ラノベの感想) 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 第3巻 雨と九月と君の嘘 (角川文庫)

第壱骨 呪われた男
内海に誘われて彼の友人の藤岡に会いに行きました。
内海が言うには藤岡さんは呪われていて近々死ぬと言っているそうです。
内海に呪いなんて妄想だと証明してくれと頼まれました。
藤岡の家には呪われた犬が居ると内海は言っていましたが会ってみると可愛い犬でしたね。
櫻子に懐いているのが不思議でしたがヘクターという名のその犬は死の匂いを嗅ぎつけるのが得意なようです。
納得ですね、それで櫻子に懐いたのね。
藤岡は自分の家系が男性が短命であるとの調査資料を見せてくれました。
随分と丁寧に調べてある資料に不自然さを感じましたがこれは藤岡の計画の一環だったのね。
藤岡は他にも呪われた絵を所有していました。
この絵に問題がありましたね、藤岡の保管方法にも問題があり絵に使われている絵具が問題となりました。
絵具の成分と湿気で発生したカビが反応して毒性のガスが出てたようです。

お陰で藤岡はヒ素中毒になりかけてました。
藤岡の家系は心臓に疾患がある可能性があり心不全で亡くなった親類はそれが原因だったのではないかと櫻子は結論づけるね。
呪われた絵の所有者もヒ素が原因だった可能性は高いと言っていました。
藤岡には直ぐに死ぬ可能性は無くなったので安心していましたが、彼の自殺計画が実行されました。
呪いは無いと結論が出て一同は安心していたのですが、少年が何故今のタイミングで内海を呼んだのかと疑問を持ちました。
ヘクターが家の外へ出たがってますね。
櫻子が藤岡の自殺計画に気がつきました。
慌てて庭に飛び出すと藤岡は薪を割る斧で自分の足を切った後でした。
倒れている藤岡に櫻子が自殺計画があったなと確認してますね。
藤岡は櫻子の推理が正しい事を認めちゃったよ。
内海は人の良さと警察官だとの理由で自殺を事故に見せかける為に呼ばれたようです。
藤岡が自殺を決意したのには理由がありました。
櫻子と少年が関わった道北経済に打撃を与えるスキャンダルで投資に失敗してました。
あちゃーって感じですね、藤岡に損をさせたのは櫻子と言えなくもないですね。
藤岡の奥さんが大層怒ってますね。
藤岡は奥さんと赤ちゃんに貧しい思いをさせたくなかったと言って保険金目当ての自殺を計画しました。
奥さんは藤岡と一緒に居られるのが幸せでありお金などはいらないよと怒ってますね。
藤岡は内海に背負われて救急車に運び込まれて無事でした。
良かった良かった。
内海は良い人ですね、利用されたのに藤岡の窮地を助けてますね。
これは一生分の貸だぞと言ってますね、言ってやれ言ってやれ。
これで二人は本当の親友になったのでしょう。
藤岡は少年の母親が経営するアパートに引っ越しました。
藤岡の奥さんは少年の同級生の鴻上の家が経営するレストランでアルバイトしています。
うんうん上手くいき始めたようで何よりですね。
ヘクターは櫻子の家に引き取られました。
頭が良いとばあやにも好評のようです。
ヘクターの死臭を嗅ぎ分ける能力で櫻子は動物の死骸集めが捗りそうだね。
少年は櫻子に褒められて有頂天ですね。
櫻子から初めて正太郎と名前で呼ばれて喜んでますね。
櫻子よりも身長を伸ばすと意気込んでますね。
.
第弐骨 お祖母ちゃんのプリン
祖母のお墓参りをした少年は突然の雨にあってしまい距離的に近かった櫻子の家に避難しました。
しかし間に合わずに濡れてしまいました。
ばあやにタオルで拭かれてますね。
在原の着替えを借りる事になりましたが彼とは足の長さに違いがあり過ぎたね。
三人で少年が持っていたプリンを食べる事になりました。
少年が亡き祖母のお見舞いに行く時にプリンを買っていた話になりました。
少年には祖母がプリンを所望した理由が不思議だったようです。
ばあやと櫻子は理由に思い至ったようです。
少年が理由を教えて欲しいというのでばあやは説明してますね。
少年の祖母は苦しむ姿を少年に見せないために痛み止めをうち効果が出てくるまでの時間稼ぎがしたかったのだと説明されました。
少年はそれに気づいていなかった当時の自分を非難していましたが、それは仕方ないな。
少年は小学生くらいのはずなので。
