漫画の感想) ちはやふる 第16巻 (BE・LOVEコミックス)
概略:
団体戦で優勝した瑞沢高校は優勝旗を受けとります。その重さに千早は涙していました。千早が右手の人差し指を負傷した事を打ち明けました。女帝と共に病院に行き検査して貰う事になります。しかし検査してくれた医師には骨折しているのか突き指なのか判断できないそうです。翌日の個人戦に参加するのは無理だとの診断が下りました。千早は新や詩暢と戦いたいので二人と当たるまで左手で勝ち抜く事を決めました。
レーベル:講談社コミックビーラブ
発行日:2012/3/13
著者:末次由紀
ISBN:978-4-06-380339-6
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優勝旗を手にした千早はその重さに涙しています。
千早は右手の人差し指を怪我した事を打ち明けました。
女帝と共に病院に向かい検査してもらっています。
検査してくれた医師は、なんだろう?と言っています。
彼女には千早の怪我の程度が分からないそうです。
紹介状を書くのでもっと大きな病院に行ってくださいと言われてしまいました。
翌日、競技かるたの個人戦に出られるか問うと、お勧めできません、と言われてしまいました。
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新と千早と太一が幼馴染だと知った菫はテンションを上げています。
彼女は三人の関係が三角関係にあると考えたようです。
新に、通っている高校は共学なのか?恋人は居るのか?と質問をしていました。
見かねたかなちゃんが菫の暴走を止めていました。
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新は菫もかるたをすると聞いて驚いています。
千早が一生懸命に勧誘したんだと聞いて驚いています。
新は太一に明日の個人戦に優勝して東京の大学に行くつもりだと告げます。
新は自分のチームは千早と太一だけだと言っています。
千早と新はチームを再結成しようと考えているようですが太一は新の事を敵だよ、と呟いています。
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戻ってきた千早は男子部屋で寝ている太一の隣に転がり、団体戦での出来事を思い出しています。
ありがとう、とお礼を言っていましたよ。
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個人戦の朝、千早は病院で今日の出場を止められた事を仲間に打ち明けます。
そこへ肉まん君のお姉さんが夜なべして修正したTシャツを持ってきてくれました。
胸には祝優勝の文字が・・・これを見た千早は出たいなー、と思っています。
須藤君とヒョロ君がやって来て千早たちを挑発しています。
団体戦優勝校の選手は個人戦ではパッとしないと言われるぞ、と言っています。
千早は大会前に自分が掲げた個人戦各階級優勝を思い出します。
団体戦の優勝校として自分も出場する事を決めました。
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A級には千早と肉まん君が出場します。
B級には太一が出場します。
C級にはかなちゃんと机君が出場します。
D級には筑波君と菫ちゃんが出場します。
千早の目標は達成されるのでしょうか?
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富士崎の桜沢先生は、富士崎の地力を見せるのは今日よ、上位を総ナメしてきなさい!!と気合を入れています。
これに対して理音が「ハイッ」と大声を上げていました。
山井君が理音の変化に驚いています。
北央は須藤君の号令の下勝利を強要されています。
負けたら琵琶湖に放り込む、嫌なら勝てよ!!
