ラノベの感想) 掟上今日子の備忘録


レーベル:講談社BOX
発行日:2014/10/14
著者:西尾維新
イラスト:VOFAN
ISBN:978-4-06-219202-6

事務所の名前がいかしていますね。
「置手紙探偵事務所」ですよ。
掟上今日子さんと言う探偵さんの事務所なんですが、自身の特性を現していますね。
今日子さんは眠ると起きてからの記憶を失います。
だから弱点は睡眠薬のようですね。
この今日子さんに隠館厄介くんが依頼する形で物語りは進行していました。
厄介くんは何故だか人から疑われてしまい事件が起きるたびに犯人扱いを受けてしまう可哀想な人です。
最初の事件で犯人扱いされてしまい今日子さんに助けてもらっていました。
事件は解決しましたが、仕事先は問題を起こしたとのことで資金不足に陥り、哀れ厄介はクビになります。
厄介は友人の紺藤さんに仕事を紹介してもらおうとしましたが、逆に紺藤さんから探偵を紹介してくれと頼まれてしまいます。
厄介は今日子さんを紹介して、一緒に漫画家の盗まれた百万円を捜索しました。
自分が犯人として疑われていないので厄介が気楽にしていて面白いです。
この事件も今日子さんは簡単に解決してしまいます。
厄介が最速の探偵と紺藤さんに紹介していましたが、誇張じゃないね。
その後、事件解決のお礼として推理小説家の未発表原稿を捜索するゲームに参加することになりました。
紺藤さんは厄介が今日子さんに惚れていると思ったのか今日子さんをデートに誘えとこのゲームに招待してくれました。
この小説家は書きあがった原稿を担当編集者に探させる趣向があったんです。
事件じゃないと分かっているので今日子さんのラフな服装にドキドキの厄介くんがいいですね。
今日子さんはこの小説家のファンらしく、楽しそうにしていました。
しかし、現地である小説家の別荘に付く前に紺藤さんから悲しいお知らせが届きました。
小説家の先生が亡くなってしまったそうです。
それを聞いた厄介がゲームを楽しみにしている今日子さんを悲しませない為に先生の死を伏せてゲームを開始します。
うーん、厄介くんは本気で今日子さんが好きみたいだね。
今日子さんは鋭いので途中で厄介と紺藤の様子から先生の死を見抜くんだけど、彼女もやさしい人だから、それを隠してゲームを楽しむふりをしてくれたね。
原稿は簡単に見つかるだけど、その後、先生の死が自殺じゃないかとの疑惑がわくんだよね。
それを今日子さんが調査しました。
かなり無理な手法を執りました。
徹夜して先生の著作、百冊を読もうとしました。
厄介に望外のお願いを今日子さんがしてきました。
いっしょに居て自分が眠りそうになったら起こして欲しいとのお願いでした。
厄介は考え無しだから、そのお願いを快諾してしまうんだよね。
徹夜が続き今日子さんの機嫌が悪くなり厄介は当り散らされてしまいます。
可哀想に、しかし、最後に素晴らしいご褒美が待っていました。
徹夜が四日目に突入して今日子さんがシャワーを浴びにいったんだけど、寝ちゃいます。
そのとき厄介は今日子さんの食事の支度をしてソファーでくつろいでいたんだけど、厄介も寝ました。
気づいたときには、今日子さんは風呂場で冷水を浴び続けながら倒れていました。
ここでの厄介は冷静でしたね。
全裸の今日子さんをお姫様抱っこで寝室に運びました。
途中で寝てしまったので今までの調査は無駄になりました。
やはり徹夜で百冊読破作戦は無理でしたね、これ以上今日子さんに無理をさせない為に厄介は今日子さんを裏切り偽装工作をはじめました。
今日子さんは寝ると記憶を失う自分の特性を熟知しているので捜査上重要な情報を自分の体に油性マジックで書き込んでいます。
厄介はその書き込みを消しました。
食器用洗剤とキッチンペーパーを使い今日子さんの体を拭きました。
右腕、左腕、お腹、左脚。
かなり際どい部分もあるね、役得だね。
厄介は、偽装工作は完璧で今日子さんは依頼を知らないから依頼自体を無かった事にしてくれと紺藤さんにお願いに行きました。
紺藤さんからは、それで問題ないとの返事をもらいます、遺族の方から自殺にしてくれと頼まれているとの話も出ました。
酷い話だと思いましたが、確かに曰く付きの方が売れそうだからね、仕方ないのか?
その場へ今日子さんがやって来て、事件の真相を語り始めました。
厄介と紺藤さんはすげー驚いていたね。
なんと今日子さんは厄介に体を拭かれているときには目覚めていたそうだ。
寝たふりをしていたんだって、しかし、凄い強心臓だね今日子さん。
今日子さんの説では自殺ではないそうです、遺作も通常の形で出版されました。
今日子さんは厄介のことを結構信用しているようですね。
信用できるとまで書いてもらえていたね、よかったな厄介。
彼女の趣味がどういうものか不明ですが厄介にもチャンスはあるかも知れませんね。
あ、でも、厄介のことを巨人と記していたね。
厄介としては、見た目通りの表現と思いたいところだね。
やはり厄介は置手紙探偵事務所に就職するのが一番じゃないかな。
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成分美女事件推理恋愛
評価AAAC
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