ラノベの感想) ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈3〉動乱編

モルト皇帝が病気で倒れてしまい、皇太子に任命されていたゾルザルが指揮を執ることになりました。
これが間違いの始まりだったようですね。
彼はピニャとディアボ(次男)が言っているようにバカだった。
ゾルザルは性奴隷と見なしているテューレに思想誘導されているよね。
テューレは帝国に滅ぼされたボーリアバニーの族長で、帝国に復讐しようと画策しているようですが徐々に思考がおかしくなりますね。
誰も彼女を助けてくれない事を恨むようになっていくね。
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テューレはゾルザルを示相して日本との講和を目論む穏健派を排斥しました。
穏健派の元老院議員たちを拘束して監獄に入れて行きました。
ゾルザルの意向を国政に反映させる為に、帝権擁護委員(オプリーチニキ)を組織させました。
これが秘密警察のような組織でゾルザルに逆らう者を反逆者として処罰していきました。
穏健派を捕まえる任務を与えられていました。
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穏健派の重鎮であるカーゼル侯爵は親戚にあたるテュエリ家に隠れていました。
帝都を離れられない都合があったのですが、オプリーチニキに見つかってしまいました。
テュエリ家当主と奥さんの機転で逃げ出すことはできましたが、行先に困ってしまいました。
いきなりの襲撃だったので金品が無いので食事にも困る始末でした。
そんな彼を助けたのがテュエリ家の娘シェリーでした。
両親が死んでしまって一時的に泣きわめいていましたがカーゼル侯爵の叱責で覚醒してしまいました。
彼女は12歳なんだけど、末恐ろしい交渉術を披露しました。
彼女は身に着けていた菅原から貰ったネックレスを使い上手い交渉で食事と隠れ家を入手します。
さらに逃げ場所として日本の特使が滞在している翡翠宮(迎賓館のような意味がある)を目指す事にしました。
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シェリーの恐ろしい所は自分の行為が亡命になるので、阻止しようとする帝国兵と翡翠宮を守るピニャの騎士団との間で戦闘が行われて人死にが出ると分かっていて、亡命を決行した所だよね。
シェリーは既に政治家としての一歩を踏み出した感がある!!
シェリーとカーゼルは翡翠宮まで辿り着きましたが、日本政府としては講和交渉が始まっていない段階での亡命受け入れは出来ないと最初は受け入れません。
このへんは通常の対応だと思いますね、武力で帝国を制圧する戦力はありますが、制圧後維持する体力が日本には無いのね。
だから特地の平和は帝国に担ってもらわないと困るんだよね。
だから非常な決断をしたんだけど、オプリーチニキに連れ去られそうになっているシェリーの悲痛な叫び声に菅原は我慢できなかったんだよね。
漢を見せる事になりました。
見方によってはロリコン発言ともとられかねない発言なんだけど、皆が真摯に受け取ってくれてよかったね。
「16歳になるのを待って、俺の妻にしようと思っている。そういう関係だ!だからその娘を連れて行くなっ!こっちによこせっ!」ひゅーかっこいー!!
追い詰められていたとはいえ、この発言はシェリーにとってはしてやったりだよね、彼女は菅原との関係性を深めて日本と帝国の貿易に食い込む予定だったからね。
菅原はやられてしまったね。
彼はシェリーを子供だと侮っていた感が否めないな。
まあ、今後の展開次第ですが帝国内で大きな発言権を得られそうだから良しとすべきだね。
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帝都が荒れている時に伊丹はレレイが導師号に挑む為に学術都市を訪れていました。
そこでレレイのお姉さんに会いました。
アルペジオ・エル・レレーナ(アルフェ)さんです、彼女は鉱物に関する魔法を研究しているようです。
研究対象はやたらと資金の掛かる分野らしく金策に苦心している様子ですね。
アルフェは写本で資金を稼いでいるようで、レレイの、印刷技術が発達すると本が安くなるとの発言に危機感を募らせて喧嘩に発展しました。
レレイとアルフェの姉妹喧嘩は魔法を打ち合う派手なものになりました。
止せばいいのにロゥリィが見届け人になりますね。
喧嘩は拮抗していましたが、そこにレレイを暗殺しようと企む刺客がやってきて決着が着く前に終わりました。
刺客を倒したのはピニャから派遣された騎士でした。
グレイとシャンディーです。
この二人は刺客のやり口を調べて、笛吹男(バイパー)が仕掛けてきていると見抜きました。
シャンディーはバイパーに操られてしまいレレイを殺そうとするのですが、レレイが鎧を着こんでいたので失敗しました。
シャンディーが操られたのは王城に囚われているピニャを助ける為にはレレイを殺してゾルザルの心象を良くするしかないと思い込まされていたのが要因でした。
ここでレレイの暗殺を依頼したのがゾルザルであると判明しました。
市井の出のグレンは伊丹にピニャの救出とゾルザルを何とかしてねとお願いしていますね。
貴族の出のシャンディーは流石に皇族をどうこうする事は躊躇われたようで反対していましたが、帝都に赴きゾルザルに暗殺指令の撤回を求めて彼を脅しに行くことになりました。
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王城に残っているピニャは心が折れていました、自暴自棄になっていました。
ゾルザルの専横に危機感を募らせた彼女は次男であるディアボに協力を求めました。
一緒にゾルザルを説得して欲しい、助けて兄上と縋りましたがディアボの対応は素気無かったね。
ディアボの感情もわかるんだけどね、結構酷い事をしていました。
ディアボは自分の騎士団を持っていないので兵力が無いんだよね、しかもゾルザルが自分を捉えて殺すのではないかと怯えていました。
泣いて縋るピニャに人に死にに行けと言っているお前は、俺にどんなお礼が出来るとか言ってしまいます。
しかも、ピニャに一発やらせろと言ってしまったよ。
兄妹でそれは不味いでしょと困惑するピニャに、お前の覚悟はその程度だろ、だからお前の頼みは断ると言う趣旨の発言をしてしまいました。
これでピニャは覚悟が決まったようで、急いで自分の屋敷に戻り、準備を整えてディアボに抱かれに戻ったら逃げてたんだよね、ディアボは!
