ラノベの感想) 魔法科高校の劣等生 第16巻 四葉継承編 (電撃文庫)

レーベル:電撃文庫
発行日:2015/5/9
著者:佐島勤
イラスト:石田加奈
ISBN:978-4-04-865116-5

深雪と達也が四葉家の新年を祝う慶春会に招かれました。
二学期最後の日にクリスマス会を催していましたね。
会の終わりに、ほのかが勇気を振り絞ったのね、達也を初詣に誘いました。
しかし慶春会に呼ばれているので、断るしかありませんでした。
ほのかがガッカリしていましたね。
まあ魔法師の家庭の事情なので仕方ない側面もありますが、ほのかにとっては不味い事になるんだよね。
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慶春会では深雪が四葉家の次期当主に指名される事が予想されていました。
四葉家の分家が深雪の慶春会への出席を見合わせてくれと達也にお願いに来ました。
黒羽家の当主、貢はFLTで作業中の達也の元を訪れましたよ。
貢は苦しい心境を訴えていましたね。
貢も他の分家と同じ様に達也を四葉家の中枢から引き離したいようですが、娘と息子が達也に懐いていて反対するので、表立って妨害はしないと言っていました。
これは達也にとっては有効な情報でしたね、その後の状況分析で役立ちました。
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同時期に達也が不在の司波家に分家筋の津久葉夕歌がやって来ました。
慶春会に行くときに深雪と同道したいと言って来ました。
これまでは無かった事なので深雪は判断を保留して達也と相談の後、断りました。
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貢と夕歌の行動から四葉家本宅までの道のりで邪魔があると察した達也は12月29日に四葉家へ向かいました。
四葉家の最寄り駅まで車で迎えに来てもらうことになっていました。
駅を離れて人影がまばらになった所で襲撃を受けました。
相手は過去に作られた人造サイキックでした。
動きは速いみたいですがエリカのような緻密な動きは出来ないようで達也に問題なく倒されてしまいました。
しかし攻撃を受けたので司波家に戻りました。
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12月30日に再び四葉家に向けて出発しました。
達也は出発の直前に迎えに来る駅を代えて欲しいと四葉家に連絡しました。
この情報を秘匿するように言い含めますね。
しかし襲撃は起きましたね。
これまでは外部犯も疑っていましたがこれで分家の誰かだと襲撃者を特定できましたね。
襲撃場所の近くで夕歌から連絡が来ました。
彼女は思いのほか近くに居ましたね。
最初は彼女を疑いましたが、彼女は妨害とは関係無かったね。
その日も、四葉家には辿り付けませんでした。
夕歌の計らいで津久葉家の別荘で一泊する事になりました。
襲撃者の使ったEMP攻撃で車が動かなくなっていたのでこれは助かったね。
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12月31日に四葉家に向けて出発しました。
途中のトンネルに魔法がかけてあるらしく、その場所を知らないと四葉家には到着できないようですね。
この辺に四葉家の後ろ暗さを感じるよね。
今日も途中で襲撃にあいました。
今日は、分家の新発田勝成が襲って来ましたね。
彼は父親に頼まれたみたいですね、自分では四葉家当主に固執している風では無いね。
雪崩を起こして攻撃して来ましたが、車を直撃する事は無かったんだよね。
多分、脅して帰らせようとしたんだろうけど、相手が達也なので無意味な行動だったね。
達也の口車に乗せられて、ガーディアン同士で戦う事になりました。
達也と勝成のガーディアンである、堤琴鳴と奏太が戦う事になりました。
結果は達也の圧勝ですね。
達也は琴鳴と奏太に後遺症が残ることも厭わないで死なない程度の攻撃しましたよ。
勝成は二人の応急処置で手が塞がりましたね、その隙に四葉家に向かいました。
夕歌と勝成はあまり仲良くないのね。
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到着したその日の夕食は次期当主候補と現当主の魔夜が同席する事になりました。
なぜか達也までその席に呼ばれていました。
四葉家に到着してからの使用人たちの達也に対する態度が少し不審でしたね、丁寧すぎる感じです。
夕食の前に達也は黒羽貢を訪ねました。
貢は不用意にもFLTに達也を訪問した時に慶春会に間に合えば、今回の妨害工作の真意を話すと約束していたんだよね。
これって、貢は達也に話したかったと考えて良いのかな?
