ラノベの感想) いなくなれ、群青 (新潮文庫)


理想主義者で楽観主義の真辺由宇ちゃんと現実主義者で悲観主義の七草くんは案外良いコンビなのではないかな。
七草がしきりに真辺を邪魔に感じていたのは彼女が好きだからだったのね。
階段島と言う隔離された島で暮らすことになったんだけど、無くしたものを見つけると島から出られる事になっていました。
七草の方が早い段階で階段島に来ていました。
真辺に階段島で再会した段階で階段島の構造を掴んでいたんだね。
だから真辺が階段島に来てしまった事が許せなくて真辺を島から出そうとしたんだね。
島を管理している魔女が居て彼女が島にやって来た人の島に来る前の少しの間の記憶を奪っていました。
七草は最初に階段を登ったときになくしたものが何なのか気づいたんだね。
無くしたものは現実世界の自分から見たいらないものでしたね。
七草の場合は悲観的な考え方を捨てたんだね。
捨てられた心が階段島の七草を形作っていたんだね。
それが分かっていたから真辺が捨てた理想主義を現実世界に戻そうとしたんだね。
やっぱり七草は真辺が好きなのね。
階段に落書きして魔女を脅して交渉しようとしましたが失敗してしまい魔女の助言に従い階段を登ることになりました。
悲観主義の七草の建てた計画では、島に現れた小学生の大地を現実世界で救う為に真辺を現実世界に戻そうとしていました。
しかし、一つ忘れていたよね、島に現れた真辺は理想主義者だったことを。
真辺は階段で会った現実世界にいる理想主義を捨てた真辺に大地の事をまかせて階段島に留まりました。
七草は真辺は自分と真逆の存在だと主張していますが、やったことは同じでしたね。
似たもの同士に思えるところが面白いね。
階段島に残ってしまったんだから仲良くやっていくしかないね、諦めろ七草。
考えようによってはラッキーじゃんか。
なんだかんだ言い訳がましく言っているが結局、好きなんだろ。
うまくやれよ。
真辺も現実世界で大地の問題を解決して階段島の大地が現実に帰れるまで見守ると言っているから、あんまり無茶なことはしないと思うんだよ。
甘いかな?真辺だしな。
他にも個性的な人達がいたんだよね。
捨てたものも色々で面白かった。

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