漫画の感想) ちはやふる 第12巻 (BE LOVE KC)
概略:
太一と机君は団体戦で全国制覇を目標に掲げる千早の夢を叶える為に作戦を練りました。机君と菫ちゃんが予選会の間、有力校を偵察する事になります。筑波君は念願のスタメンを獲得する事になりました。肉まん君は試合に出ないで偵察に回った机君の心境が理解し難いようです。瑞沢高校の一回戦の相手は千葉情報国際高校です。
レーベル:講談社コミックビーラブ
発行日:2011/3/11
著者:末次由紀
ISBN:978-4-06-380309-9
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机君のお姉さんが瑞沢高校かるた部の為に新作のTシャツを作ってくれました。
とてもカッコイイ出来だったのですが胸に書かれている文字が問題となりました。
準優勝と書かれています。
小さい字で「準優」と書かれていて大きな字で「勝」と書かれていました。
仕方なくいつものTシャツで参戦する事に成りました。
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千早の団体戦で全国制覇って夢を叶える為に太一と机君は作戦を練りました。
机君が偵察要員を買って出る事になります。
予選の間、机君と菫ちゃんが他の会場を回り、有力校の偵察を行う事になりました。
筑波君は机君の代わりにレギュラーとして参加する事になりました。
机君は東京予選からの1ヵ月で筑波君は成長した、自分と実力的に変わらないと言っています。
5人で勝ち上がってくれよ、と言い残して机君と菫ちゃんは偵察に向かいました。
肉まん君は予選に出場しないと決めた机君の考えに反対のようです。
菫ちゃんはかるた部員としての自覚が芽生えているようです。
自分のメモ帳を用意してありました。
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瑞沢高校の一回戦の相手は千葉情報国際高校です。
新設のかるた部で情報が無いそうです。
所属している部員が外人さんだけでした。
初めて外人さんと対戦する事になり、瑞沢高校の面々は緊張しています。
千早だけは外国人にもかるたが理解されたと知り嬉しさに涙しています。
かなちゃんは外国人の彼らが袴を着用していて、自分たちがTシャツで参戦している事を悔しく思っています。
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千葉情報国際高校の選手たちが試合前に英語で会話していました。
千早たちは彼らの雰囲気に呑まれそうになっています。
此処で太一が彼らの発音がネイティブとは違う事に気が付き、日本語の方が得意なんじゃないですか?と英語で話しかけます。
バレちまった、と彼らは日本語で話し始めました。
彼らは日本で育ったそうです。
日本で育ち普通にかるたが好きになったんだ、と言っています。
千早はこの発言を聞いて益々嬉しくなっています。
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かるたの初心者らしく彼らの配置は独特でした。
筑波君の相手は黒人さんだったので凄くビビっていました。
北海道には黒人さんは居なかったんだよ、と大げさな事を言っています。
肉まん君は彼らの取り方を見て、普通のかるた好きだと理解しました。
肉まん君が普通に取ろう、ただのかるた好きだと伝えた事により瑞沢高校は本来の力を発揮する事に成りました。
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千早の速さを知り対戦者のアンソニー君は感動してました。
試合は瑞沢高校が勝ちました。
千葉のローカル局が袴で戦う千葉情報国際高校の取材に来ていました。
一回戦で敗退した彼らにインタビューしています。
泣きそうな彼らに向けて千早たちがメッセージを送りました。
ホワイトボードに英語でメッセージを書いています。
それを見た彼らは、学校にかるた好きを増やして、強くなって、また来年来れるように頑張ると言ってました。
彼らが全員一年生だと判明して千早たちは驚いています。
千早たちは二年生です、彼らの事を年上だと思っていたようですね。
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偵察に出た菫ちゃんは要注目と指摘された明石第一女子の逢坂恵夢を取材しています。
取材の結果、恵夢が地味で天然でモテ女なのに毒舌だと判明しました。
菫ちゃんはかるた界の女子って奥が深いと感じています。
彼女の目には恵夢ちゃんは千早以上の変人に見えたようですね。
恵夢ちゃんには彼女の事を慕うカメラメガネが付いていました。
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机君は去年の全国優勝校、富士崎高校の偵察に向かいました。
分かったのは富士崎の登録選手8人のうち5人がA級だという事でした。
出し惜しみする事無く全員A級を並べてきているそうです。
偵察中の机君は富士崎の生徒に捕まりました。
真琴先輩と呼ばれいる男子生徒が、富士崎で本当に怖いのは女子だ、と教えてくれました。
まつ毛にマッチを3本乗せて見せてくれます。
幸先良すぎです先輩!!素敵!!と後輩から言われているので普段からマッチを乗せているようです。
机君はかるたの強い奴って変人ばかりだ、と戦慄していました。
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新は近江神宮に参拝してから千早と太一の応援に行こうとしていました。
そこで肩に手を掛けられました。
振り向くと詩暢ちゃんが居たのですが、咄嗟に誰だか分からなかったようです。
「だれ?」と声をかけると泣き出してしまいました。
新は声をかけてから詩暢ちゃんだと気が付きました。
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詩暢ちゃんは4年間は無敗だったけど、未熟者だから、かるたをお休みしていた新に負けるかもしれない、とニコリ笑顔で言ってきました。
新には彼女の真意が分かっていました。
かるたをサボってたお前なんかに二度と負けるかバーカと心の声が聞こえてきたようです。
詩暢ちゃんに今日来ている理由を聞くと、彼女は琵琶湖で行われている鳥人間コンテストを見に来たと言っています。
新が団体戦を見に行かないのか聞くと、詩暢ちゃんは団体戦はかるたを好きじゃない人がやる事だ、と言っています。
新と詩暢ちゃんは小学生時代に毎年全国大会で対戦していたようです。
そして毎年新が勝っていたようですよ。
詩暢ちゃんは予定通りに琵琶湖に鳥人間コンテストを見に行きました。