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貢の話は壮絶なものでしたね。
当初四葉の分家一同は深夜が懐妊した事を喜んでいました。
そして深夜の子供が四葉と分家の全てを守れる強い魔法師に成る様に願ったそうです。
彼らが望んだのは何者にも負けない強力な守護者だったようなんだけど、生まれてきた達也はそうでは無かったんだよね。
達也は分解と再生を持って生まれた破壊者だったんだね。
分家の人々は自分達の願いが歪んだ形で叶った事を恥じたようだ。
しかも世界を破壊する力に怯えたみたいですね。
分家一同は達也を処分しようと当時の当主に嘆願までしたようだね。
なるほど彼らは達也に対して負い目があるのね。
しかし当主は達也を育てる事にしました。
分解と再生が常駐しているので多岐に渡る魔法を使えない達也を魔法無しでも戦える戦士として育て始めました。
苛烈な訓練を課したと言っているね。
しかし貢の自省も的外れなんだよね、真実を知ったら彼は絶望しちゃうんだろうな。
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魔夜との夕食の席で魔夜が深雪を次期当主にすると発表しました。
勝成、夕歌、文弥も納得している感じですね。
勝成が魔夜にお願いをしていますね。
彼は自分のガーディアン堤琴鳴との結婚に口ぞえして欲しいとお願いしていました。
琴鳴は調整体なので寿命が短いのか、家族には反対されているようで、当主からの援護射撃を頼んだのね。
魔夜も分家の婚姻なので、まあ問題無いでしょと軽く請け負っているね。
その場は深雪を次期当主にするとの宣言がなされ静に終了しました。
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問題は夕食の後、魔夜が達也と深雪を残した後で起きました。
最近の深雪は自分が次期当主に選ばれて、望まぬ相手と結婚する事になると悩んでいました。
深雪の本心は達也と結婚したいだからね。
しかし実の兄妹での結婚は出来ないのが悩みだったのね。
四葉家当主ともなれば早い時期での結婚となるだろうから達也に奉仕する時間が無くなると考えていたんだよね。
そんな深雪に福音が訪れてしまうんだよね。
魔夜が突然、達也と深雪は実の兄妹では無いと言い始めました。
しかも深雪の婚約者に達也を指名するとまで言いました。
深雪は有頂天です。
喜びを噛み締めていますよ。
さらに魔夜は達也が自分の息子だと言いました。
深雪はそれで納得したのか、多分聞こえてないよね。
深雪は翌日のお披露目の為に体磨きに退出しました。
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達也は深雪ほど簡単には騙されないぞ。
場所を魔夜の書斎に移して魔夜と達也の会話は続きます。
葉山さんがコーヒーを煎れてくれました、これは深雪の煎れるコーヒーより美味かった!!
達也が若干感動してないか?この事実を深雪に知られてはならないぞ、深雪の対抗心がスパークしてしまう。
魔夜との話は真偽を正すことから始まりました。
達也が魔夜の息子と言うのは嘘でした。
しかし達也に精神的な影響を与えたのは魔夜だと言っていました。
妊娠中の深夜に魔夜の精神が影響を与えて達也に分解と再生を与えたと言っていました。
黒羽貢は深夜が世界に復讐したいと望んだから達也が破壊者として生み出されたと考えていましたが、全く違ったようです。
深夜の闇に気づいてあげられなかったと自省していましたが見当はずれでしたね。
これは貢が可哀想ですね、この事実は知られない方が良いですね。
世界に復讐する事を望んでいたのは魔夜でした。
魔夜の影響で達也が出来たようですね、これが達也を自分の息子と主張する理由ですね。
達也の魔法は感情が暴走すると暴発するので、それを防ぐ目的で達也から感情を奪ったと言っていました。
深夜さんは人造魔法師実験を行う事を最後まで渋っていたんだって。
達也に冷たく当たっていた深夜さんは達也を大切に思っていたようで、自分の寿命を削って達也の精神を慎重に改造したそうだ。
この辺は達也にとっては多少の救いになるのかな?
