ラノベの感想) 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 第2巻 骨と石榴と夏休み (角川文庫)

第壱骨 夏に眠る骨
櫻子と少年は鍾乳洞に行きました。
少年が見たいと言ったので櫻子が付き合ったようです。
帰りに鍾乳洞の近くの登山路で動物の死骸の採集をしていました。
小動物の死骸を発見してホクホク顔の櫻子でしたが、事件に巻き込まれます。
青姦していたカップルが死体を見つけたと言って慌てた様子で登山道に出てきましたよ。
櫻子はカップルが死体を見つけたと言っている場所に行ってみました。
そこには櫻子が見事と評する白骨死体がありました。
櫻子は少年に見つけた骨の素晴らしさを教える為に少年をヘッドロックで固定して骨を見るように仕向けてますね。
櫻子が興奮しているようだね、少年は頬に当たる櫻子のおっぱいが気になって仕方ない様子です。
少年は警察に通報しようとします、市民の義務ですと言ってます。
櫻子は止めさせようと抵抗してますね、家に持ち帰る事はしない、此処に置いておいてこっそり見に来るだけにするので通報しないでと懇願してます。

少年は通報しました。
やって来た警察は櫻子と少年を任意同行しようとしました、櫻子の発言が気に障ったようですよ。
櫻子は遺体を検分してますね、しかも正確で詳しいですね。
少年は在原に連絡して彼から身分の照会をして貰う事で任意同行を回避しました。
在原は公安に務めているので警察にも顔が効くようです。
九条家のお嬢である櫻子が任意とはいえ警察の厄介になるのは世間体から言って不味いようですね。
それを回避した少年はばあやに感謝されて美味しい昼ご飯を振る舞われていました。
遺体で見つかったのは鴻上アサさんです、ニュースで報道されて少年は名前を知る事になりました。
後日、学校の教室に隣のクラスの女子が訪ねてきました。
彼女の可愛いので少年も見知っているけど名前が出てこないな、ようやく思い出すぞ。
鴻上百合子さん、彼女は少年の友人である今居と同じテニス部でした。
今居と通じて彼女の話を聞き知っていた様子ですね。
鴻上から放課後、お茶に誘われてしまい少年はウキウキしてました。
鴻上は少年の事を舘脇君と呼びますね。
喫茶店で話し始めると祖母を見つけてくれてありがとうとお礼を言われました。
少年は櫻子と一緒に見つけた登山道で発見した老女の遺体が鴻上の祖母だと気がつきました。
櫻子と一緒に墓前に参る事になりました。
鴻上の家に行くと鴻上の祖父が描いた絵に櫻子が関心していました。
馬の筋肉の描き方が素晴らしいと褒めてますね。
鴻上は警察から教えられた祖母が自殺したとの見解に心を痛めていました。
鴻上の祖父は介護が必要な状態になっていたのに鴻上と彼女の父母はそれを知らされていませんでした。
鴻上の叔父が事業で失敗して失踪してしまい、保証人になっていた祖父がそれを払いきれずに鴻上の父親が肩代わりしたんだね。
祖母は負い目からか祖父の認知症を鴻上の父母には言えなかったようです。
それが鴻上には悲しかったようだね。
鴻上は祖母が自殺したと思っているので彼女の死んだ場所に行ってみたいので連れて行って欲しいと言ってきました。
櫻子は快諾して鴻上を遺体の発見場所に連れて行く事にしました。
そこで櫻子は鴻上の祖母は自殺したのではなく、事故で運悪く死んでしまったんだと解説しました。
祖父の絵に描かれていた場所で朝日を見て元気になろうとしていた、生きる活力を得ようとしていたと解説しました。
鴻上は櫻子に感謝してますね、しかも櫻子に尊敬の念を抱いているのかもな。
櫻子の分かり辛い物言いから櫻子は優しい人だと理解を示しています。
鴻上は櫻子と少年の関係も不思議なようですよ。
確かに説明が難しい関係ではあるね、少年は鴻上に自分が櫻子の保護者だと言ってましたが、ある部分では正しいような気もしますね。
.
