ラノベの感想) トラブルシューター シェリフスターズMS mission02 (角川スニーカー文庫)
レーベル:角川スニーカー文庫
発行日:2001/2/1
著者:神坂 一
イラスト:光沢賢司
ISBN:4-04-414611-X
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其は鋼の命に侵されし大地
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サミィの懸念通りに親会社のクロフトは生体兵器であるサミィとイーザーの実戦データを取ろうとしているよね。
今回はハードな依頼ですよ。
コンピュータで制御されて機械の軍隊が人間に敵対している惑星から一人の人間を連れ出すことが目的です。
惑星の制空権も機械兵器が抑えていて敵の戦闘機が飛んで来ました。
これはモーニングスターに今回同乗しているクイーンの手柄で簡単に撃退できました。
戦闘中に相手のプログラムのアルゴリズムを予測して自分達の攻撃兵器の追尾機能を更新していました。
クイーンがやけに大口叩いていたから不安だったけど彼女役にたつね。
徐々に敵に当たらなくなりますが適当な攻撃を続けていました。
サミィが不審に思いましたがイーザーが真実に気づきます。
レティシアとメニーがシューティングスターで護衛している事に気がつきました。
サミィはレティシアが嫌いなようだね。
しかし作戦はシェリフスター品質だったね。
突入時に敵に追いかけられてしまい湖に突入して撃墜された振りをしました。
惑星に降り立つと雨が降っていました。
サミィ達の車はオープンカーでなんと屋根なしです。
クイーンの趣味で武器とか装甲とかは凄いんだけど屋根なしです。
雨の中を目的地ロナルド・シティを目指して走りました、サミィとイーザーが急ごしらえした野営用のテントを使った屋根はカッコ悪くガッカリですね。
途中で虫型の多足歩行ロボットに追われている子供たちを助けました。
追ってが撒けないのでイーザーが別行動で囮になりました。
イーザーを人間だとロボットは判断したようで簡単に倒されてしまいます。
それほどの思考能力は無いようだ。
サミィは子供達の案内で町で抵抗している人間のキャンプに連れて行かれました。
そこでリーダーから子供達をクルス・シティに連れて行って欲しいとのお願いをされました。
そこは軍の指示で集団疎開が行われたとの噂がありました。
サミィは快諾しました。
キャンプは偶然が重なり敵の虫型ロボットに見つかってしまい逃げ出しました。
逃げた先でイーザーと合流することが出来ました。
イーザーは当初の到着予定地であるパラス・ホテルだと分かってそこに居ましたが、サミィは単なる偶然です。
彼女は運が良いですね。
サミィはイーザーに勝手に依頼を受けたことを言い訳しようとしましたがイーザーは問題ないとサミィの判断を快諾してくれます。
理由がちょっと面白いですね、会社も自分達に断り無く依頼を受けてくるのでサミィが勝手に依頼を受けても問題無いと自論を展開しています。
これはイーザーなりの優しさなのか?
子供達をつれてクルス・シティを目指す道中でレティシアとメニーと合流できました。
飛行機で移動中だったレティシアに乗せてもらい予定より早く到着できたね。
ここでもサミィとレティシアのやり取りはギスギスしているね。
良いことはするもので、子供達の親の情報を聞きに行った役所で目的の人物アルデオ・クローネットに出会えました。
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其は狂える糸を断ち切りし者
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アルデオから彼の語る事件の予想を聞いています。
彼の予想は今回、機械兵器の内乱が起こったメッルキア政府の自作自演ではないかというものでした。
メルキア政府は他惑星を攻撃したくてうずうずしていたようです。
機械兵器を大量に配備すると他惑星に進攻するのではないかと疑われてしまう。
そうなると他の惑星が連合軍を組んでメルキアを攻めてくるだろうから、それは都合が悪い。
じゃあどうするかと考えて内乱を自作自演して、内乱を鎮圧する間に機械兵器を増やそうとしました。
機械兵器の数が整ったら隣の惑星に進攻する計画だったのでしょう。
惑星ダリングのフォンブラウン大統領は一枚上手でしたね。
メルキアの宇宙軍にダリングの艦隊が攻撃を受けたと事件を捏造しました。
メルキアのオルドリル首相は事実を公表できませんからね。
ダリング艦隊がメルキア領内に進攻することを止められませんでした。
ダリング艦隊にはクロフトから派遣された特殊工作艦が随行していました。
怪しげなパワードスーツを搭載していてメルキアに降下してから大活躍しました。
クロフトが裏で動いている事を知らないサミィ達は機械兵器のコントロールを行う特殊な機体を探しました。
下水道を移動したりビルをワイヤーで登ったりかなり頑張っていました。
ビル登りではサミィ、イーザー、メニーが驚きの体術を見せましたね。
最初はビルに張り付いていた機体をコントロール機だと考えて内部に突入したらはずれでした。
次の行動を考えているときにサミィの直感が働くね。
彼女は未来視の能力でも持っているのかな?
