漫画の感想) ちはやふる 第22巻 (BE・LOVEコミックス)


概略:
原田先生と新の対戦が始まりました。原田先生は新の特徴を研究したので彼の良さを消し優位に試合を進めていました。原田先生が1試合目で勝利し2試合目を棄権しました。原田先生は連続で試合をするよりも1試合分の時間を使い休息を取り3試合目を良い状態で戦おうと考えています。新は勝ちを譲られ怒っています、新は原田先生に翻弄されていました。

レーベル:講談社コミックビーラブ
発行日:2013/9/13
著者:末次由紀
ISBN:978-4-06-380397-6
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千早は自分が何故選手としてこの場に居ないの?と考え悔しさで胃が嫌くなっています。
クイーン戦の出場者の猪熊さんと恵夢ちゃんとはこの間戦ったばかリです。
名人戦に出場する新を見て千早はドキドキしています。
小学生の自分なら無邪気に新を応援したんだろうけど、今の自分はどうだろうと考えています。
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隣に座っている北野先生から原田先生が負けるように祈る怨嗟の声が聞こえてきました。
3試合目の読手を担当する牧野美登里6段から声を掛けられた北野先生は照れています。
二人で原田先生が負けて欲しいと言い合っていました。
原田先生が昔何かをしたようですよ。
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原田先生は新と戦える事は、この上ない喜びだ、今日は全力でいかせてもらうよ、と言っています。
原田先生は若い頃に、新の祖父、綿谷始さんと戦った事があるそうです。
綿谷先生は当時の原田先生の憧れだったそうです。
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恵夢はいつものようにハチマキを巻いて試合に望みます。
ハチマキを巻くときに間違えて「がんばれめぐむ」と書いてある側を表にして巻いてしまいます。
猪熊さんは目線を上げるたびに「がんばれめぐむ」が視界に入る事になっています。
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新と対戦経験のある千早、太一、坪口さんは彼のかるたは、水が流れるようなイメージで、速くても無理が無いんです、と原田先生に教えました。
原田先生は、初動で流れをせき止める、と言っていました。
原田先生は身体ごと飛び出して新を牽制します。
制空権を得てから緩い取りで連取します。
新はペースを乱されて取り難いと感じてます。
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新も原田先生と戦える事を喜んでいました。
東京に引っ越してきたばかりで不安に駆られていた新を歓迎すると白波会に迎えてくれました。
新は、自分のまんまで生きていいって言われたように感じたそうでう。
新は原田先生と戦えて嬉しい、原田先生が強くて嬉しい、でも勝つのは自分だ、と思っています。
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札を細かく動かしてくる新に原田先生は苛立っています。
新は攻めが得意の原田先生に自陣右を狙わせて、他の3ヶ所を自分が取ろうと考えていました。
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北野先生が原田先生を嫌っている理由が判明しました。
31年前の吉野会大会で事件は起こりました。
その日急遽読む事になったのが美登里さんです。
原田先生と北野先生が決勝に進出して原田先生が1試合目を勝ちました。
2試合目の読手が美登里さんだったのですが、原田先生は棄権しました。
もうすぐ名人戦予選だから美登里さんの読みで調子を崩したくないと言って棄権しました。
これでショックを受けた美登里さんは、その時慰めてくれた男と結婚して九州に行ったそうです。
北野先生は当時美登里さんに惚れていたので原田先生に恨みを抱く事になったそうです。
美登里さんも原田先生に拒否された事をばねに猛特訓を重ねて専任読手になったそうです。
美登里さんは直接的な恨み、北野先生には間接的な恨みがあるようだ。
北野先生はエゴイスト負けるべし、と思っています。
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猪熊さんはバランスの良い取りをする恵夢相手に苦戦していました。
恵夢が「ちは」を送ってきました。
最初は舐めているの?と思ったようですが、恵夢が猪熊さんの旧姓が千原だと知らないんだと気が付きます。
もう私の時代じゃないってこと・・・猪熊さんはショックを受けているようです。
桜沢先生は猪熊さんが負け慣れることがあるの?と愕然としています。
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新は周防名人に勝つために編み出した超加速で札を取り始めます。
新の超加速は白波会の選手では再現できませんでした。
原田先生は新の超加速に驚いているようです。
勢いは新にありましたが原田先生は離されないで付いて行っています。
原田先生は新が全ての札を最速で取れるわけではないと見破ります。
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原田先生は弟子に定位置を意味なくずらす事を禁じてます。
彼は定位置を動かさなければ、それだけ取れるようになる、と教えています。
それを試合で証明して見せました。
原田先生が1勝目を上げる事になりました。
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猪熊さんも2枚差で勝利しました。
負けた新と恵夢は燃え上がっています。
次は絶対に勝ってやるって目をしていますよ。
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北野先生は50を過ぎても名人を目指す気力と体力を備えている原田先生の事を凄いと思ってます。
でも応援はしないそうです。
年配の関係者は原田先生の勝利を喜んでいました。
2試合目の開始時間が告げられます。
ここで原田先生が前代未聞の行動に出ました。
原田先生は2試合目を棄権してしまいます。
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牧野美登里さんに歩み寄り、3試合目は牧野さんなんだろ。