第弐骨 あなたのおうちはどこですか
暑い夏の夜中に扇風機の壊れた舘脇少年はコンビニに買い物に行きました。
クーラーが効いている店内で立ち読みしていると一人で歩いてくる幼女を見ました。
親が近くに居るのかなと訝しむも数分たっても誰も後を追いかけて来ないので心配になった少年は彼女を追いかけました。
大通りに出てしまい轢かれそうな幼女を少年は何とか救出する事ができました。
名前を聞くと「いいちゃん」と言ってますね。
親も近くに居ないようでほっとくわけにも行かないので交番に連れて行きました。
交番のお巡りさんは気さくな人で少年と一緒にいいちゃんから情報を得ようとしてました。
いいちゃんの背負っていたリュックには名前や住所を示すものはありませんでした。
少年はいいちゃんが裸足だと気がつきました、しかも血で汚れているようです。
いいちゃんが怪我をしたと思い治療する為に足を洗いましたが傷が無いですね。
ってことは本人の血液ではないってことで事件の匂いがしますね。
いいちゃんの腕には血の跡がありますね。
児童相談所が開くには時間がありましたので、巡査と少年はパトカーでいいちゃんの家を探す事にしました。
手がかりがいいちゃんが言っていた家の近くに公園があるって情報だけでした。
当然のように難航します、少年はいいちゃんに血の跡があったことが気がかりでした。
少年は櫻子を頼る事にしましたよ、時刻は午前五時半ってとこですね。
この辺りからも少年と櫻子の親しさが伺えますね。
櫻子の家に行き呼び鈴を鳴らすと櫻子が出てきましたよ、彼女は寝間着姿ですね。
しかもかなり不機嫌ですね、午前四時まで骨を組み立てていたので眠いと言ってますね。
櫻子にいいちゃんの事を話、彼女を見せていました。
そこにばあやが出てきて悲鳴を上げてますね、櫻子があられもない姿で応対している事に驚いたようです。
ばあやに家に引き戻されますよ。
少年と巡査はパトカーで移動して次の公園に向かいました。
公園でいいちゃんを知っている人が居ないか聞き込みしていましたが成果はありませんね。
そこに櫻子から電話があり場所を聞かれます、櫻子は直ぐに行くと言って電話を切りますね。
櫻子はやってきて巡査は自己紹介をしてますね。
内海洋貴と名乗りますね、櫻子は美人なので内海は張り切るぞ。
いいちゃんを見た櫻子は直ぐに手がかりを見つけますね、いいちゃんには骨折した形跡がありました。
左腕の肘関節が曲がっているようです、痛ましいですね。
近隣の整形外科で診療に来た患者が居ないか調べます。
該当する整形外科が見つかり行ってみるといいちゃんを覚えていたね。
そこでいいちゃんの本名と住所が分かりました。
富永柚胡香というらしいですね、いいちゃんじゃねーじゃんと少年と内海は叫んだね。
いいちゃんの家に行くと母親の死体がありました。
殺人事件のようです、彼女は背中を数回刺されていました。
防御創が無いのを櫻子は訝しみますね、おかしい、いいちゃんだけを逃がして自分が逃げないのはなぜだと思ってます。
櫻子はいいちゃんに妹か弟が居るかも知れないって情報を知らなかったからな。
少年がそれを教えると櫻子は激変しますね。
母親の遺体を動かしてしまいますね、内海は現場保全の観点から文句を言ってましたが床下収納が見つかり事態は一変しました。
床下収納の中に赤ちゃんが隠されていました、母親が逃げずに何度も刺されたのは赤ちゃんを守ろうとしたからのようです。
櫻子は赤ちゃんに応急処置を始めます。
少年が意外感を感じてますね、これまでの櫻子の行動から彼女は生への執着が薄いと思っていたようです。
