ラノベの感想) インテリビレッジの座敷童 第7巻 (電撃文庫)

レーベル:電撃文庫
発行日:2015/6/10
著者:鎌池和馬
イラスト:真早
ISBN:978-4-04-865121-9

大魔王ツェリカの攻撃はいやらしかったですね。
忍の事を自分を復活させてくれた恩人として扱ってきました。
彼の願望をかなえてあげると言って忍を自身が抱いていた妄想の世界におとしました。
忍の妄想世界で小手蜜惑歌に告白されそうになっていました。
緊張で照れ照れになっている惑歌が可愛いですね、忍の抱く理想像はああなのね。
次に忍の家に住み着いている美少女妖怪たちとのハーレム展開が出てきたね。
これも忍の妄想なのね。
ツェリカは忍に褒美としてこれらの妄想世界を作ってやると言っていましたが忍が否定していました。
これに怒ったツェリカに攻撃されて忍は死にかけになりました。
ツェリカの力で百鬼夜行と青行灯一派は混乱していて、敵味方の認識が出来なくなっていて乱戦状態になっていました。
.
死にかけの忍に祝ちゃんがお願いしてきましたね。
百鬼夜行のタイムトラベルパッケージを使い過去に行って座敷童(縁)の能力を使わせないようにしてねと頼まれました。
どうやら十年前に三十九式なる能力を使って世界を書き換えていたようです。
その原因が「油取り」により忍が何かされたということしか分からない状態で過去の忍を監視する事になりました。
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十年前の世界で幼い忍を幽体離脱状態の現在の忍が監視する事になりました。
幼い忍はどんな妖怪に対してもフレンドリーに接していました。
自作した妖怪スタンプを押してあげて、今日から友達妖怪なと得意気でした。
忍を観察していると、インテリビレッジの外れにある小屋で油取りに遭遇しました。
幼い忍は油取りに対しても友達認定をしていました。
油取りは過去の百鬼夜行と協力してカエシガミと呼ばれる存在に進化しようとしていました。
計画を遂行するのに十年近い間、子供を殺さずにいる必要がありました。
あと少しで進化が始まる段階で幼い忍に会ってしまいました。
油取りは子供を見ただけで心や思考に関係なく本能により子供を殺してしまうようでした。
油取りは子供を殺すことを嫌がっていましたね。
百鬼夜行と協力して子供を殺さずに済むようになりたかったようです。
彼の苦悩は悲しいものがありました。
油取りと一緒になったカエシガミ計画を遂行していたのは祝の父、呪(まじな)さんでした。
菱神の始祖、しきみも一緒にいました。
彼らの計画をしり現在の忍(客人)は分からなくなりました。
油取りは悪い妖怪ではないと考え始めます。
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幼い忍が誘拐される事件が起こりました。
忍の友達妖怪が探しましたが見つかりません。
狭い村なので油取りにも忍が誘拐されたという話が伝わり彼は忍を救出に出かけました。
相手は「大きな犯罪組織」だったのですが、圧倒していました。
忍を救出する事には成功しましたが、油取りは我慢の限界でした。
忍を殺そうとした時に座敷童が駆けつけて忍の代わりに油取りに胸を刺されてしまいました。
それを目撃してしまった幼い忍は縁が死んだと思ったようでわーわー泣き出しました。
彼の鳴き声で、友達妖怪が集まって来ました。
このままでは油取りは集まった妖怪に八つ裂きにされてしまうという時に客人(忍)が動きました。
油取りに自分の目的を説明して彼に未来に一緒に来てくれと頼みました。
しかし状況が有利でしたよね。
百鬼夜行の秘術で過去に行けるのは観測者一人だけで、観測者が連れ帰るものは全て経年劣化を経験する仕様でした。
未来に変えるだけで油取りは十年分の時間を経験するので十年間子供を殺さないという条件を簡単に満たす事ができました。
現在に戻ったときに油取りはカエシカミになっていました。
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現在に帰還する時刻も自分で指定できましたね。
大魔王ツェリカが出現した直後に帰還しました。
最大戦力を召喚して安心した一瞬の隙を突く事を狙いました。
忍は速攻で青行灯を攻撃しました。
カエシカミとなった油取りに青行灯の心臓を突かせて彼女の中から青行灯を特別な妖怪にしているプログラムコードを引き抜きました。
そしてそれを食べてしまいました。
それと同時にツェリカの召喚を上書きしました。
ツェリカを召喚するのに使われた「マルグリット・スタインホルス」を再召喚しました。
ツェリカは何も出来ないで異界にもどったようですね。
彼女の能力が使われ無くなったので百鬼夜行と青行灯一派は敵味方に分かれて戦う事になりました。
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自分を特別な妖怪にしている核を忍に食べられてしまった青行灯は不味いと思ったようですね。
忍を食べて奪われた核を取り戻そうとしました。
哀れな忍は青行灯に食べられてしまいました。
