ラノベの感想) トラブルシューター シェリフスターズSS mission03 (角川スニーカー文庫)
レーベル:角川スニーカー文庫
発行日:2002/7/1
著者:神坂 一
イラスト:光沢賢司
ISBN:4-04-414614-4
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マイン・ワーク
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クロフト社が経営する採掘場での採掘と採掘した物資の輸送を護衛する任務でした。
採掘作業はこれまで備品を壊しまくった事に対する罰則のようですね。
レティシア、メニィ、サミィ、イーザーが採掘作業に従事しました。
装備課のワーナー・グラハム爺さんが採掘作業の経験者らしく現場責任者になっていました。
ワーナーの指示で初日はツルハシを渡されて人力で採掘作業をやらされていました。
この作業によって採掘した物資のありがたみを教え込みたかったようです。
メニィ、サミィ、イーザーはツルハシでの採掘作業が気に入ったらしく嬉々として作業に没頭していました。
これに気を良くしたのか、ワーナーは三人の人力作業の卒業を言い渡しました。
レティシア、スティッキー、トゥーラの三人は嫌々作業していたので翌日も人力作業の継続を言い渡されています。
そもそも採掘場に強盗が入り採掘した物資を強奪されたことが事の発端でした。
これには強盗団が関わっていました。
こいつら結構狡猾で採掘場の作業員の振りをしてランクルの町で悪事を働いていました。
ランクルの住民に採掘場に対する怒りを植え付けて物資を強奪した後の警察の捜査に非協力的な態度を取らせるのが目的だったようだ。
レティシアたちが作業を始めた日の夜、強盗団が採掘場を偵察に来ていました。
イーザーに見つかりランクルの町まで逃げていきました。
酒場で強盗団を発見しますがサミィの短気によって険悪ムードになります。
そこへ遅れてスティッキーとトゥーラがやって来ました。
スティッキーと強盗団のスネイクは知り合いでした。
その場はレティシアたちが引くことで終わります。
スティッキーが上司のクイーンに自分の過去を申告しに来ました。
殊勝な態度ですが結果的には無意味でしたね。
彼は過去に宇宙海賊をやっていたみたい、しかもクイーンはそれを承知していたそうだ。
スティッキーがいつ過去がばれるかドキドキしていた事は無意味と言い切りました。
クイーンはスティキーの過去も捏造していましたね、彼は宇宙海賊を調査する潜入捜査官で警察署長の娘に手を出して退職したことにしていました。
スティッキーとしては感謝するくらい助かる手回しですが、退職理由が酷いね、ここは同情したよ。
多分スティッキーの話を聞いたからだろうけどクイーンが悪辣な作戦を始めます。
クイーンとメニィが変装してランクルの町で情報収集をしました。
このときクイーンが自分たちは売られてきて採掘場で酷い仕打ちを受けていると嘘を吹聴していました。
ランクルの町の住民は良い人が多いのか大量の生活物資をクイーンたちにくれました。
クイーンの演技は効果が有りすぎたね、採掘場の酷い仕打ちに怒り義憤に駆られて攻めてきました。
採掘場に撤収するように要求してきました、これにクイーンたちは乗りました。
素直に要求を聞き入れて撤収作業を始めてしまいます。
これに困ったのは強盗団の連中でした。
彼らは無い知恵を絞り、ランクルの町の人を攻撃して採掘場の人間が発砲したように見せかけ戦闘を始めさせました。
町の住民は採掘場になだれ込み採掘場の人間が方々に逃げ出しました。
上手くいったと思っただろうけど、これもクイーンの計画の内だったね。
クイーンはランクルの町の人たちに自分が強盗団の一員で騙されたねと言って強盗団の企みを暴露しました。
乱戦になってしまいましたがイーザーとサミィが町の人の武器を破壊して無力化しました。
いかにも採掘した物資を運んでいるように見えるトレーラーでトゥーラが逃げて強盗団を引き付けました。
武器の無いトレーラーだと思い込んでいた強盗団はトレーラーのコンテナからのレーザー攻撃でやられてしまいました。
クイーンの作ったトレーラーのようで武装を強化しすぎていた積載量がワゴン車一台分しかないそうだ。
哀れな強盗団は壊滅したね。
強盗団のボスはパワードスーツに乗り込み抵抗しようとしましたがレティシア、メニィ、サミィ、イーザーの攻撃で何も出来ないまま投降しました。
強盗団を壊滅させて任務完了だと喜んだレティシアでしたが、「採掘作業」が残っていました。
その後一週間採掘作業をやらされたようだね、罰則としては効果があったんじゃないかな。
きっとレティシアだけはツルハシで採掘作業をさせられたはずだからね。
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シャドウ・オン・ザ・プラネット