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さらに深雪についての知りたくなかった事実も教えてくれました。
深雪は達也の暴走を防ぐために作られた調整体でした。
達也の暴走を止めることが出来たのは深夜だけでしたが、深夜は達也よりも先に寿命を迎えるので深夜の死後も達也を押さえつける事の出来る存在として深雪は作られました。
元になったのは深夜と龍郎なので肉体的には達也と深雪は実の兄妹です。
しかし調整が施されている深雪との間に子供を作っても遺伝子異常は出ないと魔夜は断言しています。
魔夜は深雪を作るのに四葉の研究成果を結集したと言っていますね。
正しく次期当主に相応しい性能を持っていると太鼓判を押しています。
魔夜さんは深雪に自分が調整体だと知らせれば深雪は大喜びすると言っていますね。
事実その通りになるんだけど、魔夜さんは意外と深雪を把握しているね。
魔夜の復讐は達也が暴走して世界を滅ぼせば満たされ、また、達也が深雪を守り抜けば世界が一人の人間に屈服する事になるので満たされると言っていますね。
勝手な論理のように思いますが魔夜の復讐は完成しつつあるようだね。
達也が恐がっているのか?魔夜さんに狂っていると言っていましたね。
あれ、魔夜さんが急転直下で達也と深雪の味方になった感じですね。
こうなると達也と深雪が考えていた四葉家への反逆はどうするのかな、その必要性が無くなった感じですね。
魔夜さんのお陰で達也と深雪が一緒にいられる場所が出来上がってしまいましたね。
達也の四葉家離反を防ぎたかった魔夜さんの一人がちになったのかな?
なんだか魔夜さんの思惑通りに進んでいるようですね。
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達也は魔夜から聞いた話を深雪に告げました。
達也は結構ビクビクしていたようですが、魔夜の予想通りに深雪は自分が調整体だと知らされても悲しんだりしなかった。
予想通りに喜んでいるぞ。
その後、深雪が告白するぞ、愛しています、お兄様を愛しています!!
深雪、勇気あるぞ、アブノーマールな変態だと達也に蔑まれる事を恐がりつつも告白しました。
達也の方がヘタレですね、今は妹としか思えないと返事を保留しているぞ。
次の深雪の一手で決まりですね、期待してもよろしいのですよね?
深雪の気持ちは固まっているので後は達也の覚悟しだいですね。
おー意外な急展開ですね、まさか深雪が達也をゲットするとは。
魔夜さんの言い分では深雪の遺伝子情報は調整済みなので生物学的に達也とは他人のようなものみたいですね。
そう考えると深雪が達也を愛しているという気持ちは別に変態的とは言えないね。
至極真っ当なもののような気がして来たぞ。
気分も盛り上がったところで、魔夜さんが狙ったのか、深雪と達也は一つの布団で同衾する事になったぞ。
深雪が早とちりですね、期待していますよ、達也は冷静ですね。
一緒に眠るだけでした。
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翌日の慶春会で深雪が次期当主に指名されました。
これは納得の結果で異議は出なかったね。
続く達也を魔夜の息子と認め、深雪の婚約者にする発言には異議が出ましたね。
まあ当然ですね、達也を四葉家に迎えるとまで言ってしまったからね。
さらに司波家で深雪と同棲生活を継続するとも言っていますね。
深雪と達也の婚約の話を聞いて黒羽亜夜子が悄然としていました。
彼女は達也が好きだったのね、文弥は深雪の為の婚約だと思っていましたが、亜夜子は事実を分かっていたね。
達也の為の婚約なんだよね。
最後に達也の新開発魔法をお披露目して会は終わりました。
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深雪の四葉家次期当主決定と達也との婚約が十師族に通達されました。
これに一条家が異議を申し立てたぞ。
正輝のパパだね、どんな思惑があるのかな?
深雪は達也の安全装置なので他家に嫁に出す事は無いぞ。
達也に好意を寄せていた女性陣の反応も気になるね、特にほのかの反応が気になるね。
真由美も黙っているはずは無いよね。
一高での深雪の立場がどうなるかも気になるね。
生徒会長なんだよね、それが婚約者と同棲する事になるからね、スキャンダルになりそうだよね。
達也と深雪が十師族だった事も公になったからね、色々と問題になりそうだよね。
案外、十師族だと公に成った達也が畏怖の対象になったりしてね。
七草香澄、泉美姉妹の反応も気になるね。
深雪ラブだった泉美の反応が気になるね、案外、達也に嫉妬する事になるのかな。
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成分妹?ハーレム恋愛エロ美少女ヒーローバトル兄妹?愛
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