ラノベの感想) 六花の勇者 第4巻 (スーパーダッシュ文庫)

レーベル:ダッシュエックス文庫
発行日:2013/7/30
著者:山形石雄
イラスト:宮城
ISBN:978-4-08-630745-1

ドズーが昔語りをしてくれました。
魔神から生み出される凶魔は個人の意思は持っていないようなんだよね。
本来なら持てるはずが無い個人的な意思をドズーは持ってしまったようです。
同時期にテグネウとカーグイックも意思を持ったようですね。
三人は協力する事になりました、この段階ではカーグイックがリーダーだったようです。
三人は前回の六花との闘いにも参戦していましたが、大敗したんだね。
敗因は凶魔には個人の意思がないので六花に対して臨機応変な対応が出来なかった事ですね。
三人は生き残りましたが死んでいった仲間の凶魔を悼んでいました。
ほー、人間的な感情を持っているんだね。
三人は次の六花との闘いの準備に取り掛かりました。
.
そこへ、六花の生き残りのハユハがやって来ました。
ハユハは面白そうだという理由だけで魔神の正体を探ろうとしていました。
三人の仲間になりたいと言って酒盛りを始めました。
三人はハユハに言いくるめられて仲間になりました。
ハユハはドズーたちと協力して魔神の正体をつかんだようですが、ドズーはそこまでは語ってくれませんでした。
今やドズーとナッシェタニアは六花と共闘しているので自分たちの保身の為に秘密にしたようです。
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魔神の正体をつかんだ後でハユハはドズーに六花の紋章を譲り渡しました。
魔神を封じると半年くらいで紋章は消えるようなんですが、時の聖者であるハユハは時間を操作したようで紋章を保持していました。
ドズーはハユハが突然死んだと言っていましたが、死因は分かっていません。
ドズーはテグネウを疑っていましたね。
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テグネウは一輪の聖者をミイラ状態で拘束していました。
一輪の聖者の運命の力を抽出して黒の仇花という聖具を作りました。
テグネウは運命の神殿を魔哭領に作り出して、そこで聖具を作ったようですね。
聖具の作成には不治の病にかかり死にたくないと思っている修道女を騙して作らせました。
心が弱っているときに付け込んだようですね。
彼女は幸運にもテグネウから逃げおおせて黒の仇花の秘密を魔哭領に連れてこられた人間に伝える事ができました。
秘密を伝えられた人間はアドレットの親友、ライナでした。
彼は入手した地図を頼りに魔哭領から脱出しようとしましたが、地図が古すぎました。
魔哭領にはカーグイックが建設させた渓谷が出来上がっていて人間界がある対岸に渡れませんでした。
ライナは凶魔に見つかり屍兵にされてしまいました。
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屍兵とは、死にかけの人間に昆虫型の凶魔を寄生させて、凶魔がコントロールする兵隊でした。
幸いにもライナへの支配は緩かったようですね。
短時間ではありますが、左腕を自由に動かせる時間が不定期にやって来ました。
ライナは左腕を動かせる時間を有効に活用して右腕にテグネウの秘密を知っていると記して六花との遭遇を待ちました。
アドレットに自分は六花の勇者になると言っていましたが、勇者的な行動ですね、大したものです。
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最初、屍兵の正体が凶魔に操られている人間であると知った六花は意見が二分されました。
ロロニアだけは屍兵を助けたいと強く主張していました。
アドレットも故郷の村の人々が屍兵にされたと知って、助けるか倒すか悩んでいました。
アドレットは自分を騙して屍兵は助からない殺すのが人助けと思い込もうとしました。
しかしロロニアは強硬に屍兵救出を主張してアドレットを苦しめる事になりました。
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孤立を深めるロロニアに対してハンスが罠を仕掛けました。
ハンスはナッシェタニアと共謀してロロニアを罠に嵌めて孤立感を煽りました。
それでもロロニアは屍兵を助ける為に単独行動に出ましたね。
ハンスは紛れ込んでいる七人目を探る目的があったようです。
ロロニアが七人目ならば孤立感を深める行動はとらないだろうと考えたようですね。
単独行動するロロニアを狙う凶魔の動きが手加減したものであればロロニアが七人目の可能性が高くなるとも考えたようです。
ハンスは屍兵に変装してロロニアを監視していました。
アドレットにやったのと同じくロロニアが死を覚悟するまで追い込まれるのを待っていました。
ロロニアが死を覚悟したときの表情を確認したんだろうね、ロロニアが殺される寸前で助けに入りました。
これで、ハンスの中ではロロニアの疑いが薄れたようですよ。
ロロニアの評価が「七人目だと知らされていない」まで好転しました。
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ロロニアの行動はライナの計画である六花に知らせるを最終的に助ける事になりました。
ロロニアが心配になり彼女を追いかけていたアドレットが不審な行動をとる屍兵の存在に気がつきました。
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罠に掛かったロロニアを救出したアドレットとハンスはロロニアの生きている屍兵が居るとの主張を検証しました。
ロロニアは腕に文字が書かれている屍兵を見ていました。
ロロニアは助けてくれと主張する屍兵の言葉に従い罠が張られている洞窟を目指した訳ですが、腕に文字の書かれた屍兵との行動方針が違う事に気がつきました。
生きている屍兵を探すことになるのですが、困った事に時間との闘いとなりました。
当初の作戦では屍兵を操る凶具の九番をフレミーが狙撃して殺す事になっていました。
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モーラがフレミーの護衛と山の力を使いフレミーの狙撃を助ける役割を負っていました。
