ラノベの感想) トラブルシューター シェリフスターズMS mission04 (角川スニーカー文庫)


レーベル:角川スニーカー文庫
発行日:2003/1/1
著者:神坂 一
イラスト:光沢賢司
ISBN:4-04-414615-2

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其は陽炎に揺らめく大地
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人類の経済圏で一番の大企業クロフトカンパニーの株式を個人で1.5%も所有していた人が亡くなりました。
その遺産を相続するたった一人の人物、ルード・D・ロズウェルを護衛しているシューティング・スターチームを影からバックアップするのが今回のお仕事でした。
護衛対象のルードは惑星ガレットのハースト大陸をヒッチハイクで横断する自分探しの一人旅の最中でした。
ハースト大陸は暑いみたいだよ、太陽が燦々と降り注ぎ道路には陽炎が立っています。
今回サミィとイーザーに支給された車は屋根つきのセダンでした。
サミィとイーザーが屋根があることに感動し、感謝しているのが面白いですね。
ルードの相続権をめぐりクロフト社の内部で派閥抗争が勃発しています。
役員会で社長のランドルフがシェリフスターを動かしてルードの護衛を始めた事に異議を唱えています。
構図としては社長のランドルフの一派とクラウニー・ブラムハットの一派の争いです。
最初はブラムハットがシェリフスター・カンパニーの存在を問題視してきます。
彼にはシェリフスターがランドルフの私兵に見えているようだ。
確かにそうなんだけどね、対立派閥の人から見れば恐い存在かな。
彼はイーザー、サミィ、メニィがバイオウェポンであることを知っているからね。
シェリフスターの存在を問題視したブラムハットに対してランドルフは宣伝効果がばっちりあるから問題無いと返しています。
シェリフスターの活躍で惑星ダリングをはじめ他の多くの惑星にクロフトの武器が売れたようだから。
実際、大儲けしたみたいだよ、ランドルフは商売が上手いみたいだからね。
ブラムハットは旗色が悪くなりシェリフスターの追及を切り上げたけど、派閥内の一人、J・ベックマンが更なる難癖を付け始めてしまいます。
ベックマンはクロフトの警備部門の代表で脳筋野郎みたいだね。
ブラムハットが追求はやめろと目で合図するけど気づけないよ、こんな奴がクロフトの重役だからね世の中分からないもんだ。
結局、シェリフスターの人事問題を指摘したんだよ、社長がランドルフの息子のティモシーだから。
これもシェリフスター設立時に役員会のメンバーが誰もシェリフスターの社長をやりたがらなかったじゃんと切り返して封殺しています。
そりゃそうだ、クロフト役員会への出席権も無いのに誰もやらないよな。
ランドルフは役員会を通してシェリフスターを設立してるようなので今更、問題にするのは間違っているからね。
役員会ではブラムハットとベックマンは負けてしまいます。
しかしブラムハットも諦め悪く、ベックマンを唆してシェリフスターの邪魔をさせますよ。
ルードの護衛に失敗するようにイージズを差し向けます。
ブラムハットはベックマンを使い捨てる気満々ですよ、自分には疑いが掛からないように裏工作しています。
最初の襲撃には惑星ガレットの地元にある小さな犯罪組織を使いました。
そこにイージスを一人アドバイザーとして送り込んでいます。
襲撃はサミィとイーザーの活躍で失敗に終わりますが、イージスは取り逃がしてしまいました。
その後がエゲツナイね、自分達の痕跡を消すためにイージズに命じて犯罪組織を皆殺しにしてしまいます。
こっそり護衛の護衛をするはずがシェリフスターの面々は対面してしまいましたね。
レティシアとサミィのやり取りが面白いですね。
サミィはレティシアが自分達の監視役だと思っていたので自分の上げた報告書を当然読んでいると思っていました。
しかしレティシアがサミィとイーザーがイージスと遭遇していたことを知らなかったことに驚いています。
レティシアの方もサミィの態度から自分達の特性について知らされていない事に思い至りメニィの秘密をサミィに教えていました。
サミィのレティシアに対する評価が変わってきていますね、もしかして良い人?
