何かしてくれたいなら、その気持ちを他の誰かにあげたらいいよ。
それがスバルの好きな子で、その子と愛してあげたい子どもとかできたら、最高じゃない?と言ってきます。
スバルは泣きながら、ああ、最高だね、と答えます。
泣いてしまった事を恥じるスバルを菜穂子が独特の解釈で励まします。
たくさん泣いて、最後に笑えたら、それで全部大丈夫。
大事なのは最初でも途中でもなくて、最後なんだから、と教えてくれました。
スバルは結果良ければオールOKって事?と問うと違うと言われます。
お母さんからの宿題と言われました。
スバルは自然と分かる日が来るんだろうか?と考えます。
それじゃ行くよ、と言って歩き出します。
歩き出したスバルを菜穂子が呼び止めました。
「いってらっしゃい」と言ってきます。
異世界に召喚された最後の夜にスバルは菜穂子のいってらっしゃいに答えを返しませんでした。
それが後悔になっていたのね。
スバルは「いってきます!!」と言って歩き出します。

学校にと到着すると人影がありませんでした。
授業中なので誰も居ないのか?と思ったんだけどね。
三年六組、出席番号二十二番、スバルの学校での称号です。
教室に入ると制服姿のエキドナが迎えてくれました。
スバルが制服が似合っていると褒めると喜ばれますよ。
エキドナは魔女に対するスバルの態度が不思議で面白いようですね。
俄然スバルに興味が湧いてきたと言ってきます。
エキドナからこの世界がスバルの記憶から作られた世界だ。
過去を乗り越える試練だったと教えられます。
この世界で会った賢一と菜穂子は本人ではないと教えられます。
エキドナはスバルに恨み言を言われると思ったようですがお礼を言われました。
スバルは自分の両親は自分の想像に収まるような器じゃない舐めんなよと言っています。
スバルは両親に伝えたいと考えていたお礼と別れを告げる機会を作ってくれたエキドナに感謝しています。
エキドナはスバルの捉え方に驚き彼への好感度を上げたようです。
エキドナから試練が二つ残っていると教えられました。
エキドナは聖域を解放するには三つの試練を突破する必要があると教えられました。
試練は一回ごとに元の世界に戻るようです。
今回の試練が終わったので待っているとスバルは元居た墓所に戻りました。

倒れているエミリアを抱き上げます。
魘されているので起す事にしました。
起きたエミリアは試練の影響なのか半狂乱になっています。
スバルを認識してくれたのですがパックの名を呼び続けてますね・・・
スバルはエミリアを墓所から運び出しラムに預けます。
ラムはエミリを寝かしつけてくれました。

スバルはロズワールの元に向かい話し合いを始めます。
部屋にはスバル、ロズワール、ラムの三人だけです。
エミリアの不在をスバルが嘆くんですがロズワールは丁度いいと言ってます。
ロズワールは共犯者信用できる者だけの方が好ましいと言ってきます。
エミリアの事を信じていないと言われてスバルが激高しますね。
ラムが割って入りロズワールを守ろうとします。
スバルを威嚇する発言をするんですがロズワールに咎められます。
ラムには会話に参加する権利は無いと言っています。
ラムはそれでも良いみたいですね、謝罪しています。
スバルはロズワールが不在にしている間に起こった出来事を報告します。
クルシュとの同盟締結、白鯨撃破、魔女教徒撃退を報告します。
ロズワールは予想以上の戦果だと大喜びしてくれます。
スバルの功績を認めたロズワールは騎士として迎えると言ってくれました。
自分の活躍を評価されてスバルは嬉しいんですが疑念が拭えません。
ロズワールの魔女教対策を質問してみます。
ロズワールの答えはスバルの予想を越えて醜悪なモノだした。
ロズワールは魔女教の襲撃を全て的確に予想していました。
その上で自分が魔女教とかち合わないように行動したそうです?
ロズワールなら魔女教など簡単に撃滅できたそうですからおかしな話です。
ロズワールの狙いは魔女教の襲撃に対してエミリアとスバルが適切に対処する事でした。
エミリアとスバルをアーラム村の人々の命の恩人にしたかったんだそうです。
命を救われれば彼らのエミリアへの接し方が好転するとの思惑によって建てた計画でした。
スバルはロズワールの思惑を超えてクルシュとの同盟を締結し白鯨討伐までやってのけました。
予想以上の結果をあげたので大喜びしてたのね。
スバルは死に戻った世界で死んだレム、ラム、エミリア、アーラム村の人々を覚えています。
激しい憤りをぶつけます。
スバルはロズワールのやり方が理に適っていると認めるも彼の真意が掴めません。
その日の対話は終わりました。

