ラノベの感想) 六花の勇者 第1巻 (集英社スーパーダッシュ文庫)

レーベル:ダッシュエックス文庫
発行日:2011/8/30
著者:山形石雄
イラスト:宮城
ISBN:978-4-08-630633-1

六人でないと不味いはずの勇者が七人いました。
最初は誰が偽物か全く分かりませんでした。
アドレットは六花の勇者に選ばれる為に武闘大会の準決勝に乱入しました。
アドレットの闘い方は秘密道具を使い戦うので大会規定により出場できなかったのね。
確かに爆弾投げたり、毒矢を放ったりするので武闘大会には相応しく無いけどね。
大会は女神にアピールする場のようで、出場できないと六花に選ばれるチャンスが無いと考えたようだね。
アドレットは自称、地上最強の男を名乗っているので確かに強かったよ。
卑怯な戦いぶりでしたが、準決勝の出場者二人に勝ちましたが、大会運営をしている宰相に睨まれてしまい捕まりました。
その際に大けがしたので丁度良かったのかも知れませんね。
その頃、世界では六花に選ばれる可能性のある勇者が殺されていました。
アドレットは牢獄で傷を癒しながら待っていました。
そこへナッシェタニア姫がやって来ました。
牢屋に入っているアドレットと楽しそうに話していました。
彼女はメイドに扮装していたのでアドレットはナッシェタニア本人だと気がつきませんでした。
メイドが帰るときに、姫も六花の勇者に選ばれるだろうから宜しく言っておいてくれと間抜けな発言をしていました。
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アドレットとナッシェタニアは六花に選ばれて二人で六花の勇者が待ち合わせる場所に向かいました。
ナッシェタニアとの二人旅は楽しそうでした。
ナッシェタニアは何というか変わった娘でしたね。
道中ですれ違う馬車からニンジンやオレンジを貰って生で食べてますね。
兎の耳が付いた兜を被っているのですが、ニンジンを生で丸かじりしなくてもと思いました。
途中で凶魔との戦闘になりました、初めての実戦にナッシェタニアはビビっていましたが凶魔を倒すと自信が出てきたようです。
彼女は刃の聖者なので、空間に刃を大量に出現させて敵に放つ攻撃をしてきます。
近距離も遠距離も攻撃できるのでかなり強いですね。
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途中で凶魔に襲われて逃げてきた村人の集団に出会いました。
ナッシェタニアと別れてアドレットは村に残っている旅の少女を救出に行きました。
そこで火薬の聖者、フレミーに出会いました。
彼女は一人で魔神を倒すと言っています、アドレットが他の六花と合流しようと誘いますが聞いてくれません。
フレミーは一人で魔哭領を目指しますがアドレットは彼女に同行する事にしました。
アドレットはフレミーに一目惚れしたようだよ。
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アドレットとフレミーは魔哭領の近くにある砦でそこを守護するローレン上等兵に出会いました。
彼から六花が入った後、魔哭領を封印する結界の存在と、作動方法を教えられました。
フレミーと六花の集合場所へ向かっている途中で、ナッシェタニアと再会しました。
ナッシェタニアは王国に仕える騎士ゴルドフを連れていました。
彼も六花に選ばれた。
そこで驚いた事にナッシェタニアはフレミーを攻撃してきました。
ゴルドフの調査で六花の候補者を殺して回っていたのがフレミーだと判明していました。
フレミーに問いただすと、それは真実であると言われてしまいました。
アドレットがどうするかと思ったら彼はフレミーを守る事にしたね。
必死にナッシェタニアとゴルドフを止めに入りました。
フレミーも六花の紋章を持っている仲間だ、殺すなとの説得にナッシェタニアは不承不承納得したね。
四人で集合場所を目指す事になりました。
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この後、結界を張る装置のある砦を凶魔が爆撃してきました。
四人は砦に向かいました。
ナッシェタニアの指揮でアドレットが砦に向かうことになりましたが、そこに罠が仕掛けられていました。
彼が砦に到着すると襲われた神官が倒れていました。
彼女の指示で砦に入ろうとしたアドレットは扉が閉まっていて困ってしまいました。
アドレットが爆弾を使って扉を開けると中から鎧を着たガーディアンが飛び出して来ました。
ガーディアンを倒すと倒れていた神官が笑い出しますね、彼女は凶魔が化けていたようです。
アドレットは追いかけようとしましたが、ここで結界が発動されました。
あたりが霧に包まれてしまいました。
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その後、砦に六花の紋章が体に浮き出た勇者が六人やってきました。
