漫画の感想) ちはやふる 第15巻 (BE LOVE KC)
概略:
千早は右手人差し指を負傷してしまいました。千早は対戦者の理音や仲間に怪我をした事を気付かれないように誤魔化しています。理音は千早が怪我をした事を察してスピードが鈍くなります。劣勢の瑞沢高校は千早から熱を貰い諦めない、と闘志を燃やしています。千早は右手中指で弾く取りを始めます。団体戦を観戦している詩暢ちゃんにも変化が現れます。
レーベル:講談社コミックビーラブ
発行日:2011/12/13
著者:末次由紀
ISBN:978-4-06-380331-0
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右手人差し指を負傷した千早は右手中指だけで札を弾く取りを始めます。
突き指ではないな、と思える不可思議な痛みが走っていますが千早は勝負に集中する事にします。
山ちゃん(山城理音と思い出せなかったのであだ名をつけました)に負傷した事を気付かせないように振舞いますがバレます。
千早は原田先生の、負傷させた側の方が動揺するとの教えを思い出しています。
原田先生の言うとおりでした、理音は動揺してスピードが鈍ってきました。
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千早以外のメンバーも劣勢でした。
太一、机君、肉まん君、筑波君は一度立ち上がり気合を入れなおしています。
彼らは勝負に集中している千早をみて彼女から熱量を受け取っています。
諦めない、との気構えで試合を再開する事になりました。
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理音は祖母が読手であればクイーンにも勝てると思っていました。
しかし千早が自分よりも速い取りをして来るので自信が揺らいでいました。
理音が苦戦している姿をみて山井君はイライラしています。
机君が送り札まだ?と要求するとどれでも良いよ、と投げやりになっているように見えました。
山井君が額に息を吹きかけています。
机君は山井君のこの動作を余裕が無くなった時に行う動作だと誤認していました。
これは本気を出すぞってシグナルでした。
机君は山井君に負けました。
勝った山井君は「理音集中!!」と声を掛けます。
普段、理音の事を虐めているようにしか見えない彼が、理音を激励したので富士崎の生徒は驚いています。
理音自身も驚いているようです。
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山城今日子さんは自分が読手を務める事は理音に有利過ぎるのではないか?と心配していました。
千早が理音と同等かそれ以上の感じを持っていたので、幸せね理音、と喜んでいます。
山城さんは千早が周防名人と同等の感じを持っていると思ったようです。
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千早は詩暢ちゃんが観戦している姿を見つけて新が連れてきてくれた?と感じます。
新の姿を探しますが、彼は反省中なので、会場には来ていません。
千早は怪我をしたので明日の個人戦には出場できないかも知れない、と思っています。
それでも試合を続け団体戦に勝ちたいと思ったようです。
札を取りに行った帰りにメンバーの肩に触れてその気持ちを伝えています。
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詩暢ちゃんは仲間同士で励まし合い試合を進めている光景に昔を思い出しています。
気持ち悪い、帰ればよかった、と感じていますね。
詩暢ちゃんを最初に指導した先生は仲間が居ると詩暢ちゃんが手加減を憶えてしまう、それは彼女の為にならないと判断しました。
詩暢ちゃんは仲間が居る、チームを持っている人を羨ましく感じているのでしょうか?
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拮抗した勝負をしている千早と理音を集中させてあげたい、と考えた村尾さんは審判に付く事にしました。
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詩暢ちゃんは自分と本気で戦おうと挑んでくる人間は居ないと思っているようです。
千早、理音、恵夢たちの真剣な姿を見て彼女たちが自分に挑もうとしていると感じたようです。
高揚した詩暢ちゃんが怖い笑顔を浮かべているぞ。
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筑波君がヘンテコな取り方を封印して普通の取りを始めた市村君に負けました。
決着後、市村君が筑波君を讃えています、見せちまったぜ、俺のギアセカンド、筑波君は嬉しくないと感じてます。
これで富士崎が2勝となり、あと一勝すれば優勝です。
太一は3勝するぞみんな、と声を掛けました。
これまでの太一は負けた時の事を考え基本的に不言実行の人でした。
その太一が達成困難と思える事を口にしました。
瑞沢高校の面々は太一が変わろうとしていると感じています。
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太一の気迫がエロム(江室君)のミスを誘います。
殆どしない自陣へのお手つきを誘発させました。
これで残り枚数が同じになります。
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千早と理音の対戦はいつの間にか千早が逆転していて、残り1枚対5枚になっていました。
千早が理音に勝利する事になりました。
全力を出し切った千早は礼と同時に寝てしまいます。
理音は中々顔を上げられないでいました。
絶対有利な条件で負けてしまった事をがショックなようです。
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太一とエロム、机君と鈴木奏太君の対戦は運命戦に突入しました。
太一と机君は運命戦への準備を怠りなく行っていました。
札分けが完成しています。
ヒョロ君は瑞沢高校が進歩していると感じているようです。
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太一は運命戦で自陣札が出た事がありません。
彼は敵陣を抜こうとして攻め込みます。
隣を見ると肉まん君も敵陣を抜こうとして攻め込んでいました。
しかしエロムと奏太は自陣の札の守りも上手かったです。
低い守りに隙は無く抜けそうにありません。
太一は自陣の札よ来い、と願います。
お願いだ、もう一生運命戦で自陣出なくていいから、だから今日、今日だけ、いまだけ、と願います。
太一の思いが通じ、自陣が出ました。
太一と肉まん君が勝利して瑞沢高校が3勝2敗で優勝する事になりました。
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嬉しさに飛び出そうとしている机君、筑波君、菫ちゃんをかなちゃんが止めています。
下の句までちゃんと、聞くまでが試合、と言っていました。
いつの間にか目を覚ました千早が太一と肉まん君に飛びついています。
かなちゃん、机君、筑波君、菫ちゃんも飛びついてきて、喜び合っていました。
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負けた富士崎は消沈していました。
桜沢先生が負けてのは自分の責任だ、強さに傲ったチームを作った自分の責任だ、と言っています。
エロムは自分が太一の事をB級だと思い侮った事を反省しています。
太一はまだB級なのではなく、これからA級に上がってくる選手だった、と自分の誤りを認めています。
ボロボロと涙を流して泣いている理音を見て山井君が激しく動揺しています。
能面のお前がそんな、ちょっと待って、と思ってるぞ。
益々理音に惚れてしまったようです。
泣いている理音の頭を桜沢先生が鷲掴みにして顔を上げさせます。
そして理音に大切な事を教えています。
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瑞沢の綾瀬さんに勝てる子はうちには居なかった、優勝を逃したのはあなたの所為じゃない。
圧倒的有利な状況で負けた事を痛感しなさい。
もっと謙虚になりなさい。
来年、一度も負けない夏にするのはあなたよ、と理音を諭しています。
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新と再会した千早は自分のチームが日本一になった事を報告します。
私のチーム日本一だよ、クイーンになるより早く日本一になれたよ、みんなとだからだよ。
チームに興味ないなんて言わないで、と泣きながら伝えています。
新は千早の姿を見て感動したようですね、うん、うん、と答えています。
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新はかるたを盛り上げ維持しているのはチームを持っている人だと考えるようになりました。
これまでは強さだけを追及して個人戦だけに拘っていたようですが考え方が変化するかも知れません。
千早の言動が新を変えるように思えますね。
彼も自分のチームを作るのでしょうか?
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成分 | 美少女 | 友情 | ライバル | かるた愛 | 恋愛 |
評価 | AAA | AAA | AAA | AA | B |
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