2試合目の五十嵐さんより牧野さんの読みの方が好きなんだ、と言っています。
認められて嬉しかったのか牧野さんは泣いてしまうぞ。
それを見た北野先生は益々原田先生が嫌いになったようです。
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原田先生の棄権により勝ちを貰った新は怒り狂っています。
翻弄されている彼を見て栗山先生と村尾さんは心配していますね。
千早が新に歩み寄り何かを告げています。
千早の言葉を聞いて新は落ち着きを取り戻したようです。
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太一は千早の行為は白波会への裏切り行為だと咎めています。
千早は、違うよ、全力出して勝った方が上に行く、それが決定戦でしょ、と言っています。
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原田先生に否定されて五十嵐読手が気を悪くするかと思ったら、彼はクイーン戦予選の為だけに読めるのは嬉しいと呟いていました。
2試合目を待つ猪熊さんの元に彼女の子供が摘んだお花を持ってきます。
無邪気に「女王さま、はい」と言って渡していますね。
貰ったお花を頭に刺して試合に臨もうとしている猪熊さんを見て恵夢は「がんばれめぐむ」と書かれた面を前にしてはちまきを巻いています。
カメラ少年たちが巻いていたハチマキを奪い取り襷の様に巻きます。
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猪熊さんは2試合目で慎重な取りをしていました。
桜沢先生は動きが遅くなっている遥さんらしくない、負けるわよ、と心配しています。
猪熊さんは「感じ」が悪くなったようですね。
聴こえたら取ればいい、なんて自分は傲慢な事を言っていたんだな、と反省していますね。
音を良く聞く事にしたようです。
負けた時に猪熊さんは自分はもっと強く成れると思ったそうです。
人は負けなければそのままよ、もっと強くはなれない、と言ってクイーンの事を思い浮かべています。
猪熊さんの取りを見て桜沢先生と理音は顔を青くして驚いています。
2試合目も猪熊さんが勝ち、クイーンへの挑戦権を得ました。
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千早のアドバイスを実践する為に新は散歩に行って来たようです。
遅れて会場に戻ってきました。
会場に現れた新の雰囲気が変化していました。
新の様子を見たお母さんが驚いています。
新は綿谷先生とそっくりな仕草をしていました。
新は大舞台での経験不足を補う為に綿谷先生の真似をする事にしたようです。
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千早は原田先生は私たちにとっては、どこまでいっても先生なんだよ。
新のままでは勝てないよ、とアドバイスしました。
新の作戦は上手くいき、綿谷先生を知っている原田先生の目にも新が綿谷先生の様に見えていました。
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周防さんを追いかけていった千早は彼を発見し、スノー丸どら焼きを貰っています。
千早は周防さんに聞いてみたい事があったようです。
最初に、なんで和菓子を配っているのか聞いてます。
周防名人は和菓子はビタミン豊富だから、と意外な答えを返してくれます。
次に声が小さいのが何故なのか聞いています。
周防名人は聞きたいのはそんなこと?と言っています。
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千早が今度私と試合をして貰えませんか、と聞いています。
周防名人は、他にあるんじゃないの?と言って自分に彼女がいない事を教えています。
千早は周防名人の意図が分からないようですね。
時計を見て3試合目が始まっている事に気が付き周防名人の手を握り彼を引っ張っていく事になりました。
周防名人が彼女いないよーとアピールしています。
千早は私もいませんよーと叫んでいます。
それを聞いた周防名人は嬉しくなって千早の事を「嫁」認定しています。
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綿谷先生になりきっている新は先生と同じ様な、相手に自分の意図を悟らせない、嫌なかるたを始めています。
綿谷先生のかるたを良く知っている栗山先生たちは、イヤなイヤーなかるた、綿谷先生のかるたをしていると理解したようです。
原田先生は新の雰囲気に呑まれてしまい、自分が綿谷先生とかるたをしていると錯覚してしまいます。
憧れの綿谷先生と取っている様な気分になっていますね。
自分が10代の頃に戻った様に錯覚して体が軽くなったように感じています。
北野先生は新の才能を認めていますね。
これからのかるた界の宝と言ってます。
燃え尽きてくればいい原田、と思っています。
原田先生は10代の様な勢いのあるかるたをしてしまい、膝を痛めてしまいます。
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原田先生を現実に引き戻したのは周防名人の存在感でした。
周防名人は、原田先生は良いね、テンション上がる、名人戦で戦うなら原田先生がいい、と言っています。
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原田先生の過去が回想されます。
原田先生は26歳の時に名人戦に出て負けたようです。
大学を出て医者になった原田先生の最初の赴任先は沖縄でした。
沖縄には練習相手が居ませんでした。
次に赴任したのは北海道でした。
北海道には木のかるたしかありませんでした。
東京で開業医になったのは37歳の時で、既に「感じ」の才能に陰りが見え始めていました。
原田先生は「感じ」の悪い人が強くなる為のかるたを作ろうとしていたようです。
原田先生はなりふり構わないかるたを始め、勝利を掴もうとしていました。
原田先生の必死な姿を見た千早は高校生の自分は原田先生を応援すると思っています。
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勝負は終局への向かいます。
原田先生と新の両方が札を払いました。
勝ったのはどちらでしょう?
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成分美少女友情ライバルかるた愛恋愛
評価AAAAAAAAAAAABB
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