明石第一女子は雪辱を果たして帰る事を誓い合っていました。
それぞれの思惑を胸に個人戦がはじまりました。
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千早は新か詩暢ちゃんと対戦したいと思っています。
二人と対戦するまで左手で勝ち残ろうと考えていました。
一回戦の相手は明石第一女子の夕部さんでした。
肉まん君は夕部さんは男子並みの力強い取りをしてくる、無理だと言っていました。
夕部さんは千早が右手を負傷している事を知り気の毒に思っています。
千早は左手で取る事でこれまで気付いていなかった左利きの選手の札の見え方を学ぶことになりました。
夕部さんが囲い手を使って来た時に彼女の囲い手の外側から左手を突っ込んで札を取る事に成功します。
この経験により千早は左利きの選手の優位性を知りました。
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敵陣は上手く取れるのですが自陣の守りが上手くいきませんでした。
ブレーキが掛かっているように身体が思ったように動かないようです。
札を拾いに行った時に上から札の配置を見た千早は重要な点に気が付きました。
上手く動けないのは左手で取るのに札の配置が右手用になっているので身体の動きが異なる為でした。
千早は札の並びを鏡対称に並べ替えます。
しかし一度に多くの札を並び替えたので審判からマナー違反だと言われてしまいます。
男らしい夕部さんは利き手を怪我している千早が左手で取っているハンデに比べたら、配置を変えられる位何でもないと考え、千早の行為を認めました。
千早は夕部さんの男らしさに感動しています。
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身体の動かし方が変わった千早は速い取りが出来るようになりました。
千早は僅差で夕部さんに勝つ事になりました。
夕部さんは自分の暗記の弱さに負けたんだ、受験勉強で暗記を鍛えてくる、と言い残して去って行きます。
新は左手で勝利した千早に感動したようです。
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肉まん君の2回戦の相手が新になりました。
肉まん君は小学生時代に新と戦った事を思い出しています。
新の両親が観戦に来ていて、新が負ける事を祈っていました。
東京の大学に行かせると、初年度だけで400万程かかる、新の学力なら地元の国立に行けるので、負けてくれと祈っています。
肉まん君は師匠の教えを守り善戦しましたが新に負けました。
新は肉まん君のかるたには思想がある、指導が見える、先生が居る。
タイプの違うかるたがある瑞沢高校を凄いと思っています。
勝敗が決した時に新は肉まん君に聞いてきました。
瑞沢の人は、みんな、こんなに一生懸命なかるたを取るのか?
肉まん君は、あたりまえだ、自分は一番一生懸命じゃない方だ、と答えています。
次に当たった時に勝つ為に、肉まん君は新のかるたを記憶しようとしています。
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千早は3回戦で詩暢ちゃんと対戦する事になりました。
千早は右手で取る事を決めます。
札を並べている時に詩暢ちゃんが小声で「つまらんTシャツ」と呟きました。
千早は肉まん君のお姉さんが作ってくれたTシャツの下に着ているマミィベアタンクトップを見せて自慢します。
詩暢ちゃんは激レア、と喜んでいますね。
この二人可愛いと感じるモノの感性が似ていますね。
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詩暢ちゃんが自分も右手で取ろうか?と言ってきました。
これに対して千早は、冗談でもそんなこと言わないで!と怒っています。
詩暢ちゃんは千早の気迫に驚いたようです。
試合が始まると詩暢ちゃんのペースで進みました。
千早は夕部さんとの対戦で得た左利きの選手の囲い手破り対策を実施しています。
大山札を詩暢ちゃんが取りにくいと思われる位置に変更していました。
これが効果を発揮して守る事ができました。
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詩暢ちゃんは千早が自分との対戦に集中している事に驚いています。
昨日団体戦で優勝しただろ、お友達と仲よく目標は達成したやろ、怪我までしてるのに、何で。
千早は詩暢ちゃんの得意札「しのぶれど」を取りました。
試合は詩暢ちゃんが23枚差で勝ちました。
詩暢ちゃんは、もう少しとらせてあげても良かったかな?と考えています。
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詩暢ちゃんは子供時代の師匠である伊勢先生が、詩暢ちゃんは一人になるほど強くなる、と判断したのは正しい、と考えています。
千早が立ち去ろうとする詩暢ちゃんの手をつかんできました。
ありがとう、手加減しないでくれて、また、かるたしようね、と言っています。
これを聞いた詩暢ちゃんは、いつや?と問いかけています。
千早はクイーン戦で、と答えました。
