漫画の感想) ちはやふる 第18巻 (BE・LOVEコミックス)


概略:
富士崎の合宿に二人だけで参加したので千早と太一が進展している事をかなちゃんは期待していました。しかし二人のライバル関係が激しくなっただけでした。太一は富士崎の合宿で左手で取る千早に勝ったようです。それで自信をつけたようですよ、これは桜沢先生が太一は自信を付けると化けると思い二人を対戦させた結果です。二学期になり千早の進路希望が現実的なモノに変化します。千早を不幸が襲います、クイーン予選が行われる週に修学旅行が重なりました。千早はクイーン戦の直前に行われる吉野会大会に出場する事に成ります。

レーベル:講談社コミックビーラブ
発行日:2012/9/13
著者:末次由紀
ISBN:978-4-06-380359-4
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富士崎の合宿に参加した千早は理音と3試合取る事になりました。
理音は疲れているのに綾瀬さんとは取りたくないと逃げ腰です。
千早は桜沢先生が同じ人と3戦取る事にしたのはクイーン戦の練習だよ、と好意的に捉えていました。
1試合目が終わり昼食を取る事になるのですが、疲れた千早は寝落ちします。
太一が千早の面倒を見ないので理音が千早の面倒を見ていました。
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理音が千早にお弁当を分けてくれます。
彼女のお弁当はおにぎりばかりでした。
大量のおにぎりを食べる理音を見て千早は驚いています。
千早は理音からかるたをやっている理由をきかされるのですが、これが意外過ぎる理由でした。
理音の家は地主の祖母からお米を分けて貰っているそうです。
その条件として祖母のかるた会でかるたをする事になったそうですよ。
理音は、家ではお米は大問題なの、クイーンなんて別にどうでもいいの、と言っていました。
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午後になり2試合目と3試合目が行われます。
千早は同じ相手と取らせる桜沢先生の意図に気が付きました。
同じ相手と取っているので前の試合の記憶が残る事に気が付きました。
桜沢先生が試合中にアドバイスをしてくれます。
彼女は、歴代の名人・クイーンは皆さん姿勢が良かった、姿勢を保ちなさい、と教えてくれました。
理音は桜沢先生が千早だからクイーンを引き合いに出して指導したと思い千早に嫉妬しています。
無気になって姿勢の崩れた理音を見て桜沢先生は面白いと感じています。
理音が変わっていけると思ったようですね。
対戦の終わりに理音が、感じの良いってどんなことを指すんだろうと云う千早の質問に答えてくれました。
彼女は、読手の声の高いか低いかを聴いている、決まり字の前の一音の高低を聴いているんだと思う、と教えてくれます。
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千早の最後の相手は太一になりました。
これは桜沢先生が千早に勝つ事で太一が自信を得られる。
自信を得れば太一が変われると思って組んだ対戦でした。
太一は僅差で左手で取る千早に勝ったようです。
帰りの電車で千早は不機嫌でした。
太一に負けて悔しいようです。
千早は対戦した時の彼が、知らない太一だった、と感じています。
太一は千早に宣戦布告していますね、この秋は右手のお前に公式戦で勝つ!!
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夏休み明けに新は通っている藤岡東高校で表彰されました。
壇上に上がった新はかるた部を作りたいので興味のある人は声を掛けて欲しいとお願いしました。
新は千早のチームと戦ってみたくてかるた部を作る事を決めたようです。
由宇ちゃんが新の変化を見て焦っています。
彼女も子供の頃はかるたをしていたようですね。
新は彼女の事を誘うのですが断られています。
新の思惑通りには進まないようですね。
かるたに興味のある生徒が集まりませんでした。
話を聞きに来るのは家族がかるたに興味を持っている、と言う生徒ばかりでした。
新は南雲会の連絡先を教えています。
かるた部のメンバーは集まらなかったようですが、南雲会に入会する人は増えたようです。
新は根気強く勧誘活動を続けるつもりのようですね。
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二人っきりで富士崎の合宿に行ったのに進展が無い千早と太一にかなちゃんは、おかしい、と困惑しています。
かなちゃんの思惑とは外れて二人のライバル関係が激しさを増していました。
千早はまだ左手で取っているのですが、太一に勝つのが難しくなっています。
かるた部のメンバーは其々ヤル気に満ちていました。
机君は10月までにどこかの大会で優勝したら自分だってA級になれる、と主張しています。
筑波君だけは相変らず無駄な自信を抱いていました。
菫ちゃんまでもがかるたに本気になっている様に見えます。
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これはかるたに本気になっている太一と同じものを見るんだ、との意図からです。
恋に本気の彼女は結果的にかるたに本気になっています。
左手で取り続けると右手に戻った時に変な癖が付くのでそろそろ右手で取れとの太一の助言に従い千早が菫と取る事になります。
クイーン戦予選も近いのに菫と取っても練習にならないと千早は菫の事を舐めていました。
菫ちゃんは甘く見ないで攻めてきて下さい、私だってずっとD級じゃないです、次の大会はもっと勝ちます、と宣言しています。
かなちゃんも自分もB級を目指そうと決意しているね。
