漫画の感想) ちはやふる 第10巻 (BE・LOVEコミックス)


概略:
二名の新入部員が加わりパワーアップした瑞沢高校かるた部は東京都予選に挑む事に成ります。今年から東京からは2校が全国大会に行ける事になりました。肉まん君は楽になったと言っていますが千早は全国優勝するって事は一度も負けないって事だ、と意気込んでいました。新入部員の菫ちゃんは袴が着れて喜んでいます。かなちゃんは女子部員が入ってくれたと喜んでいますよ。筑波君は試合に出場したくてウズウズしています、何だか良からぬことを企んでいるようです。予想もしていなかった強敵が彼らの前に出現する事に成りました。

レーベル:講談社コミックビーラブ
発行日:2010/9/13
著者:末次由紀
ISBN:978-4-06-319294-0
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菫ちゃんと筑波君を加え選手層が増した瑞沢高校かるた部が東京都予選に挑みます。
去年の参加校数が10を超えている都道府県は全国大会に2校が出場可能なルールに変更されました。
肉まん君は楽になったと喜んでいました。
千早は全国制覇するって事は一度も負けないって事だ、と意気込んでいます。
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筑波君の三人の弟が応援に来てくれます。
彼らにとって筑波君はヒーローでした。
筑波君は弟たちに予選に出場してチームを勝たせると意気込んでいます。
しかし現実には彼はまだ練習で一度も先輩達(千早たちね)に勝った事がありません。
彼は口では大きな事を言っちゃうタイプのようです。
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菫ちゃんは袴が着れて喜んでいました。
かなちゃんは袴を綺麗だと言って喜んでいる菫ちゃんを見て女子部員が入ってくれたと感激しています。
千早の事は男子部員だと思っているようですね。
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試合に出たい筑波君はオーダー表を書き換えて机君の代わりに出場しようとして見つかります。
太一が彼の暴挙を咎めています。
頭を冷やせ、できなければ、帰れと言っています。
筑波君は駒の先輩とは数枚差まで自分の実力は上がった、試合では勝てる気がする、と主張しています。
これを聞いた机君はオーダーを変更する事を提案しました。
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机君は千早、太一、肉まん君を全試合に出させ、自分とかなちゃんを対戦相手によって筑波君と菫ちゃんと交代させる作戦をたてました。
男子校が相手の場合、女子には対応が甘くなる特徴があるので菫ちゃんを使おうって考えです。
太一たちも有効だと判断し、机君の意見が採用される事になりました。
筑波君は机君に何故チャンスをくれるのか聞いています。
机君は一年前に自分もチャンスを貰ったからだ、と答えています。
一年前の机君はかるたを始めたばかりで試合に勝てませんでした。
負けてばかりで嫌気が刺しチームメイトに当たってしまった事を思い出しています。
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菫ちゃんは筑波君と違い試合に出たいとは思っていませんでした。
いきなり出場するように言われてテンパっています。
机君の読み通り、菫ちゃんは対戦相手に手加減して貰えています。
彼女が札を取った後から手を出して来て彼女の手に触れています。
取れて良かったねと言われています。
菫ちゃんは気持ち悪いと感じているようですね。
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男子が相手でも手を触れさせる事も無く余裕で札を取る千早の強さに菫ちゃんは感動しているようです。
千早は相手に一枚も取らせないで勝利していました。
かなちゃんはミスをしない千早を見て感動しています。
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順調に勝ち進み、瑞沢高校は決勝トーナメントに進みました。
原田先生が応援に駆けつけてくれます。
太一はA級に昇格する為に地方で行われた大会に何度か一人で出場していました。
それを観戦していた白波会の女性会員が太一には運が無い事を原田先生に教えました。
原田先生も太一には運が無いと思っているようです。
実力的には既にA級に昇格していてもおかしくないのですが未だにB級でいる太一がマイナス思考に囚われないか心配になっています。
太一は負け続けている事を運が無いとは考えていないようです。
実力が足りていないと真っ直ぐに捉えています。
原田先生は努力を嘲笑う才能が無いと云う思いに囚われないか心配していました。
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原田先生は今年の予選を楽しみにしていました。
それは彼の弟子である坪口広史さんが顧問を務める高校が出場しているからでした。
原田先生からその話を聞いた太一は焦っています。
千早は坪口さんの作ったチームが青春している姿をみて羨ましそうにしていました。
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新は祖父の三回忌に来ていました。
新は両親に、高校選手権で優勝したらお願いがあるんだ、と言っています。
何をお願いするんでしょうね?
勝つ自信がありそうにも見えますね。
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瑞沢高校は決勝トーナメントの一回戦で坪口さんが顧問を務めている朋鳴高校と当たる事になりました。
赴任当時は女子生徒が少ないと言って泣いていた坪口さんだったのですがかるた部を強くしたようです。
原田先生に一生懸命になる楽しさを教えられるのは楽しいと言っています。
自分は一生懸命になれなかったからと後悔の念を口にしています。
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坪口さんは千早と太一の性格を熟知しているので二人を精神的に攻撃してきました。
千早の対戦相手には対戦前に彼女の事を口説かせています。
千早は予想通りにドキドキして集中力を保てなくなっています。
坪口さんは試合が始まると千早はかるたバカに戻る事も知っているので狙いは太一でした。
千早がちょっかい掛けられているのを見せて太一の動揺を誘う作戦でした。
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太一は、原田先生から対戦前に、団体戦は個人戦だよ、とのアドバイスを貰います。
最初は何を言っているのか理解できなかったようですが、試合が進むにつれて体験する事になります。
太一の対戦相手は佐々さんと云うちょっと変わった女の子でした。
彼女は札の上に手を翳して来い来いと唱えています。
札を取るとあたかも狙っていた札が来たように叫んでいます。
これは坪口さんが授けた作戦でした。
原田先生の教えを応用してあたかも自分に流れが来ていると相手(太一)に思わせる事が目的です。
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佐々さんはかるた会に入る勇気がなくて一人で黙々と配置を考えている子供だったそうです。
高校にかるた部があったので入部したけど、時間潰しの茶飲み部だったそうです。
そこに坪口さんが現れて、一生懸命に頑張る楽しさを教えてくれたそうです。
佐々さんにとっては坪口さんは救世主だったそうです。
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運の無い太一は不運に襲われる事になりました。
彼らの対戦している場所を冷やす筈のクーラーが故障してしまいます。
太一が、誰かタオルを貸して欲しい、と声を上げると数人からタオルが投げ入れられます。
女帝、利恵子さん、菫、白波会の女性会員、がタオルを投げ込みました。
千早は隣の机君を押しのけてタオルを差し出していました!!