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千早とのやり取りで詩暢ちゃんは小学校時代に同門だった、途中でやめてしまった女の子の名前を思い出します。
さとこちゃん、当時の詩暢ちゃんはさとこちゃんが辞めた時に泣いたようですね。
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圧倒的な大差で勝利を続ける詩暢ちゃんに大会の運営委員は彼女のモチベーションを心配しています。
しかしそれは杞憂でした。
詩暢ちゃんは千早に2枚取られた事を悔しがっています。
次は1枚も取らせない、と闘志を燃やしていました。
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千早は詩暢ちゃんとの試合が終わっちゃったと泣いています。
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菫ちゃんはD級の試合で3回戦に進みます。
日頃から鬼の様な先輩に鍛えられているので自分は強いんじゃないの?と思っています。
しかし3回戦で負けてしまいました。
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A級の準決勝に進んだのは新、詩暢ちゃん、恵夢、エロムでした。
新とエロム、詩暢ちゃんと恵夢の対戦となり、新と詩暢ちゃんが勝ちました。
観戦していた桜沢先生は新と詩暢ちゃんは格が違うと思っています。
桜沢先生は詩暢ちゃんは独特なルールで札と結びついている事に気が付きました。
富士崎の生徒に彼女の試合を録画させていますね。
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会場の外に出た桜沢先生は南雲会の栗山先生に指導方法のコツを聞いています。
栗山先生に気になった選手が居るか聞かれた彼女は千早の事を思い浮かべています。
千早の名前を上げようとしていた彼女は近くで寝こけている千早を発見して起こします。
千早の負傷を見て、後で理音と一緒に謝りに行く、と言っています。
千早は山ちゃんには黙っていてください、怪我をする方の手の出し方が悪い場合が多いと、自分の先生に聞いた事があります、もっと練習します、と返答しています。
千早は自分が長い間寝ていた事を知りました。
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詩暢ちゃんは決勝を戦う新の事を威嚇しています。
しかし新はニコニコしていました。
千早はクイーンと当たるのになんで、あんな顔ができるんだ?と疑問に思っています。
新と詩暢ちゃんの決勝戦を見たい、いい席を確保しなければ、と思っています。
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そこにかなちゃんがやって来て、机君がC級の決勝に進出する事と太一がB級の決勝に進出する事を教えてくれました。
B級の決勝とA級の決勝を行う部屋は別になります。
千早はどちらに行くか悩んでいます。
肉まん君はA級の決勝を見に行く事を決めました。
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北央学園のメンバーはベスト8どまりでした。
怒った須藤君がデコピンしてますね。
ヒョロ君はライバルだと思っていた太一に18枚差で負けてショックを受けていました。
ヒョロ君は気負わない真島を始めて見たと言っています。
太一は自分がB級で試合をしている事が不満なようです。
開始前からなんで此処に居るんだ俺?と言っていました。
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決勝の相手は富士崎の理音です。
富士崎のメンバーもベスト4までで彼女以外負けました。
応援に来ていた部員たちは理音の応援なんてテンションが上がらないと愚痴っています。
理音は、B級決勝、精一杯頑張ってきます、応援よろしくお願いします、と言って頭を下げていました。
彼女の変化に山井君はドキドキしているようです。
理音は富士崎のかるた部が充実しているのは毎年結果を出して来たからだ。
三年生が抜けたらA級選手も激減する、勝つんだ、優勝するんだ、と強い決意で決勝に臨もうとしています。
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対戦者の太一は物凄く落ち着いていました。
太一は同じ級の奴に5回連続で勝つ事がなんで今までできなかったんだろう?と感じています。
理音は太一の落ち着きに恐れを抱いたようです。
このまま試合が始まれば圧勝できそうでしたが、千早が応援に来た事で太一の呼吸が乱れます。
なんで新と詩暢のA級決勝戦を見に行かない、千早の事は分からないと思っています。
千早は太一がA級になる所を見届けようとしているようですね。
太一は千早に新と詩暢の対戦を観戦させる為に大差で勝とうと考えています。
気負いまくっているようですが大丈夫でしょうかね?
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