ラノベの感想) トラブルシューター シェリフスターズSS mission04 (角川スニーカー文庫)


レーベル:角川スニーカー文庫
発行日:2003/9/1
著者:神坂 一
イラスト:光沢賢司
ISBN:4-04-414616-0

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プレテンダーズ・フォース
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レティシアとメニィはルード・D・ロズウェルの護衛任務に付きました。
ルードの祖父がクロフト・カンパニーの大株主で祖父が亡くなりルードが相続することになります。
しかしルードは惑星ガレットのハースト大陸をヒッチハイクで横断旅行中でした。
ハースト大陸はむちゃくちゃ気温が高く、汗だらだらです。
しかも辺境惑星のようで人が多くないので車が滅多に通りません。
屋根無しのオープンカーしか無いようで暑さとルードの旅が中々進まないのでレティシアがイライラしています。
何度もルードをオープンカーに乗るように奨めますが毎回断られていました。
そこへルードを狙った誘拐犯が現れました。
しかもクロフト製のイージスも混じっていました。
地元の犯罪組織のメンバーはレティシアとメニィで問題なく撃退できたけどメニィがイージスに手痛い攻撃を受けて吹っ飛んで行きました。
レティシアのピンチを救ったのは隠れて護衛の護衛をしていたサミィとイーザーでした。
不利と悟ったイージスは撤退していきました。
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ルードの誘拐を計画したのはクロフトの警備部門の取り締まり役、ベックマンでした。
社長のランドルフの権力を削ごうと計画していました。
自分が黒幕だと分かると不味いのでルード誘拐計画に使った地元の犯罪組織を全滅させています。
クロフトで汚れ仕事をしているだけに非情ですね。
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ルードの誘拐騒ぎでは地元の犯罪組織のメンバーが撤退を決めたイージスに逆らった為に殺されていました。
現場に居たレティシアたちは警察で事情聴取されています。
速めに聴取が終わったサミィとレティシアがイージスに付いて会話していましたね。
レティシアはイージスを知らなかったみたいですね、サミィが知っていた事に驚いていました。
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シューティングスターとモーニングスターで情報の齟齬があるようなので、メンバー全員で集まり情報交換をしました。
そこでルードの相続がクロフトの権力闘争に使われていると判明しました。
レティシアはランドルフに連絡を取り暗殺の危険性を訴えていますが、ランドルフは平気平気と心配していませんでした。
今後の方針をどうするかをルードと話し合い、ランドルフが心配なレティシアは一緒に火星に来てとお願いします。
しかしルードはみなが驚くような行動を取っていました。
人類の経済圏で一番の大企業クロフトの株式を相続する権利を放棄してしまう書類を提出済みだと言い出しました。
これにはメニィやイーザーまで驚いていました。
彼は凄い大物だよね、普通じゃない。
クロフトの社長がレティシアの父だと知ったルードはレティシアに火星に行く事を奨めて来ました。
良い奴だよね本当に。
結局、サミィとイーザーがルードの護衛を引き継ぎ、レティシアとメニィが火星に向かいました。
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火星には武器を持ち込めなかったレティシアがティモシーに武器を調達してもらっています。
いつもは頼りなげに見えるシェリフスターの社長なんですが、やるときはやりますね。
パワードスーツを持って来ましたよ。
レティシアとメニィはランドルフの自宅の監視任務を開始しました。
一秒の遅れが命取りとパワードスーツを隠してあるコンテナの中で頑張って監視していました。
頑張った甲斐があり襲撃犯を捕捉できました、急いでパワードスーツでランドオルフ邸に急行しました。
頑張ったけど意味は無かったんだよね。
レティシアの警告を受けたランドルフは自分が懇意にしている惑星ダリングから納入したイージスを借りて護衛に付けていたんだよね。
レティシアがランドルフの元に到着した時には全て終わっていました。
しかもイージスが居るのに普段から警備にあたっているボディガードをいつも通りに使っていたので彼らはベックマンのイージスに殺されてしまいました。
レティシアは父親の非情さに心を痛めています、ガッカリでした。
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ランドルフは更に上手でしたよね。
ベックマンを社内から追い出す為にベックマンがランドルフ暗殺を計画したという証拠を捏造していました。
自分が呼び寄せたイージスをワザと火星の衛星港のカメラに写させていました。
それを持って取り締まり役会を説得してベックマン討伐の指揮権を自分の物にしました。
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踊らされていると知らないベックマンは大胆にもイージスの生産工場の人工衛星ナトゥーラを乗っ取りました。
その衛星は自立移動できるようで、イージスと生産工場を手土産にライバル企業か犯罪組織か買ってくれそうな所に逃げる計画にでました。
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ランドルフへの反発心からもう仕事辞めてやると捨て鉢になっていたレティシアですが、辞めても問題の解決にならないとどうしていいか分からないで悶々としていました。
そこへベックマンを捕まえる依頼がやってきました。
イージスのノウハウが社外に漏れバイオウェポンを全部破棄しろとなるとメニィたちが困ることになると判断して作戦に参加します。
レティシアは切りかえが速いね、この辺りに彼女の有能さを感じるよ。
ここでティモシーからイージス対策のプログラムが渡されました。
このプログラムはコラードが見つけたイージスの弱点を突くものでした。
ティモシーとコラードは師弟関係のようですね、これには驚きですね。
ティモシーの行動原理は面白そうだから動くってことのようですね、この辺にコラードと通じるものがあるのかも知れないね。
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ナトゥーラでの戦闘はそれ程では無かったよね。
サミィたちが仕掛けてイージス対策プログラムが効果を発揮してイージスの戦闘力が落ちていました。
投入されたイージスも調整中の者や最低限の戦闘知識を与えられただけの者ばかりで経験値が低すぎました。
装備も貧弱で数だけを頼りにした戦術だったので完成品ほどの戦力にはなっていませんでした。
経験値が低いのでレティシアがベックマンの合成音声を使った偽の命令で指揮系統が混乱していました。
レティシアのメッセージは狡猾ですよ、無線の指示を無視してコントロールセンターに戻れと命じていました。
無線を使って指示を受けているのに無線を無視しろと命じられてイージスの何割かは混乱してしまいました。
ベックマンの最期も意外なものでした、秘書に射殺されたようです。
付いて行けなかったと秘書は言っていました。
レティシアが司令室に到着した時には全て終わっていました。
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今回のレティシアはひたすら空回りを続けていた印象ですね。
父親を心配して任務を放り出して駆けつけるのは普段の彼女からは信じられない行動でしたね。
レティシアはやさしい娘なんだなと分かりますね。
しかしランドルフの行動を見て更に嫌いになってしまったのが残念だったね。
ランドルフにも娘に対して思うところはいろいろとありそうなんだよね。
レティシアは飛び級で入学した大学を辞めてシェリフスターに入社したようなのでね。
レティシアはバイオウェポンに反対する為に父に対する嫌がらせでシェリフスターを受けたら採用されちゃったからね。
レティシアは採用された事を厳しい環境に入れれば直ぐに根を上げるだろうと思われていると考えて、絶対辞めてやるもんかと決意しちゃっているんだよね。
この辺だね、レティシアを採用したランドルフにバイオウェポンとの共存などの思惑があったりすると良いなと思います。
バイオウェポンとの未来に関してはコラードに何やら考えがあるようなので期待したいところだ。
今回一番可哀想なのはナトゥーラでベックマンに使われていたイージスだよね、まともな装備も無くただ敵の前に出てきて撃たれただけだったからね。
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成分美少女戦闘兵器作戦変態ギャグシリアス
評価AACACCAAA
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