ばあやに少年の祖母は少年がお見舞いに来てくれるだけで嬉しかったのだと慰めてくれるぞ。
櫻子はばあやの様子からばあやの体調に問題がありそうだと気がついて苦しい場合は言えていってますねがばあやは嫌ですと拒否してますね。
自分にも矜持がありますと言ってるな。
櫻子も諦めているが心配そうですね。
ばあやのやさしさと強さが目立ちますが心配ですね。
.
第参骨 託された骨
少年が成長してますね、鋭い推理力を発揮して櫻子の企みを看破しました。
発端は櫻子を高校の文化祭に誘った事でした。
櫻子は少年のクラスの執事喫茶に来ました。
少年は美人の櫻子と知り合いだと思われているのが気分良いようです。
櫻子は食べ終わると直ぐに消えますよ。
櫻子は理科室に居て骨格標本を鑑賞中でした。
そこは関係者以外立ち入り禁止だったので少年は櫻子を連れ出そうとしましたが彼女の残念そうな顔を見て暫く鑑賞を待つ事にしました。
そこへ、担任教師で生物教師の磯崎先生がやって来ました。
磯崎に櫻子を紹介しました、標本士だと教えると準備室の整理を手伝ってほしいとお願いされます。
櫻子はケーキ三個で引き受けますね。
整理を始めると猫の骨を見つけますね、櫻子が眺めています。
準備室には亡くなった前任者の佐々木先生の集めた骨が大漁に収納されていました。
櫻子は全てを運び出してリストを作る事を提案して少年と磯崎で運び出す事になりました。
大きな箱を見つけます、南京錠でロックされてますね。
少年と磯崎は佐々木の私物が入っているのではないかと躊躇しましたが櫻子は南京錠を開けてしまいました。
しかもカギが無かったのにピンで開けてしまったぞ。
中からは人の骨が出てきました。
調べてみると事件性が無い事が分かります、随分前に火葬された骨のようです。
一緒に見つかった詩集と写真がありました。
持ち主である佐々木の姉に詩集と写真を渡しに行きました。
春間さんに詩集を渡しました。
春間さんから彼女には側仕えの曾根夏子の存在を聞かされました。
骨の女が夏子と分かりました。
夏子の骨の他にも何か無かったかと問われて櫻子の推理が始まりました。
春間さんは夏子が望まぬ妊娠をして死産した子供を自分で埋めに行ったと言っていましたが違いました。
櫻子は足の指の形から埋められた子供を産んだのが春間だと見破ります。
夏子と佐々木は惹かれ合ってたようですが結婚する事はありませんでした。
夏子が埋めた死産した子供の遺体を佐々木は掘り返してオルゴールに入れ直したようです。
そこで佐々木は夏子の父親が自分の父親だと思ったようです。
だから佐々木は夏子とくっ付かなかったようだね。
夏子の父親は分からないって事になっているので仕方ないか。
真偽は分かりませんが佐々木は夏子が異母兄弟と考えたようですよ、違った可能性もあるのでちと悲しい結末だな。
櫻子が少年の通う高校のOGだと分かりました。
櫻子が珍しく佐々木先生と敬称を付けて呼んでたからね。
櫻子は佐々木先生に標本作りを教えて貰ったそうです、云わば彼女の師匠です。
佐々木と櫻子は櫻子の飼い猫が毒を盛られて変死した事から始まりました。
櫻子はどうしていいか分からずに佐々木の元に猫の亡骸を持ち込んだようだね。
佐々木は何も聞かずに猫の解剖をしてくれたそうです、櫻子が最初に作った標本だとも言ってました。
櫻子は学校にあった猫の骨を持ち出し、修復するつもりだったようです。
少年は途中で猫の骨が無くなっている事に気がついて櫻子が盗んだのではないかと気を揉んでました。
櫻子は少年の推理を面白そうに聞いてますね、最後は認めて、返すのが惜しくなったと言ってますね。
元々自分の飼い猫の骨なので自分の物だぞと強弁を始めてます。
少年は抜かりないですね、磯崎から猫の骨を櫻子が所有しても良いと認める同意を取り付けていました。
準備室も立派になり校長も喜んでいるそうです、理科室を改装して展示室を作ろうという話も出ているようだ。
準備室の整理をしているときに高い場所にあった箱を誰かに手渡されたと少年が述懐してますね。
磯崎では無いと言ってますね、学校の七不思議と言ってますね。
佐々木先生の幽霊でしょうかね?少年と磯崎は震えあがってるぞ。

成分美女骨採集事件捜査推理
評価ACCCA

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