漫画の感想) ちはやふる 第9巻 (BE・LOVEコミックス)


概略:
周防名人の試合を観戦した千早たちは彼の強さに圧倒されています。一字決まりで取れる札を28枚も持っている彼に勝てる筈は無いと消沈しています。名人戦を観戦した新から太一に電話が掛かってきました。新は周防名人に対抗する方法を色々と考えていました。太一は新の考え方に励まされています。机君が千早にも一字決まりの札が20枚ある事を指摘してくれました。千早は机君に何かを返したいと考えています。瑞沢高校に新入生が入ってきてかるた部は新入部員の勧誘をする事になります。

レーベル:講談社コミックビーラブ
発行日:2010/6/11
著者:末次由紀
ISBN:978-4-06-319287-2
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周防名人の試合を観戦した千早たちは彼の強さに驚いています。
一字決まりで取れる札を28枚持っている彼に勝つ方法は無いのではないか?と考え消沈していますね。
周防名人は読主の特徴を把握して2文字目を聞き分けているようです。
彼は専任読主の山城今日子さんが好きなようですよ。
優勝した詩暢ちゃんの事を小学校時代に世話になっていた京都明星会の伊勢先生が誘っています。
練習に来てくれると他の子も喜ぶと言っていますね。
詩暢ちゃんはもう一回り強く成ったら寄らせてもらうと返しています。
彼の世話になるつもりは無いようですね。
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北野先生は周防名人と詩暢ちゃんに師匠が居ない事を残念に思っています。
天才の2人は師に教えを乞う必要は無いようです。
師を持たない2人は誰の師にもなれないと残念に思っていました。
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机君が千早にも一字決まりで取れる札が20枚ある事を教えてくれました。
千早は自分が本当に聞き取れているのか懐疑的でしたが机君は自分のデータを信じろと言っています。
彼の自信に千早は信じる事にしたようですね。
机君にお礼をしようとしてポケットを探し飴玉を渡しています。
いつかもっとましなモノを返すと言っています。
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瑞沢高校の職員会議でかるた部が使用している旧生徒会室を吹奏楽部に使わせようとの案が提出されます。
かるた部顧問の女帝はかるたには静かな環境が必要なんです、ナンセンスです、と断っています。
かるた部は全国大会に出場したり、個人戦で入賞したり、実績は十分です。
女帝が拒否権を発動しても誰も止められません。
女帝が唯一頭が上がらない御隠居と呼ばれる古典教師の深作先生が条件を提示しました。
新入部員を5人確保できなければ部室を吹奏楽部に譲る事に成ってしまいます。
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かるた部の部費が3万円にあがりました。
かなちゃんが大喜びしています。
部室を守る為にかるた部は新入部員の獲得計画に乗り出しました。
かなちゃんがプロデュースしているようです。
見栄えの良い千早と太一を部活紹介の場で登壇させています。
千早には太一の後ろで黙って控えている様に厳命したようですよ。
効果覿面で太一目当ての女子部員が大挙して押し寄せてきました。
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予想以上の入部希望者がやってきたので千早は涙しています。
千早は多くの部員を集めて瑞沢高校をかるたの強豪校にしようとの野望を持っていました。
メンバーは部室を確保する為に5人以上の部員が獲得できれば問題無いと考えています。
あくまでも大会で勝つのは自分たち5人だ、と考えています。
千早は仲間との考え方が違っている事が哀しくなっています。
彼女は太一、かなちゃん、机君、肉まん君を説得しようとして自分の考えを述べています。
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千早が一番大事だと思っている事は太一がA級になる事だそうです。
これを聞いた太一は驚いていますね。
千早は瑞沢高校を北央学園の様なかるたの強豪校にする、全国大会で団体戦で優勝する、個人戦各階級を制覇する、との目標を掲げます。
太一たちは千早の強欲さに驚いています。
これほど強欲な人間は見た事無い、と言ってますね。
確かに凄い目標を掲げていますね。
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千早は自分が一年生の教育係をすると主張します。
空き教室に一年生を集めてかるたの基本を教えています。
一年生には百人一首を憶えて貰う事から始めています。
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入部希望者の中に花野菫ちゃんと云う子が居ました。
彼女は太一の彼女に成ろうと考えています。
彼女は恋愛脳の持ち主で、絶対に彼氏を作ると意気込んでいます。
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入部すれば太一と一緒に居られると思っていたようです。
教えに来たのが千早だけだと知りガッカリしています。
しかし彼女は感受性が強いようですね。
哀しい恋の歌を読んで泣いていますよ。
千早は繊細な子だと感動していましたが、菫は恋に生きないでどうすると、決意を新たにしていました。
早退して太一を追いかける事になりますよ。
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菫は太一に対してアピールを始めています。
しかし効果は薄かったようですね。
太一が自分で選んで頑張るんだ、と言った事で自分が選ばれる事は無いと確信したようです。
ここで諦めないのが彼女の強さだね。
自分も選びたい、と考えています。
太一を尾行する事になるんだよね。
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太一が向かった先は白波会でした。
また、かるた、とガックリ来たようです。
練習風景を覗いている菫は原田先生に捕獲されます。
彼女は原田先生にかるたの面白さを聞いています。
原田先生はやらなければ分からないよ、やってもやっても分からないよ、だからやるんだよ、と答えています。
菫は意味不明の様です。