パペッドボックスというコントロール機の一団が動いているのを見て閃いたね。
この機体、有人機、無人機の双方で運用できるようで、イーザーがナイスな提案をしました。
窓が付いているので、窓から人影が見えたり、窓にシャッターが下りていて人影を隠すようにしているのがコントロール機だと言い放ちました。
指針が決まると行動に移すのは早いですね、サミィが仕切りだしたぞ。
彼女は決断力にも長けているようですね。
パペッドボックスに乗り込むやり方もサミィらしくダイナミックでしたね。
イーザーにアルデオを抱えて運ばせて、ダッシュしてパペッドボックスに併走します。
そこからジャンプしてパペッドボックスに飛び乗りました。
その後も隊列を組んでいるパペッドボックスの屋根の上をぴょんぴょん飛んで目的のコントロール機に取り付きました。
そこからは簡単でしたね、ハッチをこじ開けて中に入り、色々と言い訳してくるメルキア兵をぶっ飛ばしてコントロールを奪いました。
鮮やかな手並みでしたね、パチパチ!!
アルデオが機械兵器に停止コードを送ると機械兵器は戦闘を停止して元の待機場所に戻っていきました。
アルデオがネットにも停止コードを流して内乱は終息しました。
捕まえたメルキア兵に対してはレティシアが半ば恐喝のような尋問をしました。
彼女はメルキア兵の認識票を奪って彼らの身分を照会できなくします。
それでクロフト社に引渡しました。
人体実験の被験者は絶賛募集中で、本人が死にたいと思っても死なせてくれないよと言っていました。
これって脅しだよね、クロフト社はそんなエグイことしているのかな?
サミィは敵の親玉を見つけ出して、そいつをぶっ飛ばしてめでたしめでたしを期待していましたが、そうならず事件解決後も自分達は何か出来たのかともやもやしていました。
そんなサミィのもとにロナルド・シティで出会った子供達からお礼メールが届きました。
写真も添付されていて、どうやら親と再会できたようですね。
サミィもご機嫌になりました、よかったね。
で、今回のメルキアの内乱を終わらせるのに裏ではクロフト社と惑星ダリングが手を組んでいました。
ダリングはメルキアから賠償金をせしめ、それを使ってクロフトから兵器を買う予定のようですね。
恐い恐い。
内乱終結時にメルキアのオルドリル首相が暗殺されています。
オルドリルの見た暗殺者は三人いて三つ子のように似ている、そして目の色が左右で違うと言っていましたね。
それってイーザーじゃんと思ったのですが、クロフトはイーザーの同型を作っているってことか?
実戦に投入するくらいだからかなり調整も進んでいるんだよね。
もしかして降下してきたパワードスーツに乗っていたのは全員イーザー型なのか?
まあ、傍らで商売しながらクロフト社長のランドルフさんは娘が勝手にメルキアに降下しちゃったから助けたかっただけみたいだね。
レティシアは社長令嬢なんだよね、かなり素行が悪いんだけど、あれは演技してタフぶっているのかな?
ランドルフさんは娘を心配する良い父親だよね。
ランドルフさんは今回のシナリオが頼りない息子のティモシーに誘導されたと思えて仕方ないと述懐しているね。
シェリフスターの社長もやり手のようじゃないか、サミィがいつもバカにした感じの発言しているから誤解してたよ。
マイスター家って結構凄いね、家族経営で兵器開発と運用試験をしているんだよね。
まあランドルフさんにはレティシアが知らされてない秘密が多そうだけどね。
案外ティモシーは色々と秘密を共有していそうだよね。
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成分 | 美少女 | 戦闘 | 兵器 | 作戦 | 変態 | シリアス |
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