うん確かにね、櫻子は赤ちゃんは生きるのが仕事、君は死ぬには早すぎると赤ちゃんに語り掛けながら心臓マッサージをしていました。
そこへ犯人が戻ってきましたよ。
薬中のようです、内海が犯人を止めようとして包丁で切られてます。
内海は櫻子と少年を逃がす為に体を張ったようですが櫻子に逃げる気はありませんでした。
少年が頑張る事になりました、彼は祖父に護身術を習ってたのね、本人は偶然と言ってましたが犯人を投げ飛ばして気絶させる事に成功しました。
内海に手錠を掛けられて犯人は拘束されました。
内海が文句言ってますね少年が護身術を習ってる発言をしたので、そういう事は先に行ってくれと言ってます。
赤ちゃんは櫻子の適切な処置もあり助かりました。
いいちゃんともども親戚に引き取られたようです。
事件は解決しましたが、死んでしまった母親まで世間は加害者扱いしている現状に少年はやるせなさを感じてるね。
まあ、詳しい状況を知らない部外者はそんなもんだよね。
いいちゃんと赤ちゃんが助かったのがせめてもの救いだね。
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第参骨 殺されてもいい人
薔子さんの実家である東藤家に行く事になりました。
薔子の祖父である清次郎の九十歳の誕生日を祝う為でした。
薔子は実家に戻り辛いので誰かに一緒に行って欲しいようでした。
本来ならば在原が同行するはずがスケジュールが合わずに行けなくなりました。
困った薔子は櫻子に泣きつくけど、櫻子はきっぱりと断りました。
薔子は策士ですね、彼女は泣きまねして少年の気を引きますね、薔子を可哀想に思った少年は櫻子が同行するように仕向けますよ。
少年はばあやに口添えして貰い櫻子を説得しようとしますね。
櫻子はばあやに逆らえないので同行する事になってしまいました。
少年は完全に部外者なんだけど、彼も同行する事になってしまいました。
薔子が悪乗りして少年を自分の恋人として連れて行く事になりました。
東藤家はリッチですね、セレブな家での立食パーティになってます。
櫻子がパーティマナーを教えてくれてますね。
パーティの参加者は会話がメインで食事に手を付ける事はないそうです。
櫻子と少年は薔子の話し相手として来ているので食事を堪能してますね。
櫻子はばあやの目が無いのを良い事にケーキばかりを食べてますよ。
参加者の中の八千代さんが薔子に好意的でした。
色々と気を使い薔子が家族から嫌味を言われるのを防いでくれてますね。
櫻子と少年の役目を肩代わりしてくれてました。
主賓の清次郎が疲れたと言って退きパーティはお開きとなりました。
その夜に事件が起こりました。
清次郎が心臓発作で亡くなってしまいました。
早朝に薔子の部屋に君子夫人(清次郎の正妻)が呼びに来てましたね。
緊迫して雰囲気ですね。
櫻子が清次郎の状態を確認して彼が亡くなっていると告げました。
救急車で病院に搬送されて清次郎の死因を調べる事になってますね。
櫻子の見立て通りに死因は心臓発作でした。
清次郎が亡くなった日の夜にパーティ参加者が集まり清次郎をしのぶ会が開かれました。
そこでパーティ参加者が自分が清次郎を殺しましたと懺悔を始めますね。
清次郎は生前は奔放にしていたようです、子供が数十人居ますよ。
清次郎は人の奥さんにも手を出して子供を産ませてますね。
清次郎の子供も年齢に開きがありますね。
清次郎の子孫たちは清次郎の奔放過ぎる生き方が許せないようです。
八千代は稼いでも稼いでも、新しい子供の養育費に消えていくと嘆いてます、が彼女は清次郎を殺す行動は起こさないぞ。
やはりいい人のようだ。