新は団体戦が行われている会場に向かう事になりました。
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会場で村尾さんを見つけて声をかけた新は千早たちを見つけて咄嗟に隠れてしまいました。
千早は新の声がしたと言っています、本当に耳が良いですね。
太一は千早の集中力が削がれる事を嫌います、集中しろと叱責していますね。
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村尾さんは今年の運営委員だそうですよ。
学生時代は自分も運営して貰っていたので、恩返しだと言っています。
新が友達の試合を見に来たと伝えると村尾さんは福井代表の応援に来たんだと勘違いしました。
藤岡西って学校が代表として出場していて部員が3人しかいない事を教えられます。
純粋な強さを求めるなら個人戦だ、明日に備えて早く帰れよ、と言って去って行きます。
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村尾さんと別れた新は会場の入り口で困っている藤岡西の生徒と遭遇しました。
翔二君と云う新の中学時代の同級生でした。
部員が3人しかいないのに1人の到着が遅れていて不戦敗になってしまう事を教えられます。
遅れている部員の代わりに出場して欲しいと頼まれてしまいました。
断り切れなかった新は藤岡西の田尻君として試合に出る事に成ってしまいます。
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藤岡西の試合の運営をしているのは新が所属する南雲会の栗山会長でした。
新はメガネを外して座っているだけのつもりでした。
翔二君が負けて藤岡西の敗退が決まりました。
まだ試合をしている部員の為に何かを与えてあげたい、対戦者に誠意を見せたいと考えた新はメガネをかけて本気を出す事にしました。
栗山先生は新の正体に気が付いてしまいました。
試合が終了した時に拳骨を落とされる事になりました。
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栗山先生は替え玉は立派な不正だ、自分が気付いてしまったからには、見過ごせないと言っています。
新に明日の個人戦に出場停止となる可能性が出てきてしまいます。
栗山先生からの報告を聞いた運営は新への罰則を協議しています。
周防名人を倒してくれるかもしれないと新に期待している運営はあまり厳しい罰を下したく無いようです。
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千早たちの二回戦の相手は山口美丘高校という東大合格者数ナンバーワンの進学校、公立高校の星です。
出場メンバーとして高校生クイズ選手権の去年の優勝メンバーが3人参加していました。
彼らは暗記を重視する独特の配置を使ってきました。
札をシャッフルして中央に均等に配置していました。
定位置の無いかるたに千早は混乱しています。
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千早の対戦相手の中山君は頻繁に札の配置を入れ替えてきました。
暗記が苦手な千早は自陣を守る事に徹する事になります。
苦戦中の千早は窓の外に立っている詩暢ちゃんを発見しました。
雷が鳴り空が光った時にずぶ濡れになっている詩暢ちゃんを見ました。
千早は詩暢ちゃんが激ヤセした事を確認しました。
成長した自分を見せたいとリラックスできたようです。
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詩暢ちゃんは楽しみにしていた鳥人間コンテストが雨天中止となり消沈しています。
新が不正行為をして明日の個人戦に出られなくなった事を告げると詩暢ちゃんが怒り出します。
増岡先生に向かって新が個人戦に出ないなら自分も棄権する事を告げます。
増岡先生はクイーンが棄権するなんて認められないと焦っています。
詩暢ちゃんは新の頭をグイグイ下げさせて、カッコつけてないで頭を下げて、個人戦に出して貰えるようにお願いしろ、と言って自分も頭を下げています。
詩暢ちゃんは鳥人間コンテストが中止になった、新と対戦できなくなり、これ以上ガッカリしたくないと言っています。
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新が今日の目的は東京代表の友人の応援ですと教えると、増岡先生は、それを禁じると言ってくれます。
奥の座敷で反省文を書いて明日は個人戦にでなさい、と言ってくれました。
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冷静な取りで残り札を減らした千早にチャンスが巡ってきました。
残りの札が一字決まりだらけとなり、彼女の感じが活きる事になります。
千早の速すぎる取りに中山君は驚いています。
千早の事をオリオン座のベラトリックス、女戦士の星、と例えています。
二回戦は瑞沢高校の勝利となりました。
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負けてしまった山口美丘のメンバーを顧問の先生が予選敗退は悔しいが、この経験はクイズの予選に活かされると励ましています。
しかし中山君は、この負けはかるたの負けだ、かるたで取り返します、と答えていました。
抱き合って泣きながら悔しがっている彼らを見た千早の目にも涙が浮かんでいました。
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菫ちゃんが詩暢ちゃんが「福井」って書かれたTシャツの人を庇って、戦いたいので個人戦に出してくださいって頭を下げていた事を教えてくれます。
千早は新の事だと察します。
千早が菫に詳しい事を聞こうとすると太一が止めています。
余計な話をしている場合か、予選を勝ったのだってギリギリなんだぞ。
太一は千早に団体戦に集中して欲しと思っています。
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決勝トーナメントのオーダーを相談する事になります。
筑波君は駒野先輩がスタメンがよろしいかと、と弱気な事を言っています。
菫ちゃんに疲れてきたから交代って事?と指摘されて、集めたデータが活かせると思ったからだ、と言っています。
かなちゃんもその意見に賛成していましたが、肉まん君が反対しました。
次の試合も予選と同じメンバーで良いと思う、机君抜くのメンバーで良いと思う、と言ってます。
肉まん君の真意が気になりますね。
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