しかし、忍を吸収した青行灯に変化が起こりました。
忍を食べた事で百の物語を束ねる事で構成されていた青行灯は百を超える物語を内包する事になり青行灯としての存在を保てなくなりました。
忍も思い切った事をしましたね。
しかし、その場にはタイムトラベルに出かける前の忍も存在していました。
食べられてしまった過去に行ってきた忍の経験値が現在の忍に引き継がれる事になりました。
人を殺せなくなった青行灯は無害な妖怪になりました。
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青行灯は諦めるかと思ったら最後の切り札がありましたね。
裁木和という術者が独自に動き始めました。
最初は何らかの妖怪を使っていると考えていましたが、彼自身が新種の妖怪でした。
自分で設定を追加して新しい能力を生み出して来ました。
忍は青行灯に使った手段を使い、裁木和に自分のコピーを食べさせて存在を保てなくさせました。
病魔が作り出した促成の裁木和のダミーを破壊してその破片を本体が吸収するように仕向けました。
裁木和は一時的に滅んだようですが、彼に対して強い思い入れのある外堀の元に現れて「備えろ」と言い残して消滅しました。
これで終わりでは無いようですね。
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致命誘発体を捨て身で無害化した事実を重く見た祝は青行灯を生かす事にしました。
青行灯と忍の間に起こった出来事を解析して致命誘発体を無害化する方法を研究する事に決めました。
これで問題は解決したと思ったら思わぬ敵が現れました。
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忍が過去に行った時にお前は未来の世界には居なかったと警告した事で呪は生き残ったようです。
彼が出て来ましたね。
十年間死んだ振りをしていたようですね。
十年前は百鬼夜行を殺伐とした組織から平和的に物事を解決する組織に変革させたいと言っていたはずなのですが、青行灯を処刑すると言い始めました。
しかも、十年間組織を維持してきた祝に対して百鬼夜行を返せと言い出しました。
呪には絶対の自信があるようでした。
しきりに百鬼夜行は血統を重んじると言っていましたがここで、その意味が分かりましたね。
呪は100%の人間でしたが祝は違ったようですよ。
祝は呪と妖怪のハーフでした。
呪が死んで百鬼夜行当主の血脈が祝だけになってしまったので、五本指をはじめとするメンバーは祝に従っていたと呪は言っていました。
さらに驚いた事に、祝の母親の妖怪は新型の座敷童でした。
百鬼夜行極製四十式と呼んでいるので完成したようですね。
百鬼夜行が分裂して大騒乱になる事を嫌った菱神舞が呪を暗殺しようとしました。
彼女の決断は早いですね、しかし出来ませんでした。
舞を止めたのは菱神しきみでした。
舞は恐ろしく強かったはずなのですが、しきみに簡単にあしらわれてしまいました。
しきみの解説では舞の戦闘能力は菱神の中では弱すぎるようですね。
妹の艶美の事を対人戦のエキスパートと言っていました。
艶美は推理する側に回り対人戦の力を自覚しないようにしているそうです。
「菱神の女」として目覚めると艶美は舞を瞬殺できるようだね。
舞は「そうであるように」振る舞う専門家と言われていました。
ブラフやハッタリを使う詐欺の専門家と言われていました。
なるほどね、舞が必要に敵を殺すのは敵の反撃が怖かったからね。
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呪は自分に警告を発してくれた忍に敬意を示して納骨村での戦闘は行わないと言って去っていきました。
忍の元には、サキュバス、魔女のマルグリット、カエシガミと化した油取り、青行灯が残りました。
美女2人と美少女1人を連れて家に帰りました。
迎に出てきた縁に「ただいま、姉ちゃん」と言っていました。
過去で幼い自分を見たからか何らかの心境の変化があったようですね。
事件を目撃していないはずの縁はさぞ驚いただろうね。
彼女の中には三十九式なる力が使われずに残っているんだよね。
忍は祝と呪のどちらの味方をするのかな?
どちらにも付かない第三勢力となるのか?
今の心情としては、可哀想な祝ちゃんを守ってしまいそうだよね。
忍は妖怪に好かれる体質なのでハーフの祝にも好かれそうだよね。
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今回多少の救いがあるとしたら、大百足が蘭園幸を救えた事かな。
青行灯は忍の娘という事になるのかな?
小手蜜惑歌も関係していたので、青行灯を生み出す行為に加担した事になるよね。
そうなると惑歌は母親になるのか?
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成分美少女美女変態パッケージ妖怪
評価AAAACAAAAAA
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