二人で行動していました。
フレミーは狙撃手なので待ち伏せには慣れているのか時間になっても予定通りに合図が無くても待ってれば問題ないと平気な顔でした。
対してモーラはじっと待ち伏せる事には慣れていない様子で、焦れていますね。
最終的にフレミーの狙撃は成功しました、モーラの手助けがあったので簡単だったとまで言ってます。
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凶具の九番が死ぬと屍兵も死んでしまうようです、幸いだったのは同時に死ぬのでは無く多少の余命は残された事ですね。
死にかけのライナを発見する事ができました。
体も動かず喋れないライナは故郷の歌を歌って呼びかけました。
幸運にもその旋律がアドレットの耳に届きました。
アドレットはライナに気がついたみたいですね、動転してますね、喜んでもいるようですが、ライナには時間が残されていませんでした。
ライナはロロニアの治療を受けながら、知っている黒の仇花に付いての情報を喋ってくれます。
死にかけなので対話形式ではなく一方的に情報を喋っただけのようですが内容は驚愕すべきものだったようですね。
ライナは最後の瞬間に目が見えたようですね、アドレットに向かってお前友達に似ているなと言って死んでいきました。
アドレットが泣いてますね、ハンスとロロニアはアドレットが泣き止むまで待ちますね。
ハンスは意外と人の気持ちを大切にするよね、殺し屋だけど良い奴なのかもしれないな。
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ライナの語った黒の仇花の正体は人間型の聖具で、白い髪と額に角がある少女、恐ろしく冷たい目をした少女と言っていました。
これってフレミーですね。
聖具としての機能は運命の力を使い六花から力を吸い出すことらしいです。
元々一輪の聖者が分け与えたのが六花の力だからね、これは不味い機能だよね。
しかも魔神が居る落涙郷に近づくほどに力を増すと言っていました。
六花の近くにいないと紋章の力を吸収できないとも言っているので六花と行動を共にするフレミーは良い位置にいるね。
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フレミーはどうやらテグネウに踊らされているようですね。
フレミーが七人目で間違いないようですね、しかも六花の紋章を吸い取る黒の仇花という聖具だったんだね。
彼女は凶魔に裏切られ捨てられたと考えているようですが、それはテグネウの作戦みたいですね。
フレミーに魔神への敵愾心を与え本物の六花のように行動して疑われないようにするのが狙いなんだろうね。
勿論フレミー自身にもその意図は伝えていないんだろうね。
可哀想なフレミーはアドレットを愛してしまったぞ。
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黒の仇花の正体を知った後にフレミーと再会したアドレットが彼女を抱きしめたぞ。
今までに無い行動でフレミーが驚き照れているぞ。
彼女の台詞が可哀想だったね、ハンスが、そういうことは後でやれとからかうと、フレミーも、あとにして、と言っているんだよね。
おー二人っきりの時は良いってことだよね。
フレミー可哀想です、アドレットがフレミーをどのように処するのか注目ですね。
今のところフレミーの正体を知っているのはライナから話を聞いたアドレット、ハンス、ロロニアだけです。
ハンスはフレミーを拘束したいようですが、ロロニアがどうするのか注目ですね。
ロロニアはアドレットに惚れてるようなんですが、自分が駄目子だと自覚しているので、恋人になろうとは考えていません。
ひたすらにアドレットに尽くそうとしていますね。
けな気ですね、鮮血の聖者としては天才的な能力の持ち主ですが、それ以外は確かに駄目子なんだよね。
チャモからは、「アホ牛」と呼ばれるようになっています。
彼女は元々牛飼いの娘だったのね。
それが幼いころに村が野党に襲われてしまい天涯孤独になり転落人生が始まりました。
人生諦めていましたね、人生は死ぬまでの我慢と思っていたので相当なものですね、後ろ向きです。
モーラの六花を殺害してから蘇生させる策略で鮮血の聖者を続ける事にされてしまったのでロロニアにとってはモーラは救いの神とも言えるね。
モーラの指示でアトロの元で凶魔の知識を教えられることになりアドレットと出会いました。
アドレットに感化されて前向きになりましたが、自信が無いのは変わりませんが、諦めない心は得たようですね。
フレミーの正体を知ったのでチャンスと見てアドレットにアプローチ始めるかな注目ですね。
今のところロロニアは一番一般人的な善悪の価値基準を持っているみたいなんだよね。
他の仲間は魔神を倒す事が正しく、それを達成する為には多少の犠牲は仕方ないとの考えのようだから。
アドレットも今回、そのように屍兵を扱ったからね、なんだか六花の勇者は人でなしに成ってないかな?
ハンスが意外と良い奴に見えてきてるんだよね。
ゴルドフの行動理念は謎だけど、アドレットの言っている地上最強の男に近い行動原理だよね。
彼は、六花とナッシェタニアを守ると考えていますからね。
戦闘になった場合、どうやって両方守るのか彼の作戦にも注目だよね。
今のところ、その可能性は低そうだけどね、ドズーとナッシェタニアには六花と別れて行動する戦力は無いんだよね。
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ハスハを殺した犯人も気になるところだね。
テグネウがハスハを食べてしまった可能性も感じるよね。
テグネウはより面白くなるように行動しているみたいだからね。
これってハスハを真似ているだけなのか、ハスハを食べて彼女の思考がテグネウに乗り移っているのか、どちらかな?
六花に大した攻撃をしてこないカーグイックがいつ動くのかにも注目ですね。
彼が六花に向かうか、敵対するテグネウに向かうのか?
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成分美少女戦闘謎解き恋愛
評価AAAAAAA
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