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開発が放棄されたエウロパコロニー連合の開発惑星エベールで違法に開催されている不法オークションの妨害が今回のお仕事でした。
内容はオークションに参加予定の犯罪者たちに嫌がらせをすることでした。
エベールは開発が途中で放棄されているので惑星大気成分に問題があり長期間呼吸すると深刻な問題を起こすことになります。
なので惑星上では宇宙服のようなまので防護する必要があります。
エベールには暗黙のルールがあり互いのシャトルの近くに駐機しない事になっていました。
このルールを逆手にとって離れた場所に駐機しているシャトルを攻撃して連絡用の通信を妨害する機材を設置して廻りました。
何度か嫌がらせをしていると破壊されたシャトルを発見しました。
そこに居た一人の生き残りを助け出しましたが彼はメニィを見て怯えていました。
さらに嫌がらせを続けているとロブスターの男かと難癖を付けられます。
通信を寄こした相手から話を聞きだすとロブスター型のシャトルの男が女を探していると言っていました。
その後レティシアとメニィはロブスター型のシャトルに遭遇して相手がコラードだと知りました。
最初はレティシアは係わり合いにならないように正体を誤魔化してやり過ごします。
目を覚ました助けた男から自分のシャトルがメニィに似た女に襲撃されたという話を聞きました。
レティシアはコラードの存在と犯罪者を殺せる戦闘力とメニィに似ているって話からメニィのクローンじゃないかと疑い女の捜索を始めました。
捜索途中でコラードと遭遇して協力して捜索することにしました。
ここでコラードが自分の立ち位置を説明しているよ、犯罪組織には加わっていないフリーの科学者だと言っていました。
レティシアの感想が的確ですね、フリーのマッドサイエンティストです、犯罪組織より厄介ですね。
問題のメニィに似た女を捉える為にメニィが防護服無しで女の前に出て行きました。
メニィの説得方法は独特でしたね。
警戒した女に右肩を撃たれましたが笑顔で「オトーフ食べる?」と聞いていました。
しかしメニィが撃たれて動揺したレティシアはセイレーンで飛び出して捕獲作戦は失敗に終わりました。
コラードがメニィたちの性能について分析していました。
バイオウェポンを作る上で何を目指すのか、冷静さ、生存率の向上、恐怖の克服だと自論を展開していました。
聞いていたレティシアはそれがイーザー、サミィ、メニィの特性と一致していることに驚いていたね。
しかもメニィは遺伝子操作で痛覚を奪われているそうだ。
これは事実だったねメニィが「負傷したら痛いと言わないといけない」と言っていました。
クロフト社の酷い諸行にレティシアが苦悩していましたね。
父ランドルフォと兄ティモシーはメニィ達の性能を知っていたんだと思い至りやり場の無い怒りを抱えています。
メニィの秘密を知ってしまい捕獲作戦に乗り気でないレティシアがどうしようか悩んでいると問題の女がパワードスーツで攻めてきました。
彼女はメニィと会話したかっただけみたいだけど、レティシアたちには分からないからね。
レティシアがセイレーンで迎撃に出ましたが彼女の戦闘力が高く捕獲できないでいました。
コラードが多足歩行兵器で助けに入りました。
パワードスーツのエネルギーを奪い動かなくしましたが、女はパワードスーツから這い出し逃げました。
退却したとおもったら近くに隠して置いたロケットランチャーで攻撃してきました。
ワイーバーンの近くで戦闘していたので医療用ポッドで治療中だったメニィが外に出てきて女を説得しようとしました。
が、悲劇が起こってしまいます。
メニィを医療用ポッドに入れる必要があったので最初に助けた男を別の部屋に移動して置いたんだよね。
彼が恐怖に駆られてビームガンで女を撃ってしまいました。
女は腹を撃たれながらも男をランチャーで撃って殺してしまいました。
彼は付いてないな、折角助かりそうだったのに、恐怖に負けてしまったね。
コラードが傷ついた女に治療する用意があるから戻って来いと説得するも拒否されてしまいます。
傷ついた女は森の中に消えました。
コラードの説明ではメニィたちは本来なら体内で作られるはずの酵素や化学分泌物質が作れないからね、定期的な投薬ができない状況では生き残れないだろうね。
なんだか悲しい結末だったよ。
メニィが悲しいって感情に目覚めたみたいだね。
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成分 | 美少女 | 戦闘 | 兵器 | 作戦 | 変態 | ギャグ | シリアス |
評価 | A | A | C | A | B | AA | AAA |
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