ディアボのこの仕打ちにピニャの心は折れてしまいました、私には抱く価値も無いのかとか黄昏てるね。
可哀想に、まあディアボの言う通りで、ピニャの発言はいつも理想論で実現方法が伴わないのも事実だからね。
心の折れたピニャは皇帝の看病をして王城に留まっていました。
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翡翠宮にカーゼルとシェリーを匿ったので帝国兵とオブリーチニキの攻撃を受ける事になりました。
翡翠宮を守っているのはピニャの騎士団で指揮しているのはボーゼスさんでした。
騎士団は人数も少なく、何度も仕掛けてくる帝国兵の攻撃に疲弊して行きました。
配色濃厚だったのですが、自衛隊が穏健派と日本からやってきている白百合大臣の救出作戦を決行しました。
空挺部隊とかを使って派手に空中降下を行いゾルザルたちの目を引き付けました。
実際は空挺部隊よりも先に地上から帝都に侵入した別部隊が居たんだけど、恐怖にかられたゾルザルにはそれが分かりませんでした。
元々、日本に対して怯えているゾルザルは自分を守る為に王城に全ての兵を集結させました。
バカですねー、この不味い指示により救出作戦は楽に進んだよね。
最後にピニャを救出しようとしたボーゼスと彼女を助けようと後を追ったヴィフィータが帝国兵に追われて死にそうになっていましたが、自衛隊のヘリに駆け込み助かりました。
ボーゼスさんが泣いていましたね、王城の上を通過するヘリからピニャ殿下が見えたんだよね。
この二人の関係も強いものがあるね。
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レレイへの暗殺指令を撤回させる為にゾルザルを脅す為に王城に赴いた伊丹たちは、ゾルザルを脅すついでにピニャとモルト皇帝を救出しました。
ゾルザルは遠距離からのライフル射撃を目の当たりにして、相当びびっていましたね。
レレイへの暗殺指令を撤回しました。
恐怖にかられたゾルザルは王都を逃げ出しました。
彼に従う元老院議員たちも引き連れて帝都を出て北東の地を目指しました、所謂、遷都を行う事になりました。
ゾルザルの小物ぶりが如何無く発揮されていますね、しかも、彼の言い分を聞き入れてしまう、臣下も問題大ありだよね。
可哀想だが彼の元にはバカしか居ないようだ。
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伊丹たちに救出されたモルト皇帝は流石に為政者だね、思わぬ手に出ましたね。
ピニャを皇太女に据えて正統政府を樹立させ、ゾルザルと争わせる事にしました、やり手ですね。
どのようにゾルザルと対峙するかはピニャに任せるようですね。
戦争しても和平を呼びかけてもピニャの好きにしろってことらしいですね。
いよいよピニャの力量が試されるときが来たようですね。
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自衛隊の中から料理担当として古田がゾルザル陣営で料理長をしているんだけど、彼はこれからどうするのかな?
ゾルザルには偉く気に入られているけどね。
古田の作ったハンバーガーがいたく気に入った様子だよ、ゾルザルの風貌からするとハンバーガーを大口開けて齧る姿は似合い過ぎ!!
彼のソールフードになれそうだよね。
古田はテューレと接近中の模様だね。
救出に来た伊丹に相手にされなかった事で黄昏ているテューレを励ましているようだけど。
この二人も仲良くなったりすのかな?
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ボーゼスさんと富田が子供を作っていたのには驚いたね。
妊娠初期とはいえ、剣を振り回してボーゼスさんは頑張っていたね。
彼女は貴族なんだけど、どうするのかな?
日本に亡命するのかな?
それとも富田を家に迎える事になるのかな?

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