瑞沢高校かるた部は部員全員がレベルアップしているようです。
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そんなかるた部に不運なお知らせが舞い込みました。
二年生(千早たちね)の修学旅行の日程が名人・クイーン戦の東日本予選と被ってしまいました。
千早はかるたの神様に嫌われている?と落ち込んでいます。
そんな千早にかなちゃんがアドバイスをくれます。
これまでかなちゃんは部員が脱ぎ散らかした靴を揃えていたそうです。
これは小さい頃に母親から、他人の分の靴を揃えるのは、幸運を一つ拾う事だ、と教えられたからだそうです。
かなちゃんは何かが積もっていくという考え方が好きだと言っています。
悩んだら自分の中に積もって行って欲しいのはどちらなのか選べば良いと言っています。
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深作先生が教師になった理由を語ります。
彼は自分が先人から渡された言葉を生徒にパスする為に教師になったと語ります。
この話を聞いた千早の進路志望が少し具体的になりました。
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千早の右手にかるたをして良いとの許可が下ります。
右手が使えるようになり千早は気合が入っています。
彼女は吉野会大会に袴で出場する事を決めました。
何らかの覚悟があるようですね。
全国から実力者が集まってくる、新も必ず出場してくる、と考えています。
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女帝は千早が修学旅行をサボってクイーン戦の東日本予選に出場するのではないか、と心配しています。
千早を心配する女帝に深作先生が千早の進路希望調査票を見せてくれました。
女帝は目を見開いて驚いています。
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吉野会大会が始まります。
全国から実力者が集まってきました。
新も南雲会のメンバーとして参戦してきました。
千早と太一は白波会のメンバーとして参戦する事になります。
須藤君とヒョロ君は北央かるた会として参戦してきました。
桜沢先生は真琴先輩、理音、部長の三人を連れてきています。
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菫ちゃんは試合前に固形物は食べない太一にあわせて飲むゼリーを差し入れています。
彼女も進歩しているようです。
原田先生は、やっと同じ大会に出られるな、と太一の肩に腕を回して嬉しそうにしています。
前に言った、個人戦は団体戦、団体戦は個人戦、その言葉を一緒に証明しようじゃないか、と言っています。
全国のかるた会を共に蹴散らそう、この言葉がヒントになってるね。
太一たちの修学旅行が名人・クイーン予選と重なった事を、本当に残念だ、まつげくんの運の無さもなかなか根深い。
焦る事はない、きみらはなにもかもこれからだ、ようこそ、A級の世界へ、と言って慰めています。
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耳の良い千早が新の独り言を捉えます。
何か言ったよね?悪口?と問いかけています。
可哀想な新は、千早の袴姿をみて呟いた、袴綺麗だなって独り言を、言わされています。
千早は一瞬赤くなるけど、すぐに平常心を取り戻します。
今日はこの袴で全部勝つから、と宣言します。
新は負けんでなぁ、と言い返していました。
ライバルですね。
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千早の宣言が聞こえた須藤君が挑発してきました。
千早はまたしても挑発に乗りそうになっています。
太一が賭けないと言って逃げようとしていますが、須藤君は矛先を太一に向けました。
負けた方が2週間後の名人戦予選欠場する、この賭けに太一は乗る事にしました。
元々、修学旅行が重なるので予選には出られないので賭けに負けても実害はありません。
肉まん君は真島ズルい、と思っています。
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千早の一回戦の相手は山井君になりました。
肉まん君は可哀想に須藤君が一回戦の相手になります。
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B級会場では机君が一回戦に臨みました。
机君は13枚差で負けてしまいました。
机君は自分の頬を叩いて弱気になっている自分を鼓舞しているようです。
見かねたかなちゃんが止めています。
かなちゃんはA級に出場する部員が多くて、どれを応援したらいいか分からなかったので机君の試合を見に来たと言っています。
机君が優勝するって言うから見とかないと、と思ったそうです。
机君は自分に期待しているのが自分だけではないと知り励まされたようです。
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千早は山井君に勝ちましたが肉まん君は須藤君相手に苦戦していました。
須藤君は10枚差が付いても諦めない肉まん君に驚いています。
結局肉まん君は負けましたが須藤君を苦しめる事は出来ました。
北野会長は優征、成長したな、と涙しています。
肉まん君は、須藤君を苦しめる事ができた、俺の仲間の誰かが勝つ、と思っています。
これが原田先生の言ってた、団体戦は個人戦、個人戦は団体戦、って言葉の意味だね。
太一はそれを理解したようです。
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吉野会大会には猪熊遥6段が参加していました。