太一は、自分が一人じゃないことくらいわかってる、一人で強くなりたいんだ、と集中力を高めていきました。
仲間の試合経過が見えなくなり自分の戦いだけに集中する事になります。
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菫ちゃんは太一の姿をみてかるた部の一員だって自覚が出てきたようです。
他の高校の偵察に向かいました。
太一は暗記を積み上げて佐々さんに勝利しました。
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すみません先生と泣いている佐々さんを坪口さんが励ましています。
坪口さんが太一に残り札を聞いてきました。
太一は残り札は5枚で空札は残っていなかったと答えます。
これを聞いた佐々さんは、え、そこまで、覚えているの?と驚いています。
坪口さんは太一の記憶の仕方を、気持ち悪いよな、毎日すっごい練習するんだぞ、でもあの努力に俺も励まされるんだ、と言っていました。
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菫ちゃんは千早が太一の事を見ている事を知り油断ならない、と思っています。
千早は健闘を称え合っている坪口さんたちを見て羨ましそうにしていました。
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この勝利で瑞沢高校の全国大会出場が決まりました。
決勝戦の相手は北央学園です。
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北央学園の主将である甘粕君は既に全国大会出場が決まっているので楽して勝とうと言っています。
彼は真島(太一)、ボインちゃん(かなちゃん)、メガネ(机君)の三人に勝てば問題無い、自分が真島に勝つから、と自信満々に言っています。
ヒョロ君にヒョロットカードで対戦相手を予想させて楽に勝とうと考えていました。
ヒョロ君の考えは甘粕君とは違いました。
ヒョロ君は北央学園が東京で最強である事を証明しようとしています。
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ヒョロ君はヒョロットカードを使い大将と大将、副将と副将が当たるオーダーを組みました。
肉まん君はヒョロ君が言っていた北央の最終兵器が自分の姉だと思い震えています。
肉まん君のお姉さんはヒョロ君の彼女になっているようですよ。
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筑波君はまたもオーダーを書き換えて決勝戦に出場しようとしています。
見つかってしまい肉まん君に咎められています。
肉まん君はやり方が問題だ、と言っています。
でも、だって、と抗弁する懲りない筑波君に業を煮やした太一が宣言しました。
「今日からうちの部の男子部員において、「だって」と「でも」は禁止する!」
千早が理由を聞くと、太一は小三から母親に「だって」と「でも」を禁止されているそうです。
母親の言う事に色々と疑問はあるが、言い訳に自覚的になるのは悪くない、と言っています。
千早は太一のお母さんは怖くて苦手だけど、太一の強いところはお母さんがつくったんだね、と感心しています。
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机君の資料によると北央学園は3年の甘粕くんと1年の城山くんがA級であとはB級だそうです。
オーダーが発表されました。
城山君 vs 西田君(肉まん君)
亀田君 vs 大江さん(かなちゃん)
甘粕君 vs 綾瀬さん(千早)
宅間君 vs 駒野君(机君)
木梨君(ヒョロ君) vs 真島君(太一)
に決まりました。
ガチ対戦となってしまい甘粕君がヒョロ君に詰め寄っています。
どういうことだ、と怒っています。
ヒョロ君は東京で一番強いのは北央学園だと証明する為にこのオーダーを組んだ事を認めました。
肉まん君のお姉さんは、カッコイイ、と喜んでいます。
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不満を露にしている甘粕君は、東京で一番強いのは北央学園?なに当然のこと言ってんの?って声に震えあがる事になりました。
聞こえてきたのは須藤先輩の声でした。
ヒョロ君は須藤君が来ることを知っていたようです。
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須藤君は北央学園の顧問である持田先生に頼まれて決勝戦の読主をする為にやって来たそうです。
須藤君に見られている北央学園の選手は物凄いプレッシャーを受けています。
持田先生が須藤君に読主を頼んだのは甘粕君の為の様です。
甘粕君は化物ぞろいのA級で1番になる事を諦めいるそうです。
彼に全力で戦う事の大切さを教えたいようです。
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対戦直前に女帝が秘密兵器を出してくれました。
女帝は襷を作って来てくれました。
襷の効果で涼しく感じられるようになっています。
千早たちは女帝に礼をしていますね・・・良い場面ですね。
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ヒョロ君は太一に向かって今日勝つのは俺だと宣言しています。
ヒョロ君も太一同様に全国各地で開催される大会に出場してA級昇格を目指しています。
しかし負け続けでB級に留まっています。
太一は自分を諦めないヒョロ君の姿を見て自分を鼓舞しているようです。
全国大会出場が決まっていて消化試合になってもおかしくないのに、須藤君の参加で妙な緊張感が漂っています。
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成分美少女友情ライバルかるた愛恋愛
評価AAAAAAAAAABB
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