俊之は七緒の旦那なんですが経営する会社が業績不振で清次郎にお金を無心しましたが断られました。
彼は七緒と相談して毒物を飲ませようと計画まではしてましたが、七緒とは一枚岩ではなかったぞ。
彼も可哀想な人で七緒は俊之に隠れて若い愛人と密会していました、それを櫻子にバッチリ見られてました。
耕治は清次郎の孫でIT関連の会社で成功して東藤グループの観光分野でも成功しつつありました。
彼は自分が東藤家の中で高い地位を欲しているようで、金沢を犯人に仕立てようとしますね。
金沢の妻が慎太郎の母親と知っているようです。
金沢が運んだワインとドリアンの食べ合わせが悪いのでそれが死因と言い出したぞ。
ワインについて詳しい積りでしたが全く無知だったぞ、見当違いだったぞ。
彼は櫻子に言い寄りましたが相手にされて無いので、まあ、その程度の人って事さ。
金沢を庇う為か、自分の行為が原因と思ったのか、慎太郎まで自分が殺したと言い出したぞ。
青梅の仁をワインに溶かすと毒になるので、それを清次郎が飲むように仕向けたと言ってるね。
これも全く見当違いでしたね、効果が期待できない作戦だったんだよ、致死量に全く足りて無かったぞ。
家族が自分が殺したと懺悔大会になってしまいましたが、櫻子が終わらせました。
茶番劇と一蹴しました。
櫻子が科学的根拠に基づいて、それぞれの言い分が根拠無しと証明してくれました。
後には憑き物の落ちた家族だけが残りますね。
翌日の朝は家族で朝食を取りました、仲良さそうでした。
慎太郎と耕二は和解して東藤家を引っ張っていくようです。
七緒と俊之は離婚したそうですよ、七緒は流石、瀬次郎の娘と言えますね、欲望に忠実なところが。
清次郎は死ぬ前にお手伝いの奈々子を妊娠させてました。
清次郎の死から半年くらいたって少年と櫻子は君子と再会しました。
彼女は赤ちゃんを連れてますね、それは清次郎の最後の娘と紹介しくれました。
櫻子が清次郎を殺した真犯人を特定しました。
君子でしたよ、彼女は清次郎が心臓の薬と一緒にサプリメントを飲んでいるのを知っていて止めませんでした。
悪影響があることも勿論知っていたんだよ。
なんでそんな真似をしたかと云うと清次郎は心臓を患い自分の老いを自覚したそうです。
それで妊娠した女性に堕胎をさせていたそうだ。
君子は長い清次郎との生活の中で他人の産んだ子供でも可愛いと思うようになり、殺される子供を不憫におもい犯行を決めたそうだ。
犯行というか何もしない事か。
少年は殺人事件じゃん通報しなければと言いますが櫻子の見解が独特だったね。
奈々子の子供が堕胎されずに生き残り、清次郎が心臓発作で死んだので帳尻は合ってると言ってますね。
奈々子の子供は清佳と名付けられました、彼女がましな人間になれると良いですね。
奈々子はまだ東藤家に仕えているようだね、君子を奥様と呼んでるからね。
櫻子は八千代にも良い知恵を授けてました、この二人は案外気が合ったのかもな。
八千代はどうやら慎太郎が好きみたいですよ。
異母兄妹なんだけど、二人とも独身なんだよね、櫻子は八千代にスウェーデンなら異母兄妹の結婚はOKだと教えました。
この二人が結婚しちゃうのかも気になる所だね。
東藤家を訪ねた事で気がかりな事といえば少年が誰かに間違われた事だね。
君子にソウタロウ君と呼ばれていたね、櫻子の関係者なのかもな。
薔子は存在を知っているようですけど、間違いに気がついた君子の気まずそうな感じからして何かがあったようだね。

成分美女骨採集事件捜査推理
評価ACBCB

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