ラノベの感想) 掟上今日子の推薦文


レーベル:講談社BOX
発行日:2015/4/23
著者:西尾維新
イラスト:VOFAN
ISBN:978-4-06-219450-1

今日子さんが美術館通いをしていました。
そこで一枚の絵を一時間も見つめていました。
そこで美術館の警備をしていた親切守氏と出会いました。
守は一時間も絵を見続けている今日子を不思議に思いました。
しかも後姿だけが見えていたので老婆と思ったようだね。
親切心から声を掛けるが今日子が若くて吃驚でした。
まあそうだよね。
そこで守は言い訳がましく今日子と会話していました。
ナンパと思われたくなかったみたいですね。
そこでの会話は今日子さんらしくて面白かったですね。
彼女はしきりに絵と表現していました。
額縁と絵をセットにして一枚の絵と捉えていましたね。
彼女の見立てでは時価2億円と言っていました。
今日子はその後も美術館に通って来ましたが、時価2億円の絵の前を素通りするようになりました。
前は一時間も見ていたのになんでと不思議に思った守は今日子さんに話しかけます。
そこで自分が忘れられている事にショックを受けていました。
彼はこの段階では今日子さんが眠ると記憶がリセットされる事を知りません。
今日子さんにとっては初対面の守から、その絵の事を、以前自分が2億円すると言っていたと言われて驚いた事でしょう。
しかし、彼女はその絵を見て200万円の価値しか無いと言っていました。
こう言われて守は混乱していました。
絵に変化が無いのに価値が100分の1になるなんて?
これには理由がありました、美術館が額縁を付け替えていました。
これが思わぬ事件へと発展してしまいました。
.
守は今日子さんの後に美術館で写生をしている天才少年、剝井くんと出会いました。
美術館で写真撮影はご法度ですが、まさか写生してくるとは。
守は剝井くんに注意しようとしましたが、どうしたものか考えてしまいます。
子供に常識を諭すだけで良いのかと考えてしまいます。
剝井くんの技量は素晴らしく、一瞬で写生を終わらせてしまいますね。
彼の描く絵は特徴的でした、彼は黒しか使いません。
えんぴつだけで見事な絵を描いていました。
彼は独特の感性をもっていて、宇宙から見た地球の姿を汚いと言っていました。
彼の感性では雑多な色が混ざり合っていて汚れて見えるそうです。
この特殊な感性が事件のきっかけになってしまうんだよね。
.
その後、守の警備している時価が100分の1になった絵画が一人の老人によって破壊されました。
守は咄嗟の事で老人の暴挙を許してしまいました。
その老人は美術界では有名な額縁匠でした。
和久井翁と呼ばれていました。
事件は美術館の対面を保つ為に警備していた守に詰め腹を切らせる事で有耶無耶に解決しました。
.
哀れな守は何故、和久井が絵画を破壊したのか疑問に思っていました。
今日子と知り合った時に貰っていた掟上探偵事務所に電話して今日子さんにその謎を解いてもらいました。
そこで守は額縁がすり替えられていた事を知りました。
今日子さんは美術館の隠蔽工作の疑いも指摘してきて、守に訴えるなら、依頼を受けるけどと営業してきました。
しかし、守は自分が絵画を守れなかった事を認めていて訴えを起こさないと断ります。
断られた今日子さんはめげませんよ。
夕方に会ったのですが、追加依頼を受けられなかったので時間が出来てしまいました、夕食に誘ってくださいと言ってきました。
この辺から守は今日子さんのガメツサを見始める事になるね。
.
求職中の守に和久井翁から仕事の依頼が来ました。
彼は大仕事を始めるにあたり、守に警護を頼みたいと言ってきました。
和久井のアトリエで会うことになりました。
そこは和久井が経営している高層マンションでアトリエ荘と呼ばれていました。
そこは画家の卵に和久井が無償で住居とアトリエを提供しているマンションでした。
和久井は良い人かと思われましたが、彼は別に良い人では無かったね。
住居を無償提供しているのは彼の野望の為だったんだよね。
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和久井からの依頼は秘密厳守と言われていました。
期間は半年位だと言われました。
一人では心もとない守は今日子を頼りましたが、断られてしまいました。
守は迂闊な性格のようで、名刺の注意書きを読まないのね。
今日子さんは一日で解決出来ない仕事は請けない事にしていました。
それでも、協力はしてくれるのか、守ると一緒にアトリエ荘を下見に行きました。
ここでも今日子さんのガメツサが出ていて面白かったですね。
今日子さんは図々しくも一日の労働で半年分の給金が貰えるのかと守るに確認して来ましたよ。
.
アトリエ荘を訪ねると和久井翁は留守のようでした。
玄関がオートロックになっているので入ることが出来ません。
今日子さんはマンションの裏手に回って、駐車場の壁を乗り越えて、マンションに侵入してしまいました。
守るにバレーボールのトスのような体勢をとってもらい、助走を付けて守るの手を踏み台にしてジャンプしました。
今日子さんスカートなんだよ、それで守るの頭の上を飛び越えたんだよね。
機動力に溢れているね!!
マンションに侵入して地下の和久井翁のアトリエに行くと彼がお腹を刺されて倒れていました。
守は動転していましたが、今日子さんは適切な応急処置をして救急車を呼び、和久井翁を搬送させました。
あれ、一緒に救急車に乗らないのかと守るが不思議に思っていると今日子さんは事件の調査を始めました。
念の行ったことに警察には通報しないんだよね。
これは和久井翁が犯人を庇っているからでした。
今日子さんは和久井翁の意を汲んで犯人に自首を促す根拠を探しました。
.
調査はいたって普通に行われます、全員に面談して推理の根拠を固めて行きました。
まあ今日子さんは和久井翁の傷口を見て大体の犯人像を掴めていたんだけどね。
今日子さん目敏い。
最後は犯人に自首を促す為に芝居までしていました。
今日子さんの目論見通り犯人に自首をさせる事に成功しました。
しかし、和久井翁が昏睡から目覚める前に今日子さんが寝てしまいタダ働きになってしまいました。
これが一番、答えたようですね、流石です。
警察にも勝手に調査をした事で絞られたようですが、タダ働きを悔いていたそうです。
.
事件が解決して半年、職が決まっていない守の元に今日子さんから電話が掛かってきました。
今日子さんは守を警備担当として雇いたいと言ってきました。
守はアトリエ荘の事件で今日子を守れなかったと自戒しているので断ろうとしました。
しかし、今日子さんに推薦した人がいると聞いて考えを改めます。
紹介したのはアトリエ荘の事件を解決した日の今日子さんでした。
今日子さんもこれ以上無い信頼度だと言っていました。
中々返事をしない守に対して試用期間を設けるからと言ってきます。
しかも試用期間中は給料半額と言ってきました。
守も言っていましたが、試用期間中の給料が半額はやり過ぎでしょう、がめつ過ぎです。
守の口ぶりからすると雇用されるようだね。
色々と苦労しそうだけど、今日子さん美人だから頑張れ!!
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成分美女事件推理恋愛
評価AAAAC
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