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千早は少しずつ変わりつつあるようです。
これまではかなちゃんが部室の掃除をしていたようですが、千早がやっています。
それを見たかなちゃんが感動していますが、使っていたのが水で濡らした雑巾だったので激怒しています。
掃除したいなら1から教えるので一年生の練習を監督に行けと言っています。
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一年生が激減している事に千早は愕然としています。
前日、千早は一年生と源平戦をしたのですが調子に乗って100枚も取ってしまったそうです。
千早はかるたの楽しさを教えるのは難しいと感じています。
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菫はかるた部に行くのを辞めたようです。
新しい友達とお喋りしていますが、早々に話題が尽きてしまいました。
部活に入らないと、ずっとこんな感じで詰まらない時間が続くのか、と考え怖くなっています。
菫は太一の事をわかりたい、と考えています。
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千早は一年生が1人になってしまった事に愕然としています。
泣きながら残った唯一の新入部員を部室に連れてきました。
残ったのは唯一の男子生徒、筑波君でした。
千早は、かるた強豪校にする筈だったのに、ごめんみんな、と泣いて謝っています。
太一たちは、そこまでの夢は見ていないから、と心の中で思っています。
千早は好きになって貰えなかったかるたが可哀想だと泣いています。
そこに菫がやってきました。
太一が、来てくれてありがとう花野さん、と熱烈な歓迎をしています。
菫は歓迎されて嬉しくなっていますよ。
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千早は菫に爪を切る事を勧めます。
菫はそこまで必死に取らないと言って切るのを拒んでいます。
菫がメイクの出来を気にしているのを見てかなちゃんが指導を行います。
恋愛のことしか考えられないなんて下品でくだらないですよ、と諭しますが思わぬ反論を受けてしまいます。
菫は、百人一首なんて恋愛の歌ばかりじゃないですか、と反論してきました。
人間の頭の中なんて大昔から愛だの恋だのなんですよ、と言われてしまいます。
思わぬ正論にかなちゃんがひるんでいます。
菫は千早とかなちゃんに向かって、かるたには嵌らないけど、恋は頑張るって決めたんです、真島先輩狙ってますから!と宣言しました。
これは二人に対する牽制ですね。
かなちゃんは、筋の通った恋愛バカだ、困った、と感じています。
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筑波君は中学三年まで北海道に住んでいたそうです。
北海道では木の札を使う下の句かるたが盛んなんだそうですよ。
内地では上の句かるたが主流だと聞いて、それも強く成ろうと思って入部したそうです。
筑波君は下の句かるたが得意でした。
上の句かるたでも名人くらいに成りたいと言っています。
太一たちは今年の1年めんどくさい、と感じています。
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筑波君と菫が対戦する事になりました。
千早は筑波君の独特の取り方を見て驚いています。
下の句かるたは両手を使って札を取る様です。
上の句かるたでは反則です。
しかし彼の札の一点を狙って真っすぐ指で突く取り方に感心しています。
菫は中々取れないようですが、知っている札が出て取る事が出来ました。
嬉しそうにしていますよ。
その姿を見た千早は菫の爪を切ろうとしています。
菫はそんなに必死に取ろうとしないと抵抗しますが、千早は段々速く取りたくなるんだと諭しています。
しつこい千早に菫は自分の心情を暴露してしまいました。
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菫は太一目当てでかるた部に来ている事をぶちまけてしまいました。
太一に想いを知られてしまったと感じて恥ずかしさの余り逃げ出します。
千早は追いかけようとします。
千早は去年の全国大会で自分が体調不良で欠場した事を悔やんでいます。
もう一人部員がいてくれたら、と毎日思っていたそうです。
千早は、やっと来てくれた、二人も残ってくれた、絶対に放っとかない、と言って駆けだそうとします。
足を机に打ち付けてしまい、痛みで動けなくなっています。
千早に代わりかなちゃんが迎えに行く事になりました。
これで正解だったよね。
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かなちゃんは「伝える」「伝わる」はルールの向こう側にある、と言って菫を説得しました。
さっきのような言葉で菫の本当の想いが部長に伝わったと思いますか?
恥ずかしいと泣ける心は美しいと思います、と諭しました。
菫は戻る事になりました。
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彼女は本気でかるたに打ち込む事を決めたように思えます。
爪を切り、一人で百人一首を憶えると宣言しています。
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筑波君には肉まん君が上の句かるたを教える事になりました。
肉まん君は千早の部員を増やしたいとの熱意に感化されたようです。
肉まん君は筑波君に強くしたやるから言う事聞け、と言ってます。
癖が強そうですが心強い仲間が2人増えました。
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新は福井で行われたかるた大会で準優勝しました。
優勝したのは同門の村尾さんです。
負けた新は悔しそうにしていますね。
新に注目している吉岡先生が声を掛けてきます。
彼は秋の名人戦予選の目玉になるんじゃないか?と期待しています。
新は自分の目の前の目標は高校選手権です、と言っています。
新は千早や太一と戦うのを楽しみにしているようです。
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成分美少女友情ライバルかるた愛恋愛
評価AAAAAAAAAAABB
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