エミリは連日夜になると試練に挑むんですが毎回失敗しました。
エミリアは試練に挑む気概は失っていませんが焦りを感じ始めています。
スバルは他の手段でアーラム村の人々を村に返す方法を思いつきます。
エミリアはスバルに任せると言ってくれます。
スバルの事を信じていると言ってくれました。

スバルはガーフィールと交渉してアーラム村の人々を解放する事を承諾させました。
エミリアは試練を突破しない限り聖域から出られません。
既にエミリアが聖域に入っているのでアーラム村の住民を人質にする意味は無いだろう?と交渉します。
ガーフィールは口調が乱暴で粗暴な印象があったんですが理知的です。
スバルの提案に応じてくれました。
道案内として結界まで同行してくれます。
竜車を引かせるパトラッシュが優秀で帰り道を覚えていました。
道案内の必要が無くなりガーフィールは暇になります。
スバルに向かった試練を受けたんじゃないか?と問いかけてきました。
スバルは墓所に入り無事だった理由を二回目だから無事だったと伝えたんですが疑われたようです。
ロズワールをもう一度墓所に入れれば証明できるんですがラムが怖くて実行に移せません。
スバルは確証を得られないので嘘はバレないと考えていたんですがね・・・
やっぱりガーフィールは頭が廻るな。
ガーフィールは中々結果を出せないエミリアに拘るつもりはありません。
試練を突破できるなら誰が聖域を解放しようと問題にならんと言っています。
現状スバルは試練を一つクリアしているのでエミリアをリードしています。
スバルとしてはエミリアが解放する事に意義を見出しているので断ります。
ガーフィールがエミリアの心が折れている可能性を指摘してきました。
スバルもその可能性はあるかも?と考えてしまいます。
ガーフィールとは聖域に戻ってから再度話し合う事にします。
結界に入る前にガーフィールと別れました。

オットーが今回も御者をしてくれています。
無事アーラム村に到着しました。
フレデリカがエミリアに害意を抱いている可能性がありました。
スバルが輝石をエミリアから取り上げなければ彼女は森の中に飛ばされていたからね。
フレデリカは聖域を解放したくない勢力に加担している可能性があります。
スバルは保険としてオットーをアーラム村に残しロズワール邸に戻る事にします。
スバルが心配しているのはレムの事です。
ラムはフレデリカがペトラに何かする可能性は無いと言ってたのでそこは信じているようです。
スバルがロズワール邸のドアノッカーを鳴らすと誰も出てきませんでした。
明らかにおかしいですね。
玄関の鍵は掛かっていませんでした。
スバルは慎重に屋敷内に入ります。
レムの部屋を目指して移動を始めたスバルが異変に気付きます。
すべての部屋の扉が開かれていました・・・
様子がおかしいと警戒しながらスバルはレムの部屋へと急ぎます。
目的の部屋まであと二つってところでスバルに不幸が襲い掛かりました。
突然足がもつれてスバルは転んでしまいます。
足元に何か細いものが落ちました・・・
よく見るとスバルの腸でしたよ!!
スバルは何者かに襲われたようです。
死を覚悟したスバルは誰に襲われたのか確認しようとします。
聞き覚えのある声が聞こえてきました。
「言ったでしょう?約束したでしょう?」
「次に会うときまで、腸を可愛がっておいてって」
スバルを殺したのは腸を愛する殺戮者でした。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
魔法1
精霊1
交渉5
戦闘2
変態5
ラッキースケベ1


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