彼女は産休明けの元クイーンです。
桜沢先生が現役だったころのライバルです。
桜沢先生は、復帰するの、情熱があるのね、と感心している様子です。
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前の試合の暗記を忘れようとして一人で校歌を口ずさんでいる太一の元に新がやって来ました。
何の歌か聞かれた太一は前の試合の記憶を消す為に校歌を歌っていた事を教えます。
新は、わかるわ、と答えています。
太一は自分でも変な事をしていると自覚していたのか、わかる、と答えた新を意外に思っています。
新は前の試合の記憶を消す為に百マス計算をしている事を教えていました。
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太一が試合中の暗記について聞くと、新は試合中に忘れて暗記をし直す事を教えてくれます。
試合中に札が動くので、一回覚えたとこに追加で覚えようとすると駄目なんだそうです。
太一は新と話したい事がたくさんある、と感じています。
新がかるた部を作るのは難しかったか、聞いてきました。
新はかるた部を作りたいと思っている事を太一に教えます。
新が団体戦まで考えるようになったと知った太一は平静さを失いますね。
新は名人戦だけ見てると思ってた、余裕あんだな、と言ってしまいました。
太一は気負ってしまった自分を恥じています。
このままでは駄目だ、新と当たって気負わずにいる自信が無いと考えています。
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会場にやってきた女帝は桜沢先生に質問しています。
千早がクイーンに成れるのか聞いていますよ。
4回戦の相手が決まりました。
千早は準名人の武村6段と当たる事になりました。
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女帝が桜沢先生に千早がクイーンに成れるか質問したのは千早の書いた進路希望票が原因でした。
千早は高校の先生になるにはどうすればいいですか、と書いていました。
肉まん君は千早の取り方が変化している事に気が付きます。
左手で取っていた事により、身体の力が抜けるようになったのが幸いしていると考えています。
千早はこの取り方の先に詩暢ちゃんのような取り方があると考えています。
千早は音のしないかるたの正体を掴もうとしています。
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千早の速い取りと同じ速さで取った人が居ました。
猪熊6段です。
桜沢先生は猪熊6段に強さの秘訣を聞いた事があります。
猪熊6段は聴こえたら取ればいいんだよ、と答えたそうです。
桜沢先生は猪熊6段の事を、周防さんとは違うまっすぐな天才と評しています。
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新は翠北会の山本由美さんと対戦しています。
由美さんはいつものように揉めていました。
新は彼女のもめに付き合わず、素直に由美の取りだと認めていました。
7枚差で新が勝ちましたが、凄く疲弊しています。
由美さんは新の事をまだ若いって感じですね。
あと4枚くらい揉められたらペースを決定的に崩せたんですけど、と冷静に分析していました。
由美さんはヤル気に満ちているようですね。
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須藤君は理音と対戦していました。
メンタルと体力、弱点が多くて大変だね、と理音を挑発しています。
理音は善戦したようですが須藤君に負けました。
負けた理音の凄く悔しそうな顔をみて須藤君は噴き出しています。
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太一は北央の城山君と対戦していました。
城山君に頭につけているピンについて質問しています。
城山君は小刻みに頭を動かすと目が回るでしょ、と言っています。
太一は呆れたようですね、自分のくじ運の悪さを呪っているようです。
城山君は須藤君から真島を潰せと命じられていました。
北央も団体戦をしていますね。
原田先生と堀口さんに励まされた太一は城山君に勝ちました。
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千早と対戦している武村6段は周防名人に負けた後遺症から半年間かるたが取れませんでした。
千早の強さを知った彼は半年もかるたから離れるのでは無かったと後悔しています。
千早は武村6段に勝利しました。
ベスト8進出です、準名人相手に凄い結果ですね。
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白波会は4人が残っています、原田先生、坪口さん、千早、太一です。
南雲会は2人が残っています、村尾さん、新です。
後は須藤君と猪熊6段ですね。
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桜沢先生は女帝がした千早がクイーンになれるか、との質問に、必ず倒さなければならない相手が居ます、と答えています。
千早の次の相手は猪熊6段に決まりました。
同じ様に感じのいい相手です、しかも元クイーンですよ。
千早は勝てるのでしょうか?
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成分美少女友情ライバルかるた愛恋愛
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