メニィの事もいつもニコニコしてレティシアに付いていっている胡麻すり野郎と思っていたようだけど、メニィが痛覚を遮断されていると聞かされ評価が変わってきているね。
レティシアがランドルフと話している間、サミィ、イーザー、メニィは別室にいたんだけど、サミィが部屋中をうろうろしていると後ろからメニィが付いて来ていました。
サミィが「面白い」と聞くと「面白い」とメニィがニコニコしながら答えています。
サミィもメニィの後ろを付いて歩いてみました、多分、面白いと思ったんだろう。
ランドルフとの会話の後、レティシアはランドルフの護衛をする為に火星に戻ります。
サミィとイーザーはランドルフの敵にこちらの動きを知らせる事になるので反対しました。
クロフトの社長がレティシアの父親だと知ったルードが親孝行はするものだと言ってレティシアを快く送り出してくれます。
良い人ですね、しかも、かなりのバカですよ。
ルードは遺産の相続権を放棄してしまいました、自分には分不相応だと思ったみたいです。
莫大な遺産を相続することにより今の自分が変わってしまうのも恐いし嫌だと言っていましたね、変わり者ですが良い人だね。
ルードの護衛は遺産の相続権を破棄したことを反ランドルフ派の役員に知れ渡るまで続けるとこになります。
当初の予定と違いますがサミィとイーザーが担当することになります。
メニィは命令違反も気にせずレティシアに付いて行きました、「わたしがレティを守る」良い娘ですね。
最初の襲撃が失敗に終わった事をしったブラムハットはベックマンに対してランドルフ暗殺を示唆する音声データを送っています。
ベックマンの元に送り込んだ監視役、ジェスティス・ブーゲンビルを通して。
この人も可哀想だよね、本人は将来有望と思っていたのに、ブラムハットは切り捨てるつもりだからね。
まだ襲撃は続きそうですね。
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其は同じ血より生まれし者達
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ベックマンが無茶な指令を出してガレットで後始末の終わったイージスにルードの誘拐を命令しました。
イージスはたった一人だったのでサミィとイーザーを相手にするのは困難だと考えて巧妙な作戦を取りました。
イージスはイーザーの振りをしてルードを連れ出す事に成功しました。
ルードが連れ去られたことを知ったサミィ達が追いかけます。
イージスは的確な攻撃をしてきましたがサミィがイージスの行動を予想して対応していました。
イージスは負けてしまいます。
サミィがイージスを撃ち殺しましたがイージスの攻撃を未来視できたことに困惑しています。
ルードを狙う者は居なくなり護衛の必要が無くなりましたがサミィはルードの旅の終わりまで付き合いたいと言い出しました。
サミィはルードが旅で自分を発見できるかも知れないと言っていたことに興味があるようですね。
旅の途中でティモシーから護衛任務の終了と次の任務が言い渡されますがサミィはルードの旅の最後まで付き合いたいと「お願い」していました。
ティモシーには何か考えがあるのかサミィ自身も無茶なお願いだと思っていたルードの護衛の継続を許可してくれました、彼はサミィの精神的成長を期待しているのかな?
旅が終わってもルードは何かを見つける事は出来ませんでしたが何か達成感のような物は得ていました。
それを聞いたサミィも同じ様に言葉に出来ない何かを得たようです。
次の任務はランドルフ暗殺に失敗したベックマンが占拠したイージス生産工場「ナトゥーラ」を取り戻す事でした。
この工場は人工の衛星でワープ機能が装備されています。
凄いですね、クローン制作は法律的にグレーゾーンが大きく、法改正の度に場所を移動する必要があるらしく、この手の衛星には推進機関が装備されているのが普通らしい。
装備課のヴァルキリーで補給を受けてモーニングスターでナトゥーラに向かいました。
補給時にクイーンからイージス対策のプログラムを受け取ります。
このプログラムはティモシーが考えたそうですよ。
プログラムは照明を明滅させるものでした。
プログラムの効果を不思議がっていたサミィにイーザーが教えてくれました。
左右で目の機能が違うから光が明滅していると頭痛をおこすと。
ベックマンの計画はずさんでしたね、イージスの性能を過大評価していましたね。
ランドルフは一枚も二枚も上手でしたね、ベックマンの裏切りを予想していたのかナトゥーラの近所にパワードスーツとイージスを搭載した重巡洋艦を配備してありました。
普通は戦闘機を搭載しているはずなんですがパワードスーツを着たイージスを搭載したいたんだよね。
パワードスーツの大軍がナトゥーラを目指しました。
サミィとイーザーは最初、モーニングスターでナトゥーラの対空砲座を壊していきました。
戦闘を開始するときにサミィは廻りに集まっていたTV局の船に警告を発しています。
これが物凄くバカっぽかったのが良かったみたいだね、事件終了後の取材でランドルフがそう言っていました。
イフリートとヴェヒーモスでナトゥーラに侵入しました。
早速イージス対策のプログラムを起動しました。
ベックマンは照明が明滅し始めたのに、詳しく調べなかったね、余裕が無いのは分かるが軽率だったよ。
これ以降、ベックマンのイージスは戦闘力が激減しました。
サミィとイーザーが着々と司令室を目指しているとベックマンの声に偽装したレティシアの放送が入りました。
戦闘を中止して司令室に戻れと言っていました、普通なら敵の偽情報だと気づきそうですが、目覚めたばかりのイージスは従ってしまいます。
これにはベックマンも慌てただろうね。
ベックマンは最後に部下に裏切られて事件は終息しました。
追い詰められたジェスティスがベックマンに考えがあると耳打ちして近づいたベックマンを撃ちました。
哀れな道化師ベックマンは額を打ち抜かれて死んでしまいます。
ジェスティスは事件後、ブラムハットと交渉してベックマンの行動を怪しんだブラムハットがジェスティスをベックマンの元に潜入させておいた事にしました。
ジェスティスはかなりの悪事を働いているんだけど、言い逃れが上手いね、なんとか窮地を脱して、良いポジションを確保しているぞ。
事件後のTVインタビューでランドルフが上手な言い訳で世間の批判をかわしています。
流石、大企業の経営責任者だよ、役者だね。
イージス対策プログラムを作ったティモシーにサミィが疑念を持っています。
イージスはイーザーを元に作られた量産型だからクロフトがイーザーが光の明滅で頭痛を起こすと知っていれば改良するはずなんだよね。
イージスも同じ弱点を持っているってことはクロフトは知らない訳だ。
そうなるとティモシーはどこからイーザーの弱点を知りえたのか疑問だね!!
ティモシーにも何やら隠し事があるみたいだ、やはりランドルフの息子だね、彼はオドオドしているだけの単純な存在では無いって事だ。
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成分美少女戦闘兵器作戦変態シリアス
評価AAAABACAAA
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