ナッシェタニア、ゴルドフ、チャモ、ハンス、モーラ、フレミー。
アドレットを入れて七人居る事に全員が当惑していました。
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議論が始まりました。
最初は六花の勇者が一人増えて七人になったのではないかとの意見が出ましたが、それは無いと却下されました。
六花の勇者は昔、魔神を封印した一輪の勇者が自分の力を六個に分けた存在なので増えるはずが無いとの事でした。
元の成り立ちを考えると確かに偽物が居る説が有力ですね。
話し合いはフレミーが怪しいという展開からスタートしました。
話し合いは当初、モーラが議長を務める感じで始まりました。
彼女は万天神殿の長を務めています、権威があります。
万天神殿は力を持っている聖者を管理する組織のようです。
チャモは沼の聖者で物凄く強いのですがモーラを怖がっていました。
しかしモーラは権威主義に偏っていたようですね。
フレミーの次はアドレットが疑われました。
何といっても砦に最初にたどり着いたからね。
彼の証言を証明する方法が無いので疑われる事になりました。
アドレットは全員と戦う事になりましたが、なんとか逃げ切り、無実の証明と偽物を特定していきました。
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アドレットはフレミーを説得して仲間にしました。
説得するときに彼女に告白していましたね。
フレミーは嫌がっていましたが最後にはアドレットを受け入れたようですね。
最初の冷たい印象から大きく変化していますね。
アドレットはハンスも味方にしました。
ハンスとの戦いでハンスの方もアドレットが本物か偽物かを確認してきました。
彼は殺し屋なので、アドレットに殺されたと錯覚させる攻撃を放ち、アドレットの見せた死に顔で本物か偽物か判断していました。
人間死に顔で嘘は吐けないとハンスは言っていました。
フレミーとハンスの協力で真犯人の手口を特定する事になりました。
まさか、気温を操作していたとは思わないよね。
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真犯人は行方不明の太陽の聖者を使って周囲の気温を上げさせ、アドレットが砦の扉を開けたタイミングで、太陽の聖者を殺しました。
太陽の聖者は気温を上げる能力を持っていたので、彼女が生きている間は周囲の気温が高かったんだね。
さらに海に面しているので湿気が高かった。
急激に気温が低下した事で大量の霧が発生して結界が発動したと勘違いさせたんだね。
狡猾だよね。
真犯人はなんとナッシェタニアでした。
これには驚いたよね、彼女はヒロインとしてアドレットと共に戦うとばかり思っていたんだけどね。
彼女は、魔神を復活させて、説得する事を考えていました。
魔神を説得して凶魔と人間の共存を考えていました。
人間側の犠牲はたったの五十万人だと言っています、発想が違いますね。
彼女は王族なので為政者の側ですからね、そのような発想が生まれたのかな?
彼女の騎士であったゴルドフは納得していません。
ナッシェタニアはモーラに首から上を吹き飛ばされましたが生きていました。
どうやら、いままで活動していたナッシェタニアのボディは魔術で作った義体だったみたいです。
また会いましょうと言い残して逃げて行きました。
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満身創痍で死にそうなアドレットをフレミーが優しく介抱してくれました。
気付け薬を飲ませるのに口移しで飲ませてくれたようだね。
アドレットは気絶してしまいましたが、モーラの薬草で回復に向かいました。
山の聖者の癒しの力は伊達では無いようですね。
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六人で魔哭領に向かおうとしている場面で新たな勇者が登場しました。
鮮血の聖者、ロロニア・マンチェッタと名乗っていますね。
彼女はアドレットの知り合いのようでうすね、アドくんと親しげに呼んでいますね。
これにフレミーが反応していますね、「・・・誰よ、この女」よかったな、アドレット、フレミーが嫉妬してるぞ!!
モーラもロロニアの事を知っているようなので、彼女は本物だと思うけど、またしても勇者が七人になってしまいましたね。
しかしロロニアを本物と仮定すると、ナッシェタニアを退けた六人の中に偽物が居る事になるんだよね。
聖者は本物と仮定すると、アドレット、ゴルドフ、ハンスの誰かが偽物になるけどね。
怪しそうなのは居ないんだけどね。
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成分美少女戦闘謎解き恋愛
評価AAAAAA
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